瑣事加減

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いまに語りつぐ『日本民話集』伝説・現代民話(7)

 昨日の続きで、このシリーズの「現代民話」の6冊め。要領は7月12日付(2)に示した。
⑮『噓のようなホントの話』編集:高津美保子・236頁・92話
1章め「今はむかし」扉(頁付なし)13頁、章解説14~15頁(高津美保子)
一 苗字さわぎ 高知県高知県 石野春夫)16~17頁
二 火つけの親玉 千葉県(千葉県浦安市 前田治郎助)18~22頁(20頁挿絵)
三 電線には火が流れる 岡山県岡山県和気郡長始町 太田享次郎)23頁 ※「岡山県邑久郡長船町」が正しい。
四 明け方の電気 岐阜県岐阜県大野郡荘川村中畑 男性)24~25頁
五 電気がつくと食事がおいしい 東京都(東京都小平市 男性)26~27頁
六 はじめての電話 福島県福島県南会津郡伊南村 平野オミヤ)28~30頁
七 はじめて家に電話が入ったとき 和歌山県(東京都小平市和歌山県和歌山市出身〕 矢部敦子)31~32頁
八 テレビ 東京都(東京都小平市 岡野久美子)33頁
九 浅草に行く*1 千葉県(千葉県浦安市 前田治郎助)34~37頁
 ㈠浅草はいつでもマーチ*2 34頁2行め~35頁8行め
 ㈡下駄をぬぐ 35頁9行め~36頁5行め
 ㈢エレベーターはおまけ 36頁6行め~37頁1行め
十 文明開化の笑話 東京都(東京都西多摩郡檜原村 藤原ツヂ子)38~42頁
 ㈠自転車 38頁2~8行め
 ㈡バス 39頁1~8行め
 ㈢汽車*3 39頁9行め~40頁6行め
 ㈣飛行機 40頁7~11行め
 ㈤エスカレーター 41頁1行め~42頁5行め
 ㈥ネオンサイン 42頁6~10行め
十一 汽車の走る音 群馬県群馬県利根郡新治村 原沢とらみ)43頁
十二 自動車! 東京都(東京都小平市 土屋アイ)44~45頁
十三 免許証 東京都(東京都小平市 男性)46~47頁
十四 スイカ知らず 群馬県群馬県利根郡水上町 林義明)48~51頁(50頁挿絵→章扉カット)
十五 アイスクリーム 東京都(東京都西多摩郡檜原村 藤原ツヂ子)52~53頁
十六 アイスケーキ知らず 沖縄県沖縄県 大城初子)54~55頁
十七 チーズ知らず 沖縄県沖縄県 大城初子)56~57頁
十八 銀行知らず 高知県高知県 市原麟一郎)58~59頁
十九 小切手知らず 高知県高知県 景平猪熊)60頁
二十 洋式便所知らず(埼玉県秩父市上町 新井勘作)61頁
2章め「言葉はたのし」扉(頁付なし)63頁、章解説64頁(高津美保子)
二十一 丸貞――密造酒を教える 高知県高知県高岡郡窪川町 市川泰三)65~66頁
二十二 急がばまくれ 静岡県静岡県静岡市 女性)67頁
二十三 イチョウの木 東京都(東京都足立区 大島広志)68頁
二十四 ナンパガラス 埼玉県(東京都 女子大学院生)69~72頁(70頁挿絵→章扉カット)
二十五 ダメヨ~ン 群馬県(東京都〔群馬県出身〕 女性)73~75頁
二十六 返事だけ 東京都(東京都小平市 女性)76頁
二十七 お尻をおさえなさい(東京都 男子学生)77頁
二十八 ことばのとり違い(北海道上磯郡上磯町 白石千枝子)78頁
二十九 B4でコピー 東京都(東京都世田谷区 男子学生)79頁
三十 バッチャン(北海道函館市 吉本麻衣子)80~81頁(81頁挿絵)
三十一 上へ直進(東京都 女子学生)82頁
三十二 ちょっと上げて(東京都練馬区 岩倉千春)83頁
三十三 駅名の笑い話(岩手県紫波郡出身 中鉢カヨ)84~85頁
三十四 外国の駅で切符を買う(東京都練馬区 渡辺節子)86頁
三十五 クモ男爵(東京都小平市和歌山県和歌山市出身〕 矢部敦子)87~88頁
三十六 亀ののろい 和歌山県(東京都小平市和歌山県和歌山市出身〕 矢部敦子)89頁
三十七 山の宿(北海道函館市 佐藤廉子)90頁
三十八 自動車学校(北海道函館市 斎藤香奈)91~92頁
3章め「あわて者はいつの世も」扉(頁付なし)93頁、章解説94~95頁(高津美保子)
三十九 慌て者の仲人 岐阜県岐阜県大野郡荘川村中新淵 男性)96~98頁
四十 あわてもののおばちゃん 東京都(千葉県市川市 米屋陽一)99~100頁
四十一 蚊屋つり 千葉県(千葉県浦安市 前田治郎助)101~104頁
四十二 肝だめし 岩手県岩手県紫波郡出身 中鉢カヨ)105~106頁
四十三 後からパタパタ 東京都(東京都西多摩郡檜原村 藤原ツヂ子)107~110頁(109頁挿絵→章扉カット)
四十四 消えたタコ焼き 大阪府大阪府 女子学生)111~112頁 ※場所「大阪府」は削るべき。
四十五 遮断機にバッグを取られる 千葉県(千葉県市川市 米屋陽一)113頁
四十六 靴の忘れもの(東京都小平市 女性)114~115頁
四十七 今ごろは焼きリンゴ 福島県福島県福島市 星野瑞子)116頁
四十八 コンタクトレンズだと思ったものは…… 長崎県長崎県長崎市 二十歳女性)117~118頁
四十九 私そんなにきれい? 東京都(神奈川横浜市 杉本栄子)119~120頁
五十 ファックスされた自己申告書 東京都(東京都豊島区 男性)121~122頁
4章め「ちょっと聞いて!」扉(頁付なし)123頁、章解説124~125頁(高津美保子)
五十一 「見たなー」(東京都 小室昌代)126~127頁
五十二 口でピンポン 東京都(東京都 石崎敬子)128頁
五十三 偽札づくり 岡山県岡山県長船町 太田享次郎)129~130頁
五十四 バーコード頭 東京都(東京都小平市 岡野久美子)131~132頁
五十五 非常時持ち出し品 東京都福島県福島市 星野瑞子〔父親は東京の歯科医〕)133~135頁(134頁挿絵)
五十六 とんだヘアー(神奈川県 女子大学生)136~137頁
五十七 ハンケチをズボンへ 東京都(千葉県松戸市 浅野明)138頁
五十八 奇妙な出会い 山梨県(東京都 女性)139頁
五十九 危険な友人 福島県福島県福島市 女性)140~142頁
六十 交番の営業時間 宮城県(東京都国分寺市 宮川ひろ)143~147頁(146頁挿絵→章扉カット)
六十一 泥棒に入った先に大便 東京都(東京都小平市 女性)148~149頁
六十二 ご飯を食べると捕まらない 和歌山県(東京都小平市和歌山県和歌山市出身〕 矢部敦子)150頁
六十三 日本人ツアーが安いわけ(神奈川横浜市 杉本栄子)151~152頁
5章め「何の因果か」扉(頁付なし)153頁、章解説154~155頁(高津美保子)
六十四 好きな人の髪を持っていると……(東京都小平市 女性)156~158頁
六十五 片思いの霊 京都府秋田県秋田市 今村泰子)159~163頁
六十六 襖のたたない家(福島県伊達郡国見町 内池和子)164~169頁
六十七 帰ってきた指輪(東京都 女子高校生)170~171頁
六十八 喫茶店のいつもの席に 神奈川県(東京都小金井市 中本勝則)172頁
六十九 電車のささやき声 群馬県群馬県 米田七生)173~174頁
七十 墓地の上に建てた家 岡山県(東京都江戸川区 納所とい子)175~177頁
七十一 十八で跡継ぎが死ぬ家 東京都(東京都西多摩郡檜原村 藤原ツヂ子)178~179頁
七十二 稲妻の知らせ 神奈川県(東京都江戸川区 納所とい子)180~183頁
七十三 寿命のお告げ 東京都(東京都西多摩郡檜原村 土屋イシ)184~185頁
七十四 死んでしまえ(東京都 女子短期大学生)186~187頁
七十五 テントに大岩 神奈川県(東京都の女子短期大学生)188~190頁(189頁挿絵→章扉カット)
6章め「動植物からのサイン」扉(頁付なし)191頁、章解説192~193頁(高津美保子)
七十六 火を消して、熱い! 北海道(北海道 加藤好江)194~195頁
七十七 母親にたたる 群馬県(東京都小平市 岡野久美子)196~197頁
七十八 言葉のわかる猫 東京都(東京都大田区 吉川豊子/報告 杉本栄子)198~200頁(199頁挿絵)
七十九 猫の湯治 新潟県新潟県 高原久美子)201~202頁
八十 笑う猫 茨城県茨城県取手市 井上正敏)203~204頁
八十一 おまえに食われた(東京都文京区 男子中学生)205~206頁
八十二 孫に祟る 北海道(北海道函館市 女子高校生)207~208頁
八十三 しゃべる猫(東京都 女子短期大学生)209~210頁
八十四 猫おばさん 東京都(東京都東久留米市 男子中学生)211頁
八十五 身代わり猫(北海道函館市 女子高校生)212~213頁
八十六 死猫の口から生える 宮城県宮城県牡鹿郡女川町 岩崎としゑ)214~215頁
八十七 木片がくっつく 高知県高知県 岡村光)216頁
八十八 血を流し泣く木 青森県(千葉県 藤かおる)217頁
八十九 カボチャがゴロンゴロン 岩手県岩手県紫波郡出身 中鉢カヨ)218~220頁(219頁挿絵→章扉カット)
九十 死を悼んで狂い咲き 東京都(東京都渋谷区 女性)221~222頁
九十一 彼岸花が二輪 東京都(東京都 女性)223頁
九十二 うどんげの花 東京都(東京都西多摩郡檜原村 藤原ツヂ子)224~229頁
 合計99話収録されている。――これで一応の準備作業を終えることが出来たので、次回からは出典の問題点を検討して行くつもりである。(以下続稿)

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 Go To キャンペーンを巡る混乱が酷い。しかし、一旦落ち着いていただけなのに、しかも感染確認数が増えているのに相当数の予約があったって、政府も国民もそんな程度の気を付け方だから、諸外国よりも早く感染再拡大を招いたのであろう。
 それにしても、かつて、Twitter で「#自粛と補償はセットだろ」と云うデモが行われたが、何故「#移動と検査はセットだろ」と云うデモか起こらないのか、訝しいことである。

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 博士課程の院生の頃、私の指導教授が学会の事務局を引き受けさせられたことがあったが、ワープロやパソコンを使えない人だったので、他の学科の助教授をやっているOBに文書の作成を頼んでいた。学会の事務に院生を使う人もいるけれども、私の指導教授は仕事も就職も回さない人で、仕事を押し付けられなかったのは気が楽で、就職については全体に滞り始めた頃だったので、そんなものだと思っていた。だから地方の発表希望者が少ない大会で学会発表を1回させられた他に、春・秋の大会で何か補助みたいなことをさせられた程度で、いや、指導教授の近くで何かさせられた記憶はあるのだが、何をしていたかもう覚えていない。
 しかし、OBはこれで指導教授と決定的に切れてしまった。指導教授の大学の大先輩で、指導教授を後任として招んだ人がOBの指導教授で、だから自分は弟子ではない、と言うのである。すなわち、師匠でもない人の手伝いをどうしてここまでさせられないといけないのか、と云う理屈であった。――ある日、東京での2日間にわたる大会が終わった直後だったろうか、そのOBが近所の飲み屋で私ら院生や、他の駆り出されていたOBを奢ってくれたのだが、まさに怪気炎を上げると云った按配で、それまでは私の指導教授について博識にして柔軟、人格的にも偏りがなく素晴らしい先生だ、但し就職は期待するな、みたいな風に褒めていたのに、――夜中に電話が鳴るので何事かと思って受話器を取ろうとすると FAX で、今日作ってもらった今度の学会の委員会の資料の、△△のところは▽▽に直しておいて下さい、と。FAX でも呼出音が鳴ることを知らないのか。それは仕方がないとしても、そんなもの、委員会で配布してしまってから、委員に△△のところは▽▽に直しておいて下さい、御免なさい、と断れば良いだけじゃないか。
 その後は FAX では呼出音が鳴らない設定にしたようだが、再々、細々とした修正の指示が来る。別に直さなくても良さそうな指示も多い。大した手間ではないと云っても、それを一々指図されることがどれだけ煩わしいか。そして、私の指導教授は元々事務処理能力の高い人で、何でも出来てしまったから他人にも同じものを求める。しかし流石に年を取って事務処理能力が衰えて来た。しかし、求めるレベルは変わらない。その、自分に対する苛立ちもあって、他人にも無駄に完璧を求めてこういうことをして来るのだ、と。
 ふとそんなことを思い出したのは、昨日、私の事務処理能力が、女子高非常勤講師の頃に比べて甚だしく落ちていることを書いて、もともと私には指導教授ほどの事務処理能力はなかったのだけれども、年齢による衰えと云うことで、少しだが実感出来るように思ったのである。女子高非常勤講師の頃は、授業も楽しく帰宅後、いろいろな企みを思い付きながら翌日の授業準備をして、その後、家人が寝てしまってから自室にて2時間ばかり博論の執筆(と云うか草稿群の整理)に充て、睡眠時間が3時間ほどでも快調であった。当時はまだ花粉症ではなかった。
 しかし、その後も、どうしてもそのときの調子を保とうとしてしまうのである。いや、今は流石に3時間などと云うことはないが、やはり十分に睡眠を取れていない。しかしそれは、快調に仕事をこなしているからではなくて、慢性の鼻炎で頭が今一つはっきりせず、花粉症の時期には明らかにはっきりしていない中、何かともたもたしてしまって、睡眠時間を削ってしまうのである。手術をして、頭もすっきりすれば、眠気と息苦しさと戦いながらもたもた寝るまでのルーティンをこなすこともなく、早く寝て、頭の回転も早くなって、年齢なりにもう少々マシな働きが出来ようと思うのだけれども。

*1:ルビなし。

*2:ルビなし。

*3:ルビなし。