瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

校舎屋上の焼身自殺(29)

川奈まり子『実話怪談 でる場所』(3)
 以下、収録される話には仮に番号を打ち、場所は②文庫版3~5頁(頁付なし)「目  次」に近い形式で題に添えて置いた。①並製本3~4頁(頁付なし)「目 次」では、場所はやはりゴシック体で、2018年10月8日付「閉じ込められた女子学生(05)」に例示した5話めのように、同じ高さに揃えて示されていた。なお、場所は本文では①は本文末に1行、下寄せで小さく明朝体で頭の都道府県名を抜いて添え、②では題と本文の間に、下寄せで小さく明朝体で、やはり都道府県名を抜いて示している。
【1】怖い私 ①5~8頁②9~12頁
【2】事故物件スタジオ  東京・東村山市(松寿園スタジオ)①9~14頁②13~18頁
【3】青山霊園で祟られた少女  東京・港区(青山霊園①15~20頁②19~24頁
【4】殺人ラブホテル  東京・豊島区北大塚 ①21~26頁②25~30頁
【5】母校の怪談  東京・杉並区(女子美術大学付属高等学校)①27~31頁②31~35頁
【6】蔵と白覆面  東京・品川区上大崎(目黒川)①32~35頁②36~39頁
【7】連れて逝く人  神奈川・鎌倉市大船 ①36~42頁②40~46頁
【8】開かずの邸  東京・港区西麻布 ①43~50頁②47~54頁
【9】その肌、ちょうだい。  東京・新宿区〜杉並区〜台東区鶯谷 ①51~56頁②55~60頁
【10】リフォームの跡  東京・練馬区 ①57~69頁②61~73頁
【11】散在ガ池  神奈川・鎌倉市(散在ガ池)①70~79頁②74~83頁
【12】憑いてこないで  東京・豊島区巣鴨 ①80~90頁②84~94頁
【13】七人目の看護婦  東京・北区赤羽(廃病院スタジオ)①91~103頁②95~107頁
【14】まいどの顔  東京・渋谷区道玄坂〜港区南青山 ①104~111頁②108~115頁
【15】瓶詰めの胎児  東京・港区(六本木ヒルズ①112~124頁②116~128頁
【16】赤ん坊人形を供養したこと  東京・台東区上野(寛永寺①125~131頁②129~135頁
【17】十三番テーブルの客  神奈川・横浜市中区 ①132~138頁②136~142頁
【18】ブランコが揺れる  神奈川・鎌倉市(源氏山公園)①139~147頁②143~151頁
【19】メリーゴーランド  東京・練馬区向山 ①148~159頁②152~163頁
【20】空き家じゃなかった  神奈川・鎌倉市梶原 ①160~167頁②164~171頁
【21】首は何処へ  東京・八王子市(国道16号線①168~176頁②172~180頁
【22】ダンジョンの女  東京・多摩市落合 ①177~183頁②181~187頁
【23】タクシーの夜  東京・港区南青山〜麻布十番 ①184~197頁②188~201頁
【24】辻に建つ家  埼玉・三郷市(撮影スタジオ)①198~208頁②202~212頁
【25】樹海のモーテル  山梨・富士宮市(廃モーテル「ホテル青い鳥」)①209~222頁②213~226
【26】けいこちゃん  静岡・静岡市葵区 ①223~228頁②227~232頁
【27】正月異聞「オミダマさま」  宮城・気仙沼市 ①229~241頁②233~245頁
【28】分身  東京・港区南青山 ①242~251頁②246~255頁
 さて、私が本書を手にしたのは、5話め「母校の怪談」が気になったからであるが、川奈氏の生年や学歴からして、女子美術大学の校舎屋上での焼身自殺の発生時期・時間を記憶違いしていることに気付いたので、縷々検討して、指摘して置いたのであった。
 しかしながら、②文庫版は①単行本そのままに収録されていて、私の示した疑問点については何ともしていない。


 どうも、川奈氏は Twitter などSNSを怪談蒐集に活用しているのに、ブログや掲示板はチェックしていないらしい。私などからすると字数制限がなく閲覧が少々面倒(!)なブログの方が、Twitter よりも安心な気がするのだが、上に貼付した tweet のスレッドを辿るに、どうも何らかの事情で「はてなブログ」に悪印象を持っているらしく、全く気付いていないのか、それとも検索サイトでヒットはしたものの「はてなブログ」所属と云うことで弾かれてしまったものか、私の指摘内容を全く承知していないらしい。
 しかし、当人が見なくても、当ブログのように一応根拠に基づいて提示している疑問点については、版元の方で引っ掛けて注意喚起くらいして置いてくれても良さそうなものだと思ってしまう。
 以前の私は版元に疑問箇所を指摘した手紙を送っていたのだが、どのように役に立つのか分からない。4月1日付「井上章一『南蛮幻想』(1)」に見たように、20年後の文庫版刊行にようやく活かされる、と云うことになって、それはそれで甚だ悦ばしいことなのだけれども、今はネット上に公開して置けば良いのだから、と当ブログにそういうことを書いて置くことにしたのだが、なかなか思う相手には届かないようだ。かと云って、直接アピールしようとは思わない。妙に絡んで来ると思われるのも面倒だし、こちらとしては書いた以上のことを別に持ち合わせてはいないので、当ブログの検索窓で絞り込んで、一通り見て下さい、としか云いようがないからである。(以下続稿)