瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松谷みよ子『あの世からのことづて』(3)

 2016年5月8日付(2)を投稿するに際し分割し、冒頭「昨日の続きで」としているように5月9日に投稿するつもりだったのだが、何故か時期を逸して最終的に5月23日に保存したままになっていた。
 これも手を入れずにそのまま上げて置く。

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 昨日の続きで、単行本の第一刷・第七刷・第八刷の本体を比較して見る。
 異同は202頁の次にある表が著者略歴と奥付、裏が目録の1枚に限られるようだ。
 奥付の上の横組み「著者略歴」は一致。住所も載っている。現在下部に子持枠の匡郭があって、縦の寸法が5.0cmであるのは同じだが、横は第一刷(7.4cm)第七刷・第八刷(7.2cm)と異なる。匡郭内はさらに縦線で仕切られ、第一刷[3.7cm|0.9cm|0.9cm|0.8cm|0.9cm]第七刷・第八刷[3.6cm|0.9cm|0.9cm|0.8cm|0.9cm]となっている。
 右から1枠め・3枠め・5枠めは同じ。2枠めは1字下げで、第一刷は1行であったのが第七刷・第八刷は2行で、2行めは「一九八七年 三 月 十 日 第七刷発行」と「一九八九年 四 月 十 日 第八刷発行」である。4枠めは3字下げで、第一刷・第七刷「発行者 布川角左衛門」第八刷「発行者 関 根 栄 郷」。
 匡郭の左側、明朝体でごく小さく2行で入っている注意書は一致。
 匡郭の下は横組みで、第一刷「Printed in Japan 0095-81193-4604」第七刷・第八刷「Printed in Japan ISBN4-480-81193-1 C0095」とある。
 奥付の裏は目録で、太い横線(8.1cm)が2本あって第一刷(13.4cm)第七刷(cm)第八刷(12.9cm)
 以下、第一刷と第七刷の書目を並べて置く。第一刷の順番を仮に丸数字で示し、第七刷にも引き継がれているものを矢印と第七刷での順番で示した。第一刷と第七刷で一致する本の定価は変わっていない。第八刷の書目は第七刷と同じで、第七刷の定価を削除したのみ。
 この頃の情報はネット上に極端に少ないので、紹介文も引用しようかと思ったのだが、余裕がないので1行めに大きく示されている標題と著者名、その下に添えられている明朝体2行の紹介文の末尾に附されている定価を示すに止めた。
 ① どこへまことを照らすやら 〈差別の中の/女たち  〉 小林初枝  1,300円
   → ③ 
 ② 被差別部落の世間ばなし武州児玉の/聞き書き 〉 小林初枝  1,400円
 ③ オモニの歌 岩井好子  1,000円
   → ⑤ 
 ④ 海恋い 真尾悦子  1,200円
 ⑤ 満州・その幻の国ゆえに 〈中国残留妻と/孤児の記録 〉 林 郁  1,200円
 ⑥ 浜の女たち 銚子聞き書き 常世田令子  1,400円
   → ⑦ 
 ⑦ 鬼遊び 岡部伊都子  1,300円
 ⑧ いのちと命のあいだに 丸岡秀子  1,400円
   → ⑧ 
 ⑨ はじけ! 鳳仙花 富山妙子  1,800円
 -   ① 広島第二県女二年西組 〈原爆で死んだ/級友たち  〉 関千枝子  1,200円
 -   ② 家庭内離婚 林 郁  (ちくま文庫)400円
 -   ④ いくさ世を生きて*1沖縄戦の/女たち 〉 真尾悦子  (ちくま文庫)380円
 -   ⑥ 漂流する家族 向井承子  1,300円
 -   ⑨ 旅人たちのバンクーバー 〈わが青春の/田村俊子 〉 工藤美代子  1,300円
 下の太い横線の下、左詰めに明朝体で小さく第一刷(定価は1984年12月現在)第七刷(定価は1987年3月現在)とある。第八刷ではこれがなくなっている。

*1:ルビ「ゆう」。