瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

大河ドラマ「平清盛」(1)

 最初は兵庫県知事が映像が汚いと文句を付けるくらい迫真(?)の描写であったのが、海賊兎丸(加藤浩次)が出て来て次第に怪しくなり始め、それでも保元の乱くらいまでは悪くはなかったが、公家たちの前でドヤ顔で俺は家族が大事だぜみたいな変な和歌? を詠んだり、平治の乱源義朝玉木宏)と誰もいない河原で放課後の決闘みたいに一騎打ちしたり、その頃にはもう見放して、最後の方はあまり見ていなかった。
藤本有紀 作/青木邦子 ノベライズ『平 清盛 三』二〇一二(平成二十四)年七月三十日 第一刷発行・定価1400円・NHK出版・303頁・四六判並製本

平 清盛 三

平 清盛 三

  • 発売日: 2012/07/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 何故か『三、』1冊だけ、当時まだ一人暮らしをしていた義理の祖母(1915.10.3生)からもらったのである。
 書名は1頁(頁付なし)と奥付の標題に拠る。カバー表紙・背表紙・裏表紙(全て白抜き)と扉(白地に黒)ではなぜか「三、」と読点が付く。2頁下部中央2行めに「題字 金澤翔子」とある、毛筆の題字はカバー表紙・裏表紙・扉に使用されている。1行め「装幀 鈴木正道(Suzuki Design)」3行め「カバー写真 ©Aaron Foster/Getty Images」人名の前の1字分空白が同じ高さ、©以下は右を上に横転。
 カバー表紙は同じ写真で『一、』は紺、『二、』は赤、『四。』は赤紫の色違い。
平 清盛 一

平 清盛 一

  • 発売日: 2011/11/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
平 清盛 二

平 清盛 二

  • 発売日: 2012/03/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
平 清盛 四

平 清盛 四

  • 発売日: 2012/10/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 カバー表紙の文字は帯で隠さないように配置されている。
 帯(6.1×43.8cm)の文字は背表紙側最下部の「NHK出版 」のロゴ以外秀英風の明朝体。背表紙側には右側にやや大きく「 藤本有紀 」左にやや大きく「ノベライズ 青木邦子」とあって、カバー背表紙には同じ位置に白抜きいで入っている。
 表紙側、左にカラー写真(5.0×3.7cm)があって下左寄せでごく小さく「平 清盛:松山ケンイチ」とあって、その右に、

NHK大河ドラマ「平 清盛」
完全小説版[全4巻]シリーズ第3巻

大河ドラマ「平 清盛」好評発売中!
出演 松山ケンイチ松田翔太深田恭子
   岡田将生、杏、武井 咲、上川隆也
総合[日]午後8時/BSプレミアム[日]午後6時

とあって、文字は6行とも同じ幅。1行めのタイトルのみ大きく、3行めの前は1行弱、次は半行分、5行めの次も少し空ける。
 裏表紙側には横組みで、まづ大きく「武家の覇者、この国の覇者」とあって、

保元の乱でその力を世に知らしめた清盛は、1159(平治元)年、信西暗殺に端を発した争乱「平/治の乱」で盟友・源 義朝と太刀を交えた。勝利した清盛は、武士として初めて公卿となり宿願/を果たす。太政大臣までのぼりつめた清盛だが、古い政治体質に失望し、わずか百日で辞職。/出家後、福原に移り住み、宋との交易を中心とした理想の都づくりをはじめる。

との紹介文。ついで1行半空けてやや大きく、

NHK大河ドラマ「平 清盛」 完全小説版[全4巻]刊行中
続巻予定[第4巻 2012年 秋]

とある。
 折返しの文字は裏表紙側の折返しの右上に縦組み「平清盛 Tairano Kiyomori 三、」のみ。明朝体太字と横転した筆記体で、筆記体は中央に位置するが再現出来なかった。カバー背表紙上部の標題も同じレイアウトで白抜き。
 カバー裏表紙、左側(4.5cm)は表紙・背表紙からの写真の続き、残りは緑地。左上を白く長方形(7.9×5.2cm)に抜いて、左揃えでバーコード2つ「9784140056158/1920093014007」数字はOCR-B、「ISBN978-4-14-005615-8/C0093 ¥ 1400E/定価:[本体1400円]+税/NHK出版OCR-Bではなく細いゴシック体、[ ]は文字囲。緑地部分の右側中央、帯の上に白抜きで2行、下揃えで1行めは毛筆の標題、2行めは明朝体で「三、」その上に「Tairano Kiyomori*1
 カバー表紙折返し(7.8cm)の右側(3.9cm)は表紙からの写真の続き、残りは緑地。
 カバー裏表紙折返し(7.8cm)は緑地で文字なし。
 藤本有紀(1967.12.29生)は連続テレビ小説ちりとてちん」ではそれぞれの登場人物を立体的に描写していたのに大河ドラマではまるで駄目だった。いや、部分的に「らしい」ところはあったが、何だか変だった。――この頃の大河ドラマは朝の連続テレビ小説で当てた女性脚本家に成功報酬みたいに担当させていて、わざわざ「歴女」と云ったりするくらいだから女性は概して歴史物が不得手らしいのだけれども、そんな女性脚本家に書かせては妙な内容になってしまう、と云ったことが繰り返されていた。

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 アメリカはあんなに呑気にしていたのにあっと云う間に緊急事態になってしまった。
 まだオリンピックをやると言っているけれども、IOC 会長はお付き合いで言っているだけだと思うし、JOC の関係者だって内心無理だと思っているだろう。
 中止が負けと思う人は死に物狂いで勝ちに行くしかないと思い込んでいるようだが、もう、私たちは勝ちながら撤退するしかないだろう。もう仕方がない。出来るだけ損害を少なくしながら、広げた風呂敷を畳んで行くしかない。今は敗戦後と違って、私たちの多くは頼るべき故郷を持っていない。 国破れても私たちを受け容れてくれる山河はもう何処にもない。しばらく故郷に引っ込んで実家の農作業を手伝いながら、なんて余裕は、今や体力的にも持ち合わせない。
 延期を言っている人もいるが見苦しく利権を手放したくないように見える。ずるずる延期などと言っているうちに、知らぬ間に何のかのと要らぬ負担が増えて、傷口が広がるばかりだろう。準備費用が雪達磨式に膨らんだのをお忘れか。ただでさえうんざりさせられて来たのに、これ以上延びるのは勘弁してもらいたい。どうしても延期で開催すると云うのならば、追加で負担が発生する場合、延期を主張して、それで儲ける予定の企業・団体だけの負担になるようにしてもらいたい。
 3月10日付「図書館派の生活(4)」にいよいよ戦時中に似て来たと書いたが、最後まで突き進んでは2度めの敗戦になるであろう。数十兆円の損になるとか言っているエコノミストだかジャーナリストだかがいるけれども、そもそもが取らぬ狸の皮算用、そんなに儲かったはずだなんてのが希望的観測に過ぎず、与しかねる。再び云う、準備費用が雪達磨式に膨らんだのをお忘れか。ならばそんなに損にならないうちに止める決定をしてしまえば良いではないか。このまま出来もしないイベントの準備に浪費し続ける余裕など、あるように思えない。
3月17日追記】しかし、3月10日付「図書館派の生活(4)」にも触れたが、決める権限は日本側にはないようだ。だとしたら、どうせ予定期間に開催出来るとは思えないのだから金の掛かる準備なんか好い加減にして置けば良い。それでもし、奇蹟的に予定期間に実施出来たとしたら、コロナウィルスのせいで準備が十分出来ませんでした、と頭を下げとけば良いだろう。収まったとして人の移動がこれまで以上に活発になるとは思えないから、ボランティアを召集する必要もないだろう。とにかく必要最低限の、開催すると決まってから準備出来る程度にして置けば良いだろう。こここそが、お得意の「やってます感」で誤魔化すべきところではなかろうか。間違っても本気の、金の掛かった準備など、しないで置いてもらいたい。

*1:Kiyomori 」の下に「三、」。