瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

初見健一『昭和ちびっこ怪奇画報』(2)

 昨日の続きで「心霊」の章の細目を見て行こう。
 本文各頁に小口側端を白く抜いてゴシック体で「題(発行年)/画家」を示している。また、目次の役割を果たしている「作品一覧」に、266頁2〜4行め、

本書に収録された作品が掲載されている出典(雑誌・書籍)と発行年月日を掲載順に記します。
なお、これらの発行年月日は各誌の奥付に基づく日付であり/実際に作品が描かれた日付とは異なります。

とあって「絵の題/画家名/掲載誌 発行年月日」を列挙している。
 以下、これらのデータにつき、まづ頁を示し、次に本文の「題(発行年)/画家」、さらに「作品一覧」に示されるデータのうち題と画家名は本文と同じなのでこれを省き、出典のみを仮に〔 〕に括って示し(なお、数字は全て全角だが半角に改めた)元の頁付が分かる場合は〔 〕の後にこれを添えた。
 本文には見開きの左、或いは下に初見氏のコメントがあるが、これは割愛した。
 オールカラーで元の記事が単色刷・2色刷・多色刷と異なるので、注記した。なお「心霊」の章は小口側に青枠があって、本を綴じた状態で小口を見るに青いのである。その他、気付いた点につき適宜メモして置いた。
・7頁 扉
・8〜9頁「『心霊』〜「怪」「魔」乱舞のはじまりはじまり…」
   口上の口調を真似て書かれた初見氏の解説。
・10頁「日本縦断 怪談の旅(1973年)/不明」
   〔『少年マガジン』35号、1973年8月19日〕
   多色刷。画家「不明」とするが、そのすぐ左脇に「絵/山本耀也・林 正己」とある。
・11頁「死後の世界(1968年)/桑名紀代至」
   〔『少年マガジン』42号、1968年10月13日〕
   多色刷。画家名の読み「くわなきよし」。
・12〜13頁「西洋の地獄 半蛇人の誕生(1968年)/木村正志」
   〔『少年マガジン』42号、1968年10月13日〕
   多色刷。画家名の読み「きむらまさし」。
・14〜15頁「西洋 地獄めぐり(1968年)/南村喬之
   〔『少年マガジン』42号、1968年10月13日〕8〜9頁
   2色刷。画家名の読み「みなみむらたかし」。
・16〜17頁「この目で見た死後の世界(1968年)/水氣隆義」
   〔『少年マガジン』42号、1968年10月13日〕
   多色刷。左端中央に「絵・水気隆義*1」とある。
・18〜19頁「日本の天国 極楽浄土(1968年)/桑名紀代至」
   〔『少年マガジン』42号、1968年10月13日〕
   2色刷。
・20〜21頁「日本8大地獄(1968年)/南村喬之
   〔『少年マガジン』42号、1968年10月13日〕
   多色刷。
・22〜23頁「なき叫ぶどくろ(1968年)/柳柊二
   〔『少年マガジン』32号、1968年8月4日〕
   2色刷。画家名の読み「やなぎしゆうじ」。
・24〜25頁「おばけ首ニコンボウ(1967年)/木村正志」
   〔『少年マガジン』30号、1967年、7月23日〕
   2色刷。
・26〜27頁「泣き叫ぶ平家の亡霊 琵琶湖底の怨霊墓場(1973年)/石原豪人
   〔『少年マガジン』35号、1973年8月19日〕
   多色刷。画家名の読み「いしはらごうじん」。
・28〜29頁「びわ師をおそう 平家の亡霊(1967年)/南村喬之
   〔『少年マガジン』30号、1967年7月23日〕
   2色刷。
・30〜31頁「人魂のすべて(1970年)/南村喬之
   〔『少年マガジン』31号、1970年7月26日〕
   単色刷。
・32〜33頁「霊魂を呼びもどす!(1970年)/境木康雄」
   〔『少年マガジン』11号、1970年3月8日〕
   単色刷。画家名の読み「さかいぎやすお」。
・34〜35頁「死者を送る人々(1970年)/桑名紀代至」
   〔『少年マガジン』11号、1970年3月8日〕
   単色刷。
・36〜37頁「死霊と語る夜(1969年)/南村喬之
   〔『少年マガジン』51号、1969年12月14日〕
   2色刷。
・38頁「都心の墓場に“のっぺらぼう”(1973年)/石原豪人
   〔『少年マガジン』35号、1973年8月19日〕
   多色刷。
・39頁「深山に乱舞する人魂の集団(1973年)/林正巳」
   〔『少年マガジン』35号、1973年8月19日〕
   多色刷。右端やや下寄りに「絵/林 正己」とある(10頁に既出)。
・40〜41頁「ニッポンお化け屋敷はじめて物語 その成り立ちと完成
   初見氏のコラム。
・42〜43頁「通夜の主だった乗客(1970年)/南村喬之
   〔『少年マガジン』26号、1970年6月21日〕
   単色刷。
・44〜45頁「うごめく白い手(1970年)/南村喬之
   〔『少年マガジン』31号、1970年7月26日〕
   単色刷。
・46〜47頁「闇におどる白歯(1969年)/柳柊二
   〔『少年マガジン』20号、1969年5月11日〕
   多色刷。
・48〜49頁「幽霊船のすべて(1969年)/生頼範義
   〔『少年マガジン』36号、1969年8月31日〕
   多色刷。画家名の読み「おおらいのりよし」。
・50頁「幽霊船(1969年)/桑名紀代至」
   〔『少年マガジン』36号、1969年8月31日〕
   多色刷。
 全て「少年マガジン」である。以下の章も大半は「少年マガジン」で最後の「狂気」の章のみ14題中、3題のみとなっている。(以下続稿)

*1:ルビ「みずきたかよし」。