瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

祖母の蔵書(42)松本清張①

 祖母は松本清張も愛読していたはずで、家人も色々薦められたと言っているが、何故か纏めて保管せずにあちこちに散らばっていた。
 今回は文庫本を纏めて置こう。単行本も何冊かあるのを見ているが、まだ全体として単行本には殆ど手を着けていないので、まだ記事にするに至らない。目途が付いてきた頃に取り上げることとしよう。
 客間のクローゼットの右側には次の2冊があった。
新潮文庫1476/草 109 A『小説日本芸譚』昭和三十六年 六 月二十日 発  行・昭和五十一年 四 月 十 日 二十二刷・¥ 200・新潮社・232頁

新潮文庫1662/草 109 D西郷札 傑作短編集(三)昭和 四 十 年十一月二十五日 発  行・昭和五十一年 二 月 二 十 日 十 七 刷・¥ 280・新潮社・397頁
※ 帯あり「新潮文庫フェア松本清張の世界」裏表紙側、「新刊」として『溺れ谷』と『眼の気流』の2点を大きく、以下は2段組で標題のみ30点(34冊)列挙。新刊の2点は昭和56年(1981)2月刊、本書もこのフェアのための増刷、わざわざ整理番号と定価のためだけに「西郷札」専用の帯にしてある。
 客間のクローゼットの左側の奥に、次の2冊があった。
新潮文庫5629/ま-1-61『隠花平原(上)平成 八 年 二 月 一 日 発  行・定価466円・新潮社・345頁※ 帯あり「新潮文庫の新刊」
新潮文庫5630/ま-1-62『隠花平原(下)平成 八 年 二 月 一 日 発  行・定価466円・新潮社・342頁※ 帯あり「新潮文庫の新刊」
 同じクローゼット左側の下、小型の段ボールに挟まれるようにして紙袋があって、その中に『眠狂四郎』シリーズと一緒に次の2冊が入っていた。
新潮文庫2946/ま-1-47黒革の手帖(上)昭和五十八年 一 月二十五日 発  行・平成 十 六 年 十 月 二 十 日 二十五刷・定価514円・新潮社・321頁
 Asin では改装された書影が表示されてしまう。下巻も表示出来なくなってしまうかも知れぬので、念のため柄を説明して置こう。基本的に下巻と同じ柄(入口から上り階段になっている、1段めに立つズボンに上半身は裸らしい黒い人物、但し豊満な胸より上は霞む)で、下巻は右上に桃色の蝶が舞っていたが上巻は人物の左に薔薇か何かの花、周囲は下巻は縹色で上巻はやや淡い赤。
新潮文庫2947/ま-1-48黒革の手帖(下)昭和五十八年 一 月二十五日 発  行・平成 十 六 年 十 月 十 日 二十三刷・定価514円・新潮社・326頁※ 帯あり「テレビ朝日開局45周年記念2004年10月14日スタート! 毎週木曜夜9:00~9:54主演米倉涼子テレビ(木曜/ドラマ)ドラマ化!」左に米倉涼子の着物姿の胸から上のカラー写真、裏表紙側「ドラマ・ストーリー明朝体縦組み21行、1行17字。表紙側折返し白紙、裏表紙側折返し「黒革の手帖(下) ドラマ化」左下に明朝体縦組み。
 袋の中で宙吊りのようになっていたため、撓んでいる。確か、当時家人は祖母に借りて読んでいるはずである。
 次の4冊は寝間の本棚にあった。
・文春文庫『西海道談綺』 文藝春秋
 カバー表紙には標題の右に白抜き①の上に白抜きの細いゴシック体で小さく「新装版」とあり、黒地のカバー背表紙には上部に明朝体白抜きで「西海道談綺〈新装版〉」とある。本体背表紙には「西 海 道 談 綺〈新装版〉」とあり本体表紙には「西 海 道 談 綺」の「道」字の下辺りに小さく「〈新装版〉」とあって1頁(頁付なし)扉も同じ。3頁(頁付なし)中扉は上部中央に明朝体縦組みで「西海道談綺〈新装版〉」とある。奥付は「西 海 道 談 綺 1*1」。赤地の帯には裏表紙側折返しの左下に明朝体横組みで小さく「西海道談綺1」とある。
ま 1 76『1』1990年10月10日 新装版第1刷・2005年11月20日    第7刷・定価762円・573頁※ 帯あり「読み始めたら/やめられない」裏表紙側、上部にゴシック体横組み「●文春文庫の清張作品、大増刷中!」●はカバー表紙と同じ下弦の月、以下は縦組みで白抜き「昭和史発掘/〈新装版〉全九冊」と「宮部みゆき責任編集|松本清張傑作/短篇コレクション/全三巻」と「日本の黒い霧/〈新装版〉上・下」4行ずつ黒のゴシック体で紹介文。
ま 1 77『2』1990年10月10日 新装版第1刷・2005年11月20日    第6刷・定価762円・595頁※ 帯あり「伝奇小説の/醍醐味、/ここにあり」裏表紙側『1』に同じ。
※ 栞あり「文春文庫」
ま 1 78『3』1990年11月10日 新装版第1刷・2005年11月20日    第5刷・定価762円・616頁※ 帯あり「目が離せない/面白さ」裏表紙側『1』に同じ。
※ 栞あり「文春文庫」
ま 1 79『4』1990年11月10日 新装版第1刷・2005年11月20日    第5刷・定価762円・589頁※ 帯あり「傑作長篇/いよいよ完結」裏表紙側『1』に同じ。
※ 栞あり「文春文庫」
 『1』には「集英社文庫」の栞が挟まる。
 8月26日付(33)の最後に述べた、居間の隅にあった9段の簞笥からは8段め(下から2段め)から1冊だけ出て来た。
・中公文庫 A 9『影の車昭和四十八年七月十日初版・昭和五十七年一月十日17版・定価320円・中央公論社・277頁
 次の1冊は9月5日付(40)の最後に述べた、寝間の本立てにあった。
・角川文庫3273緑 二二七25『二重葉脈』昭和四十九年五月三十日 初 版 発 行・昭和六十一年五月三十日 二十一版発行・定価620円・角川書店・600頁※ 栞あり「角川文庫」白地に緑色、味の素ゼネラルフーヅ「MAXIM」カラー。(以下続稿)
2024年3月26日追記】寝間の隅の小簞笥の下の段ボールに次の1冊があった。
講談社文庫 ま 1 8『紅刷り江戸噂』昭和50年7月15日第1刷発行・昭和57年11月30日第14刷発行・定価340円・276頁

*1:ルビ「さい かい どう だん  き 」。