2022年8月26日付(33)に、応接間の隅にある簞笥での発見を報告した文庫版『鬼平犯科帳』の揃いだが、まづ1段め(最上段)に入っていたものについて見て置こう。背を上にして、きちんと詰めない状態で並べてあったので撓んでいたのだが、しばらく横にして積み上げて放置している間に直って来た。近日中に新古書店に持ち込むつもり。
・文春文庫『鬼平犯科帳』新装版
2022年8月5日付(18)に、判り易いところに置いてあった初刊時の装幀の版(一)(二)(三)(四)(十八)(十九)(二十四)の7冊、それから新装版(十三)(十四)(十五)(十八)の4冊を紹介してあった。2022年8月17日付(27)には上製本でほぼ揃いの『新鬼平犯科帳』10冊と番外編1冊を取り上げている。
1段めに入っていたものは(十三)(十四)(十五)を欠いている。恐らく取り出して読んで、そのまま戻さなかった(だから撓んだ)のであろう。(十八)はダブリである。しかし、上製本はまだ遺してあるが文庫本の方は処分してしまったから、祖母が揃いで持っていた文春文庫『鬼平犯科帳』新装版はもう揃わなくなってしまった。
カバーが新しいものに掛け替えられているらしい何冊かがある。大半の冊はカバー裏表紙のISBNコードやCコードが細く小振りなゴシック体だが、幾つかOCR-Bのものがある。これには「※ OCRーB」と註記した。
い 4 52(一)2000年4月10日 新装版第1刷・2009年7月15日 第20刷・定価543円・317頁
い 4 55(四)2000年5月10日 新装版第1刷・2009年11月5日 第15刷・定価543円・331頁い 4 56(五)2000年5月10日 新装版第1刷・2009年11月25日 第14刷・定価514円・300頁※ OCR-B
※ 帯あり、(三)に同じ。
い 4 57(六)2000年5月10日 新装版第1刷・2009年4月5日 第14刷・定価505円・295頁い 4 58(七)2000年6月10日 新装版第1刷・2010年3月15日 第14刷・定価543円・313頁い 4 59(八)2000年6月10日 新装版第1刷・2010年5月15日 第9刷・定価514円・296頁※ OCR-B
い 4 60(九)2000年7月10日 新装版第1刷・2004年7月5日 第7刷・定価543円・310頁い 4 61(十)2000年7月10日 新装版第1刷・2007年11月25日 第11刷・定価543円・312頁い 4 62(十一)2000年8月10日 新装版第1刷・2008年7月5日 第11刷・定価514円・330頁※ OCR-B
い 4 63(十二)2000年8月10日 新装版第1刷・2008年11月25日 第11刷・定価543円・349頁い 4 67(十六)2000年10月10日 新装版第1刷・2009年9月25日 第11刷・定価543円・311頁い 4 68(十七)特別長篇 鬼火 2000年11月10日 新装版第1刷・2010年4月5日 第12刷・定価543円・337頁い 4 69(十八)2000年11月10日 新装版第1刷・2009年9月5日 第10刷・定価505円・261頁い 4 70(十九)2000年12月10日 新装版第1刷・2010年6月5日 第11刷・定価543円・322頁い 4 71(二十)2000年12月10日 新装版第1刷・2004年3月5日 第5刷・定価543円・303頁い 4 72(二十一)2001年1月10日 新装版第1刷・2009年9月25日 第11刷・定価505円・284頁い 4 73(二十二)特別長篇 迷路 2001年1月10日 新装版第1刷・2009年12月25日 第13刷・定価543円・335頁い 4 74(二十三)特別長篇 炎の色 2001年2月10日 新装版第1刷・2009年9月25日 第11刷・定価505円・261頁い 4 75(二十四)特別長篇 誘拐 2001年2月10日 新装版第1刷・2009年11月15日 第11刷・定価429円・205頁 2009年11月のものにOCR-Bのカバーが掛かっている一方、それ以前のもの多数、特に古いものとしては2004年の2冊が現行の仕様となっている。そうすると6年ほど経ってから掛け替えられたことになりそうなのである。売れるから増刷するのだろうが、返品できちんと捌けていないものも多いと云うことで、それだけだぶついているのだから新古書店に持ち込んでも幾らにもなるまいが、本当に幾らかにでもなれば結構である。
もう1組、これは同じ簞笥の何段めから出したか忘れてしまったが、別にメモして置くこととしよう。(以下続稿)