瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

『「超」怖い話』(18)

勁文社文庫21 Q-019『新「超」怖い話』(2)
 それでは収録されている話について、仮に附した収録順の《番号》「題」執筆者(頁)に、*に体験者(話者)・時期・場所、樋口明雄執筆分については復刻選集『「超」怖い話∞(エンドレス)』への再録状況について纏めたものを示して置こう*1
空の章 सु 身に降りかかったこと
《1》「守護霊」樋口(12~16頁)
  *都内にある出版社勤務の川口さんという女性・満17歳の1年間
   ・つのだじろうの心霊マンガが大流行
  →エンドレス【3】17~21頁
《2》「図々しい奴」樋口(17~20頁)
  *川口さん・十七歳の頃・アパートの部屋
  →エンドレス【4】22~25頁
《3》「夢」樋口(21~24頁)
  *川口さん・バイク事故(読売ランドの近く)で死んだ同級生の夢
  →エンドレス【5】26~29頁
《4》「猫」樋口(25~27頁)
  *川口さん・正夢・三毛猫→黒猫
  →エンドレス【6】30~32頁
《5》「踏切に佇む」樋口(28~31頁)
  *川口さん・中学生だった頃・JR南武線のある駅に近い踏切
   (~30頁12行め)・十七歳・その踏切(30頁13行め~)
  →エンドレス【7】33~36頁
《6》「キューピッド様」樋口(32~34頁)
  *川口さん・幼い頃
  →エンドレス【24】96~98頁
《7》「幽体離脱の話」樋口(35~38頁)
  *パソコン通信ネット・遊演街の常連メンバーである木田さんの体験
《8》「ドアを叩く」樋口(39~42頁)
  *小劇団で活躍する山本さん・東北のある街・ホテルの旧館
  →エンドレス【31】126~129頁
《9》「伸びる犬歯」樋口(43~46頁)
  *漫画家の上牧さん・武術界を引退して霊媒師になった奇妙な友人、沼原さん
   ・南青山のテレビのレポーターとして活躍している若い女性タレントのマンション
  →エンドレス【14】57~60頁
《10》「神封じ」樋口(47~50頁)
  *沼原さん・小学生の頃・正夢・祖母の神封じ
  →エンドレス【16】64~67頁
《11》「壁から……」樋口(51~53頁)
  *出産を間近に控えた本木さん・都内にある、産婦人科・ある冬の夜
  →エンドレス【32】130~132頁
《12》「やめてくれぇ」平山(54~56頁)
  *春日と言う男・実家の離れの自室を改造した録音スタジオ
《13》「ちくしょう」平山(57~60頁)
  *岡田・大学生の頃・ヤビツ峠
《14》「眠っていた話」平山(61~63頁)
  *私の妻の友人である秦さん(女性)・画廊に勤めていた当時
《15》「砂時計」平山(64~67頁)
  *秦さん・バイトで家庭教師をしていた頃・成城周辺のT字路
《16》「流れてきたお札」平山(68~71頁)
  *作家の大森氏・二十代前半の頃・多摩川の土手で自主映画撮影
《17》「鈴なり」平山(72~74頁)
  *大森氏・清里に行く途中の産直売り場の駐車場
《18》「飼っていた犬の話」平山(75~79頁)
  *私(~76頁4行め)妻(76頁5行め~)
《19》「うるせぇ」加藤(80~82頁)
  *窪君・高校の同級生松村君のアパートに遊びに行ったとき
風の章目撃譚
《20》「テレビ局の怪」樋口・平山(84~88頁)
  *尾崎君・六本木にある某局(~87頁5行め)・近くにある別の局(87頁6行め~)
《21》「開かずの間のある旅館」樋口(89~93頁)
  *アニメ雑誌の編集者、木内君・少年時代、九州のある高校の二年の修学旅行
   (北陸方面)・金沢にある旅館
   ・余談(164頁)大野さん
  →エンドレス【41】160~164頁
《22》「お引っ越し」樋口(94~96頁)
  *木内君・名作アニメシリーズの製作で名を知られた大手のアニメスタジオ
   ・仮眠室(オンボロの二段ベッド)
  →エンドレス【42】165~167頁お
《23》「生け垣の女」樋口(97~99頁)
  *漫画家の夏井さん・若い頃、北海道の小樽・住宅地にある入り組んだ路地
  →エンドレス【45】174~176頁
《24》「じゃりじゃり小僧」樋口(100~103頁)
  *パソ通の常連である女性、深田さん・中学時代
   ・千葉県の船橋市、戦前から建っていたような古い二階建て
  →エンドレス【62】243~246頁
《25》「殺してしまいましょうか」氷原(104~105頁)
  *江原君・友達の家に泊まった時
《26》「踏切の少女」樋口(106~108頁)
  *沼原さん・大学の頃・下北沢駅近くの「開かずの踏切
  →エンドレス【15】61~63頁
《27》「こんばんは」平山(109~112頁)
  *山崎の大学時代の友人植松君・奥多摩へツーリングの帰り、病院
《28》「覗かれる」平山(113~117頁)
  *モデルの斎藤さん・根津にあるマンション
《29》「完璧に出るコンビニ」平山(118~122頁)
  *店長の重野氏・都内のとあるコンビニ
火の章おかしなもの
《30》「人間ピンボール」樋口(124~126頁)
  *ゲームデザイナーの杉本くんの体験談・都内世田谷区・環状八号線
  →エンドレス【37】148~150頁
《31》「マンホールもぐら叩き男」樋口(127~129頁)
  *杉本君の目撃・《30》の数日後
   ・都内世田谷区・環八からやや入った比較的広い道
  →エンドレス【38】151~153頁
《32》「白いシャツ」樋口(130~132頁)
  *木内君・東京郊外にある某アニメスタジオ
  →エンドレス【43】168~170頁
《33》「いい奴」樋口(133~135頁)
  *(木内君?)・別のアニメスタジオ・急死したアニメーターの机
  →エンドレス【44】171~173頁
《34》「もしもし」平山(136~138頁)
  *保土谷区にある公団に住んでいた相馬氏・自宅近くの公園
《35》「五衛門屋敷」平山(139~144頁)
  *友人の菊池・富士の裾野にある遊園地の帰り・五衛門屋敷と言う博物館
水の章祟り・因縁話
《36》「カード」樋口(146~148頁)
  *川口さんの超能力の話・満17歳の1年間
  →エンドレス【11】46~48頁
《37》「まっすぐな道」樋口(149~151頁)
  *東沢氏の友達である高木さんと彼女・東京郊外にある住宅地の一郭
  ←『新「超」怖い話』→エンドレス【52】196~198頁
《38》「道了堂」樋口(152~158頁)
  *世田谷にある小さな喫茶店、マスターの中藤さんと常連客の吉田さんたちOL三人
   ・八王子からやや南に下った林の中にある、古寺の廃墟、道了堂
   ・漫画家の浦井さん
  →エンドレス【53】199~205頁
《39》「神と呼ばれた老婆」平山(159~頁)
  *大工の親方、山口氏
《40》「パースがずれる」平山(161~頁)
  *田中・東名横浜インター近くのラブホテル
《41》「エンジェルさん」平山(163~165頁)
  *ふたつ下の妹(当時中1)私(中3)・私の中学校
《42》「不意打ち」平山(166~168頁)
  *大学時代の映画研究会の友人である小松
《43》「二階のないマンション」平山(169~173頁)
  *前述の秦さんの友人で原宿の事務所に勤めていた人(女性)
《44》「文通」平山(174~頁) 
  *私がコンビニの店長をしていた頃の話、もう八年も前・須藤俊夫と言う大学生
《45》「おじぎ人」平山(181~184頁)
  *山崎の友人の毛利君の話
   ・東横線日吉駅から歩いて五分程のアパート、中原街道から少し入ったところ
地の章あやかし
《46》「カセットテープの声」樋口(186~188頁)
  *川口さん
  →エンドレス【9】40~42頁
《47》「朝霧のジョギング男」樋口(189~191頁)
  *大内さん姉妹・数年前・都内は青山の住宅街
  →エンドレス【63】247~250頁
《48》「神隠し」樋口(192~194頁)
  *地元の小学校の教師になって二年目、三年生の担任の湯本先生
   ・名古屋瀬戸市の東谷山
  →エンドレス【60】236~238頁
《49》「白いローレル」樋口(195~198頁)
  *大学生の駒沢と友人の西岡・都内多摩地区・山奥の国道
  →エンドレス【61】239~242頁3-199 狐三千匹
《50》「狐三千匹」平山(199~201頁)
  *私の友人の父
《51》「子泣き」平山(202~206頁)
  *山崎の友人、毛利君の話・月山
《52》「走る山伏」平山(207~210頁)
  *柘植さん・栃木県は結城市の出身*2・処刑場の跡に建てられた小学校
《53》「ヴァンパイア」平山(211~217頁)
  *松田三四郎の話・ロサンゼルス市立大学の卒業旅行
   ・ジョージア州アトランタのリチャード・リチャードソンの家
「あとがきじゃないけれど*3218~220頁
  *私・ある女性、文中にも登場するとある出版社の編集者*4を取材
   ・新宿の喫茶店で取材→新宿駅→中央線の快速電車→阿佐ヶ谷駅→書店
    →今なお続いている
   ・220頁14行め、下詰めで「樋口明雄 」と執筆者明示。
 加藤氏と、本書が「メジャー・デビュー作となった」氷原氏は1話ずつしか執筆しておらず、実態は樋口氏と平山氏の共著と云うべきものである。(以下続稿)

*1:『「超」怖い話0(ゼロ)』には収録していない。

*2:結城市茨城県である。

*3:各話の題と同じく明朝体太字、但し枠はなく2行取りやや右寄せ。

*4:ここに名前を出さないが8話を語っている「川口さん」であることは分かるように書かれている。