瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

怪異談

道了堂(90)

私は主に図書館で情報蒐集している。古書店から購入することもあるが、図書館にないから仕方なく買うので、そもそもが当ブログの行き方からしても、同じことをずっと続けるような根気はないのである。気が向いたらしばらく続けて、行き詰まったり他の課題に…

吉田悠軌『禁足地帯の歩き方』(1)

・吉田悠軌『禁足地帯の歩き方』2017年11月7日 第1刷発行・定価1,000円・学研プラス・175頁・四六判並製本禁足地帯の歩き方作者:悠軌, 吉田学研プラスAmazon 本書の由来は174~175頁「封じられた場所を熱き続けるために」と云う後書きに当たる文章に説明さ…

たなんばー(1)

・鈴木樹造『八王子方言考』昭和58年1月4日 発行・定価 700円・94+37頁 3月16日付「血取り(1)」に取り上げた、同じ著者のかたくら書店新書15『ふる里民俗誌』に先行する著書で、その後「かたくら書店新書7」として再刊されているはずである。奥付は横…

道了堂(51)

・松原タニシ『異界探訪記 恐い旅』(2) 昨日、勘定が合わないことを問題にした。本文に164箇所、そして「もくじ」に細目が示されていない「異界ギャラリー」に36箇所、重複もあるが延べで合計200箇所が取り上げられている。ところが12~014頁「異界巡りス…

校舎屋上の焼身自殺(30)

投稿当初、「道了堂(50)」と題していたのだが、そうでない話題で長くなった。「学校の怪談」と卒業生、と題しても良いかと思ったのだけれども、例にはしているけれどももっと大きい問題を扱っているつもりである。そこで却って限定して、仮に、例の代表と…

全国歴史散歩シリーズ13『東京都の歴史散歩』(1)

山川出版社から出ている全国47都道府県の歴史散歩シリーズ。 私はこういう簡便な本に頼るのが嫌だったので、余り世話になった覚えがない。しかし、結局碌な参考書にも巡り合わず、好い加減に歩いて現地の看板で初めてどんな場所であるのか感心するような按配…

道了堂(33)

・法政大学地域研究センター叢書5『歴史的環境の形成と地域づくり』(8) 馬場喜信の論文、第一部「第七章 浜街道《絹の道》―歴史的景観の発掘と史跡化―」の「第二節 《絹の道》―その歴史的景観の発掘と史跡化」の「(2) 《絹の道》史跡化への動き―行政…

校舎屋上の焼身自殺(29)

・川奈まり子『実話怪談 でる場所』(3) 以下、収録される話には仮に番号を打ち、場所は②文庫版3~5頁(頁付なし)「目 次」に近い形式で題に添えて置いた。①並製本3~4頁(頁付なし)「目 次」では、場所はやはりゴシック体で、2018年10月8日付「閉じ込め…

校舎屋上の焼身自殺(28)

・川奈まり子『実話怪談 でる場所』(2) ①並製本にはなく、②文庫版に新たに追加されたのは、256~258頁「文庫あとがき」のみである。 ここに、本書の成立についての記述がある。――本書に収録される話は全て著者・川奈まり子(1967.11.9生)本人或いは川奈…

血取り(1)

昭和3年(1928)に東京府南多摩郡の山里に赤マント流言に類似した流言が行われていたことが、次の本に見えている。 ・かたくら書店新書15『ふる里民俗誌』1985年6月10日 発行・定価¥700・153頁 奥付の上に〔著者略歴〕がある。やや大きく「鈴木 樹造」と…

坪野鉱泉(2)

昨日の記事は別に公開中の映画に便乗した訳ではなくて、本当にただ何となく思い付いて、最近度々活用している富山県立図書館の「郷土資料情報総合データベース」を検索して見たまでだったのだが、映画で盛り上がっているせいか、早速埋没しそうである。まぁ…

みずうみ書房『昔話・伝説小事典』(6)

・項目一覧表 ①『昔話・伝説小事典』と③『昔話・伝説を知る事典』の項目を一覧表にして見た。考察は次回に回す。「*」の付いた項目は2021年12月3日付「白馬岳の雪女(090)」に見たように「* 印は子供の文化関連項目」である。なお、①の目次には「◇」の付い…

みずうみ書房『昔話・伝説小事典』(4)

昨日の続きで、①『昔話・伝説小事典』3頁「凡 例」7項目(2~27行め)と③『昔話・伝説を知る事典』8頁「[凡例]」8項目(2~17行め)の比較の続き。 ①の4項め(10~11行め)は年を「西暦(年号)年」で示したことで③の4項め(9行め)も同じ。但し本文は①は横組…

白馬岳の雪女(102)

一昨日からの続きで、今回は今野圓輔 編著『日本怪談集―妖怪篇―』から、「雪女」譚に類似する、山小屋に泊まっていた杣や猟師たちが、訪ねて来た何者か(大抵は若く美しい女)に夜中、寝入っているところで(纏めて)殺される、と云う話を拾って置こう。 ま…

白馬岳の雪女(101)

昨日の続きで今野圓輔 編著『日本怪談集―妖怪篇―』第十一章「雪女」の本文について、見て置こう。まづ現代教養文庫261~266頁11行め・中公文庫(下)94~100頁4行め「一 雪 女」について、仮に算用数字で番号を打ち、前者を①、後者を②として頁・行、体験者も…

白馬岳の雪女(100)

2021年7月21日付(002)以来何度か、牧野陽子が仮に当ブログでは旧稿とした「ラフカディオ・ハーン『雪女』について」と、同じく牧野氏の新稿と呼ぶことにした「「雪女」の〝伝承〟をめぐって―口碑と文学―」にて、今野圓輔 編著『日本怪談集―妖怪篇―』の雪女…

今野圓輔 編著『日本怪談集―妖怪篇―』(4)

昨日の続きで、今回は中公文庫版(下)に相当する現代教養文庫版の章を、中公文庫版と比較しつつメモして置く。要領は昨日に同じ。 ・中公文庫『日本怪談集妖怪篇(下)』2004年6月25日 初版発行・定価895円・中央公論新社・203頁日本怪談集妖怪篇〈下〉 (中…

今野圓輔 編著『日本怪談集―妖怪篇―』(3)

2021年12月8日付(2)に予告した、中公文庫版との比較。 ・中公文庫『日本怪談集妖怪篇(上)』2004年6月25日 初版発行・定価933円・中央公論新社・219頁日本怪談集妖怪篇〈上〉 (中公文庫BIBLIO)作者:今野 円輔中央公論新社Amazon 中公文庫版の装幀や、新…

道了堂(13)

小池壮彦『怪奇事件の謎』の「「道了堂跡」に刻まれた"悲史"と"タブー"」の初出は、2011年1月12日発売の「怖い噂」Vol.8のようです。怖い噂 VOL.8―世の中の”怪”を読み解くエンターテインメント・ミステリアス・マガジン (ミリオンムック)ミリオン出版Amazon す…

道了堂(10)

・Wikipedia「道了堂跡」(4)編集合戦③ 一昨日からの続き。 こうして再度「保護」された「道了堂跡」項は2011年6月3日まで編集出来なくなっていました。2011年6月4日にはHN「麗花」が保護されていた「道了堂跡の異なった側面」が削除された版を取り消して…

道了堂(09)

・Wikipedia「道了堂跡」(3)編集合戦② 昨日の続き。 2011年2月15日から3月15日まで保護されて編集出来なくなっていましたが、2011年3月16日にHN「麗花」が「(保護期間終了/要出典)」の書き込みをしたところから、2011年3月21日までに「道了堂跡の異なった…

道了堂(08)

・Wikipedia「道了堂跡」(2)編集合戦① ネット検索で一番に上がって来る Wikipedia「道了堂跡」項は、前回引用した立項当日(2009年12月17日)のHN「多摩に暇人」の投稿が、やはり前回引用した現行の版(最終更新 2021年12月24日)まで、その土台となって…

道了堂(07)

・Wikipedia「道了堂跡」(1) 小池壮彦が、2016年刊『怪奇事件の謎』で、後付けの知識で誤って書いてしまったと私が考えているのは、125頁9~10行め「‥‥。道了堂はすでに解体されていたが、残骸はまだあった。寺跡に続く‥‥」との記述です。1996年刊『東京…

道了堂(06)

・小池壮彦『怪奇事件の謎』(5) 昨日、一昨日の最後に小池氏が「結果的に当初の予定通りの現場に足を踏み入れていたことになる」と書いていたことに突っ込む機会を失していました。――小池氏は結局、助教授教え子殺しの現場を全く把握しておらず、その後得…

道了堂(05)

・小池壮彦『怪奇事件の謎』(4) それでは2項め、124頁11行め~127頁「心霊スポットである以前に/“禁忌の場所”だった」を見て行きましょう。 まづ125頁13行めまでで1行分空白を作って切っていますが、ここまでが『東京近郊怪奇スポット』8頁の現地レポー…

道了堂(03)

・小池壮彦『怪奇事件の謎』(2) 昨日の続き。どうもこういう話題になると常体では調子が狂うので、今回から文体を敬体にします。 さて、立教大学助教授教え子殺しについては、東京の美術系大学の怪異談・怪事件について検討した際に、殺害・屍体遺棄現場…

道了堂(2)

・小池壮彦『怪奇事件の謎』(1)*1 小池壮彦が道了堂を取り上げたのは1996年刊『東京近郊怪奇スポット』が最初ではないか、と思われるのだけれども、2013年2月27日付「小池壮彦『東京近郊怪奇スポット』(2)」に見たように、この本は1つの場所を見開き2…

道了堂(1)

道了堂跡には行ったことがない。行くつもりもない。最近、越中や北アルプスのことを取り上げているが、行く予定はない。富山市と長野市には行きたいと思っているけれども、目的地は図書館と本屋で、山に登ったり伝説の場所に行ったりと云ったことは考えてい…

白馬岳の雪女(096)

・三浦秀夫『妖怪変化譚 日本の異界へ』2003年 9月30日初版第1刷印刷・2003年10月10日初版第1刷発行・定価1500円・鳥影社・165頁・四六判並製本妖怪変化譚―日本の異界へ作者:三浦 秀夫鳥影社Amazon カバー表紙折返し、右下にゴシック体縦組みで小さく「装丁 …

長沢武「北アルプスの怪異伝説」(1)

・シリーズ 山と民俗6『山の怪奇・百物語』(1) 記事の題にしたのはこの本に、当ブログで『北アルプス夜話』や『北アルプス白馬連峰』を取り上げた長沢武が寄稿した文章である。この山村民俗の会 編『山の怪奇・百物語』の書影は2018年3月23日付「田中康…