瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

同盟通信社調査部 編『國際宣傳戦』(09)

 昨日の続き。
 1頁中扉、上部中央に縦組み明朝体太字で標題。なお、記事の題ではナカネくんの2019年4月2日22:04の tweet に示されている表紙(及び背表紙)の標題通り「國際宣傳戦」としていますが、活字では全て「國際宣傳戰」となっております。
 3頁「一、ま へ が き」5頁6行めまで、裏(6頁)は白紙。
 7頁「二 第二次歐洲戰と宣傳戰」明朝体太字、続いて1字下げ「 戰 爭 へ」明朝体太字でやや大きく、番号はゴシック。次に2字下げ「A 戰 爭 と 平 和」ゴシック体、本文と同じ大きさ。組み方は1頁16行、1行44字。
 本書の中で最も新しい内容は「六 宣傳と人」の「8 スターリンと宿敵トロツキー」308頁2行め~312頁14行めの最後、312頁9行めまでの本文に続けて10行めに1字下げで「附 記」とあり、11~14行めに2字下げで、

本稿印刷終了の直前、卽ち八月二十日、トロツキーは暴漢の襲擊に遭ひ、遂に死去せる旨の訃/報に接す。これによつて、久しく全世界の注目をあつめたスターリントロツキー抗爭劇は、/永遠にその幕を閉ぢたものと解すべきであらうか、附記して讀者の公明なる批判を俟たんとす/るものである。

と、ラモン・メルカデル(1914.2.7~1978.10.18)によるレフ・トロツキー(1879.10.26~1940.8.21)暗殺に触れている。
 313頁「七 文   獻」5字下げ。文字はやや小さく、冒頭(2~4行め)、

 宣傳――特に戰爭と宣傳に關する本は最近我國でもかなり多數發刊されだした。左に近刊の關係/書を摘錄する。
  邦  書

とあって6点挙げ、少し空けて3点、314頁に続けて10点、315頁「洋  書」16点、裏は白紙。
 奥付、上部中央に波線で四角い枠(3.0×3.6cm)、その右寄りにミシン目で切った検印紙(3.0×2.7cm)が貼付される。検印紙は青緑色で印刷した枠(2.6×1.8cm)に朱文円印(径1.3cm)印文は右上に「内」左下に「海」。
 下部の枠(8.8×8.9cm)には、まづ明朝体で小さく右上に「昭和十五年九月十五日 印  刷/昭和十五年九月十八日 發  行」とあって、「發」の下と同じ高さで「國 際 宣 傳 戰」とやや大きく標題、「際」の上と同じ高さに太い横線(0.7cm)があって、その下に縦の太線(3.1cm)があり、右に「定  價 一圓六 十 錢」左に「外地定價 一圓七十六錢」とゴシック体。少し空けて「九」と「八」と同じ高さに明朝体で小さく「編   者」「發 行 者」「印 刷 者」が並び、それぞれの下部に明朝体でやや大きく「同 盟 通 信 社 調査部」「高 山 金 一」「中 山 文 雄」とある。高山氏の前の行、小さく「東京市神田區小川町二丁目十番地」高さは「者」の下からで「區」が「高」と同じ。中山氏の前も同様に「東京市牛込區市谷加賀町一丁目十二番地」こちらは「市」が「中」と同じ高さ。細い縦線(5.5cm)があって、「發 行 所」下に大きく「高 山 書 院」右に添えて小さく「東京市神田區小川町二丁目十番地」高さは「所」の下からで「田」が「高」と、「町」が「山」と「十」が「書」と同じ。左に「山」と同じ高さで2行「電話神田八一〇番/振替東京八三八九三番」。
 版元の住所、電話番号、振替番号は5月7日付(04)に引いた昭和12年(1937)の出版物に同じ。
 奥付の裏から目録が3頁、1頁に枠(12.4×8.5cm)があって5点ずつ、3頁めは4点で最後に1点分余白。遊紙1枚。(以下続稿)