瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

図書館派の生活(11)

 昨日、自転車で都内の図書館に出掛けて、その疲れもあるし、結構なことだが今朝、涼しくなって、昨夜、寝てから冷えるような気がして、久し振りに掛蒲団で寝た。だから寒くて起きると云うことはなかったが、一度早朝に目が覚めて、小用を済ませようかと思ったがそのまま二度寝した。しかしこの涼しさは身体の負担にはなっているようだ。
 やはり腰の按配はすぐには良くならないので、だから昨夜も寝るまでに手間取って少々遅くなってしまった。そして今朝は、昨夜の天気予報で洗濯物が乾くかも知れないと言っていたので、蒲団を上げてから洗濯機を回す。体温を計ると35.8℃。最近、尾籠な話で恐縮だが便通が良くて、朝、出る。しかも、切れが良い。数秒ですとんと出て、紙も殆ど要さない。昨年までは晩、風呂に入る前に軟便が多く、朝に持ち越すと出勤前だと云うのに時間が掛かって仕方がなかった。そのため我慢して出勤して、空き時間に用を足す習慣になっていたのだが、しかし、今は3分で済んでしまうので朝済ませてしまえる。最近、職場では小用も足していない。5月には下痢が続いたこともあったが、やれやれである。昨日は便通がなかったのだが、その後、催すこともなく、今朝、綺麗に出た。
 それから手を念入りに洗って、洗濯物を干す。明日も明後日は雨らしい中、貴重な洗濯日和を逃す手はないのである。しかし、溜まっていたもの全ては入らなかったので次の晴れが待ち遠しい。次は月曜に晴れるようだ。やはり出勤前に洗濯機を回すことになろう。
 腰のせいで小股にもたもた歩いていたせいで、以前なら間に合ったろうがやはりいつもより1本遅い電車に乗る。かなり混んでいる。6つある開閉出来る窓のうち2つが閉まっている。今日なんか開けた方が風で涼しいくらいだろう。乗客が開けないのなら始発駅で車掌が開けて回るべきではないか。暑くもない今日みたいな日に、わざわざ乗客が、あの重くて片手では開閉出来ない窓を閉めたとは思えないから、初めから閉まっていたのだろう。
 さて、私の職場には間仕切りなどなく、無神経である。年上の同僚がマスクを煩がって「マスク外してぇなぁ。GoToキャンペーンするくらいなんだから(外しても)良いんじゃないか」と言って、周囲を困らせていた。
 私はと云うと、このくらいの気候ならば別にマスクは苦にならない。外を歩いてしばらくすると、濡れてしまうのが困るくらいで、職場にいる分には全く困らない。髭は朝ではなく前夜に風呂で剃るようにしている。出勤しない日は剃らない。しかし、オリンピックの開会式だったはずの頃には梅雨明けするらしいが、梅雨が明けたらどうなるのだろう。
 そう云えば、梅雨入り前に暑かった頃、マスクの熱中症リスクがどうとかと、すっかり感染拡大が収まった前提で報道していた。それが吹っ飛んでしまった訳だが、今度はどうするのだろう。いや、もう不要不急の人は熱中症を避ける意味からも外出自粛と云うことになりそうだ。
 今日は作業に手間取って、昼過ぎまで職場で粘ってしまった。しかし、飲み食いはしない。以前は急須で玄米茶を淹れて飲んでいたのだが、玄米茶の安売りをしていたスーパーが潰れて以来、飲まなくなって、今年に入ってからは全く使っていない。昼も食堂で定食を食べていたのだが、ここ数ヶ月、足を踏み入れていない。いや、以前から、私は1人で、他の職員から離れた席で食べていたので、所謂濃厚接触者にはなりそうにないのだけれども。――女子高の非常勤講師をやっていた頃、職員室の先生のことは殆ど知らない、みんな友達じゃない。だから、昼も1人で定食を食べている、と言ったことがあった。まだ2年めで、職員室と講師室は別だったから、職員室にいる専任教員のことを殆ど知らなかったのは事実である。その後長くいたので、大体の顔と名前は一致するようになったのだけれども。それから、友達じゃない、と云うのは、院生時代に知っていた留学生の口癖(?)を借りたほんの冗談なのだが、女子高以外に遊びに行ったり飲みに行ったりと云った付き合いがある訳ではないので、確かに友達と云うほどではないのである。そして1人で食べるのは、時間に追われているからで、講師の仕事は専任のように朝から夕方まで拘束される訳ではないから、如何に巧く時間を回して、休み時間に用事を済ませて放課後の居残りを短くするかに懸かっている。かつ、私はかなり早食いなので、私と一緒だと相手を焦らせたり気を遣わせたりすることになる。それが心苦しいので1人で済ませるようになって、いや、そもそも院生時代から個人行動が基本だったから、1人で済ませるのは全く苦にならなかった。
 ところがある日、昼休みに講師室にこの話をしたクラスの生徒が訪ねて来て、一緒に定食を食べてあげると言うので驚いた。いや別に1人で食べるのが嫌だと思っていないのでいつもそうしているので、結構ですと断ったのだった。まぁ、理由は他にもあって、私は筆記用具の持ち方と箸の持ち方がおかしいのである。所謂ペンだこは定位置にあるのだが、昔は手首をべたっと机に付けて書いていた。箸も何の支障もなく使っているが、とにかく普通ではない。だから、食べているところを見られるのは全く良い気分ではない。生徒は意外に、別に憧れの対象でなくても、妙なところに注視しているものなのである。授業の内容よりも。
 その後どうしたのか、進学先も知らないくらいだから、今どうしているかも知らず、これからも会うことはないと云って良いのだけれども、そんなこともふと思い出したりする。
 今日は息苦しい。鼻の奥が少し詰まっている。これも昨日の疲れであろうか。先週、仕事の帰りにCTを撮った。明日の帰り、耳鼻科に立ち寄って結果を聞くつもりである。昨年までだったら、何となくそのままにしてやり過ごしていたのだが、今年は何とかしないといけないだろう。
 帰ってYシャツを脱ぎ、手を洗い顔を洗う。洗濯物はよく乾いていた。出勤前の慌ただしい時間に洗濯機を回した甲斐があった。しかし、頭痛と疲労感が続いている。久し振りに、屋根の上から梅の病葉を摘む。落ちずに青葉に張り付いて見た目も良くないし、インコもいなくなってしまったからこのくらいしか世話をする相手がいないのである。そして、家人の郷里から送られて来た米を研いで、研ぎ汁を梅の根元に撒いてやる。茶殻や榎茸の石突きにたかっていた団子虫がわらわらと元気に動き出す。
 東京都の感染確認が280名余と云うのが職場でも話題になっていたが、夕方、GoToキャンペーンから東京が外されることになった。もっと外されそうだし、検査数がどうの陽性率がどうのと幾ら枕詞を付けたところで全国的な感染拡大は覆い難い事実である。だから中止にした方が良いと思うのだけれども、差当りGoToキャンペーンを理由にマスクを外したがっていた同僚の反応を知りたいと思ったのであった。(以下続稿)