瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

日本の民話1『信濃の民話』(3)

 昨日からの、日本の民話1『信濃の民話』の①第一刷と①第二〇刷の奥付の比較の続き。適宜、④オンデマンド版(第一五刷)も参照した。
 奥付下部の縦組み部分には3本の縦線があって、3本めの太線(①第一刷 6.6cm、④第一五刷 6.0cm、①第二〇刷 5.8cm)と2本めの間(①第一刷 1.8cm、④第一五刷 1.6cm、①第二〇刷 1.7cm)に発行所、①第一刷はやや大きく「発行所 株式会社 未  来  社」④第一五刷も同版に見える。①第二〇刷「発行所  株式会社 未  来  社」。右傍に小さく①第一刷「東京都文京区表町七八番地」④第一五刷はやや大きく「東京都文京区小石川三ノ七」①第二〇刷はやや小さく収める。左傍に少し離れて①第一刷と④第一五刷は小さく「振替 東京八七三八五」①第二〇刷「電話(八一四)五五二一=代表」括弧内は半角漢数字、少し空けて2行め「振 替・東 京 八七三八五」。
 前回メモし忘れていた1本めと2本めの縦線の間は①第一刷 2.9cm、④第一五刷 2.7cm、①第二〇刷 2.6cm。
 3本めの縦線の左に添えて2行、1行めは①第一刷・④第一五刷「検印廃止    乱丁・落丁本はおとりかえします 」、①第二〇刷「検印廃止   乱丁・落丁本はおとりかえします」。2行めは①第一刷・④第一五刷「(三正社整版・鈴屋印刷・富士製本)」①第二〇刷「(三正社整版・萩原印刷・橋本製本)」。
 奥付の裏、④第一五刷は《オンデマンド出版にあたって》があり、その次の頁にオンデマンド版の奥付、その裏は白紙。①第二〇刷の奥付裏の目録は2019年12月20日付(1)にメモしたが、いづれ諸版と比較してもっと詳しく記述したいと思っている。①第一刷は目録は上段6点・下段5点、上段6点の上に横組みで「〈日本の民話〉」下段5点の上に横組みで「〈外国の民話〉」とあり、上段は、

信濃の民話」編集委員会
 信  濃  の  民  話 320円
深沢・佐々木共編
 岩  手  の  民  話 9月刊
水 沢 謙 一編
 越  後  の  民  話 10月刊
岸   な  み編
 伊  豆  の  民  話 続刊
斉 藤・松 谷他編
 秋  田  の  民  話 続刊
東北農山漁村文化協会
 み ち の く の 民 話 300円

とあって、書名はやや大きくゴシック体、定価と刊行予定は横並び。書名の左を少し空けるが「水 沢 謙 一編」のみ右に詰めて左が開いている。
 『岩手の民話』の「深沢」は深沢紅子(1903.3.23~1993.3.25)、佐々木は佐々木望、他に著書としては深沢紅子の夫・深沢省三(1899.3.24~1992.3.24)の絵で昭和57年(1982)に児童書、学図の新しい創作シリーズ『黒い英雄』を出している。岸なみ(1912.3.8~2015.7.23)の『伊豆の民話』までは順番通りに刊行されているが、『秋田の民話』は10番めに、1巻めの『信濃の民話』を担当した瀬川拓男・松谷みよ子夫婦の共編で刊行されている。斉藤は『伝承の民話―秋田に伝わる土地々々の物語』(昭和29年12月・秋田魁新報社)の著者斉藤陽二郞であろうか。
 下段、

A・トルストイ
勝 田 昌 二訳
 ロ シ ヤ の  民  話 180円
プ ラ ー ト フ編
清 水 邦 生訳
 ソヴェト諸民族民話集 280円
      (以上B6判
中 国 文 学 会訳編
 中  国  の  民  話 300円
民話敍事詩  阿  詩  瑪 近刊
山 室   静訳編
 ア フ リ カ の 民 話 9月刊
      (以上A5判)


 下段のすぐ下に太い横線(6.9cm)があり、その下、中央やや左寄りに「未 来 社」右寄りに「送料1割 」とある。(以下続稿)