瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

閉じ込められた女子学生(23)

・「不思議な世界を考える会会報」(3) さて、④の本文については、4~12頁(頁付なし)「目次」に次いで、1頁分白紙を挟んで14頁(頁付なし)に凡例に当たる箇条書きがあります。このシリーズ全体の編集方針でもありましょうから、今後の検討に参照するた…

閉じ込められた女子学生(22)

・「不思議な世界を考える会会報」(2) さて、昨日挙げた①~④のうち、②③④はいづれも①「不思議な世界を考える会会報」20号を典拠としているので、検討のための資料としては①を参照出来ればそれが最善なのですが、大学図書館や博物館なども含め「不思議な世…

閉じ込められた女子学生(21)

2017年2月6日付(04)の続き。 6月13日付「阿知波五郎「墓」(15)」に書いたように、その後、女子美術大学の実話について、これも多摩美術大学では都市伝説化している校舎屋上の焼身自殺と絡めて確認して行きましたので、なかなか当初予定に戻って来る(?…

図書館派の生活(9)

今日は職場でくしゃみが出て困った。左の鼻に何かがあって、むずむずする。そこで、明日の勤め帰りに耳鼻科の予約を入れた。いや、今年は花粉症の時期が終わっても、2週間に1度、耳鼻科に通っているので、別に今日のくしゃみのせいだけで入れたのではないの…

祖母の思ひ出(06)

家人から、祖母の「帰りたい」について補足があった。 泊まり込んだ翌朝、出勤のため一旦帰宅しようと「帰ります」と挨拶すると、「私も一緒に帰るわ」と言い、「あなた、学校?」と尋ねたそうだ。家人が学校と縁が切れてから既に10年余、学生であったのは20…

祖母の思ひ出(05)

昨日書いた内容について、家人からクレームが付いた。そして「あなたは他人の記憶をあげつらっているのに、自分は記憶のまま確認せずに書いていて良いのか」と言うのである。 確かにその通りなのだけれども、敢えてやっているので、取り敢えず今、私の記憶し…

祖母の思ひ出(04)

結局、祖母は最後には救急車で病院に運ばれ、そしてそのままマンションに戻ることはなかったのである。 しかし、私は6月26日付(02)の後半に書いたような事情で立ち会っていないので、話は聞いたけれども、正確なところを再現出来ない。 ただ、祖母の死を承…

赤いマント(246)

2月20日付(221)の続き。2月21日付(222)として準備していたが2月21日付(222)に書いたような理由で見送ってそのままになっていた。今、その確認すべきところの『四角い魔術師』の記述を補って、4ヶ月越しに投稿する。 ・井上雅彦「宵の外套」(2) 初出…

祖母の思ひ出(03)

あんなに脅していた自粛させていたのに、経済が続かなくなるから緊急事態宣言は解除したのは仕方がないとしても、ここまで緩めさせてはいけなかったのではないか。しかし、世間はすっかり元通りである。電車も、外国人観光客と、部活で集団で移動する連中が…

祖母の思ひ出(02)

6月11日付(01)の続き。 義理の祖母は恐ろしくせっかちで、家人が年末、実家、すなわち祖母の長男の家に帰る際に一緒に連れて行くのだが、昼過ぎの電車で着くように10時半の新幹線に席を取ってあるのに、何故か9時半に東京駅のホームに着いてしまうような時…

阿知波五郎「墓」(27)

さて、当ブログは、飽くまでも確認作業ノートで、普通なら公開しないところまで示して置こうと云う意図でやっておりますので、非常に読みづらく、脇道にも逸れますし(しかしその場で書いて置かないと忘れてしまう)過去記事に書いたことを忘れて繰り返すよ…

阿知波五郎「墓」(26)

・「七月二十五日。」条と結末 438頁12行め~440頁2行め、7日め「七月二十五日。」条、これが最後の日付である。前半、438頁13行めから439頁6行めまでを抜いて置こう。 いよいよ七日目だ。却ってもう飢を感じない。手も足も水ぶくれになって腫れ上ってくる。…

阿知波五郎「墓」(25)

・「七月二十四日。」条(2)呪いから痩せ我慢へ 434頁17行め~436頁1行めまで、20行に及ぶ遺書の一節は、 『渋谷さん、今日も一日中あなたのことを思いつめて居るのよ。どんなにおなかが空いて居ても、あ【434】なたのことを思えば不思議にその苦しみがな…

阿知波五郎「墓」(24)

・「七月二十四日。」条(1)遺書の意図 遺書を書き始めるまでの確認が随分長くなってしまったが、ここまで、主人公はまづ、2日めと3日めには里子に出した園児と、その園児を園に戻したことで起こった火災を回想し、それから、空腹は3日めから、4日めには1…

阿知波五郎「墓」(23)

・「七月二十三日。」条(4)遺書執筆開始 昨日は、5日め「七月二十三日。」条の3段落めの中盤を確認するだけで終わってしまった。当ブログは結論を述べると云うより確認作業ノートみたいなものだから、往々にして全く進まなくなり、そのうちに飽きるか本の…

阿知波五郎「墓」(22)

・「七月二十三日。」条(3)密室の時間と照明 昨日の続きで、5日め「七月二十三日。」条の3段落めの中盤。430頁1~3行め、 (略)。折角覚えて居た/日も記憶の中で戸迷い、腕時計が停まって居るが、そのねじを巻く元気もない。うつら、うつら……そ/してそ…

阿知波五郎「墓」(21)

職場の玄関では、体温をセンサーで測っている。私はこのところ36.0℃くらいで安定しているので、もちろん引っ掛からない。しかし無症状や発症前、つまり発熱していない人が広めてしまうらしいのに、せっせと検温ばかりしていることに、どれだけ意味があるのか…

阿知波五郎「墓」(20)

昨日の続き。 ・「七月二十三日。」条(1)鼠の正しさと学者の愚 前日は雨で涼しかったせいか、キャラメルの存在を思い出した以外は無気力に過ごしていた主人公だったが、5日めのこの日は、初めから感情を爆発させている。――日付も含めて23行だった前日に対…

阿知波五郎「墓」(19)

大学が再開になったのか、それとも入構規制が解かれて登校出来るようになったからなのか、大学生が連れ立って歩くようになった。あんなに「密です」とか云って脅して自粛させたのに、掌を返したように野放しである。 昨日が都内の図書館の返却期限であったが…

阿知波五郎「墓」(18)

昨日の続き。 何だか1日ずつ確認するような按配になってしまった。 どうも、この小説、細かく見て行くとおかしなところが次々と出て来るようである。 6月14日付(16)の最後に指摘した、「今日も今日」のような瑣事もあるけれども、もう少しややこしいものも…

阿知波五郎「墓」(17)

昨日の続き。 次いで6月12日付(14)に引いた3日め「七月二十一日。」条の冒頭の「渇にたえられぬまま」水を飲む場面があり、そして初めて、何でこんなことを計画したのかが、説明される。続きを抜いて置こう。425頁2~11行め、 野球のボールが書庫の壁に当…

阿知波五郎「墓」(16)

昨日、twitter を始めた切っ掛けを、意図せざる「閉じ込められた女子学生」記事閲覧数の激増にあるように書いてしまったのですけれども、これは理由の1つではありますが、主たるものではありませんでした。その、主たるものは昨年4月に縷々書いたので繰り返…

阿知波五郎「墓」(15)

昨日の続きを上げるつもりであったが、前置きとして書き始めたら長くなってしまったので続きは次回に回すことにした。 * * * * * * * * * * 私がこの小説に興味を持ったのは、2016年10月4日付(01)に書いたように、怪異談の発端になっている、女…

阿知波五郎「墓」(14)

6月9日付(13)に引いた、ちくま文庫『絶望図書館――立ち直れそうもないとき、心に寄り添ってくれる12の物語』の、編者・頭木弘樹「入れられなかった幻の絶望短編」に記憶に基づいて書いた、阿知波五郎「墓」の粗筋について、今回はその続き、後半(345頁14行…

祖母の思ひ出(1)

先日、義理の祖母(1915.10.3~2020.6.6)が死んだ。 私が初めて会ったとき、満87歳であったが、当時は元気に独居生活を楽しんでいた。 長男の長女である家人は、久しく2駅のところに住んで、月に2回は御機嫌伺いしていた。そこで私も御相伴に与ったと云う次…

伊藤正一『黒部の山賊』(09)

・②新版の著者紹介と版元 5月29日付(06)に、③④のカバー折返しにある著者紹介文について、③の奥付の前の頁にあるものとも対照させながら確認したのだが、うっかりしていて②の奥付上部にも「●著者紹介 伊藤正一(いとう・しょういち)」として、これらの原型…

阿知波五郎「墓」(13)

昨日、ちくま文庫『絶望図書館――立ち直れそうもないとき、心に寄り添ってくれる12の物語』の「入れられなかった幻の絶望短編」についての情報募集告知の、前置きに当たるところを引いて置いた。 頭木氏が「トラウマのように、心に焼きついてしまった」と云う…

阿知波五郎「墓」(12)

昨日の続きで、ちくま文庫『絶望図書館――立ち直れそうもないとき、心に寄り添ってくれる12の物語』344~346頁「[閉鎖書庫 番外編]/入れられなかった幻の絶望短編」の、かなり詳細に及ぶ情報募集告知について、検討して見よう。 まづ冒頭、344頁4~13行め、 …

阿知波五郎「墓」(11)

昨日の続き。 6月2日付「睡眠不足(5)」に、図書館が再開しても、緊急事態宣言前に借りた本が未だ積み上がっているので行く気にならない、みたいなことを書いたのだけれども、地元の図書館が予約受付を再開したので早速、ちくま文庫『絶望図書館――立ち直れ…

阿知波五郎「墓」(10)

当ブログのことを多少なりとも宣伝しようと思って、瑣末亭のアカウントで twitter を始めたのだが、大した宣伝になっていないようである。#で言及した人が retweet するとインプレッションは増えるが、それは別に私の tweet 及びそこに紹介している当ブログ…