瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

Prosper Mérimée “Carmen”(7)

新潮文庫2045(4)
 七刷と十一刷を比較して見た。十一刷のカバーについては2017年6月30日付(3)及び2017年7月1日付(4)に二十一刷と比較しつつメモしてある。
 カバー表紙は同じはずだが、七刷は人物画の辺りは白地、その背景は水色だが、十一刷は前者はクリーム色、後者は青紫色が褪色したように見える。七刷も窓際の棚に並んでいるので退職しているはずで、十一刷も背表紙に極近い辺りは七刷に近い水色になっている。しかし七刷は全体が綺麗に水色である。
 カバー表紙折返しを見るに、七刷も前者の続きはクリーム色で後者は紺色に近い青紫である。十一刷は青紫色に見える。文字は一致。
 カバー背表紙、七刷の異同は最下部横並びの数字が「240」になっていること。
 カバー裏表紙、七刷の異同は最下部右の定価が「¥ 240」になっていること。
 カバー裏表紙折返しは2013年3月25日付「「新潮社の辞典!」の広告(1)」に見た「新潮社の三大辞典 」の広告で、異同は『新潮国語辞典』の定価が七刷は「¥2400」であったのが十一刷は「¥2900」となっていること。最下部左の「カバー印刷 錦明印刷」は同じ。
 本体、308頁までは(恐らく)一致。七刷は次に奥付があるが十一刷は白紙。その裏から目録で七刷は11頁、十一刷は10頁で最後に奥付がある。
 ともに上部「工」字型があって1画めが太字、左のスペースに「新潮」の印影、右のスペースに横組みで上部に「カ ル メ ン」下部に七刷は小さく「定価はカバーの表/示してあります。」、十一刷は「定 価280円」。「工」の下、中央に横組みで「新潮文庫 赤43A」、その下は縦組みで右の上寄りに七刷「昭和四十七年 五 月二十日 発  行/昭和五十二年 六 月三十日 七  刷」、十一刷「昭和四十七年 五 月 二 十 日 発  行/昭和五十五年 十 月二十五日 十 一 刷」とあって、訳  者*1/発 行 者/発 行 所が並ぶ。「郵便番号」は3桁、住所、「電話〈業務部(〇三)(二六六)五一一一/編集部(〇三)(二六六)五四二一〉/振 替 東 京 四 ― 八 〇 八 番」1行分空けて「乱丁・落丁本は、ご面倒ですが小社通信係宛ご送付/ください。送料小社負担にてお取替えいたします。」は一致。下に太い横線1本あってその下は横組み。七刷「○ 印刷・塚田印刷株式会社 製本・憲専堂製本株式会社/ © Daigaku Horiguchi 1972  Printed in Japan 」最初の○の中に「筭」。十一刷の1行め「○ 印刷・錦明印刷株式会社 製本・加藤製本株式会社」○の中は何故か「筭」、2行めは七刷に同じで1行めと同じ幅に収まる。
 目録については別に述べることとしよう。(以下続稿) 

*1:ルビ「ほり ぐち だい がく」。