瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

田口道子『東京青山1940』(20)

・『現代民話考』の青南国民学校(1)
 先日、現代民話考『学校』の「子どもたちの銃後」を眺めて、そこに載っている北川幸比古*1の談話について昨日、2月21日付「赤いマント(222)」にて確認したのは、本書に内容的に重なるように思ったからである。――近隣の小学校での、同学年もしくはその前後の世代の回想でも載っていれば、と思って眺めてみたのだが、なんと「旧赤坂区立青南国民学校」の回想が幾つか載っているのである。但し戦前の小学校は区立ではなかったと思うので、現在の区立小学校から類推してこのように書いてしまったのだろうけれども、それはともかくとして、その報告者を見るに、例えば単行本300頁2行めに「○東京都港区。本文。回答者・大村煌子(東京都在住)*2」とある、大村煌子と云う名前に何だか見覚えがあると思って、本書285頁「〈写真・資料協力〉」の「青南小学校36回卒業」を見るに、22名中13番めに「大村 煌子」とある*3。すなわち、2月9日付(09)に見た本書の「あとがき」に特に名前の挙がっている同期生5名の、5番めに挙がっている「西原煌子」が旧姓なのであろう。
 典拠と要領は昨日に同じなので繰り返さない。単行本(立風書房)は「1987年6月9日 第1刷発行」、ちくま文庫版は「二〇〇三年十月八日 第一刷発行」である。
【1】単行本295頁12行め~298頁4行め・文庫版347頁9行め~350頁「五 旗をふり慰問袋をつくって*4」の分布の3話め、単行本296頁12行め~297頁2行め・文庫版348頁10~17行め。
【2】単行本298頁5行め~299頁12行め・文庫版351~353頁2行め「六 竹やり訓練など*5」の分布の3話め、単行本299頁6~11行め・文庫版352頁3~8行め。
【3】単行本299頁13行め~300頁14行め・文庫版353頁3行め~354頁8行め「七 子どものうた*6」の本文・分布の1話め、単行本299頁14~16行め、300頁2行め・文庫版353頁4~7、9~10行め。
 これらについては本書の内容と比較しつつ、確認することとしたい。(以下続稿)

*1:北川氏は田口氏の1学年上。

*2:ルビ「みなと」。2020年2月26日追加。

*3:2024年2月4日追記】現代民話考『銃後』にも大村煌子の回答が載っていた。単行本『現代民話考[第二期]Ⅰ 銃後』61~150頁「第二章 銃後のくらし」123~126頁3行め「十三、建物疎開・荷物疎開ちくま文庫版『現代民話考[6] 銃後』69~170頁「第二章 銃後のくらし」140~143頁10行め「十三 建物疎開・荷物疎開」の「分布」8話の4話め(単行本124頁13~17行め・文庫版141頁17行め~142頁5行め)と、単行本223~287頁・文庫版255~333頁「第五章 空襲」単行本278頁7行め~287頁「九、空襲のあとで」文庫版322~333頁「九 空襲のあとで」の「分布」単行本19話(文庫版は10話めを追加して20話)のうち6話め(単行本282頁17行め~283頁6行め・文庫版327頁2~9行め)。

*4:文庫版には漢数字の番号がない。

*5:文庫版には漢数字の番号がない。

*6:文庫版には漢数字の番号がない。