瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

文体について

4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めた『三田村鳶魚日記』の検討が長くなりすぎたので、今更ながら、「赤いマント」記事の一部を『三田村鳶魚日記』に改称することにしました。本文中の番号のズレ(177)(175)に修正した他は手を入れておりません。

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 あれ以来気になって、twitter の検索もまめにするようにしています。それで「赤マント事件」で検索して(「赤マント」で検索すると、何かのネタのような投稿が無数にヒットして収拾が付かない)4月12日付「赤いマント(175)」に取り上げた4月2日のナカネくんだの tweet にも気付いたのでした。
 twitter に瑣末亭のアカウントを作ったのですが、表立った活動は全くしていません。今年は時間を作りましたけれども、来年以降も暇では干上がってしまいますので、そうなったときにそこまで twitter に時間を割こうと思うか、と云うと、思えないのです。しかし、いろいろな情報が発信されていますので、確認はして置かないと行けないと思い、最低限の連絡用にアカウントも作ってみた次第です。
 それで「瑣末亭」で検索してみると、柳田威生の2017年1月30日20:35 の tweet

瑣末亭氏の文体が、敬体だったり常体だったりで一定しないというのは、かなり珍しいと思う…

がヒットしました。‥‥間違いなく私のことです(笑)*1
 私は文章を書くのが苦にならない性質で、根拠と正確さと守秘義務を気にせずに書いても良い、と言われたらいつまでも書いていられるだろうと思います。そう、気分で文章を幾らでも書けるのです。だから人から手紙をもらうと、倍の量の返信を書いてしまうのです。しかし時間はそれなりに掛かりますから、学生時代はともかく、仕事に追われる今は最後まで書けなくて結局返信自体、送らずに終った、みたいなことになっています。
 文体については、自分のスタイルみたいなものを作りたくて、一頃、森鴎外ばりに「‥‥。それらの本文の研究によつて、わたくしは××研究の典據とすべきものを定めたが、‥‥」みたいな文体で論文を書いたこともあります。しかし、結局一定しませんでした。
 文章は幾らでも出て来る。調べて書くのは時間が掛かり、赤マントの新聞記事を渉猟していた頃にはあった時間的(地理的)余裕が失われると調べた結果を記事として毎日上げるのが苦しくなり、それで思い出すままに2018年3月28日付「回想の目録(1)」に挙げたような回想をつらつら書き連ねてみたのでした。
 書き溜めて置くようなことが出来ないので、時間切れで途中で切って投稿したり、前日にある程度下書きを拵えて置いて、それを整えるようなことはありますが、大抵は、当日に書いています。そうすると、書く内容は決まっていても、文体まで引き継いでくれないのです。私は相当な気分屋なので、その日の勤務やら通勤電車の按配やら、そんなことが反映されて、文体を決める前に先に溢れてしまうのです。
 などと考えていたら、なんと初日の2010年12月30日付「御挨拶」に続いて――この「御挨拶」で構想していた内容とは必ずしも一致しませんでしたが、最後にプライオリティ云々と云っているところが示唆的です――書いた、2010年12月31日付「年齢と数字」に、既に文体が一定しないであろうことを断ってあるのです。
 しかし、やはり批判がましいことを書いたりするときは、常体ですと居丈高に見えてしまいますので、敬体で書きます。私が疑問点を論うのは、著者に直接質そうと云う情熱は持ち合わせないのですが、気付く機会があったら考えてもらおうと云う気持ちがあるからなのです。ですからポーズとして敬体なだけではなく気持ちも相応に入った敬体のつもりです。先日、ノイズがどうこうと書きましたが、辻褄の合わない、つまり何か誤解が存することが明瞭に分かるような記述をそのままにして置いて欲しくないのです。が、赤マント連載が埋もれていたように過疎ブログの哀しさ、正直具体的な反応を見た記憶は殆どありません。ですから twitter をやった方が良いのかなぁとも思い始めているのです(躊躇する気持ちの方が強いですが)。
 いえ、それ以前に私自身が「回想の目録」を作成したときに述べたように、過去記事を忘れています。そして「離れたる友」だったA氏から、赤マント記事を頭から読み始めている旨の返事をもらって、私も改めて読み始めたのですが、2013年12月14日付「赤いマント(54)」に、今回の事態の予言のようなものが既に書いてあったのでした。

*1:ヒットしたのはこれだけです(笑)。「瑣事加減」及び「samatsutei」でも若干。