瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

祖母の蔵書(48)司馬遼太郎③

 祖母の持っていた司馬遼太郎の文庫本は既に2回取り上げているが、その後、8月26日に居間(応接間)の隅にある9段ある簞笥に文庫本が数百冊詰まっているのが見付かった中に司馬遼太郎の長篇小説の揃いが2つ見付かった。
 いや、そうでなくてもクローゼットの奥から、8月10日付(23)に取り上げた芹沢銈介のカバー装画の『街道をゆく』が、まとめて保存してあるのを見付けていたのである。既に見付けてある分は念のため、処分せずに残して置いたので、これで芹沢銈介カバー装画の『街道をゆく』を揃えることが出来たのではないか、と思う。しかし、見付けただけで、まだクローゼットから取り出していない。そして居間の簞笥からは、現行のカバーの1つ前の、写真を使ったカバーの『街道をゆく』が纏めて出て来た。
 しかし、これら新たに見付かったものを整理する前に、7月に持ち出しながら何となくそのままになっていた分を片付けないといけない。

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と、昨年9月6日に書き掛けたままになっていたのだが、暖かくなって来たことだしそろそろ続きを整理して置こう。なかなか花粉症のため古本屋に持って行こうと云う気になれないのだけれども。
・文春文庫『竜馬がゆく』新装版
し 1 67(一)1998年9月10日 新装版第1刷・2010年1月10日    第32刷・定価629円・446頁

し 1 68(二)1998年9月10日 新装版第1刷・2010年1月10日    第25刷・定価629円・441頁し 1 69(三)1998年9月10日 新装版第1刷・2010年1月10日    第24刷・定価629円・430頁し 1 70(四)1998年9月10日 新装版第1刷・2010年1月10日    第22刷・定価629円・425頁し 1 71(五)1998年10月10日 新装版第1刷・2010年1月10日    第22刷・定価629円・430頁し 1 72(六)1998年10月10日 新装版第1刷・2009年11月10日    第21刷・定価629円・437頁し 1 73(七)1998年10月10日 新装版第1刷・2009年11月20日    第23刷・定価629円・426頁し 1 74(八)1998年10月10日 新装版第1刷・2009年11月10日    第22刷・定価629円・441頁 2022年8月26日付(33)に触れた、居間の隅にあった簞笥の上から4段めに、背表紙を上にして、まだ20冊30冊入りそうな余裕があるところにこの8冊だけを並べてあったため、見事に撓んでいた。他の本の下に積んで大分直ってきたけれども。
・文春文庫『菜の花の沖』新装版
し 1 86(一)2000年9月1日 新装版第1刷・2008年12月10日    第7刷・定価590円・403頁し 1 87(二)2000年9月1日 新装版第1刷・2009年8月5日    第8刷・定価629円・430頁し 1 88(三)2000年9月1日 新装版第1刷・2010年2月5日    第7刷・定価629円・426頁し 1 89(四)2000年9月1日 新装版第1刷・2009年10月25日    第8刷・定価590円・400頁し 1 90(五)2000年9月1日 新装版第1刷・2009年4月15日    第7刷・定価590円・421頁し 1 91(六)2000年9月1日 新装版第1刷・2009年9月15日    第7刷・定価590円・435頁 同じく居間の隅にあった簞笥の上から6段めに、こちらは古い文庫本とともに入っていた。幸い古いものはきちんとしていたがこの6冊は撓んでいた。しばらく表紙を上にして他の本の下に積んで置いたので大分直って来たけれども、まだ少々癖がある。古本屋はこういうのを矯正する技術を持っているのだろうか。
 さて、2冊だけ定価629円でカバー裏表紙ISBNコードとCコードの2行が行間が詰まり、縦長でやや小さく細いゴシック体になっている。他の4冊はOCR~Bで行間が広い。発行日を見るに(三)はともかくとして(四)と(六)よりも(二)の方が早い。そうすると(二)は新しいカバーに掛け替えられたもので、祖母は(三)が出て以降に6冊纏めて、定価590円の4冊と(三)は発行当時のカバーで、(二)は定価629円になってから掛け替えたカバーのもの、そうすると39円を2冊分損したと云うより39円4冊分得して買った、と云うべきなのだろう。――祖母は同じ頃に新装版の『竜馬がゆく』と『菜の花の沖』を買ったようだが、前者は増刷のペースが速いので全て定価629円のものに切り替わっていた、と云うことのようである。(以下続稿)