瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

Guy de Maupassant の文庫本(2)

新潮文庫172『脂肪の塊・テリエ館』(1)
 昨日の続きで、代表作「脂肪の塊」の文庫本について。
 出来れば私の読んだ岩波文庫『脂肪の塊』から始めたかったのだが、高校時代、同じ父の書棚から抜き出して読んだ岩波文庫カルメン』と違って、読んで感心した覚えはあるのだけれども、他の作品まで読んで見ようと云う気にならなかったので、実家を出るときに持ち出さなかった(許可をもらって『カルメン』を持ち出した訳ではないのだけれども)。岩波文庫の『脂肪の塊』はその後、訳者が変わった新しい版が出て、私の読んだ旧版はカバーが掛かっていない岩波文庫を未だに揃えている図書館に行って探すしかなさそうである。年末に実家に帰る際に何冊か持って行って比較して見ようかと思っているので、取り敢えず新潮文庫の、青柳瑞穂訳のものから見て置こう。
①昭和二十六年四月十五日発行

脂肪の塊・テリエ館 (新潮文庫)

脂肪の塊・テリエ館 (新潮文庫)

②昭和四十二年二月十五日二十二刷改版(117頁)
・昭和四十六年六月十日三十刷 ¥ 70
・昭和六十二年十二月十日五十六刷 定価220円
・平成三年五月十日五十九刷 定価233円*1
・平成三年五月十日五十九刷 定価272円*2
・平成四年七月五日六十刷 定価272円
・平成六年四月二十五日六十一刷 定価272円*3
③平成二十四年四月二十五日六十八刷改版(158頁)定価370円
・平成二十八年三月五日六十九刷 定価370円*4
 カバーの書影はAmazonでは2種ヒットする*5
 私の見た②三十刷・五十六刷・六十刷の3冊はいづれもカバー表紙折返しに「カバー 織田広喜」とあって他は余白。すなわち昨日見た『モーパッサン短編集』の(一)三十刷(二)二十七刷(三)二十四刷に同じ*6で、カバー表紙のレイアウトも共通している。カバー表紙は③六十八刷改版も同じ*7
 この織田氏の装画は②改版時の改装と思われる。もう1種はそれ以前のものであろう。(以下続稿)

*1:2018年6月17日追加。

*2:2019年6月11日追加。

*3:2018年1月19日追加。

*4:2019年1月28日追加。

*5:Amazonで「新潮文庫 脂肪の塊」と検索すると2種ヒットするのだが、貼付しても表示されないので1つを削除した。

*6:五十六刷は同じ図書館で借りた。同時に購入されたものであろう。

*7:Amazonの書影は余白が切れている――左は少し、上下も半分くらい切れている。右の余白は左の倍あるのだが同じくらいになっている。