瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

校舎屋上の焼身自殺(18)

・「週刊新潮」2月6日号(5)
 今日は仕事の帰りに都内に出て、朝日新聞縮刷版」昭和六十一年一月号・通巻七七五号(昭和六十一年二月二十日発行・定価三九〇〇円・朝日新聞社・1148頁)を閲覧したのですが、雨に降られました。11月上旬なのに寒くなかったのが幸いでした。
 35944号(1986年(昭和61年)1月30日 木曜日)の朝刊は縮刷版1061〜1084頁の全24頁。縮刷版1069頁、[経 済]面(14版)の(9)頁を見るに、下部の広告、左が「いんなあとりっぷ」3月号、右が「週刊新潮」で「2月6日号 定価220円 本日発売」とあります。26日の深夜に起こった事件を30日発売の週刊誌の記事にしているので、取材期間は27日・28日・29日の3日しかありません。この広告に示された記事の見出しは13行、最初の5行の上に白抜き影付きゴシック体の斜体で「死を選んだ人格 」とあって、その下に「飛び降り自殺「鳩居堂社長」の教養/単身赴任「高裁判事」の不倫心中/上司との関係「清算」で自殺のOL/十七歳カップル心中の「古風な現代」/凄惨な自殺を〈敢行/した〉「女子美大生」の才能」と、11月6日付(14)に示した目次と同じ見出しが並んでおります。残り8行は記事4本の見出しが2行ずつ入っております。

にっぽん心中考

にっぽん心中考

 なお「単身赴任「高裁判事」の不倫心中」については、佐藤清彦『にっぽん心中考』(一九九八年十一月三十日第一版第一刷発行・定価二〇〇〇円・青弓社・252頁・四六判上製本)159〜188頁「第六章 戦後の混乱と繁栄を映して」の182〜188頁「3 裁判官をも巻き込む新しい波」の節に取り上げられていました(183頁12行め〜185頁17行め)。昭和61年(1986)1月13日に宮崎県を出港したフェリーが14日に大阪に着いたときにはいなくなっており、深夜に身投げ心中したものと目された事件です。
にっぽん心中考 (文春文庫)

にっぽん心中考 (文春文庫)

 文庫版は未見。(以下続稿)