瑣事加減

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いまに語りつぐ『日本民話集』伝説・現代民話(6)

 昨日の続きで、このシリーズの「現代民話」の5冊め。要領は7月12日付(2)に示した。
⑭『浮遊する現代の妖怪たち』編集:常光徹・238頁・80話
1章め「夢の不思議」扉(頁付なし)13頁、章解説14頁(常光徹
一 夢枕に立ったお大師様 高知県愛媛県東宇和郡野村町 石井今朝道)15~18頁
二 夢の中でものを貸す 滋賀県(報告 明石きよ子)19~20頁
三 夢のたのみ 高知県21~23頁(22頁挿絵)
四 移しておくれ、移さないでおくれ 石川県(石川県 雄谷助市郎/報告 納所とい子)24~25頁
五 正夢 埼玉県(報告 小林初枝)26~29頁
六 収容所の夢 長野県(長野県下伊那郡清内路村 桜井小菊)30~34頁
七 夢の知らせ 群馬県群馬県利根郡水上町 浜名マサ)35~38頁
八 亡者がやってきた 青森県 39~41頁
九 夢の中の不思議な鳥 神奈川県山形県 江口文四郎)42~44頁
十 小林某の予兆 岩手県岩手県二戸郡浄法寺町 佐藤基三)45頁
十一 えれきのあんちゃん 岩手県岩手県二戸郡浄法寺町 佐藤基三)46頁
十二 夢で会いに来た弟 東京都(東京都練馬区 今村泰子)47~49頁(48頁挿絵→章扉カット)
十三 津波の知らせ 宮城都宮城県 岩崎としゑ/報告 松谷みよ子)50~55頁
十四 夢で儲ける 東京都(東京都 松岡照夫)56~58頁
十五 思いがけない金 群馬県群馬県利根郡水上町藤原 浜名マサ)59~61頁
十六 お腹の穴 北海道(北海道上磯郡上磯町 岩間恵美)62~65頁
十七 夢とちがうじゃないか 千葉県(報告 米谷陽一)66~67頁 ※米屋陽一であろう。
十八 夢で田中にふりむくな 68~72頁(71頁挿絵)
十九 また会いましたね 73頁
二十 どこかでお会いしましたね 74頁
二十一 夢で見た町並み 東京都(報告 高津美保子)75頁
二十二 夢で自分の前世を見る 東京都(報告 高津美保子)76~77頁
二十三 お願いします 東京都78~80頁
2章め「金しばりの恐怖」扉(頁付なし)81頁、章解説82頁(常光徹
二十四 かなしばり 千葉県(千葉県浦安市 前田治郎助)83~85頁
二十五 夢からさめたら(報告 常光徹)86~89頁(88頁挿絵)
二十六 金しばりにあうベッド(報告 三原幸久)90頁
二十七 白い服を着た女が(報告 常光徹)91~92頁
二十八 開かずの間で(報告 常光徹)93~94頁
二十九 天井の顔(報告 常光徹)95頁
三十 同じ体験(報告 常光徹)96~97頁
三十一 幻視の中で歩いたキリンの縫いぐるみ(報告 樋口淳)98~100頁
三十二 猫のようなものが(報告 常光徹)101頁
三十三 兄の死(北海道函館市 山本鎮子/報告 久保孝夫)102~103頁
三十四 あのお婆さんが 北海道(北海道函館市宇賀浦町 大硲あゆみ)104~106頁
三十五 さみしかったー 北海道(北海道亀田郡大野町本町 矢野光枝)107~108頁
三十六 声にならない声(報告 常光徹)109~110頁
三十七 背中の手形(報告 三原幸久)111頁
三十八 空中に浮くベッド(報告 三原幸久)112~114頁(113頁挿絵→章扉カット)
三十九 国際親善金縛り 115~116頁
3章め「火の玉と浮遊する魂」扉(頁付なし)117頁、章解説118頁(常光徹
四十 飛び込んで来た火の玉 岐阜県(報告 西尾さの*1))119~120頁
四十一 息子の死と火の玉 大阪府大阪府 田辺紗登子/報告 堀万知)121~125頁(124頁挿絵→章扉カット)
四十二 光り物 岩手県岩手県二戸郡浄法寺町 佐藤基三)126~127頁
四十三 魂のおとずれ 長野県(長野県 多田ちとせ)128~131頁
四十四 人魂(神奈川県川崎市宮前区 中里カネ ・〔 〕内は中里武雄/報告 加地仁)132~134頁
四十五 お月さまのような人魂 東京都 135~136頁
四十六 火玉が落ちた 高知県愛媛県東宇和郡野村町 石井今朝道)137~139頁
四十七 人魂は蛍光灯の色 東京都 140頁
四十八 火の魂を追い廻した話 岩手県 141~142頁
四十九 死ぬ前に出歩く魂(新潟県 中島トミ/報告 平田崇子)143~145頁 ※平岡崇子であろう。
五十 死の知らせ 千葉県(千葉県浦安市 前田治郎助)146~147頁
五十一 火の玉となって 高知県高知県 高橋涼介/報告 松谷みよ子)148~150頁
五十二 アメリカへ行って来た 新潟県新潟県古志郡山古志村 坂牧音作)151~152頁
五十三 幽体離脱と魂の浮遊(報告 三原幸久)153~154頁
4章め「異界を映す鏡」扉(頁付なし)155頁、章解説156頁(常光徹
五十四 未来の夫 157~158頁
五十五 異界が映る鏡 159~160頁
五十六 悪魔のしっぽ 161頁
五十七 幽霊が映る鏡(報告 常光徹)162頁
五十八 バックミラー 鹿児島県 163頁
五十九 特攻服のライダー 東京都(報告 樋口淳)164頁
六十 ムラサキカガミ(北海道函館市 青坂紘希)165頁
六十一 のろいよけ 166頁
5章め「時代を映す妖怪と幽霊」扉(頁付なし)167頁、章解説168頁(常光徹
六十二 公害を知らせる河童 福井県福井県大野郡和泉村 谷直右衛門)169~171頁
六十三 天狗のいたずら 高知県愛媛県東宇和郡野村町 石井今朝道)172~175頁
六十四 神隠し 東京都(東京都 清水利)176~178頁
六十五 海ぼうず 千葉県(千葉県浦安市 前田治郎助)179~182頁
六十六 船幽霊 東京都(東京都 田中定男)183~187頁
六十七 ノガマに切られる 高知県愛媛県東宇和郡野村町 石井今朝道)188~193頁
六十八 件の予言 岡山県 194~195頁
六十九 口さけ女 北海道(北海道函館市 中野あさみ)196~197頁
七十 口さけ女 北海道(北海道上磯郡上磯町 永井景子)198~200頁(199頁挿絵→章扉カット)
七十一 口さけ女 東京都(東京都練馬区 柿崎有加)201~202頁
七十二 遺伝子組み換え、人面犬 茨城県 203~204頁
七十三 自転車に乗った幽霊 高知県高知県 高橋光加)205~210頁
七十四 クビー坂の幽霊 沖縄県沖縄県 大城茂子)211~216頁
七十五 隙間の女(報告 渡辺節子)217~218
七十六 後ろ向きの幽霊 沖縄県沖縄県 大城茂子)219~220頁
七十七 海から手 神奈川県 221~222頁
七十八 幽霊電車(報告 常光徹)223頁
七十九 サリーさんのやかた 北海道 224~225頁
八十 幽霊の正体とマブイ込め 沖縄県沖縄県 大城茂子)226~232頁

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 いよいよ Go To キャンペーンが迷走して来た。Go To キャンペーン擁護派が、反対派は旅行業者や関係業者が潰れても良いと思っているのか、と騒いでいるが、今や感染拡大の方が恐ろしいに決まっている。かつ、収まるのを待っていたら潰れてしまう、と主張しているが、そこまで収まらないと分かっているなら、Go To キャンペーン自体がそもそも無茶だと承知している訳で、恐るべき欺瞞である。それに、救済が必要なら大学院重点化で博士号を取得したけれども、研究職からあぶれてしまった連中だって今からでも救済されるべきで、それを時機を読み誤った馬鹿な連中で、所詮自己責任だと切り捨てて良いなら、感染再拡大の中、我々のような犠牲が出てしまうことだって、全く仕方がないことではないか*2。とにかくこんな危険な手段は即刻中止して、別の、中抜き・利権なしの、何とか食いつなげるような案を提案するべきだろう。今更与党や政府、小役人どもから妙案が出るとはとてもでないが思えないから、いっそのこと、今や日本で最も常識的な主張をするようになってしまった(笑)共産党に任せてはどうか。大体、緊急事態宣言や都道府県を跨ぐ移動自粛の解除の頃だって、コロナウィルスを制圧した訳ではなくて、一旦落ち着いているだけだったのだ。だから、解除後、すぐに元に戻そうとして、総理は勝利宣言をしてしまうし、マスコミも「日常が戻って来た」などと浮かれていたのを見て、私なぞは仰天したのである。どうして、もっと慎重に出来なかったのか。まぁ総理や副総理の誇る民度などこの程度なのである。最近、都下の高校では部活動もしているらしい。都内には行かないから分からないが、先日、朝の下りの通勤電車の中で、楽器だがラケットだかの大きなケースを抱えている女子生徒を見て、背筋が寒くなった。登校させていることも再考すべきだと思われるのに、部活動なんかさせるなよ。いや、夏の甲子園の予選の代わりになる野球の都大会が、そろそろ始まるはずなのである。我が国には戦時中、殆ど勉強させずに卒業させた実績があるのだから、どうしても経済を回したいのであれば、勤め人だけを通勤電車に戻して、学生は勤め人の危険を少しでも解消するために、もちろん学生自身の安全のためにも、通学を再開させるべきではなかっただろう。しかし、ここまで広がっているのに何もしない。本当は Go To キャンペーン中止とか云うレベルではないはずなのに、いよいよ戦時中みたいになって来た。
 さて、先週受けた鼻のCT検査の結果が出て、鼻中隔湾曲症だと診断された。どちらかに大きく彎曲しているのではなく、ハートブレイクのマークのようにギザギザに曲がっている。その結果として、軽度の副鼻腔炎となっているとのことである。花粉症になる以前から鼻が悪く、気が付いたときにはどちらかが詰まっていた。両方通っていたこともあったのだろうが、そんなときは意識しないから分からない。花粉症になったのは女子高非常勤講師の頃だが、花粉症の時期が終わるとアレグラ等の服薬を止めても鼻水が出なくなって楽になって、鼻が詰まっていてもこんなものだと思っていた。花粉症の時期だって、たまに鼻が詰まりやすなったり鼻水が出たり、目が痒くなる程度で、服薬していれば大したことはなかった。従って通年、鼻水が出たり夜中に息苦しくなって目が覚めたりなどと云うことはなかったのだが、やはり最近、頭の働きが悪くなって、色々なことに時間が掛かるようになったのは永年の息苦しさの影響があったかも知れぬ。そして今年、仕事がしばらく休みになって外出を控えている間に息苦しさを意識するようになり、ここに来てようやく長年の不調の原因が明らかになったのである。医者からは検査の結果を見て手術するか決めましょうと言われていたので、これで、どうしますか、と云うことになった。この頭のもやもや、妙な暑苦しさ、博士論文を提出した女子高非常勤講師の頃は若かったからであろう、踏ん張りが利いたのに、今はもう一息がどうにもならず、まるで怠けている。それが手術によって多少なりとも改善されるなら、早く何とかしたいのは山々なのだが、政府や都の対応の不味さから予想していたように第2波が来てしまった。昨年ならば1週間入院しても構わなかったが今年はどうだか、しかし昨年だったら全く気にせずに勤務を続けていた訳だ。自分のことでも、良い時機に適切な手を打つことは甚だ難しい。(以下続稿)

*1:「さの」は変体仮名「左乃」が字母

*2:むしろ我々の方が、初めから官製キャンペーンによって生み出された訳で、官の責任は重いはずである。しかし、我々は全員連帯なき個人事業者で、出身大学や、就職出来た人間、非常勤でしがみついている人間、ドロップアウトさせられた人間、私のように自ら見切りを付けた人間と、分割(して統治)されているから、どうにもならないのである。