瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

怪異談

閉じ込められた女子学生(22)

・「不思議な世界を考える会会報」(2) さて、昨日挙げた①~④のうち、②③④はいづれも①「不思議な世界を考える会会報」20号を典拠としているので、検討のための資料としては①を参照出来ればそれが最善なのですが、大学図書館や博物館なども含め「不思議な世…

閉じ込められた女子学生(21)

2017年2月6日付(04)の続き。 6月13日付「阿知波五郎「墓」(15)」に書いたように、その後、女子美術大学の実話について、これも多摩美術大学では都市伝説化している校舎屋上の焼身自殺と絡めて確認して行きましたので、なかなか当初予定に戻って来る(?…

祖母の思ひ出(05)

昨日書いた内容について、家人からクレームが付いた。そして「あなたは他人の記憶をあげつらっているのに、自分は記憶のまま確認せずに書いていて良いのか」と言うのである。 確かにその通りなのだけれども、敢えてやっているので、取り敢えず今、私の記憶し…

阿知波五郎「墓」(15)

昨日の続きを上げるつもりであったが、前置きとして書き始めたら長くなってしまったので続きは次回に回すことにした。 * * * * * * * * * * 私がこの小説に興味を持ったのは、2016年10月4日付(01)に書いたように、怪異談の発端になっている、女…

赤いマント(245)

・北川幸比古の学年(6) 児童文学作家・詩人の北川幸比古(1930.10.10~2004.12.25)の学年とその時期について、松谷みよ子『現代民話考』の中で一定していないことを、これまで指摘して来ました。 まづ2013年10月24日付(003)にて、北川氏が『現代民話考…

赤いマント(244)

・同盟通信社調査部 編『國際宣傳戦』(2) 標記の記事としては2つめだが、5月3日付(243)の続きと云うよりも昨日の続き、すなわち「G デマの傳播」の引用の続きで、278頁6~11行め、 赤マント事件 昭和十三年十一月から翌年二月にかけて、帝都の學童を震…

赤いマント(242)

・森川直司『裏町の唄』の「赤マント」(3) 昨日の続きで、赤マント流言の内容について。 「女ばかりか子供も男も殺されたとか」と云う被害者の範囲ですが、これについては差当り2018年9月3日付(161)に引いた「經濟雜誌ダイヤモンド」昭和14年3月1日号の…

赤いマント(241)

・森川直司『裏町の唄』の「赤マント」(2) 昨日の続きで、『裏町の唄』43~45頁【9】「赤 マ ン ト」、これは『昭和下町人情風景』83~85頁、Ⅱ 下 町【9】「赤マント」に再録されておりますが、その本題の方を見て置きましょう。 『裏町の唄』43頁2行め…

赤いマント(240)

・森川直司『裏町の唄』の「赤マント」(1) さて、これまで森川直司(1927.3.10生)の著述を検討して来たのは、森川氏の赤マント流言体験を確認するためだったのですが、4月19日付(239)にも触れたように、森川氏の述べる時期が、昭和14年(1939)2月では…

赤いマント(239)

・岩崎京子の赤マント(14) 最後に、大人になってから気付いた、【D】知る人の少ない赤マントと云う事実について、述べたところを見て置きましょう。③『現代に生きる妖怪たち』には、これに当たる記述はありません。 ① 赤マントはわたしたちにとって、かな…

赤いマント(237)

・岩崎京子の赤マント(12) 今回は【B】赤マント流言の内容の、①『紫ババアレストラン』にのみに見える説明を、昨日から続けて確認して行くこととしましょう。 女の子の生き肝、と云うと上方落語「肝潰し」を思い出しますが、2013年11月20日付(030)に見…

赤いマント(236)

・岩崎京子の赤マント(11) 昨日の続きで、今回は【B】赤マント流言の内容について確認して見ましょう。 ①59頁3行め~63頁*1 最初に赤マントの話を教室にもちこんできたのは、ゆみちゃんでし/た。*2 「夕方になると赤マントがでて、女の子をねらうん…

赤いマント(234)

・岩崎京子の赤マント(9) それでは、岩崎氏の赤マント体験について、その本文を確認して行きましょう。 ①『紫ババアレストラン』(2006)59~66頁「赤マント」61頁(頁付なし)下と65頁(頁付なし)はイラスト。 ②『昔話と絵本』(2009)35~53頁…

赤いマント(228)

・岩崎京子の赤マント(3) さて、私は赤マント流言の体験談を検討する場合、当人の経歴について確認する必要があると思っています。 東京で赤マント流言が広まったのは昭和14年(1939)2月下旬頃です。大人はこんなことを怖がりませんし、怖がったとしても…

赤いマント(227)

・岩崎京子の赤マント(2) 以下の草稿は、見出しを付けなかったが実質「・岩崎京子の赤マント(1)」に当たる2016年1月12日付(146)に続いて、同じ日に「赤いマント(147)」と題して書き掛けていたもので、遠からず雑誌版「ラジオ深夜便」を参照して必…

飯盒池(7)

・松谷みよ子『現代民話考Ⅱ 軍隊』(3) 一昨日からの続き。 ここで、序説に当たる、単行本13~28頁・文庫版16~32頁「軍隊考」を見て置きましょう。 松谷みよ子(1926.2.15~2015.2.28)は、下の娘(あけみ)が小学生のとき「戦争の話を聞いてくる宿題を出…

飯盒池(6)

・松谷みよ子『現代民話考Ⅱ 軍隊』(2) 昨日の続き。 それでは、これら備品をなくして自殺した兵士の幽霊が、失くしたものの名を呼ぶと云う怪異談で、どうして彼らが自殺にまで追い詰められてしまったのか、その説明をした辺りの記述を抜いて置きましょう…

飯盒池(5)

・松谷みよ子『現代民話考Ⅱ 軍隊』(1) これまで、丸山政也・一銀海生『長野の怖い話 亡霊たちは善光寺に現る』の見出しでこの話について述べて来ましたけれども、ここで原話の載る松谷みよ子『現代民話考Ⅱ 軍隊』(以下「本書」)をメインにして述べて行…

飯盒池(4)

・丸山政也・一銀海生『長野の怖い話 亡霊たちは善光寺に現る』(4) 昨日、本書147~148頁「三十八 ハンゴウ池 (下高井郡)」を、原話と思われる松谷みよ子『現代民話考Ⅱ 軍隊』に載る話と比較して見ました。 しかしながら、3月22日付(2)にも注意した…

飯盒池(3)

・丸山政也・一銀海生『長野の怖い話 亡霊たちは善光寺に現る』(3) 一昨日からの続き。 本書147~148頁「三十八 ハンゴウ池 (下高井郡)」の原話と思しきものが、松谷みよ子『現代民話考Ⅱ 軍隊』に載っている。但し、巻末の「参考文献・出典・初出・引用…

飯盒池(2)

昨日の続き。 ・丸山政也・一銀海生『長野の怖い話 亡霊たちは善光寺に現る』(2) 私がこの話を知った(と云うか、意識した)のは本書147~148頁「三十八 ハンゴウ池 (下高井郡)」を読んでからだけれども、2019年9月26日付「青木純二『山の傳説』(02)…

飯盒池(1)

・丸山政也・一銀海生『長野の怖い話 亡霊たちは善光寺に現る』(1) この池については、2019年9月26日付「青木純二『山の傳説』(02)」に取り上げて、場所について疑問を表明して置いた。 すなわち、147~148頁に「三十八 ハンゴウ池 (下高井郡)」と題…

『夢で田中にふりむくな』(7)

・典拠(4) 昨日までの3回に「不思議な世界を考える会会報」からの分を見て置いた。今回は最後に挙がっているそれ以外の資料からの分を見て置く。要領はこれまでに同じ。 * * * * * * * * * *久保孝夫「高校生が語る現代民話」(『研究集録おお|…

『夢で田中にふりむくな』(6)

・典拠(3) 一昨日からの続きで、平成7年(1995)頃の「不思議な世界を考える会会報」からの分。要領は一昨日に同じ。 * * * * * * * * * *同37号(94年4月)●「私たちの百物語スペシャル」|渡辺節子編―― 二階の窓から/(94頁10行め~95頁4行め…

『夢で田中にふりむくな』(4)

・典拠(1) 233〜235頁「話のもとになった資料」に拠りながら、内容と出典を確認して置こう。 233頁、天から中央やや下まで黒地の短冊状(11.7×0.6cm)になった下部にゴシック体白抜きで「話のもとになった資料」とあって、以下2段組で『不思議な世界を考…

赤いマント(220)

・朝里樹 監修『大迫力! 日本の都市伝説大百科』(3) 11月23日付(211)の続きで、178~179頁「赤マント」項の内容を確認して置こう。 179頁の上部に青い明朝体でごく大きく「赤マント*1」とあり、その下にやや大きく「子どもをさらう夕暮れどきの怪人*2」…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(145)

・朝里樹 監修『大迫力! 日本の都市伝説大百科』 本書のことは11月23日付「赤いマント(211)」に取り上げたが、「二章 迫りくる影」の21項め(通しで42項め)、116~117頁に「おんぶ幽霊」が立っていた。 見開きのイラスト、左頁(116頁)に青光りする女性…

赤いマント(219)

【お詫び】11月下旬の記事の書名が全て『現代日本怪異事典』となっておりました。書名の校正漏れを指摘したところにこうして間違ってしまい、誠に面目ない次第です。煩雑になりますので一々の記事には断らず、纏めて訂正して、ここに記してお詫び申し上げま…

赤いマント(218)

・朝里樹『日本現代怪異事典』(6) 昨日の続き。 単なる変質者(?)出没の噂に過ぎない松ヶ枝小学校の事例を、長くもない事典項目に書き込んだことに、私は朝里氏の主張を感じます。こんな事例を取り上げるくらいなら、加太こうじが『紙芝居昭和史』にか…

赤いマント(217)

・朝里樹『日本現代怪異事典』(5) さて、昨日まで検討したように、若干私のフォローしていない説も提示されていましたが、それはともかくも、朝里氏は赤マント流言の実態には全く迫れていません。ですから私は特に本書を取り上げる意味を感じず、取り上げ…