瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

水島新司『ドカベン』(32)

鈴木則文監督『ドカベン』(22)
 10月13日付(24)に取り上げた『映画『トラック野郎』大全集』033〜133頁「『トラック野郎』全10作品完全解題」を見るに、それぞれの作品紹介はまづ最初の2頁にスチル写真、2頁め左上に黒地にゴシック体横組みで2列、左に「●スタッフ」、右に「●キャスト」を列挙する。後者については最初に2行(1行のこともあり)「注/※テロップにあるが、未出演。 *テロップにないが、出演。」との注記があって、当時の東映東京撮影所の映画に脇役・端役として出演していた役者の名前まで網羅しているようだ。もちろん、監督を同じくする(と云って、監督が違ったら顔触れが替わるのかどうかも分からぬのだが)本作に出演している役者の名も、多々挙がっている。ちなみに3〜4頁めは上段にスチル写真各1枚、下段は細かい明朝体で2段組の「あらすじ」、5〜9頁めが3段組の鼎談で撮影中の様子を撮した写真やスチル写真が何点か挿入されている。
・シリーズ第一作『トラック野郎 御意見無用』034〜042頁
   昭和50年(1975)8月30日(土)公開
・シリーズ第二作『トラック野郎 爆走一番星』044〜052頁
   昭和50年(1975)12月27日(土)公開
・シリーズ第三作『トラック野郎 望郷一番星』054〜062頁
   昭和51年(1976)8月7日(土)公開
・シリーズ第四作『トラック野郎 天下御免064〜072頁
   昭和51年(1976)12月25日(土)公開
・シリーズ第五作『トラック野郎 度胸一番星』074〜082頁
   昭和52年(1977)8月6日(土)公開
・シリーズ第六作『トラック野郎 男一匹桃次郎』084〜092頁
   昭和52年(1977)12月24日(土)公開
・シリーズ第七作『トラック野郎 突撃一番星』094〜102頁
   昭和53年(1978)8月12日(土)公開
・シリーズ第八作『トラック野郎 一番星北へ帰る』104〜112頁
   昭和53年(1978)12月23日(土)公開
・シリーズ第九作『トラック野郎 熱風5000キロ』114〜122頁
   昭和54年(1979)8月4日(土)公開
・シリーズ第十作『トラック野郎 故郷特急便』124〜132頁
   昭和54年(1979)12月22日(土)公開
 本作は昭和52年(1977)4月29日(金)公開だから第四作と第五作の間に作られている。
 なお、下1桁が「3」になる1頁(033頁から133頁まで)は「コラム『トラック野郎』美術の世界」の「その1(〜10)」で末尾に「(小川)」とあって編著者の1人小川晋の執筆である。
 それはともかく、各項2頁め左上の「●キャスト」から、本作出演者を拾って見よう。
 8月31日付(04)に取り上げた【12】主演三役は『トラック野郎』シリーズには出演していない。第八作のキャストに見える「?:渡辺真由美」は【13】に挙がる主要な脇役のうち、サチ子を演じた渡辺麻由美に似ている。誤植の可能性もあろうかと考えてしばらく保留にして置く。
 9月1日付(05)に取り上げた【15】のうちでは、清水照夫が第一作「運転手:」第二作「関東無宿:」第三作「釧路丸:」第五作「四国:」第六作「有明無情:」第七作「関東無宿:」第八作「?:」第九作「笹岡:」第十作「遠州灘:」と9作に出演している*1。役名は渾名か、それともトラックに付けた名称を運転手の名称(渾名)に流用したものか。
 9月16日付(06)に取り上げた【16】の9名のうち、5名が『トラック野郎』シリーズのキャストに挙がっている。
 高月忠は第一作「※警官2:」第二作「トラック2:」第三作「霧の摩周湖:」第四作「佐久の恋太郎:」第五作「朱鷺丸:」第七作「救急車の運転手:」第八作「蔵王しぐれ:」第九作「農夫:」第十作「金毘羅丸:」の8作に出演。
 城春樹は第四作「遠州仁義:」第五作「弥彦丸:」第六作「遠州丸:」第七作「アゴプレスリー:」第八作「秋田音頭:」第九作「小布施丸:」の6作に出演*2
 宮地謙吾は第二作「トラック5:」第三作「屈斜路湖:」第四作「磯の小源太:」第五作「甘海老:」第六作「佐賀錦:」第七作「鰐鮫:」第九作「藤森:」の7作に出演。
 谷本小代子は第七作「※:金田夫人:」と見え、別に「※金田:汐路章」も「※テロップにあるが、未出演。」である。
 遠藤薫は第四作「梅子:」第八作「赤沢弘子:」第十作「?:」*3の3作に出演。第八作の配役には、同姓に「赤沢重吉:田中邦衛」と「赤沢久枝:村松美枝子」がおり、田中邦衛(1932.11.23生)村松美枝子(1947.3.1生)演ずる赤沢夫妻の娘役であろうか。(以下続稿)

*1:11月4日追記】見落としていた「第五作「四国:」」を追加して「8作」を「9作」に訂正。【2020年4月9日追記】「9作」に訂正、としながら「8作」のままになっていたのを修正した。

*2:11月4日追記】見落としていた「第四作「遠州仁義:」」を追加して「5作」を「6作」に訂正。

*3:12月26日追記9月16日付(06)に参照したシャオティエンのブログ「重箱の隅大作戦」の2016年09月11日「仕切り直し」に、モリリン氏からの情報によって、高知の「はりま家」と云う土産物屋の売り子として、由利徹演ずる坊主に簪を売っていることが指摘されている。