瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

道了堂(36)

・かたくら書店新書23『峠と路』(2)
 昨日の続き。――1頁(頁付なし)第一部の扉をメモするのを忘れていた。左上にやや大きく「第一部 八 王 子 の 峠 と 坂」とあって、中央から右下に縦長の松林の写真、右側に下詰めで明朝体縦組みで小さく「南高尾山稜にて」とキャプション。
 113頁(頁付なし)扉「第二部 多摩川流域をかこむ峠と山」。縦長の写真は第一部よりも左に寄っていて、右側に少し離して下詰めでゴシック体縦組みで小さく「川苔山への分岐点」とキャプション。この第二部の由来は最後、162頁に、1~3行め、

付記】 第二部では、多摩文化ニュースに掲載していただいている拙稿《多摩山河抄》のなか/から、峠と路についてのものを収めました。いちばん古いのは[2]で一九七八年一一月号、新しい/のは[10]の一九八四年一二月号です。


「多摩文化ニュース」は昭和42年(1967)6月5日創刊、昭和53年(1978)6月21日付「東京新聞」に「文化の灯ともし11年 毎月無料で700部 100号迎える「多摩文化ニュース」」と云う記事が出ている。未見だがこの見出しだけでも大体の刊行状況を察することが出来るだろう。発行していたのは八王子印刷の中村甲太郎。平成元年(1989)10月の200号で休刊となっている。私はまだ現物を見ていない。都内では国立国会図書館・東京都立中央図書館・八王子市中央図書館に大半の号が所蔵されているが何処も全揃いではない。
 なお「多摩山河抄」で検索してヒットするのは「愛媛大学 四国遍路・世界の巡礼研究センター」の『四国遍路と世界の巡礼その歴史的諸相の解明と国際比較研究活動成果報告集』に掲載された「遍路・巡礼研究データベース」に、「多摩文化ニュース」106号(昭和53年)掲載の「旧道をたどって多摩の巡礼みち遍路みち<多摩山河抄4>」くらいである(現物を見た訳ではなく柏書房版『日本史文献年鑑』辺りから拾ったものらしい)。
 細目と図版を見て置こう。第一部の章は丸数字の番号が打たれていたが、第二部は章の番号は四角で囲われている。再現しづらいので [ ] で代用した。副題は左下に添えられている。図版のキャプションはゴシック体横組みで大体は下に、図版のみにした頁では、上の図版はその左或いは右側上に、下の図版はその左或いは右側下に添える。キャプションが左もしくは右に添えてあるものは括弧に入れて註記した。
[1] 峠の変遷―― 多摩川流域の峠みちのこと(114~118頁)
 114頁左上~115頁上「多摩の山系水系図」概念図
 117頁左上「峠から稜線へ 明かるい冬の陽射しをうけて歩く冬の一日」縦長写真
[2] 二つの七国峠そのほか―― 見晴らすことの歓び(119~122頁)
 121頁左上「道が峠の頂に近い平坦部にかかると美しいアカマツの林が広がっていた」縦長写真
 121頁左下「多摩丘陵の七国峠 八王子市側の小比企の丘で このあと雑木林の道になる」横長写真
[3] 武相国境稜線の峠―― 境川から三国峠まで(123~127頁)
 125頁左上「南高尾山稜上の道」縦長写真(右)
 125頁右下「六万みちに立つ松の古樹」縦長写真(左)
[4] 笹尾根の峠と三頭山のこと―― 武甲国境稜線の峠(128~132頁)
 131頁上「笹尾根から振り仰ぐ三頭山 奥多摩連山の中でも屈指の貫禄を示す」横長写真
 131頁下「笹尾根をこえる峠 笛吹峠」横長写真
[5] 牛の寝通りと奈良倉山―― 小菅川から鶴川へ(133~137頁)
 135頁上「奈良倉山山頂付近にて 道は稜線を巻いてのびている」横長写真
 135頁左下「長作観音堂 見過してしまいそうな山間の小堂だが落着きがある」縦長写真(右)
[6] 青梅北部の峠づくし―― 霞川から黒山まで(138~142頁)
 141頁右上「岩茸石山より高水山への山道」縦長写真(左)
 141頁左下「高水山常福院不動堂」縦長写真(右)
[7] 黒山から日向沢の峰まで―― 多摩川入間川の分水稜(143~147頁)
 145頁上「川苔山からの長尾丸方面の稜線 谷から霧がしきりに吹き上げていた」横長写真
 145頁左下「丹波川の谷から見上げる夕暮れの稜線」縦長写真(右)
[8] 日原川周辺―― 谷を横断する富士参詣みちのことなど(148~152頁)
 151頁左上「一杯水避難小屋 こからしばらく歩くと山上の水場 一杯水が湧く」縦長写真(右)
 151頁右下「稜線のみちは防火線の切り開けになっていて明るい」縦長写真(左)
[9] 飛龍・唐松尾・笠取山―― 丹波川北岸の山嶺について(153~157頁)
 155頁「多摩川流域をかこむ最高の稜線に並ぶ山々( 5 万分の 1 地形図「 三峰 」昭和38年測量)×0.5」地形図、左が上に横転
[10] 大菩薩連嶺―― 嶺と峠をめぐって(158~161頁)
 161頁左上「秋の大菩薩峠」縦長写真(以下続稿)