瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

杉村恒『明治を伝えた手』(5)

 昨日の続きで、解説「職人の世界」の2章め、グラビア頁には取り上げられていなかった団体について紹介しているところを見て置こう。
 169頁13行め、3行取り1字下げ「伝統の復活と維持」と題して、14~16行めに前置き、

 戦後、この日本の伝統ともいうべき手仕事の実体が衰微してしまったことを私は前に書いた。だが現在でもその事/を心配し、それを心ある形として残すために努力している人達がいる。私はむしろ、その人達に刺激されて、カメラ/をこの世界に向けたのである。


 そして170頁、まず1行分空けて1字下げで「下町博物館」、2~11行めに下町博物館の構想と設立事務所について。これが1節めで、1行分空けて2節め、12行め~172頁10行め「江戸っ子東魂会」。続いて同様に団体や個人を取り上げている。
 3節め、11行め~173頁5行め「福田利子さんと吉原松葉屋の花魁*1」、171頁に写真「出番前の花魁の衣裳を直す福田利子さん」キャプションは下・中央に横組みで小さく添える。
 4節め、6行め~174頁8行め「芝大神宮の甘酒や・茶店」、写真は172頁左下「こうじや久兵衛に扮した本庄米三さん」と173頁上「芝大神宮境内に復原された甘酒茶店」。
 5節め、9行め~175頁4行め「大工道具博物館の夢」。
 6節め、5行め~176頁8行め「講談本牧亭の石井ひで子さん」、写真は176頁左上「上野広小路本牧亭」左下「宝井馬琴師匠と出演の打合せをする石井ひで子さん」。
 7節め、9行め~177頁7行め「からくり人形――立川昭二さん他早大研究グループ」。
 8節め、8行め~180頁10行め「うつし絵の演技者小林源次郎さん」、写真は178頁上と179頁上、小林氏の研究成果をまとめた手書きイラストの写真でキャプションはない。前者には上部に横書きで「付図22  写し絵映写方法図解」とあり、後者は右に縦書きで「竹澤一流獨楽の曲 仕掛分解図」。
 9節め、11~15行め「ひそかに息をしている巷の小芝居〝かたばみ座の人達〟」。
 10節め、16行め~181頁2行め「そば風俗に引かれ、全国を行脚して資料を集めてまわっている江戸川のそば屋の店主、鈴木啓之さん」。
 残り2節は見出しがなく、3~4行め、浅草寺の「白鷺の舞」復活と、5~9行め「江戸葛西ばやし睦会」による葛西ばやし復活の試みについて。(以下続稿)
 

*1:ルビ「おいらん」。