・新潮文庫 新潮社
祖母は時代小説のうちで剣豪小説も好みだったらしく、新潮文庫の『眠狂四郎』を冠するものは全て買い揃えていた。――『眠狂四郎』以外のものは殆ど見当たらなかったので、他社の文庫とともにここに纏めて取り上げて置こう。
・新潮文庫『眠狂四郎無頼控』
新潮文庫1418／し－５－６『眠狂四郎無頼控 (一) 』昭和三十五年 八 月三十一日 発 行・平成 三 年 九 月 十 日 四十八刷改版・平成 十 三 年 七 月 十 五 日 六 十 一 刷・定価590円・431頁新潮文庫1422／し－５－７『眠狂四郎無頼控 (二) 』昭和三十五年 九 月 十 五 日 発 行・平成 五 年 五 月 十 五 日 四十八刷改版・平成 十 二 年 五 月 二 十 日 五 十 五 刷・定価590円・422頁
新潮文庫1431／し－５－８『眠狂四郎無頼控 (三) 』昭和三十五年 十 月 十 日 発 行・平成 五 年 五 月 十 五 日 四十四刷改版・平成 十 三 年 八 月 十 日 五 十 刷・定価590円・407頁新潮文庫1441／し－５－９『眠狂四郎無頼控 (四) 』昭和三十五年 十 月二十五日 発 行・平成 五 年十二月 十 日 四十五刷改版・平成 十 三 年 四 月二十五日 五 十 刷・定価552円・390頁新潮文庫1447／し－５－10『眠狂四郎無頼控 (五) 』昭和三十五年十二月 五 日 発 行・平成 六 年 四 月 三 十 日 四十五刷改版・平成 十 二 年 五 月 三 十 日 四 十 九 刷・定価552円・372頁
新潮文庫1703／し－５－11『眠狂四郎無頼控 (六) 』昭和四十年 六 月 二 十 日 発 行・平成 五 年 八 月 三 十 日 三十五刷改版・平成 十 二 年 八 月二十五日 四 十 刷・定価705円・533頁
・新潮文庫1822／し－５－12『眠狂四郎独歩行 (上) 』昭和四十三年 六 月 二 十 日 発 行・平成 十 三 年 一 月 二 十 日 三十六刷・定価552円・394頁・新潮文庫1823／し－５－13『眠狂四郎独歩行 (下) 』昭和四十三年 七 月 三 十 日 発 行・平成 十 三 年 三 月 十 五 日 三十七刷・定価552円・386頁 これも現行の書影が表示されてしまう。しかし単行本と同じ装幀なので参考までに挙げて置いた。祖母の蔵書はカバー表紙折返しの右下に「カバー 中尾 進」とある。単行本との異同は文字で、明朝体横組みで上部に標題／（上 or 下）／著者名、下部に「新潮文庫」。
・新潮文庫1943／し－５－14『眠狂四郎殺法帖 (上) 』昭和四十五年 八 月 二 十 日 発 行・平成 十 二 年 七 月 十 五 日 三十五刷・定価552円・371頁
・新潮文庫1944／し－５－15『眠狂四郎殺法帖 (下) 』昭和四十五年 九 月二十五日 発 行・平成 十 一 年十二月 十 五 日 三十四刷・定価552円・352頁
これも現行の書影が表示されてしまう。祖母の蔵書はカバー表紙折返しの右下に「カバー 中尾 進」とある。
・新潮文庫2477／し－５－21『眠狂四郎孤剣五十三次』昭和五十三年 七 月二十五日 発 行・平成 十 三 年十一月 二 十 日 三十四刷・定価895円・750頁・新潮文庫2555／し－５－22『眠狂四郎虚無日誌』昭和五十四年 九 月二十五日 発 行・平成 十 一 年 九 月 二 十 日 二十五刷・定価819円・657頁・新潮文庫2697／し－５－23『眠狂四郎無情控』昭和五十六年 二 月二十五日 発 行・平成 十 二 年 十 月 十 五 日 二十一刷・定価819円・639頁・新潮文庫2874／し－５－24『眠狂四郎異端状』昭和五十七年 七 月二十五日 発 行・平成 十 一 年 九 月 二 十 日 二十二刷・定価743円・543頁
これも現行の書影が表示されてしまう。祖母の蔵書はカバー表紙折返しの右下に「カバー 東 啓三郎」とある。『眠狂四郎孤剣五十三次』から東氏に代わっている。
・新潮文庫3263／し－５－27『御家人斬九郎』昭和五十九年 九 月二十五日 発 行・平成 十 三 年十一月 五 日 三十六刷・定価552円・387頁※ 帯あり「テレビドラマ化原作／『御家人斬九郎』ファイナル･シリーズ／フジテレビ系 10回連続／火曜時代劇／平成13年11月13日(火)から／主演渡辺謙 若村麻由美／新潮文庫」裏表紙側「出演」8名、裏表紙側折返し、左下に明朝体縦組みでごく小さく「御家人斬九郎 ＴＶ化」
・新潮文庫2697／し－５－37『眠狂四郎京洛勝負帖』平成 三 年 九 月二十五日 発 行・平成 九 年 七 月 十 日 十 刷・定価400円・254頁・新潮文庫7272／し－５－49『眠狂四郎孤剣五十三次 (上) 』平成 十 五 年十一月 十 日 発 行・定価629円・478頁 『下』が見当たらないのは『上』を買ってしまってから1冊本を持っていたことに気付いたからであろうか。
・講談社文庫 し 2-34『柴錬 大岡政談』1995年９月15日第１刷発行・定価427円・244頁※ 帯あり「歴史人物フェア」裏表紙側は「②締切は平成７年10月31日（当日消印有効）」の「講談社文庫｢歴史人物フェア」１,０２０名様プレゼント」、表紙側折返しは「オリジナル文庫ＢＯＸ／｢庫之介｣ブレゼント !! 」で「➍プレゼント期間は1995年12月末日まで。」。裏表紙側折返しは「IN★POCKET〈直接定期購／読のご案内〉」。
なお、奥付の前の466頁、下部中央に明朝体縦組みで小さく「本書は「私説大岡政談」(一九八九年集英社文庫)／を当文庫収録に際し改題したものです。」とある。
・文春文庫 し 3 11『裏返し忠臣蔵 柴錬立川文庫(三)』1985年12月25日 第１刷・1998年１月30日 第２刷・定価438円・文藝春秋・286頁※ 帯あり「’99年NHK大河ドラマ｢元禄繚乱｣原作／『新･忠臣蔵』完結記念／忠臣蔵ゆかりの味／プレゼント実施中／〈抽選で計300名様に〉」このキャンペーン用の帯、裏表紙側「●プレゼント対象の忠臣蔵の本〈文春文庫〉」として「新･忠臣蔵 全８巻 舟橋聖一／おれの足音 大石内蔵助 上下 池波正太郎／赤穂浪士伝 上 下 海音寺潮五郎／裏表忠臣蔵 小林信彦／一刀斎忠臣蔵異聞 五味康祐／峠の群像 全四冊 堺屋太一／裏返し忠臣蔵 柴錬立川文庫 柴田錬三郎／新本忠臣蔵 村上元三」1行ずつ紹介文。裏表紙側折返し、下左、ゴシック体横組みで小さく「｢新･忠臣蔵｣完結記念」右下に斜めに破線と実線で三角形に仕切って「応募券」。
※ その下にさらに帯あり「奇想天外!!／二転三転意表を突く柴錬版忠臣蔵／1999年NHK大河ドラマ」裏表紙側「文春文庫で読む忠臣蔵の世界／来年のＮＨＫ大河ドラマ」として「舟橋聖一／新･忠臣蔵①～⑧／海音寺潮五郎／赤穂義士／池波正太郎／おれの足音 上下／ 大石内蔵助／堺屋太一／峠の群像①～④」裏表紙側折返し、下左に明朝体横組み「裏返し忠臣蔵」すなわち本書用の帯。
※「忠臣蔵ゆかりの味／プレゼント実施中／抽選で計300名様に／明石の名産が／当ります。」二つ折り、内側にクイズとプレゼント賞品「‥‥●締切／’99年３月31日(当日消印有効)」、裏表紙右側、「元禄繚乱」の紹介、「主演 中村勘九郎(大石内蔵助)」顔写真、左側の上、舟橋聖一『新･忠臣蔵』、下にキャンペーンの帯にあった池波氏以下7点12冊を列挙。
※ 栞あり「文春文庫」。
第２刷の際に既に「元禄繚乱」は決まっていて、当て込んで増刷したのであろう。しかし1年経っても在庫が捌けないまま、いよいよ大河ドラマの撮影が始まってから始めたキャンペーンの帯を掛けて売り出したのを、祖母は買ったものらしい。
これまでに見付けた柴田氏の作品は以上であるが、今後掘り出したらここに追加して行くこととする。（以下続稿）
【2023年7月23日追記】6月22日に見付けた、寝間の小簞笥の下にあった段ボールに1冊あった。
・集英社文庫 し 1-37『源氏九郎颯爽記 秘剣揚羽蝶の巻』1994年12月20日 第1刷・定価680円・426頁※ 帯あり「今月の新刊」
何処の書店のものか分からない書店のカバーが掛かる。黄緑色で手前は細かく波立つ海でゴンドラ2艘、背後には大聖堂などの建築が連なる Venezia の情景である。これを外してカバー裏表紙折返しを見るに、現在店舗営業を止めてしまった近所の古本屋の値札シール「￥250」が貼ってあった。146～147頁に「文春文庫」の栞が挟まるがこれはもちろん別の本に挟まっていたものを流用したのである。
