瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

日本の民話55『越中の民話』第二集(3)

 昨日の続きで、2章めと3章めを見て置く。
 73頁(頁付なし)2章め「海の子守りうた」の扉。
【24】狐退治(75~76頁)
   話手 氷見市南大町 余川久太郎
【25】蛸と鯛と茄子の山遊び(77~78頁)挿絵77頁上
   話手 氷見市南大町 余川久太郎
【26】魚のけんかの仲裁(79頁)
   話手 魚津市本江 広田寿三郎
【27】竜に化けた錨(80~82頁)
   話手 魚津市本江 広田寿三郎
【28】なぜ猿の顔が赤いのか(83~84頁)
   話手 氷見市南大町 余川久太郎
【29】有難やの爺さま(85~87頁)
   話手 下新川郡入善町 奥田新作
【30】天狗がとどけてくれた薬(88~90頁)
   話手 氷見市南大町 余川久太郎
【31】天狗さまの碁うち(91~92頁)挿絵91頁左上
   話手 氷見市南大町 余川久太郎
【32】弁天さま(93頁)
   話手 婦負郡八尾町 成瀬岩松・初枝
【33】運が悪かった鴨(94~95頁)
   話手 氷見市南大町 余川久太郎
【34】地蔵さまとおはぎ餅(96~97頁)
   話手 氷見市南大町 余川久太郎
【35】蛇の仇がえし(98~99頁)
   話手 氷見市南大町 余川久太郎
【36】天狗さまの長い鼻と褌(100~101頁)挿絵100頁上
   話手 氷見市南大町 余川久太郎
【37】里芋の葉っぱを狐かと思うた男(102~103頁)
   話手 氷見市南大町 余川久太郎
【38】笑いの花束 2(104~110頁)挿絵106頁上
【38①】鏝で顔の皺をのばそうとした愚か者(104頁2~12行め)
   話手 魚津市本江 広田寿三郎
【38②】灯芯を煮て食べたはなし(104頁13行め~105頁)
   話手 氷見市大境 高野ふさ
【38③】枕に頭をくくって寝たはなし(106~107頁14行め)
   話手 氷見市大境 高野ふさ
【38④】気転の利かぬ小僧ま(107頁15行め~109頁6行め)
   話手 西礪波郡福光町 石崎しげ
【38⑤】夜明けまでしていた小便(109頁7行め~110頁)
   話手 東礪波郡井波町院瀬見 松田栄松
【39】海べのわらべ唄氷見市(111~116頁)
 童歌は15題24首。海に近い地域に在住している3人の話が殆どだが、1話ずつ、婦負郡八尾町、西礪波郡福光町、東礪波郡井波町と云う内陸の話者の話が含まれている。
 117頁(頁付なし)3章め「回りどうろう」の扉。
【40】大力持のおこどん(119~123頁)挿絵119頁上
   話手 西礪波郡福光町 石崎与作
【41】ななさらやさら(124~125頁)
   話手 婦負郡八尾町 成瀬岩松・初枝
【42】酒を買いに来た河童(126~127頁)挿絵126頁上
   話手 西礪波郡福光町 石崎与作
【43】唐の猿と日本の猿(128頁)
   話手 下新川郡朝日町 大井四郎
【44】山田男と白滝姫*1(129~133頁)
   話手 婦負郡山田村 今井博
【45】米倉の代わりに出てきた小盲人*2(134~135頁)挿絵134頁左上
   話手 西礪波郡福光町 石崎しげ
【46】近眼のひとり合点*3(136頁)
   話手 下新川郡朝日町 大井四郎
【47】欲の深い婆まの後悔み(137~138頁)
   話手 下新川郡朝日町 大井四郎
【48】大名の奥方になった継子娘(139~141頁)
   話手 下新川郡入善町 奥田新作
【49】焼き豚の匂いと銭の音(142~143頁)
   話手 魚津市本江 広田寿三郎
【50】お客に茗荷を食べさせた宿屋*4(144頁)
   話手 魚津市本江 広田寿三郎
【51】魔神が作りそこなった千本槍(145~147頁)挿絵145頁左上
   話手 下新川郡入善町 奥田新作
【52】お日さまの頓智*5(148~149頁)
   話手 富山市和合町 高橋源重
【53】ずるかった蝙蝠*6(150頁)
   話手 富山市和合町 高橋源重
【54】ことしゃみせん(151~152頁)
   話手 西礪波郡福光町 石崎与作
【55】思いもかけん金持になった愚か者(153~154頁)
   話手 西礪波郡福光町 石崎与作
【56】力持の六兵衞と欲張り金持*7(155~158頁)挿絵155頁左上
   話手 魚津市本江 広田寿三郎
【57】福禄寿の頭と冬瓜*8(159頁)
   話手 下新川郡朝日町 大井四郎
【58】狸かと思われた役者の多野吉*9(160~163頁)
   話手 魚津市本江 広田寿三郎
【59】歯無しになった虎(164頁)
   話手 富山市和合町 高橋源重
【60】按摩と狸*10(165~166頁)挿絵165頁上
   話手 富山市和合町 高橋源重
【61】寝小便垂れて見ていた夢(167~170頁)
   話手 富山市和合町 高橋源重
【62】何にでもつけた「お」の字(171頁)
   話手 富山市和合町 高橋源重
【63】鳶と烏と鳩と蛙と矮鶏*11(172頁)
   話手 富山市和合町 高橋源重
【64】白菊の歌(173~174頁)
   話手 富山市和合町 高橋源重
【65】鷺と狐との割り勘*12(175~176頁)
   話手 富山市和合町 高橋源重
【66】丁稚がごまかいた「くねんぼ」(177頁)
   話手 下新川郡朝日町 大井四郎
【67】蜂と山鳥と百姓(178頁)
   話手 下新川郡朝日町 大井四郎
【68】天狗にさらわれた与蔵ま(179~180頁)
   話手 礪波市久泉 佐伯安一
【69】鬼勝鬼太郎平(181~182頁)
   話手 礪波市久泉 佐伯安一
【70】大蛇と化け競べした女房(183~184頁)
   話手 礪波市久泉 佐伯安一
【71】だらな聟さ(185~186頁)
   話手 富山市和合町 高橋源重
【72】重とうなった傘(187頁)
   話手 礪波市久泉 佐伯安一
【73】餅の好きな爺さま(188~189頁)
   話手 礪波市久泉 佐伯安一
【74】婆さの正体化け狐(190~191頁)
   話手 礪波市久泉 佐伯安一
【75】狐の恩返し(192~193頁)
   話手 礪波市久泉 佐伯安一
【76】問答に負けた白狐(194~195頁)
   話手 富山市和合町 高橋源重
【77】大蛇のお産を助けた医者(196~197頁)
   話手 魚津市本江 広田寿三郎
【78】笑いの花束 3(198~206頁)挿絵199頁右上・203頁上
【78①】小僧の頓智(198頁2~15行め)
   話手 西礪波郡福光町 石崎しげ
【78②】小僧のころの一休和尚(199~200頁6行め)
   話手 西礪波郡福光町 石崎しげ
【78③】鼠と犬との言い合い*13(200頁7行め~201頁2行め)
   話手 下新川郡朝日町 大井四郎
【78④】川魚の火事騒ぎ(201頁3~12行め)
   話手 下新川郡朝日町 大井四郎
【78⑤】尼さのひとり合点(201頁13行め~202頁6行め)
   話手 下新川郡朝日町 大井四郎
【78⑥】愚者につける薬が無いもんか*14(202頁7行め~204頁15行め)
   話手 高岡市戸出 野竹辰次郎
【78⑦】七文半の聞きぞこない(204頁16行め~205頁)
   話手 西礪波郡福光町 石崎与作
【78⑧】利口な小僧(206頁)
   話手 西礪波郡福光町 石崎与作
【79】町のわらべ唄(207~212頁上段6行め)
 7題20首(礪波地方)6首(高岡市伏木)1首(富山市)3首(新川地方)3首(射水地方)1首(婦負地方)1首(高岡市)2首(高岡地方)2首(富山地方)1首。「町の」とあるようにこの「回りどうろう」の章は、「はしがき」にある山里・海辺ではない町村の、言葉の理屈が勝るような話が選られているような印象を受ける。(以下続稿)

*1:ルビ「やま だ お 」。

*2:ルビ「 こ め く ら 」。

*3:ルビ「がつ てん」。

*4:ルビ「みよう が 」。

*5:ルビ「とん ち 」。

*6:ルビ「こう もり」。

*7:目次・柱「力持の六兵衛と欲張り金持」。

*8:ルビ「ふく ろく じゆ・かも うり」。

*9:ルビ「 た の きち」。

*10:ルビ「あん  ま 」。

*11:ルビ「とんび・ちや ぼ 」。

*12:ルビ「さぎ」。

*13:目次「鼡と‥‥」。

*14:ルビ「だ ら 」。