・中公文庫
初版(七版)と改版の本体の比較で、12月21日付(2)の続きから。
7頁から本文。頁付は小口側上部に算用数字で入り、奇数頁には2字分空けて章題が入る。
まづ最初に2行取りで章題「推理小説の魅力」が明朝体で大きく入る。初版は2字下げ、改版は2字半下げ。
続いてやはり2行取りでやや大きく節題「推理小説の読者」が明朝体で入る。初版は5字下げ、改版は5字半下げ。
章題と節題の間、初版は5行空け、改版は2行空け。さらに1行空けて最初の項の見出し「推理小説ブーム」が1字下げで入り、次の行から明朝体本文。以下、ゴシック体の項見出しの前は1行空ける(頁の先頭に来た場合も1行分空ける)。本文の組みは8頁にて確認するに1頁18行、初版は1行43字。改版は41字。印字面の広さ(12.2×8.2cm)は同じ。
頁の途中で節が変わる際、題の前は2行空け、後は1行空け。
以下、目次に出ていない項見出しの位置まで見て置こう。
推理小説の魅力(初版7〜18-17改版7〜33-13)
推理小説の読者(初版7-2〜改版7-2〜)
推理小説ブーム(初版7-3〜改版7-3〜)
マンネリズムになった中間小説(初版9-10〜11-17改版9-10〜)
本格派推理小説の衰退(初版12-1〜改版12-2〜)
動機と社会性(初版17-4〜改版17-9〜)
日本の推理小説(初版19-1〜32-13改版19-7〜)
読書的回想(初版19-2〜21-16改版19-8〜)
日本探偵小説の主流(初版22-1〜改版22-8〜)
日常性と庶民性の喪失(初版24-4〜改版24-14〜)
推理小説の宿命(初版26-9〜改版27-2〜)
社会小説の方法(初版29-8〜改版30-4〜31-16)
推理小説の変貌(初版31-2〜改版32-1〜)
推理小説の発想(初版33〜112-18改版34〜117-16)
小説と素材(初版33-2〜改版34-2〜62-14)
小説のヒント(初版33-3〜35-16改版34-3〜)
動機の発見(初版36-1〜改版36-15〜)
法律書からのヒント(初版39-6〜改版40-6〜)
新聞記事からのヒント(初版41-9〜改版42-12〜)
『点と線』のトリック(初版44-9〜改版45-14〜)
『眼の壁』のヒント(初版46-16〜改版48-5〜)
現代社会機構の追求(初版48-12〜改版50-3〜53-16)
失踪事件の謎(初版52-4〜改版54-1〜)
日常生活の恐怖(初版57-5〜改版59-6〜)
創作ノート ㈠(初版60-12〜改版63-1〜)
私の創作ノート(初版60-13〜改版63-2〜95-16)
ヒントの活かし方(初版92-4〜改版96-1〜)
推理小説の文体(初版95-12〜改版99-12〜101-17)
これからの推理小説(初版97-16〜改版102-1〜)
創作ノート ㈡(初版100-7〜改版104-12〜)
ヒントの泛かぶとき(初版100-12〜102-17改版105-4〜)
『西郷札』『笛壺』『球形の荒野』(初版103-1〜改版107-8〜)
『市長死す』『腹中の敵』(初版105-10〜改版110-2〜111-16)
死体処理の問題(初版107-6〜改版112-1〜)
『万葉翡翠』『薄化粧の男』『声』『鬼畜』(初版110-8〜改版115-5〜)
現代の犯罪(初版113〜177-15改版118〜185-4)
黒いノート(初版113-2〜改版118-2〜)*1
小松川女高生殺し事件(初版113-5〜改版118-5〜)
新興宗教殺人事件(初版118-12〜改版123-15〜)
柏木の若妻殺し(初版122-7〜125-18改版127-12〜)
貨車強殺事件(初版126-1〜改版131-8〜)
「目撃者」の眼(初版128-3〜改版133-12〜)
三鷹のピストル事件(初版130-7〜133-18改版135-16〜)
筆跡鑑定の信憑性(初版134-1〜133-18改版139-12〜)
偽装他殺事件(初版137-5〜改版143-3〜)
犯罪捜査の壁(初版141-10〜改版147-9〜)
動機なき殺人(初版144-10〜改版150-12〜)
贋造紙幣の話(初版148-7〜改版154-9〜)
『日本の黒い霧』について(初版152-4〜改版158-9〜)
はじめに(初版152-5〜改版158-10〜)
帝銀事件の疑問(初版153-9〜154-18改版159-15〜)
下山事件の受益者(初版155-1〜改版161-8〜)
事件の戦略性(初版157-17〜改版163-8〜)
史家の方法を踏襲(初版158-10〜159-18改版165-3〜)
指揮権発動の問題(初版160-1〜改版166-13〜169-18)
朝鮮戦争と事件(初版163-4〜改版170-1〜)
松川事件判決の瞬間(初版164-13〜改版171-10〜)
判決の瞬間(初版164-14〜改版171-12〜)
門田判決の構成(初版164-14〜改版173-11〜)
陰の演出者(初版173-6〜改版180-8〜)
松川判決の反響(初版174-14〜改版181-16〜)
残された問題(初版177-3〜改版184-9〜)
二つの推理(初版178〜215-13改版186〜225-13)
スチュワーデス殺し事件(初版178-2〜改版186-2〜)
ベルメルシュ神父の帰国(初版178-3〜改版186-3〜)
スチュワーデス殺し事件の概略(初版182-3〜改版190-2〜)
神父のアリバイ(初版188-17〜改版197-14〜202-16)
ドン・ボスコ社の性格(初版193-12〜改版203-1〜)
第三の人物と神父(初版196-3〜改版205-11〜)
殺人の現場(初版200-3〜改版209-14〜)
神父の婦人関係(初版201-9〜改版211-5〜)
警視庁は知っていた(初版203-13〜改版213-11〜214-17)
「下山事件白書」の謎(初版205-2〜改版215-1〜)
自殺説と他殺説(初版205-3〜改版215-2〜)
G2とGSの暗闘(初版208-9〜210-18改版218-9〜220-18)
G2の謀略(初版211-1〜改版221-1〜)
殺害現場はどこか(初版212-14〜改版222-14〜)
推理小説の周辺(初版216〜237-18改版226〜248-16)
スリラー映画(初版216-2〜改版226-2〜)
小説と映画(初版216-3〜改版226-3〜)
ドラマは人間の拡大*2(初版218-10〜改版228-8〜)
被害者の眼(初版220-11〜改版230-10〜232-16)
映画の特殊性(初版222-15〜改版233-1〜234-16)
楽屋裏の話(初版224-12〜改版235-1〜)
紙の登攀(初版224-13〜改版235-2〜)
図上旅行(初版227-15〜改版238-6〜)
わたしの古典(初版231-13〜改版242-7〜)
歴史小説(初版234-2〜改版244-14〜)
権田萬治「解説」(初版238〜243-18改版249〜257-4)
改版の最後の行、下寄せでやや小さく「(評論家、専修大学教授)」との肩書きは初版にはない。(以下続稿)