瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

田中康弘『山怪』(4)

・第九刷の帯
 3月10日付(1)に、第一四刷の帯(但し表紙側のみ)を紹介したが、その後、帯(6.0×41.4cm)を保存している第九刷を見た。
 表紙側、左に縦組み黒で著者名があるのは同じ。横組みの赤の部分、上半分にゴシック体で「新聞・雑誌・Web等で絶賛! 5万部突破!!の裏側の世界へ」とありその下に小さく左寄りに「山で働き暮らす人々が実際に遭遇した奇妙な体験。現代版遠野物語」と入る。下半分に大きく「猟師」とある。
 背表紙側には黒で、カバーに白抜きで入っている明朝体縦組みの著者名、ゴシック体でごく小さく横並びで入っている版元名に重なるように、著者名・版元名が入る。
 裏表紙側には横組みで、

[I 阿仁マタギの山]狐火があふれる地/なぜか全裸で/楽しい夜店/生臭いものが好
き/狐の復讐/見える人と見えない人/狸は音だけで満足する/消えた青い池/人魂、
狐火、勝新太郎/親友の気配/辿り着かない道/蛇と山の不思議な関係/汚れた御
札/マタギ臨死体験/叫ぶ者/白銀の怪物[II 異界への扉] 狐と神隠し/不死身
の白鹿/来たのは誰だ/もう一人いる/道の向こうに/響き渡る絶叫/僕はここにいる
/謎の山盛りご飯/山塊に蠢くもの/鶴岡市朝日地区/出羽三山鷹匠の体験/奈
良県山中・吉野町ツチノコは跳びはねる/足の無い人/巨大すぎる狐火/山から出
られない/行者の忠告[III タマシイとの邂逅]帰らない人/死者の微笑み/迎えに来
る者/ナビの策略/椎葉村にて/テントの周りには/幻の白い山/なぜか左右が逆に
なる/不気味な訪問者/天川村の事件/帰ってくる人/固まる爺婆/お寺とタマシイ/
飛ぶ女/帰ってくる大蛇/呼ぶ人、来る人/狐憑き/真夜中の石臼/狐火になった男

と細目を11行に示す。
 なお、版元HPの本書の紹介ページに示される細目は、若干異なっている。すなわち「巨大すぎる狐火」は「只見町」、「幻の白い山」は「宮城県七が宿町」、「天川村の事件」は「奈良県天川村」であった。地名だけの題を最終段階で改めたようである。「ツチノコは跳び跳ねる」は表記違い。
 折返しにはカバー表紙の闇の中に浮かぶ1つ眼――いや、眼ではなく旋毛のようにも見えるが、とにかくその、得体の知れない物が、カバー表紙折返し側には左下に、カバー裏表紙折返し側には右上に配される。
 カバー折返しは表紙折返し・裏表紙折返しともに黒地で、裏表紙折返しの最下部右寄りにゴシック体白抜き横組みで「カバー装画=柄澤 齊」とあるのみ、帯のカバー裏表紙折返し側にはゴシック体横組みで「320040 山怪」と、この上に位置するように入っている。(以下続稿)