瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

水島新司『ドカベン』(51)

鈴木則文監督『ドカベン』(37)
 11月11日付(45)に書影を貼付した次の本を見た。
 私は雑誌「映画秘宝」を手にしたことがなくて、専ら洋泉社MOOK「別冊映画秘宝」ばかり見ていたのだが、今回初めて「映画秘宝セレクション」を手にした。
映画秘宝セレクション『漫画+映画! 漫画原作映画の現在地2017年7月26日初版発行・定価1400円・洋泉社・207頁・並製本(18.8×12.2cm)
 映画秘宝編集部 編。「別冊映画秘宝」のような本かと思っていたのだが、本文は上質紙で写真は掲出されていない。写真はカバー表紙の本作の白黒写真のみである。
 1頁(頁付なし)扉、002〜003頁は編集子「はじめに」。4〜6頁(頁付なし)「目次」。
 7頁(頁付なし)は黒地で中央にゴシック体横組み白抜き中央揃えで、「第1章/映画が漫画をハッキングする時代/三池崇史の功績と漫画原作映画の現在文:森直人」 とある。
 8頁から本文で1頁15行、1行40字。余白も多い所謂「論集」、概説書の趣である。030頁5行めまで。節題は一回り大きいゴシック体の3行取りで1字下げ。
 以下、同様に扉の記載を挙げて置こう。
 31頁「第2章/漫画原作映画は本当に増加しているのか?/数字から読み解く実写化の裏文:胆石クラッシャー」054頁5行めまで。
 55頁「第3章/映画と劇画の70年代/エロスと血しぶきと衝動の時代文:高鳥都」088頁11行めまで。
 89頁「第4章/カオス化するサブカルチャーとともに/漫画とテレビと映画の80年代相互作用文:秦野邦彦」110頁13行めまで。
 111頁「第5章/漫画と映画における《錯覚》/金子修介の漫画原作調理術文:尾崎一男」136頁12行めまで。
 137頁「第6章/漫画とVシネマ90年代、もうひとつのコミック天国文:高鳥都」148頁14行めまで。
 149頁「第7章/新たな才能と漫画の融合/90〜00年代、非現実が現実に近づいた文:長野辰次」163頁6行めまで。
 165頁「第8章/ハリウッドでの日本の漫画実写化は今/いまだそこには金が眠る文:キシオカタカシ」175頁5行めまで。
 177頁「第9章/現代「スイーツ映画」考/少女マンガ実写化の構造文:馬飼野元宏」206頁12行めまで。
 207頁は横組みで「執筆者紹介(掲載順)」、その裏が奥付。
 鈴木監督及び本作については、もちろん第3章に言及されている。(以下続稿)