瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

昭和史

赤いマント(183)

・田辺聖子『私の大阪八景』(2) 『田辺聖子全集』を以前見たとき、エッセイで赤マントに言及していたのを見たが、僅かな記述で、どのように位置付けて良いか、記事にするには工夫が必要だったので保留にしていたことを忘れていた。しかし本作での記述を引…

赤いマント(181)

・『田辺聖子全集』別巻1(二〇〇六年八月十日第一刷発行・集英社・口絵+521頁・A5判上製本)田辺聖子全集 別巻1 年譜・田辺聖子で読む昭和史/対談と鼎談/田辺聖子論二編/初出一覧作者: 田辺聖子出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/08/04メディア: 単行…

赤いマント(180)

・山中恒『戦争の中の子どもたち』(2) 前回、本書の赤マントに関する記述が延吉実『司馬遼太郎とその時代 戦後篇』に引用されているのを見た。そのついでに、2013年12月30日付(70)に若干の補足訂正を加えて置くこととしたい。 その前にまづ、2013年12月…

赤いマント(179)

・延吉実『司馬遼太郎とその時代』(4) 『戦後篇』140~196頁「第4章 難波塩草」、169頁13行め~183頁7行め「3 難波塩草尋常小学校 Ⅰ」の節、赤マントについての記述の今回は後半、174頁12行めから175頁4行めまでを見て置こう。引用は2字下げで前後1行分…

赤いマント(178)

・延吉実『司馬遼太郎とその時代』(3) 赤マントの記述は、『戦後篇』140~196頁「第4章 難波塩草」の、169頁13行め~183頁7行め「3 難波塩草尋常小学校 Ⅰ」の節、司馬氏が入学・卒業した小学校についての司馬遼太郎(本名・福田定一)のエッセイの短い…

赤いマント(177)

・延吉実『司馬遼太郎とその時代』(2) 本書は6月1日付(176)に示したように、全2巻であるが、1冊めの『戦中篇』311~313頁「おわりに」の末尾近く、312頁17行め~313頁1行めに、 『司馬遼太郎とその時代』は、戦前・戦中・戦後の三部構成(全三巻)で構…

elevator の墜落(2)

前回引いた『三田村鳶魚日記』昭和4年(1929)の四月十七日(水)条の、三越エレベーター墜落の真相ですが、この書き方では誰から聞いたのか分かりません。東京府豐多摩郡澁谷町金王の吉田冠十郎の家でこんな話が出たのか、それとも吉田家への往返に平音次郎…

elevator の墜落(1)

私は幸いにしてエレベーターの事故に巻き込まれたことはありませんが、Wikipedia「事故の一覧」項や「List of elevator accidents」項を見るに、稀に、扉が開いたまま昇降して挟まれたり、極稀に、籠が落下する事故も起こっています。停電等で途中で停止して…

『三田村鳶魚日記』(23)

・昭和7年の満韓旅行(7)京城の高松家② 昨日の続き。7月9日(土)から16日(土)までは、連日 Korean や日本人の学究たちを訪ね、16日19時30分から31分間、京城中央放送局にて講演「江戸ツ子の生活」を放送しています。この間に登場する人名についても確認…

『三田村鳶魚日記』(22)

・昭和7年の満韓旅行(6)京城の高松家① 5月11日付(21)の続き。 長春(満洲国新京)での最終日、六月三十日(木)条は殆どが袁金鎧を訪ねたことについて述べ、そして最後に、350頁下段4~5行め「‥‥。○夜出発、送行者李文権、栗山/夫妻、皆川豊治。」とあ…

『三田村鳶魚日記』(21)

・昭和7年の満韓旅行(5) 5月9日付(20)の続き。 昭和7年(1932)6月に三田村氏が長春(新京)で10年振りに会った皆川豊治について、六月二十九日(水)条に「李と栗山夫妻、皆川一同」とあるのを、当初「李(文権)と栗山夫妻、皆川(の)一同(4人)」…

連続テレビ小説「なつぞら」(1)

しかし連続テレビ小説「なつぞら」が酷くて引いている。――登場人物が現代風の美男ばかりなのは、もう仕方がないと思っている。連続テレビ小説 なつぞら Part1 (NHKドラマ・ガイド)作者: 大森寿美男,NHKドラマ制作班,NHK出版出版社/メーカー: NHK出版発売日: …

『三田村鳶魚日記』(20)

・皆川家との関係(6) 紳士録を見る前、4月17日付(06)に触れた、三田村氏の母タキの死去に続く記事の中に、死去の翌日、大正七年十一月十日(日)条に、310頁上段4行め「‥/‥。○みさを今日より学校を休む。○‥‥。」とあり、十一月十八日(月)条、310頁下…

『三田村鳶魚日記』(19)

・皆川家との関係(5) 4月17日付(06)以来度々言及している「国立公文書館/アジア歴史資料センター」のアジ歴グロッサリー「インターネット特別展「公文書に見る「外地」と「内地」―旧植民地・占領地をめぐる「人的還流―」の「植民地官僚経歴図/皆川豊…

『三田村鳶魚日記』(18)

・皆川家との関係(4) 昨日引いた『三田村鳶魚日記』昭和七年六月二十六日(日)条ですが、書き振りからしてこれが、5月4日付(15)に見た、大正11年(1922)8月13日に絶縁を申し渡して以来10年振りの、皆川豊治(1895.4.25~1948.5.11)との再会であった…

『三田村鳶魚日記』(17)

・皆川家との関係(3) 昨日の続き。 さて、昭和7年(1932)の満韓旅行で三田村氏は皆川氏に10年振りに面会することになるのですが、その事情を確認して置きましょう。 三田村氏の旅程については4月24日付(11)に見た通りですが、満洲で会っている人につい…

山本禾太郎『抱茗荷の説』(10)

戦前の神戸と云うことで山本禾太郎関連記事を思い出し、暑いのか寒いのか分からぬ気候と先の見えない連休にぼんやりしたついでに、久し振りにネット検索して見ました。 2015年10月3日付(08)に単行本『抱茗荷の説』を所持している旨の2014年5月22日20:22 の…

河本正義『覗き眼鏡の口上歌』(6)

昨日の続きで神戸陳書会「陳書」に見える河本氏の住所及び寄稿について。 ・「陳書」第五輯(昭和九年十二月三十日印刷・昭和十年一月四日發行・非賣品・神戸陳書会・三二頁) 裏表紙の裏、奥付の上から右に掛けて「會員名簿(イロハ順)」に、33名挙がる中…

河本正義『覗き眼鏡の口上歌』(4)

2015年5月31日付(3)から随分経ってしまったが、河本氏について見るべきものに気付いていなかった訳ではない。 国立国会図書館デジタルコレクション及び国立国会図書館サーチにて「近畿民俗 = Bulletin of the Folklore Society of Kinki : 近畿民俗学会会…

『三田村鳶魚日記』(06)

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めたのですが、赤マントに話が及ぶ前が随分長くなってしまいました。これは別の記事にするべきだと思い直して、今更ながら『三田村鳶魚日記』に改称します。すなわち「赤いマント(181…

『三田村鳶魚日記』(02)

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めたのですが、赤マントに話が及ぶ前が随分長くなってしまいました。これは別の記事にするべきだと思い直して、今更ながら『三田村鳶魚日記』に改称します。すなわち「赤いマント(176…

赤いマント(170)

【4月10日追記】 以下の内容については、先方より誠意ある回答を得て解決しました。 記事については備忘と自戒のため、そのままとして置きますが、現在何の問題もなきことをお断りして置きます。 * * * * * * * * * * 正直、これ以上この話を続け…

川端康成『朝雲』(9)

続いて「文學ト云フ事」の予告編について検討するつもりだったのだけれども、動画を再生させながら原作と色々な場面を対照させる余裕がなかったのでしばらく後に回す。 さて、私は当時、緒川たまきや井出薫を見て、憧れのような気分にはなったけれども、それ…

森於菟『父親としての森鴎外』(08)

昨日の続きで、著者歿後刊行の科学随筆文庫25『医学者の手帖』から、追記の後半を抜いて置こう。 追 記 二 前に記した昭和二十九年七月九日、鴎外三十三回忌を期して、観潮楼の跡に「沙羅の木」の死を刻/んだ石面を、明治を偲ぶ赤練瓦造りの「詩壁」にはめ…

赤いマント(167)

私は何周年とか、何回めとか、入場者数何人めとか、そんなことは余り気にしないのだけれども、昭和14年(1939)の赤マントについては80周年を期して何とか纏めてみたいと思っていました。 今日は2013年11月8日付(18)に取り上げた記事、新聞が初めてこの流…

TRUE CRIME JAPAN『情痴殺人事件』(4)

12月7日付(2)に引いた「あとがき」にも「ギリギリで校了」とあったように、校正が十分でないようで、誤植が散見される。当時はワープロからPCのワープロソフトへと転換する時期だったと思うが、原稿は入力データで入稿したのか、それとも印刷して入稿し…

TRUE CRIME JAPAN『情痴殺人事件』(3)

・図版 本書の特徴は、当時の新聞記事を多く転載していることである。それから、現場の写真も少なくない。 そこで図版について、それぞれのキャプションを列挙して置こう。新聞記事のキャプションは記事の下に明朝体左寄せ。現地写真のキャプションは左にゴ…

TRUE CRIME JAPAN『情痴殺人事件』(2)

236〜237頁「あとがき」では末尾、237頁10行めに2字下げで「一九九六年三月・春がそこまできている日に」11行めに下寄せでやや大きく「共同執筆者を代表して 斎藤 充功」とあって、前回見た「序」と同じ斎藤氏の執筆であるが、236頁10〜16行め、 とはいえ、…

TRUE CRIME JAPAN『情痴殺人事件』(1)

昨日ネット上で見付けた文献の紹介に進んでも良いのだけれども、やはり私は形のある本で、出来ればなるべく初版に近い本で確認したいので、しばらく後回しにして、多摩美術大学の怪談について確認した折に借りた次の本について、気になったところをメモして…

赤いマント(166)

昨日の続き。 「産経新聞データベース」では、やはり「赤マント」で検索するに、「【日米開戦 70年目の検証】国民の本音 口ずさむ歌はいつしか「戦時色」」と云うコラムが「2011-06-04・東京朝刊・特集特設」及び「2011-06-04・大阪朝刊・特集特設」掲載と…