2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧
前回の最後に地形学や地質学の人には若干参照されている、と書いたけれども、これは買被りであったようだ。 東京学芸大学リポジトリで閲覧出来る「東京学芸大学紀要3部門」56(2005年1月31日)43~50頁、古田悦造「『武蔵野夫人』の地理学的一考察――水系を中…
・福田理「 “武蔵野夫人” の地質学」(09) それでは「科学の実験」第3巻・第6号56~62(464~470)頁「 “武蔵野夫人” の地質学(2)」について、全体を細かく追って行く必要はないと思うので、図表について見ながら大体の流れを確認し、本作についての記…
・福田理「 “武蔵野夫人” の地質学」(08) さて、この号は福田氏関連のグラビアが8頁にあるので、9頁(頁付なし)「目 次」も一緒に複写してある。 これにてざっと内容について述べて置こう。まづ左側に明朝体太字のレタリングで「科学の実験」とあり、その…
・福田理「 “武蔵野夫人” の地質学」(07) 69頁右、まづ17行分「表1」があって、本文は16行、その最後に(以下つづく)とあり、17行めは4字下げで「ふくた おさむ」18行めは6字下げ「――東京教育大学地質学鉱物学教室」とある。その下、12行分は囲みの共立…
・福田理「 “武蔵野夫人” の地質学」(6) 昨日の続きだけれども、65(393)頁左35行め~69(397)頁、更に次の号にも2頁半、合計7頁に及ぶ「2.武蔵野」の章を本文に即して紹介して行くと大変な作業になってしまうので、これは新知見を追加した新たな「 “…
ショパンコンクールの予備予選が始まった。4年前は出歩いたらいかんような雰囲気だったから家にいることが多く、音楽科のある高校に進学しようと考えたこともある家人と、Morning Session(日本は夕方から晩飯時)はライヴ配信で、Evening Session も日本人…
・福田理「 “武蔵野夫人” の地質学」(4) 福田氏の卒業年次と卒業論文、卒業後の就職先については「地質學雜誌」第54卷 第631―633號(昭和23年7 月16日印刷・昭和23年7 月20日發行・定價40圓・日本地質學會・33~64頁)57頁36行め~64頁「學 界 消 息」の5…
・福田理「 “武蔵野夫人” の地質学」(3) 国立国会図書館デジタルコレクションでは「科学の実験」は「国立国会図書館限定公開」で閲覧出来ない。しかし、府中市立中央図書館の特別文庫「大賀文庫」に所蔵があって、特別文庫扱いだから借出すことは出来ない…
・福田理「 “武蔵野夫人” の地質学」(2) 4月17日付(32)の続き。――福田氏の経歴と生歿年については、末子の福田貴成(1972生)の「制御から媒介へ 「メディア経験としての介護」をめぐるノート」(「Commons」Vol.1・15~40頁、2022年1月発行・未来の人…
・五木寛之の赤マント(19) ついでに①単行本についても、余り細かくメモするつもりもないのだが、一通り眺めて置こう。 小松左京『結晶星団』もそうだが、昭和の流行作家の、当時の単行本や文庫版は、公立図書館には殆ど所蔵されていない。もちろん所蔵され…
・五木寛之の赤マント(18) 3月18日付(392)に書影のみ貼付した、五木寛之の『にっぽん退屈党』の単行本と文庫版を見た。 ①単行本(昭和四十八年 七 月十五日 第一刷・昭和四十八年十二月十五日 第六刷・定価 五九〇円・文藝春秋・325頁・四六判上製本) ②…
・小松左京の赤マント(4) 小松左京が作中のちょっとした小道具に赤マント流言を活用している「失われた結末」については、4月14日付(397)に、初出誌と本作を収録した小説集『結晶星団』の諸版を挙げて置いた。と云って、①初出誌と②上製本、③④文庫版のう…
2016年5月28日付「昭和50年代前半の記憶(5)」の前半に回想したように、私の幼少期に兄が「少年チャンピオン」を買っていたので、当時、私は本作の漫画版を読んでいる。 漫画版は②(後述)213~219頁「ロン先生の著作日記(Jan.――Sept., 1979)」に拠ると…
私は当初、本作を読んでいなかったのだが、HN「higonosuke」のブログ「黌門客」の、1月13日付「北村薫「大岡昇平の真相告白」のこと」に引かれていた矢野勝巳『文学する中央線沿線』の野川の源流に関する記述で、本作の地理的な設定に疑問符を打っていたのだ…
阿知波五郎の「墓」については、2016年10月4日付(01)に、学校図書館もしくは美大の暗室を舞台に語られる「閉じ込められた女子学生」の類似例、或いは源泉ではないかとの興味から、しばらく検討してみたのですが、本作が怪異談に直接繋がる可能性は非常に低…
・小松左京の赤マント(3) 短篇「失われた結末」を収録する小説集『結晶星団』、それから初出誌「S-Fマガジン」に、順に①~④の番号を打って見た。 今、手許にあるのは②単行本と④角川文庫版である。 ②は見返し(遊紙)、扉、1頁(頁付なし)中扉「結 晶 星 …
・小松左京の赤マント(2) 昨日まで確認した最相葉月『星新一 一〇〇一話をつくった人』の後半に度々登場する小松左京も赤マント流言を体験していることは、既に2021年4月10日付(319)に一応の確認はしてある。 当時はこれ以上探せなかったのだが、久し振…
・星新一『きまぐれ博物誌』(3) 昨日の続きで、最相葉月『星新一 一〇〇一話をつくった人』から、3月29日付(394)に引いた『きまぐれ博物誌』の「小学生のころ」の赤マント流言の記述に関連しそうな箇所を、若干抜き出して置く。①=単行本・②=文庫版(…
・星新一『きまぐれ博物誌』(2) 3月29日付(394)に取り上げた、星新一『きまぐれ博物誌』の赤マント流言の記述に関連して、経歴を確認して置こうと思った。 * * * * * * * * * * 中学時代に星新一を読んでいたことは、2011年1月3日付「「木曾…
父の本は書斎の書棚にずらりと並んでいて、3月14日付「父の旧蔵書(1)」に述べたように、たまに息抜きに拾い読みをしたので、色々と印象に残っているのだが、母の蔵書の方は殆ど印象がない。居間の飾り棚か、両親の寝室かに置いてあって、こっそり手にする…
余り関係する記述がなくても、同じ著者の関連する著作を纏めて見て置きたいと云う気持ちがあって、ついうっかり多摩武蔵野スリバチ学会に関連する本を4冊、取り上げてしまったものだから上旬は自ら進んでしなくても良い苦行しているような按配になっておりま…
私の卒論の先生は演劇が専門で、私は学部の2年生のときからそのH先生の演習授業に出続けていたのだけれども、俳諧も少しはかじっていた。やはり江戸時代の文藝を理解するについては俳諧について知っていないといけないと思ったのである。3年生のとき、其角…
・多摩武蔵野スリバチ学会(7) それでは昨日ざっと見た②『多摩・武蔵野凸凹地図』と一昨日見た同日刊行の③『多摩・武蔵野スリバチの達人』の、本作に描かれた辺りについての記載内容を、適宜①『凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩 多摩武蔵野編』と④『多…
・多摩武蔵野スリバチ学会(6) 昨日ざっと見た③『多摩・武蔵野スリバチの達人』に続いて、同日刊行の②『多摩・武蔵野凸凹地図』を見て置こう。 なお、昨日まで「凹凸地図」と誤っていたのを「凸凹地図」に訂正して置いた。 4月2日付(24)に、004~007頁「…
・多摩武蔵野スリバチ学会(5) ②『多摩・武蔵野凸凹地図』と③『多摩・武蔵野スリバチの達人』は全く同じ日付の発行になっていて、同じ版元から同時に発売されたらしい。 荻窪圭の名前の有無の説明をし易くするために②③の順序にしたのだが、ISBNコードは②が…
今日は日立製作所中央研究所の春の庭園公開日だったのだが、午後まで勤務だったので出掛けられなかった。もちろん現地を踏んだ方が分かることは多いのだろうけれども、私は道了堂にしても大和田刑場にしても、現地に行こうと云う気にならない。院生で時間が…
・多摩武蔵野スリバチ学会(3) 昨日の続きで、①『凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩 多摩武蔵野編』76~89頁と④『多摩・武蔵野スリバチ散歩 地形の楽しみ方ガイド』76~89頁、「[5] 国分寺崖線とハケが紡いだ悠久の歴史 国分寺」を比較して行く…
・多摩武蔵野スリバチ学会(2) 昨日の続きで、①『凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩 多摩武蔵野編』の新版である、④『多摩・武蔵野スリバチ散歩 地形の楽しみ方ガイド』についてメモして置こう。 ①の見返しは更半紙みたいな紙が使ってあるが④は赤で少し…
多摩武蔵野スリバチ学会が関係した書籍4点をここに取り上げて置く。 ①皆川典久・真貝康之『凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩 多摩武蔵野編』二〇一八年一月一日 初版発行・定価2200円・洋泉社・207頁・A5判並製本凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散…
・フィールド・スタディ文庫 5『川の地図辞典』多摩東部編(3) 一昨日から102~125頁「小金井市・小平市・国分寺市」の、野川源流部と、野川に通じていた玉川上水の分水についての地図の記載、辞典の部の記述を確認しているのだが、㊀第1版(2010年)と㊁…