瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

芥川龍之介旧居跡(09)

 2018年6月30日付「三軒茶屋の思ひ出(2)」では、平成初年に通学に使用した東急世田谷線について、流石に記憶が薄らいできたが、それを補って余りある、私が利用する何年か前の世田谷線を撮影した動画が幾つか YouTube に上がっているのを挙げて、

 次回、盛夏に外出せずに家に籠もって過ごす折にでも、それぞれの動画について、私の記憶と摺り合わせなどして、コメントする予定である。

と予告したのであったが、昨年の8月は、少し暇になるかと思われた頃に2018年8月5日「「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(24)」以降、白銀冴太郎「深夜の客」について本格的に取り組むことになってしまったので(自分のしたことに「なってしまった」は妙だが、当ブログは行き当たりばったりなので、やっぱり「なってしまった」なのである)じっくり動画を眺めて、当時の記憶やネットに上がっている情報なぞと照らし合わせて記事を書く暇はなくなってしまい(これも自分で「なくした」のだけれども)、未だに「三軒茶屋の思ひ出(3)」を準備しないままである。しかしいづれ果たしたいと思っている。
 それはともかく、「三軒茶屋の思ひ出(2)」は末尾に更に付け加えて、

 それから、同時期の世田谷線について、車内をもっと細かく撮した動画があるのだが、その紹介はその撮影者と動画群についての考察とともになされるべきだと思うので、今暫く保留することとしたい。(以下続稿)

としていたのだが、この「もっと細かく撮した動画」とは、既に一部で注目を集めている、アメリカ出身の Lyle Hiroshi Saxon と云う人の動画である。
www.youtube.com
 平成初年に東京や関東近県などを折に触れて撮影して歩いた膨大な動画群で、昨年7月頃に「三軒茶屋の思ひ出(3)」の準備とは別にいろいろ眺めて、私の通学先や当時の居住地、利用駅なども撮影されていることを知り、この人の撮影傾向などをある程度つかむくらいにまで熱中したものだったが、結局こちらも記事にしないまま離れてしまった。
 差当り Saxon 氏については、「北多摩・所沢エリアの地域密着情報が満載!」の地域情報サイト「タウン通信」の2018.02.07「外国人が写した1990年代の田無の街並み(文・石川裕二)」及び2018.02.15「外国人が記録した“日本の街並みと日本人の記憶”(文・石川裕二)」が、Saxon 氏本人へのメールインタビューを敢行していて参考になる(もっといろいろ聞きたいところだけれども英語力のない私は石川氏以上に聞き出せそうにない)。
 さて、久しく忘れていた Saxon 氏の動画をまた急に思い出したのは、Saxon 氏が田端も撮影しているのではないか、と思ったからである。――私は、学生時代には田端に縁がなかったので、Saxon 氏が撮影した頃のことは全く知らないし、昨年 Saxon 氏の動画に気付いたときにもノーチェックであった。
 そうすると、あったのである。芥川龍之介旧居跡を撮影したと思われる動画が。

1990 ひばりヶ丘駅-田端駅 田端の散策散歩 Tabata Hot Afternoon Walkabout 900807
 平成2年(1990)8月7日撮影で、西武鉄道池袋線ひばりヶ丘駅から西武線で池袋に出て、山手線で田端に移動、これが冒頭3分ほどで、残り1時間、田端駅周辺を撮し続けている。斜めに撮したり少々見づらいが、大変な情報量である。なお、別の動画のコメント欄で、編集でカットされた部分も見たい、と尋ねられて、フィルムを節約するためにこの通り撮影したので、アップした以外に撮影した分、すなわちカットしたフィルムはない、と答えていたと記憶する。
 田端には平成3年(1991)11月23日にも再訪している。

1991 - Ikebukuro to Tabata (Yamanote Line) 池袋駅-田端駅 山手線 (911123)

1991 田端駅辺り散策散歩 Tabata Walkabout 911123

1991 - Tabata to Ikebukuro 田端駅-池袋駅 山手線 (911123)
 この日は芥川龍之介旧居跡には行っていない(と思う)。
 細かい内容については後日、確認することとしたい。
 それから、これは Saxon 氏ではないが序でに、更に遡る時期の、旧田端大橋から田端駅北口、田端切通しを車載カメラで撮影した kamepo 氏の動画も参考までに紹介して置こう。

昭和60年の旧田端大橋 東京北区(車載カメラ) Around Tabata Station - Tokyo 1985
 細かく切り替わる Saxon 氏の動画とは違って、距離感をつかむに適している。(以下続稿)