瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

八王子事典の会 編『八王子事典』(9)

・①初版の第2刷
 さて、本書は好評を以て迎えられたらしい。検索して見るに、今でも都内・都下の少なからぬ公立図書館に所蔵されていることが分かった。全て細かくチェックした訳ではない(もちろん、現物を見に行っていない)が区立図書館の蔵書は全て①初版らしい。都下の図書館もやはり①初版が殆どだが、②改訂版を所蔵しているところもある。しかし中には幾つか、発行年を「1992年」あるいは「1992.01」とする図書館があって、どうも、①初版は発行の翌月に増刷されているようなのである。そこで、早速隣の市の図書館の蔵書を借りて来た。
 頁数と定価は1月29日付(01)に挙げた①初版第1刷に同じ。
 1月30日付(02)に見た装幀は、①初版第1刷に同じだが、少し異同がある。すなわち、カバー表紙は「編 」が削除されて、その分「八王子事典の会」と5人の編著者名が1字分ほど左に移動している。カバー背表紙も「」がなくなって、その分「八王子事典の会」が若干下に移動している。
 2月1日付(04)に見た奥付についてだが、異同はもちろん発行日の1行で、①初版第1刷の「1991年12月23日 第1刷発行」よりも濃い印刷で、「1992年1月31日  第2刷発行」と第1刷の発行日の位置に入っている。つまり初版第2刷には第1刷の発行日が示されていないので、蔵書からデータを取った図書館OPACは初刊年ではなく「1992年」と第2刷の刊年を示しているのである。中にはネット上のデータで第1刷の刊年を入れている館もあるかも知れないが、とにかく「1992年」としている館は確実に第2刷を所蔵していると云える(と思う)。それからカバー表紙・背表紙に関連するが「編  者」が「編 著 者」になっていてここもやはり刷りが濃い。
 他の内容は1ヶ月後の増刷ではあり、第1刷と変わりないようである。(以下続稿)