瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

大腸癌検診(1)

 昨日なくなっていることに気付いたアパートだが、黄昏時に見上げたときには随分広いような気がしたのだが、今日の帰りに車窓から見下ろすと随分小さく見えた。
 しかし、いろいろなものがなくなったり、変わったりして行く。
 私は国民健康保険に加入しているから、市報を見たり市の保健センターからの通知を見て、時期を見計らって医院に行ったり、検診車に応募したりしないといけない。
 40を過ぎてから大腸癌検診も受けるようにした。別に怖がっている訳ではないが、念のためである。市からの補助はないが、両親から白内障とか緑内障とか加齢黄斑変性などと聞かされるにつけ、眼科検診にも行くことにした。
 その眼科の先生が、昨年急死して、しばらくしてカルテを引き継いで改装せずに改称して再開したのだが、それまでは随分混んでいたのに閉院していた間に離れてしまったらしく、殆ど患者がいないのであった。
 それから今年に入って、今の住所に越してきてからずっと掛り付けにしていた、近所の内科が止めてしまった。健康診断も毎年ここで受けて来て、大腸癌検診もここに提出していたのだが、さて、代わりを見付けないといけない。
 その次に近い内科と云うのは親子でやっていてから、急になくなったりしないだろうと思って、早速今年の健診スケジュールの手始めに、大腸癌検診のキットをもらいに行った。
 週のうち2日、勤務開始時間が遅いので、今日の行きにもらって、今日か明日・明後日にでも職場に残っている和式便所で便を採取して、尾籠ながら職場の冷蔵庫にこっそり保存して、明後日持ち帰って明々後日の行きにでも提出しよう、と思ったのである。
 しかし今日は気温上昇の予報のため、先週は家を出る前と帰宅してすぐに火を入れておけば良かった、鍋に作り置いているおかずを、保存容器に移して冷蔵庫に仕舞わないといけなくなって、鍋も洗って乾かしたから随分家を出るのに手間取ってしまった。
 そして受付で申し込んで受付の女性から説明を受けたのだが、今度の内科の説明は、これまで通りのつもりで聞いていると、何だか話がおかしいのである。今年度から有料になったのだが、料金は「1本目を提出したときに問診票と一緒に支払ってくれ」と言う。何のことかと思って、渡された注記書きを見るに、採取した便の「1本目と2本目」は「3日以上空けて」取ってくれ、とある。そして便は「取った当日にそれぞれ」持って来い、と云うのである。
 これには少なからず動揺した。これまでは2日続けて2本取って、まとめて提出していたのが、2回、それも出した当日に出さないといけない。しかし当日出せと言われても、自営業なら何とか時間を作れるとして、非正規の定時勤務では提出するのもなかなか難しいではないか。――幸い今日は、すぐに家に戻って用を足して、問診票を記入して自転車を駆って提出して、それから職場に向かって何とか間に合った。
 私はストレスを感じても久しく胃腸に来ることがなく、毎日順調だから2本めも何とか出せそうだと思っているのだけれども、何だか妙に生きづらくなったような、別に生きづらくはないような、昨日に続いてやはり妙な気分にさせられたのである。(以下続稿)