瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

傳説

清水成夫『八王子ふるさとのむかし話』(11)

・「ふるさと八王子」の転載 本書は「ふるさと八王子」の記事を多く、ほぼそのまま転載している。しかし、その殆どが明示されていない。 そこで、ここに一覧にして纏めて置いた。巻二については、ここに追加するか、それとも別に纏めるか、改めて考えること…

清水成夫『八王子ふるさとのむかし話』(10)

昨日に続けて清水成夫『八王子ふるさとのむかし話』巻二の内容を眺めて置きたいところでなのですが、本シリーズは都内の公立図書館には揃いで所蔵しているところがなく、都下の公立図書館にも殆ど所蔵されておりません。しかしながら、それでも巻二を所蔵し…

清水成夫『八王子ふるさとのむかし話』(09)

・巻一(6)浅川地区 昨日の続きで5章めを眺めて置く。要領は11月24日付(05)に同じ。 144頁6行め~「<浅川地区>」 *「目次」4頁め上段2行めには1字下げでやや大きく「浅川地区(三十話)」とある。 《1》恋もかなう樫の木(八王子市東浅川町)144頁7行…

清水成夫『八王子ふるさとのむかし話』(08)

・巻一(5)加住地区 昨日の続きで4章めを眺めて置く。要領は11月24日付(05)に同じ。 135~144頁5行め「<加住地区>」 *「目次」3頁め下段10行めには1字下げでやや大きく「加住地区(九話)」とある。 《1》滝は落ちると移った滝山城(八王子市丹木町)…

清水成夫『八王子ふるさとのむかし話』(07)

・巻一(4)横山地区 昨日の続きで3章めを眺めて置く。要領は一昨日に同じ。 101~134頁「<横山地区>」 *「目次」3頁め上段2行めには1字下げでやや大きく「横山地区(二十五話)」とある。 《1》神龍の伝説(八王子市長房町)101頁2行め~102頁3行め ※『…

清水成夫『八王子ふるさとのむかし話』(06)

・巻一(3)小宮地区 昨日の続きで2章めを眺めて置く。要領は昨日に同じ。 1点、典拠を追加して置く。 ・創価大学民話研究会 編著『はちおうじの昔話』昭和59年9月10日発行・定価1200円・有峰書店・188頁・四六判並製本 これも本書以降に刊行されているので…

清水成夫『八王子ふるさとのむかし話』(05)

・巻一(2)八王子地区 本書には、前回引いた「まえがき」にあったように、八王子市内の5つの地区の伝説等が纏められている。 以下、地区ごとに、仮に《番号》を打って細目を眺めて置くこととしよう。4行取り2段抜きの題の左下に添えてある(地名)は、仮に…

清水成夫 編『八王子周辺の民話』(3)

・郷土資料シリーズ⑷『八王子周辺の民話』(3)跋① 66~67頁上段に橋本義夫「跋」を見て置こう。66頁上段1~4行め、 編者清水成夫氏は武相地方に知られた地方史家であ/る。今日まで四十余年、生活の三分二ほどの傾けるとい/う地方紙のマニヤ的な熱心家で…

清水成夫 編『八王子周辺の民話』(2)

・郷土資料シリーズ⑷『八王子周辺の民話』(2) 扉の裏に東京都立八王子図書館長の秋間節愛「まえがき」がある。「昭和四十三年八月一日」付で、まづ最初の2段落で民話の意義について述べ、そして範囲と編輯については3段落め、6~8行めに、 民話の解釈には…

清水成夫 編『八王子周辺の民話』(1)

・郷土資料シリーズ(4)『八王子周辺の民話』昭和43年8月1日発行・東京都立八王子図書館・67+4頁・A5判並製本 表紙は淡い紫色の模造紙で、表紙の文字は明朝体縦組み、中央に太字で大きく「八 王 子 周 辺 の 民 話」と標題、その右脇上寄りに「清 水 成…

鑓水の地名(4)

小倉英明『私たちの郷土由木村』の「白水」は、鑓水の地名由来伝説らしいのですけれども、それとはっきり書いてある訳ではありません。 私の見たうちで、これを地名の由来に結び付けたのは10月18日付「小泉二三『思い出の鑓水』(1)」に内容を確認した地方…

鑓水の地名(3)

「槍の血を洗った水」から鑓水と云う地名が付いた、と云う説は既に定着しつつあるようです。 その元になったと思われる、「白水」もしくは「とぎ水」或いは「槍研ぎ水」の伝説(?)を、私は小倉英明『私たちの郷土由木村』の他にも3種の文献で見ておりまし…

鑓水の地名(2)

この、鑓水と云う地名は「槍(の血)を洗った水」に由来する、との説は江戸時代の地誌、例えば『新編武蔵風土記稿』や、或いは明治になってからの『皇国地誌』などには見えません。私はまだ余り多くの文献を漁っておりませんので一体何処まで遡れるのか、よ…

鑓水の地名(1)

鑓水と云う地名の由来については、槍に付いた血を水で洗ったからだ、とする説が横行(!)していて、当ブログでも2018年10月10日付「閉じ込められた女子学生(07)」に引いた2ch(5ch)のスレッド「大学にまつわる怖い話」の、2004年5月28日に書き込まれた「…

道了堂(59)

・新八王子市史民俗調査報告書 第2集『八王子市東部地域 由木の民俗』(4) 3月28日付(22)の続きで、うっかりして「巻末資料」より後を見て置くのを忘れていたのを補って置こう。 356~357頁「関係者一覧」は、まづ356頁に「話者・協力者及び協力機関(…

白馬岳の雪女(103)

白馬岳の雪女が越中の伝説として富山県で現在でも流布され続けていることは、2021年11月29日付(089)にその一端を窺った。 この少し前、2021年7月30日(金)から11月23日(火)まで開催されていた、黒部市のうなづき友学館(黒部市歴史民俗資料館)の市制施…

みずうみ書房『昔話・伝説小事典』(6)

・項目一覧表 ①『昔話・伝説小事典』と③『昔話・伝説を知る事典』の項目を一覧表にして見た。考察は次回に回す。「*」の付いた項目は2021年12月3日付「白馬岳の雪女(090)」に見たように「* 印は子供の文化関連項目」である。なお、①の目次には「◇」の付い…

みずうみ書房『昔話・伝説小事典』(2)

2021年12月3日付「白馬岳の雪女(090)」に書影を示した、次の版を見たので2021年12月2日付(1)に略記した①『昔話・伝説小事典』と比較しつつメモして置こう。 ③野村純一・佐藤凉子・大島廣志・常光徹 編『昔話・伝説を知る事典』2021年12月31日 第1版第1…

白馬岳の雪女(098)

昨日の続き。 ・三浦秀夫『妖怪変化譚』(3) さて、本書の「雪おんなの子別れ」は、非常に扱いづらい。 まづ「昭和三年刊の宮坂幸造他編『信越の土俗』」と云うのが分からない。 昭和3年(1928)と云えば、昭和5年(1930)7月刊『山の傳説 日本アルプス篇…

白馬岳の雪女(097)

・三浦秀夫『妖怪変化譚』(2) 本書の内容を確認したのは2年半ほど前(2019年8月)だが、当時は、いづれ白馬岳の雪女も取り上げるつもりだったけれどもまだ資料を借りては眺めている段階であった。昨年7月に漸く取り掛かったものの、本書に触れる機会がな…

白馬岳の雪女(096)

・三浦秀夫『妖怪変化譚 日本の異界へ』2003年 9月30日初版第1刷印刷・2003年10月10日初版第1刷発行・定価1500円・鳥影社・165頁・四六判並製本妖怪変化譚―日本の異界へ作者:三浦 秀夫鳥影社Amazon カバー表紙折返し、右下にゴシック体縦組みで小さく「装丁 …

長沢武「北アルプスの怪異伝説」(1)

・シリーズ 山と民俗6『山の怪奇・百物語』(1) 記事の題にしたのはこの本に、当ブログで『北アルプス夜話』や『北アルプス白馬連峰』を取り上げた長沢武が寄稿した文章である。この山村民俗の会 編『山の怪奇・百物語』の書影は2018年3月23日付「田中康…

白馬岳の雪女(095)

・石沢清『北アルプス白馬ものがたり』(5) 昨日の続き。 5 白馬につたわる話 【1】白馬の雪ん子(女の子) 174頁2~5行め、前置きの後半、4~5行め「‥‥、村の人々は深い山並みのどこかに雪ん子がいると信じて、いい伝えてきた。そして、本/当に見たとい…

白馬岳の雪女(092)

・石沢清『北アルプス白馬ものがたり』(2) 「もくじ」の最後、16頁下段3~7行めに下寄せで、 《写真・カット提供》*1 カバー表/森 肇 カバー裏/梨 子 田 真 口 絵/白馬村観光課 カ ツ ト/著 者 とある。石沢氏のカット・挿絵には「清」のサインがある…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(178)

・杉村顕道の家系(5) 2019年10月2日付(131)まで4回ほど、杉村顕道の生歿年月日や父兄の伝記資料など、断片的な蒐集に止まるけれどもメモして置いた。 しかしながら、杉村氏については注目している人も少なくないので、長野県関係の著述の評価を適正なも…

今野圓輔 編著『日本怪談集―妖怪篇―』(2)

・現代教養文庫1055(2) 昨日の続きで「はじめに」の最後の方を見て置こう。6頁2~12行め、 編者の聞書、採集以外の資料については、本文に関係深い部分だけの再録にとどめた。原文は/できるだけ尊重したが、一部分の抜書で充分でない場合は、前後を要約…

今野圓輔 編著『日本怪談集―妖怪篇―』(1)

①現代教養文庫1055(1981年12月30日 初版第1刷発行・定価560円・社会思想社・342頁)*1 日本怪談集 妖怪篇 (現代教養文庫)作者:今野円輔社会思想社Amazon カバー表紙、標題は白抜き、副題は灰色の明朝体、編者名は副題と同じ大きさのゴシック体灰色、その下…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(177)

・杉村顯『信州百物語』の剽窃本(3) 昨日の続きで、野田悠『信濃奇談夜話』の細目について、「←」で典拠である杉村顯『信州百物語』の話を、仮に附した番号と叢書東北の声11『杉村顕道怪談全集 彩雨亭鬼談』に収録される本文(281~380頁)の位置を添えて…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(176)

・杉村顯『信州百物語』の剽窃本(2) 昨日の続き。 ・野田悠『信濃奇談夜話』昭和六十二年八月六日発行・定価一、二〇〇円・郷土出版社・135頁・四六判並製本 カバー表紙には、上部に八角形の子持枠(3.3×10.8cm)があって、太線(外郭)の内側は白、細線(…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(175)

・杉村顯『信州百物語』の剽窃本(1) 民話や伝説の本は、先行する書籍から採っているものが多い。昔話や伝説は著作物ではない(はずだ)から問題にならない(はずである)。この素材に「再話」と称する書換えを行えば、それは著作物になる。いや「再話」だ…