瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(152)

・青木純二の経歴(20)
 昨日までの書誌書目シリーズ(78)『戦前期『週刊朝日』総目次』国立国会図書館サーチでの検索結果を、取り敢えず(本当に簡単に見られるものにしか当たっていないのだけれども、それでも相当な数になって来たので、ここで)一纏めにして青木氏の著述活動の全体像を通覧出来るようにしようと思ったのだが、ある所蔵機関の検索がかなり《使える》ことを思い出して、検索して見ることにした。結果、これまでの検索ではヒットしなかった雑誌がかなり引っ掛かって来た。
 この機関は雑誌を揃いで所蔵していないので、ここに引っ掛かって来た雑誌にはもっと執筆がある可能性が高い。しかし他に所蔵している号に青木氏の名が見えないことが少なくなく、毎号執筆している訳ではないことだけは断って置こう。
 以下、年代順に上げて行くが、昨日までに上げたものと重複するものでも、そのまま、今回は時間もないので文字を新字に変換することなく並べて置いた。
・靑木純二(靑風畫)「凄艶夜話島破りの與三郎」「文芸倶楽部」第三十卷第六號(大正13年4月)
・靑木純二(紅厓畫)「英傑情趣爲朝の戀」「文芸倶楽部」第三十一卷第十號(大正14年7月)
・青木純二「伊勢丸漂流記」「新青年」第6巻第14号(大正14年12月)
・靑木純二(曉舟畫)「怪〓の戀熊坂長範」「文芸倶楽部」第三十二卷第三號(大正15年2月)
・靑木純二(英春畫)「凄艶夜話」「文芸倶楽部」第卅二卷第十一號(大正15年8月)
・青木純二「日本アルプス物語」「週刊朝日」第十三巻第二十九號・第355号(昭和三年六月二十四日発行)
・靑山純二「傳説日本アルプス」「騒人」第3巻第7号(昭和3年7月)
・靑木純二「蛇となった黑髪」「騒人」第3巻第8号(昭和3年8月)
・青木純二「魔の大雪崩(少年讀物)」「週刊朝日」第十五卷第四號(昭和四年一月二十日發行)
・青木純二「●世界の港 獵奇案内●/ヨコハマ」「週刊朝日」第20巻第1号・昭和6年7月1日号
・青木純二「東西朝日日々六大都市リレーレース/竜田丸の怪異殺人(横浜)」「新青年」第13巻第11号(昭和7年9月)
・靑木純二「山の民謡」「週刊朝日」第22巻第5号(昭和7年7月31日發行)
・靑葉しげる「私の街のヒロイン/横濱」「週刊朝日」第二十四卷第三號(昭和八年七月十六日發行)
・靑葉しげる「ハマの不良行狀記」「週刊朝日」第二十四卷第十四號(昭和八年九月二十四日發行)
・靑葉しげる「天才・タダ乘少年」「週刊朝日」第二十四卷第二十四號(昭和八年十一月二十六日發行)
・靑葉茂「アイヌ女の情炎」「週刊朝日」第二十五卷第七號(昭和九年二月四日發行)
・靑木純二「虎御前の白骨」「週刊朝日」第二十四卷第十九號(昭和八年十月二十二日發行)
・靑葉しげる「紙幣拔きの不良外人」「週刊朝日」第二十六卷第一號(昭和九年七月一日發行)
・靑木純二「競馬騎手物語」「週刊朝日」第二十六卷第十七號(昭和九年十月七日發行)
・靑葉しげる「ハマの蘭童事件」「週刊朝日」第二十六卷第二十號(昭和九年十月二十八日發行)
・靑葉しげる「刺靑した女」「週刊朝日」昭和10年10月20日号(第28巻18号)
・青葉しげる貞操は叫ぶSOS」「週刊朝日」昭和11年2月9日号
・青葉しげる「女賊/天神」「週刊朝日昭和11年7月12日号
・青葉しげる「国際映画街情趣(横浜の巻)」「月刊映画と演芸」第13巻第8号(昭和11年8月)東京朝日新聞発行所
・青葉しげる「香月将軍の少年時代」「少年倶楽部」第24巻第11号(昭和12年9月)
須川邦彦、井関貢、冠松次郎、青木純二、南洋一郎「続・海千山千冒険奇談会」「新青年」第20巻第12号(昭和14年9月)
・青葉しげる「避難第一船「靖国丸」にきく」「週刊朝日」第36巻第22号(昭和14年11月5日)
・青葉しげる「白瀬老中尉に探検の憶ひ出を聴く」「週刊朝日」第37巻第7号(昭和15年2月11日)
・青葉しげる「ラツコ船綺談」「海の世界」第2巻第8号(1955年8月)
 「騒人」の「青山純二」は青木氏の誤植(もしくは誤入力)であろう。『山の傳説 日本アルプスとの関連が注意される。ここに見えた雑誌は一通り確認して置く必要があろうが、「文藝倶樂部」と「新靑年」の確認は一仕事になりそうである。(以下続稿)