瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

上方落語「三年酒」の原話(18)

・桂米朝『四集・上方落語ノート』(2) 昨日の続きで、まづ本書の内容を最後まで眺めて置くこととする。 85~113頁「考証断片・その四」も6項、85頁2行め~88頁「「風の神送り」補足」は『三集・上方落語ノート』の「風の神送り考」の補足、末尾に(平成四…

上方落語「三年酒」の原話(17)

一昨日からの続き。 古いところでは既に次の本に『博物志』が典拠である旨の記述があった。 ・桂米朝『四集・上方落語ノート』平成10年1月10日発行・定価2500円・青蛙房・269頁・四六判上製本 『上方落語ノート』は、卒業論文から大学院の修士課程まで…

上方落語「三年酒」の原話(16)

それでは昨日述べたように、当ブログよりも4ヶ月前に上方落語「三年酒」の典拠として『博物志』『搜神記』を挙げていた、paxchina のブログ「paxchinaのブログ」の記事、2017/9/7「千日酒(せんじつしゅ)」を、このままでは15日のYahoo!ブログ サービス終了…

上方落語「三年酒」の原話(15)

さて、昨年の1月から2月に掛けて、こんなこともまだ明らかにされていないのか、と意外に思いつつ『搜神記』と『博物志』に原話が載ることを紹介してみたのだが、やはり既に複数の指摘があった。 まづ、新しいところで、paxchina のブログ「paxchinaのブログ…

芥川龍之介旧居跡(21)

裏のお婆さんが死んだのは、まだ社宅に住んでいた頃のことだったような気もして来た。 しかし、退去後に取り壊された裏の家に新築された家を見に行き、出ていた表札がうちの苗字と同じだったことを両親に報告したような気もする。20年前の記憶は曖昧だ。当時…

芥川龍之介旧居跡(20)

・都内の旧居追懐(5) 昨日の続き。もう少々、私が21年前まで住んでいた家について回想しよう。 玄関は洋式で、やや横幅のある茶色く塗装した扉だった。真鍮の丸い把手があって、その下の前方後円墳のような形の鍵穴に、やはり真鍮の先端にM字型の突起の付…

芥川龍之介旧居跡(19)

昨日の続き。 ・都内の旧居追懐(4) 家の東側、深夜の侵入者が逃げて行った方には、竹を組んだ垣があって、1人がやっと通れるくらいの隙間があった。その、土を踏み固めた通路を通って家の北側の回ると、コンクリート板を積み上げた塀があって、高さは2m…

芥川龍之介旧居跡(18)

一昨日からの、浪人から修士論文を提出する頃まで、8年余り住んだ、都内の築60年の住宅について、続き。 昨日は題を変えるべきかと思ったのだが、そのままで良いような気がして来たので変えずに置く。芥川龍之介旧居跡の現状に触発されて私が暮らした家のこ…

芥川龍之介旧居跡(17)

題は変えるべきと思うが、差当りそのまま投稿して置く。 ・都内の旧居追懐(2) 昨日の続き。 私は2階の北西に板の間を2部屋、勉強部屋と寝室をもらっていた。と云って、2つとも奇妙な部屋だった。 北西隅の勉強部屋は4畳くらいの東西に長い部屋だったけれ…

芥川龍之介旧居跡(16)

・群像 日本の作家 11『芥川龍之介』(3) 一昨日からの続きで、槌田満文「文学紀行/芥川の東京・湘南を歩く」から、2節め「田端の旧居跡」の後半、191頁上段2行め~下段5行め、 龍之介が「我鬼窟」のちに「澄江堂」と名づけた書/斎は、多くの新進作家を集…

芥川龍之介旧居跡(15)

・群像 日本の作家 11『芥川龍之介』(2) 昨日の続きで、槌田満文「文学紀行/芥川の東京・湘南を歩く」について、ゴシック体の見出しを列挙して置こう。見出しのある行の前は1行空け。 190頁上段1行め「龍之介ゆかりの地」、190頁下段3行め「田端の旧居跡…

芥川龍之介旧居跡(14)

・群像 日本の作家 11『芥川龍之介』一九九一年四月十日 初版第一刷発行・定価1748円・小学館・351頁・四六判上製本芥川龍之介 (群像 日本の作家)作者:後藤 明生出版社/メーカー: 小学館発売日: 1991/03メディア: 単行本 奥付の前(351頁の裏)の目録による…

赤いマント(219)

【お詫び】11月下旬の記事の書名が全て『現代日本怪異事典』となっておりました。書名の校正漏れを指摘したところにこうして間違ってしまい、誠に面目ない次第です。煩雑になりますので一々の記事には断らず、纏めて訂正して、ここに記してお詫び申し上げま…

赤いマント(218)

・朝里樹『日本現代怪異事典』(6) 昨日の続き。 単なる変質者(?)出没の噂に過ぎない松ヶ枝小学校の事例を、長くもない事典項目に書き込んだことに、私は朝里氏の主張を感じます。こんな事例を取り上げるくらいなら、加太こうじが『紙芝居昭和史』にか…

赤いマント(217)

・朝里樹『日本現代怪異事典』(5) さて、昨日まで検討したように、若干私のフォローしていない説も提示されていましたが、それはともかくも、朝里氏は赤マント流言の実態には全く迫れていません。ですから私は特に本書を取り上げる意味を感じず、取り上げ…

赤いマント(216)

・朝里樹『日本現代怪異事典』(4) 早速、朝倉喬司「「学校の怪談」はなぜ血の色を好むのか?」=「「学校の怪談」はなぜ血の色が好きなのか?」=「トイレの花子さんはなぜ死んだ?」の載っている雑誌か本を借りて来て、朝倉氏の説を再検討したいところなの…

赤いマント(215)

・朝里樹『日本現代怪異事典』(3) 朝里氏は「発生の背景」を述べたものとして、物集高音『赤きマント』に続いて次の文献を取り上げております。26頁下段16行め~27頁上段4行め、 また別冊宝島編集部編『伝染る「怖い噂」』/の中の朝倉喬司「『学校の怪談』…

赤いマント(214)

・朝里樹『日本現代怪異事典』(2) 昨日は、朝里氏が人攫いの赤マントの典拠とした『魔女の伝言板』『現代民話考7』に、改めて批判を加えて置きました。ともに(朝里氏は体験者には注意していないのですが)三原幸久と北川幸比古が赤マント流言の当時耳に…

赤いマント(213)

・朝里樹『日本現代怪異事典』(1) それでは、11月24日付(212)に取り上げた朝里樹 監修『大迫力! 日本の都市伝説大百科』の下敷きになったと思しき、朝里樹『日本現代怪異事典』26頁上段5行め~27頁中段17行め「赤マント(あかまんと)」項を検討して見…

文藝別冊「芥川龍之介」没後九十年 不滅の文豪(4)

11月21日付(3)の続きであれば、神門酔生『芥川龍之介殺人事件』と、同じシリーズ『卑弥呼の木像が出た!』『忠臣蔵なんてなかった』について少しでも検討して見るべきなのだけれども、現在の時間と精神に余裕のない(経済的余裕もないけれども、それはま…

赤いマント(212)

・朝里樹 監修『大迫力! 日本の都市伝説大百科』(2) 西東社の「大迫力!」シリーズは、初めA4判の「写真と絵でわかる」シリーズが出て、次いでA5判のイラスト「大百科」シリーズが現在も続刊中で、「日本の都市伝説」は最新刊である。大判ビジュアル図解 …

赤いマント(211)

・朝里樹 監修『大迫力! 日本の都市伝説大百科』2019年9月5日 発行・定価1300円・西東社・223頁・A5判並製本大迫力! 日本の都市伝説大百科作者: 朝里樹出版社/メーカー: 西東社発売日: 2019/08/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見る オールカ…

子不語怪力亂神(3)

昨日の続きだけれども芥川龍之介の話には戻らないので、別の題にした。 * * * * * * * * * * 『東日流外三郡誌』にハマっていた友人の主張は、――仮に偽書であったとしても、このような本が生み出される土壌があったことには変わりないのだから、や…

文藝別冊「芥川龍之介」没後九十年 不滅の文豪(3)

・松田奈緒子「私の好きな芥川龍之介」(3) 昨日の続きで答え2の後半、3頁下段11~18行め、 随筆なども読むうちに、芥川が学生時代に千駄木の鴎/外の旧居・観潮楼の前を通っていたということを知って、/自分もそこを通ったことがあると思ったら、急に身…

文藝別冊「芥川龍之介」没後九十年 不滅の文豪(2)

・松田奈緒子「私の好きな芥川龍之介」(2) 昨日の引用では、松田氏は文学少女ではなかったように読めてしまうが、実はそんなことはないので、答え1の続き、11~14行め ・・・・。特に興味を持ったというわけではなかった/ですね。高校時代は太宰治の小説をよ…

文藝別冊「芥川龍之介」没後九十年 不滅の文豪(1)

・松田奈緒子「私の好きな芥川龍之介」(1) 題は『えへん、龍之介。』でも良かったのだが、『えへん、龍之介。』を研究し得るほどに私は芥川龍之介に嵌まれていないので、11月7日付「芥川龍之介旧居跡(07)」に取り上げた「KAWADE 夢ムック」の方を題にし…

湯浅初江、もしくは湯浅初枝(5)

・『ローム ミュージック ファンデーション SPレコード復刻 CD集 日本SP名盤復刻選集 Ⅳ』解説書(4) 昨日の続き。 濱田滋郎「【楽曲解説】」、64頁6~11行め「12.F.ジルヒャー(訳詞:近藤朔風):ローレライ(1837)」は作曲家と曲、訳詞者に…

湯浅初江、もしくは湯浅初枝(4)

・『ローム ミュージック ファンデーション SPレコード復刻 CD集 日本SP名盤復刻選集 Ⅳ』解説書(3) 一昨日からの続き。 49頁3行め~65頁14行め「CD3 日本人音楽家海外録音」の解説は、11月15日付(2)に述べたように、49頁4行め~60頁16行め、ク…

湯浅初江、もしくは湯浅初枝(3)

Wikipedia ドイツ語版「Hatsue Yuasa」項、立項者の Nicole は2017年1月17日の最後の加筆で、歿年を「1945年以降」から「1943年以降」に改めている。1945年と云うのは、モーツァルト『フィガロの結婚』の「ケルビーノのアリア」の録音が、1945年に発売された…

湯浅初江、もしくは湯浅初枝(2)

・『ローム ミュージック ファンデーション SPレコード復刻 CD集 日本SP名盤復刻選集 Ⅳ』解説書(2009年5月発行・財団法人 ローム ミュージック ファンデーション・218頁) 11月8日付(1)に触れたように、湯浅氏についてネット上で最も充実した伝記…