瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

黒井千次『たまらん坂』(1)

上製本(一九八八年七月一一日 第一刷印刷・一九八八年七月一五日 第一刷発行・定価一四〇〇円・福武書店・233頁・四六判上製本

 私の見た本には帯が掛かっていない。書影のカバー表紙の、帯に隠れている部分に文字等はない。カバー全体の地は書影と同じごく控え目な箔散らし柄。カバー表紙左上に楓の若葉の写真。その右下「武蔵野短篇集」と地と写真に跨がって副題。標題は右上に帯に隠れないところまで、そして左の帯の丁度上に横組みで「黒井千次kuroi senji」イタリックは中央揃えで下に小さく添える。
 カバー背表紙、上部に標題、中央やや上、方形(1辺 2.0cm)に青緑色にして「武蔵野/短篇集」。中央やや下、縦長のゴシック体で著者名、最下部に横並びで版元名。
 カバー裏表紙、右上に縦に「ISBN4-8288-2272-0 C0093 ¥1400E 定価=一四〇〇円」横転したOCR-Bと縦組みの明朝体
 カバー折返しに文字なし。
 見返し(遊紙)はカバー表紙の地色と同じ模様の紙。
 扉も同じ紙で、薄い灰色で中央上部に大きく標題、その下に2行で副題、これはカバー表紙にあったものを縮小(カバー背表紙のものを拡大)したもので、左にある著者名、アルファベット表記、版元名も同じ。
 1~3頁(頁付なし)「目次」、1頁は上部中央に明朝体縦組みで「たまらん坂 目次」とある扉で3頁の上部に7篇の題と頁の数字が並ぶ。
 4頁(頁付なし)下部中央に明朝体縦組みで「装 丁 菊 地 信 義」。
 5頁(頁付なし)中扉、やや大きく「たまらん坂 武蔵野短篇集」。
 7頁(頁付なし)1篇め「たまらん坂」の扉、9頁から本文で頁付がある。1頁16行、1行42字。9頁は冒頭6行分空白。奇数頁の左上に明朝体横組みで小さく「たまらん坂」。46頁5行めまで。
 以下は諸本を一通り見てから一覧表にして示すこととしよう。
 233頁の裏、中央やや上に明朝体縦組みで小さく、

初出誌一覧
たまらん坂    「海」 一九八二年七月号
おたかの道    「海燕」一九八五年十一月号
せんげん山    「海燕」一九八六年四月号
そうろう泉園   「海燕」一九八六年十一月号
のびどめ用水   「海燕」一九八七年一月号
けやき通り    「海燕」一九八八年一月号
たかはた不動   「海燕」一九八八年五月号

とある。掲載誌が変わった理由と間が空いた理由は③に著者本人が説明している。
 奥付は中央やや上に「F」を図案化した、福武書店のマークらしきものがあってその下にごく小さく、

黒井千次(くろい・せんじ)
一九三二年、東京に生まれる。東/京大学経済学部卒。六九年、「時間」/で芸術選奨新人賞受賞。八四年、/「群棲」で谷崎潤一郎賞受賞。著書/として他に「走る家族」「禁域」「夢/のいた場所」「五月巡歴」「春の道標」/「隠れ鬼」など多数。

とある。奥付には副題はない。版元住所は東京都千代田区九段南
 奥付の裏は6点を紹介する目録で、2点めの黒井千次『記録を記録する』以外は小説。(以下続稿)