瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

昭和史

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(49)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(39) 昨日の続き。 ・第11回(4)区画整理① 147頁上段4行め~148頁下段18行め「●信濃屋の中」の場面、冒頭を抜いて置こう。147頁上段5~9行め、 大山を相手におとなしく飲んでいる竹次郎。 大 山「…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(47)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(37) 昨日の続き。 ・第11回(2)松本正彦② 松本正彦(後根宣将)はお金持ちの家の子供で、1月13日付(16)に見たように第6回から、たけし(小磯勝弥)の羨望の対象として登場する。そして第7回の…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(44)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(34) 昨日の続き。 ・第10回(2)苺飴 たけし(小磯勝弥)は、東郷晴子が店主の駄菓子屋に行って、苺飴を引く。これは原作本にも出ていてTVドラマもほぼ『シナリオ』の通りであったと思う。『シナ…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(23)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(16) 昨日の続き。 ・第7回(5)真利子の英語力② そこで、『シナリオ』93頁上段20行め、 真利子「それ、確かな話なんですか?」 と確認を求めると、古田(綾田俊樹)は英文の注文書を持ち出す。 こ…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(21)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(14) 昨日の続き。 ・第7回(3)英一郎③ 1月12日付(15)に見た第6回の『シナリオ』にあった、西野家の長男・英一郎(趙方豪)が大学の教授と家庭教師のアルバイト先の鈴木家に年始廻りに行こうと…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(20)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(13) 昨日の続き。 ・第7回(2)古田③ 古田(綾田俊樹)の身の上話は第6回の最後から第7回の冒頭に語られている。 まづ、第6回から見て置こう。真利子(木の実ナナ)に呼ばれて帰って来た竹次郎…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(18)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(11) 昨日の続き。 ・第6回(4)古田② 1月7日付(10)に見た第2回、昭和16年(1941)2月に出征して以来音信不通だった竹次郎(林隆三)の漆職人仲間の古田(綾田俊樹)が「尋ね人の時間」を使って…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(17)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(10) 昨日の続き。 ・第6回(3)テレビ 松原組では見習いの安夫と政吉は帰省して、松原源治(金田龍之介)定子(今井和子)夫婦が炬燵に入ってのんびりテレビを見ていたが、そこにたけし(小磯勝弥…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(15)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(8) 昨日の続き。 ・第6回(1)英一郎② この回で「昭和三十年正月」になる。 さて、『シナリオ』と比較して気付かされるのは、1月10日付(13)に推測した長男・英一郎の状況が、やや詳しく書き込…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(14)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(7) 昨日の続き。 ・第5回 グローブ② 1月9日付(12)にも触れた冒頭、63頁上段2行め~下段13行め「●西野家・表(昼)」は、たけし(小磯勝弥)が祖母の菊(千石規子)にグローブ代をもらって飛び出…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(13)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(6) 昨日の続き。 ・第4回(2)英一郎① 西野家の長男・英一郎は、母・真利子譲りの頭の良さと忍耐力で、貧乏な家庭で育ちながら東京大学に進学している。当時は理科3類の創設前なので理科2類に合…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(12)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(5) 先刻、NHKプラスの見逃し配信で、やっと第15回(最終回)まで、メモを取りながら一通り再見し終えた*1。 しかし、見ているうちに気付くところがあるので、メモするポイントは次第に増えて行…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(08)

・銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」シナリオとの異同(1) オープニングクレジットの「出演」を一覧にした余勢を駆って、出演者について一通り確認して置こうと思ったのだが、そのためにはやはり見直しが必要で、しかし録画し損ねたのでNHKプラスの見…

北杜夫『マンボウ酔族館』(3)

『マンボウ酔族館 パートⅥ』55番め「雨の音から」、昨日引用した箇所の続きを見て置きましょう。286頁11行め~287頁9行め、 ところが東サモアに来て、恐るべき豪雨を味わった。ここはサマセット・モームが名短篇/「雨」を書いたように、まさしく雨の本場なの…

北杜夫『マンボウ酔族館』(2)

昨日の続き。 北氏が「週刊小説」連載のエッセイ「マンボウ酔族館」に南太平洋旅行の回想「ゴーガンの息子」を書こうと思ったのは、平成10年(1998)夏、2つ前(『マンボウ酔族館 パートⅥ』280~284頁)54番め「ふしぎな縁」によれば、夫人が首を痛めてギプ…

北杜夫『マンボウ響躁曲』(09)

・渥美清のタヒチ旅行(4) この辺り、北杜夫「マンボウ南太平洋をゆく」を見るに、10月31日付「赤いマント(293)」に抜いた『マンボウ響躁曲』単行本236頁18行め~236頁2行め、昭和51年(1976)4月11日の朝7時半に「空港」すなわちファアア国際空港に着い…

北杜夫『マンボウ響躁曲』(8)

12月14日付(7)の続き。――書庫から出してもらって借りていた倍賞千恵子『お兄ちゃん』の返却期限が来たため、一旦返却して日を改めてまた借りようと思っていました。手許になくても続けて15日に投稿するつもりで粗方準備を済ませ、念のため必要と思われる…

赤いマント(311)

・宮田登の赤マント(8)阿部定と赤マント④ 昨日の続きで、12月22日付(309)の引用について補足。 〔B〕では「都市の語り出す」女性の怪異の「物語」と云う構図を崩して、「都市生活者の心意」と云う節に組み込み、赤マントが実は「フォークロアの系譜」…

赤いマント(309)

・宮田登の赤マント(6)阿部定と赤マント② さて、2つの「阿部定と赤マント」の比較の続き。要領は昨日に同じです。 【2】大宅壮一と本田和子の赤マント事件 〔A〕『江戸東京を読む』二八五頁8行め~二八六頁3行め 『都市の民俗学』62頁8行め~63頁5行め …

赤いマント(308)

・宮田登の赤マント(5)阿部定と赤マント① さて、2つの「阿部定と赤マント」――「都市の語り出す物語」(『江戸東京を読む』二八四頁14行め~二八六頁3行め=『都市の民俗学』61頁13行め~63頁5行め)と『歴史と民俗のあいだ』186頁2~189頁2行め、について…

赤いマント(305)

・宮田登の赤マント(2)江戸東京フォーラム② 中々宮田氏の赤マントに関する記述に及びませんが、私はいつ、どのような機会に、何を材料にして発言(もしくは記述)しているのか、確認しないことには研究資料として使うのに躊躇を覚えるタチなので、――余り…

赤いマント(304)

昨日の続きで、大宅壮一の評論「「赤マント」社會學」に言及している民俗学者について見て置きましょう。2人めですが順序からするとこちらを先に取り上げるべきでした。 * * * * * * * * * *・宮田登の赤マント(1)江戸東京フォーラム① 私は妖怪に…

赤いマント(303)

11月9日付(300)に、民俗学者で大宅壮一の評論「「赤マント」社會學」に言及・活用している人が3人いると述べました。本当は順に取り上げて行くべきなのでしょうけれども、それでは中々片付かないので、最も簡単な言及について見て置くこととしましょう。 ・…

北杜夫『マンボウ響躁曲』(6)

・渥美清のタヒチ旅行(1) 「マンボウ南太平洋をゆく」には、タヒチで「男はつらいよ」の撮影部隊に遭遇したとの記述がある。 北氏がタヒチに到着した日の夜のことだがら昭和51年(1976)4月11日、場所は北氏の一行が投宿したトラヴェロッジ・ホテルである…

畑中幸子『南太平洋の環礁にて』(4)

・北杜夫『南太平洋ひるね旅』との関連(1) 私が本書を読もうと思った切っ掛けは、北杜夫『南太平洋ひるね旅』に著者の畑中幸子が「H嬢」として登場するからです。 しかしながら、本書には「プカルアに渡る準備のためタヒチに滞在中、わたしは紀行執筆の…

赤いマント(302)

・田辺聖子の赤マント(3) 田辺氏は初期の自伝的連作『私の大阪八景』の第一作「民のカマド」に、小学生時代の赤マント流言を取り上げているのですが、このことは殆ど注意されていないらしく、11月6日付(299)に見たように千野帽子が「文藝ガーリッシュ」…

赤いマント(300)

9月25日に(272)として準備していたのですが、一部確認のために後回しにしているうちに1ヶ月以上経ってしまいました。 * * * * * * * * * * 大宅壮一「「赤マント」社會學」について、当ブログで度々言及し、当ブログ告知専用 Twitter アカウント「…

赤いマント(298)

・北杜夫の赤マント(13) 本題に入ると云ってからが長くなっておりますが、要は、南太平洋で韓国人女性から赤マントの話を聞かされたのは、10月26日付(288)に引いた、最晩年の回想(歿後『マンボウ最後の家族旅行』として刊行)のように、『楡家の人びと…

赤いマント(295)

・北杜夫の赤マント(10) さて、例によって前置きが長くなりましたが、タヒチで北氏としばしば行動を共にしたH嬢こと畑中幸子が、北氏に「韓国人の医者」を訪ねるよう勧めたのです。この医者は何処にいたのかと云うと、文庫版67頁17行め~68頁2行め、全集1…

赤いマント(294)

・北杜夫の赤マント(9) また赤マント流言の話に戻れなくなってしまいました(笑)が、乗り掛かった船ですので昨日予告した件について確認して置きます。――まぁ、こんな寄り道ばかりしているから検索サイトからも見放されてしまうのでしょう。或いは「釣り…