瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

改装

夏目漱石『夢十夜』の文庫本(4)

昨日の続きで、近藤ようこの漫画『夢十夜』について。 ①A5判の単行本が②A6判の文庫判になっているのだから紙の大きさは半分、しかし余白を狭くするなどして画面はそこまで縮小していない。 カバー表紙は、前回貼付した書影に見る通り、人物や標題の配置を変…

白馬岳の雪女(52)

昨日問題にした、第百書房版『アイヌの傳説』の発行日だが、HN「SYMBOL 10」の7月23日11:15 の tweet に示された再版奥付の画像には「大正十五年五月 五 日初版印刷/大正十五年五月 十 日初版發行/大正十五年五月 八 日再版印刷/大正十五年五月十四日再版…

白馬岳の雪女(51)

・丸山隆司「【研究ノート】民話・伝説のポストコロニアリスム」(2) 一昨日の続き。 昨日引用した遠田勝『〈転生〉する物語』の「一 白馬岳の雪女伝説」の8節め「「雪女」と偽アイヌ伝説」に、「‥‥。もちろん青木は今日「東京朝日新聞記者」という肩書きか…

山田野理夫『アルプスの民話』(1)

私が見たのは①上製本と⑤潮文社新書新装版で、2019年9月中旬に借りて比較し、10月11日に当記事の礎稿を作った。新書新装版は第1回の緊急事態のときにも借りていたのだが、そのときには他の資料が揃えられなかったので記事を仕上げられなかった。その後も借り…

長沢武『北アルプス夜話』(1)

①長沢武『北アルプス夜話』昭和52年9月25日 初版発行・900円・信濃路・268頁・B5判並製本 ②長沢武『【復刻】北アルプス夜話』2008年1月20日 初版第1刷発行・定価1900円・長崎出版・口絵4頁+286頁・四六判並製本北アルプス夜話作者:長沢 武長崎出版Amazon ②…

奥野健男『文学における原風景』(2)

5月31日付(1)の続き。 ・『増補文学における原風景』一九七二年 四 月二五日 初 版第一刷発行・一九八九年 二 月一〇日 増補版第一刷発行・定価2,200円・集英社・302頁・四六判上製本 本書の書影も既に3月15日付「奥野健男『北杜夫の文学世界』(5)」に…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(56)

・新潮文庫5441(3) 3月24日付(55)に、初刷(1995)の定価505円(1996)と定価514円(1997)のカバーを比較した。3月2日付(52)には初刷(1995)の定価505円(1996)カバーと六刷(1999)のカバーを比較している。 今回は定価514円(1997)のカバーの掛…

小沢昭一『裏みちの花』(1)

①単行本(文藝春秋・282頁・四六判上製本)裏みちの花作者:小沢 昭一文藝春秋Amazon・一九八九年八月三十日 第一刷・定価1262円 ・一九八九年八月 三 十 日 第一刷・一九九〇年九月二十五日 第三刷・定価1262円 カバーは第一刷と第三刷で同じ。異同は奥付の…

小松左京『やぶれかぶれ青春記』(2)

昨日の続き。 本作の初出は昭和44年(1969)の雑誌「螢雪時代」連載だが、他にも「螢雪時代」昭和46年5月号付録として、山藤章二のイラストで1冊に纏めたものがオークションサイトに上がっていた。版次としてはこれを⓪とすべきかも知れない。山藤氏のイラス…

小松左京『やぶれかぶれ青春記』(1)

①旺文社文庫『やぶれかぶれ青春記――他五編――』昭和52年7月1日 発 行・226頁・文庫判上製本やぶれかぶれ青春記 (旺文社文庫 66-1)作者:小松 左京メディア: 文庫 私の見た本は〔特製版〕すなわち上製本でカバーは掛かっていない。なお、同じ村上豊で別の装画…

小沢昭一『わた史発掘』(2)

前回、①単行本②文春文庫版③岩波現代文庫版の諸本について、カバーの比較を終えたので、今回は本体を比較して置こう。 ①の見返しは横縞の透かしの入った、赤い毛を僅かに漉かし込んだ橙色の紙、但し遊紙の裏からは横縞の透かしが殆ど見えない。次いで白地のマ…

小沢昭一『わた史発掘』(1)

小沢昭一『わた史発掘 戦争を知っている子供たち』 ①単行本(昭和五十三年三月二十日 第一刷・定価一二〇〇円・文藝春秋・360頁・四六判上製本)わた史発掘―戦争を知っている子供たち (1978年)作者:小沢 昭一メディア: -②文春文庫(1987年4月10日 第1刷・…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(55)

オークションサイトを見るに、緑色のゴシック体横組みの「描いて語って、笑われた。/ビートたけしの絵本」とのトレーシングペーパーの帯が掛かっている①単行本が出品されていた。しかし刷次が分からないし、終了後に閲覧出来なくなるだろうから、リンクは貼ら…

奥野健男『北杜夫の文学世界』(1)

①単行本(昭和53年1月30日印刷・昭和53年2月10日発行・定価680円・中央公論社・173頁・四六判上製本)北杜夫の文学世界 (1978年)作者:奥野 健男メディア: -②中公文庫(昭和五十七年 三 月二十五日印刷・昭和五十七年 四 月 十 日発行・定価 三二〇円・中…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(54)

その後①並製本の五十版を見た。既に見ている七四版との異同は奥付の「初版発行」に次の行が「五十版発行――――一九八五年八月三日」となっていること。この日付は銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」最終回放送の翌日である。そして「七四版発行」が「一九八五…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(52)

2月28日付(51)の続きで、③文庫版について。 ・新潮文庫5441(1) 初刷と六刷を並べて見た。異同のみメモして置く。 カバーは表紙のみ一致。①②84~87頁「とうちゃんとのキャッチボール」の85頁挿絵を人物間を詰めて使用。 カバー背表紙、最下部が初刷「520…

宮田登『ヒメの民俗学』(1)

書影のみ2月12日付「赤いマント(312)」に貼付したが、その後、初刊本と新装版を並べて見たのでメモして置く。 ・初刊本(一九八七年七月一〇日印刷・一九八七年七月三〇日発行・定価1600円・青土社・280頁・四六判上製本) ・新装版(1993年5月1日 第1…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(51)

記事の題、文庫版及び2018年7月9日付(01)に見た、銀河テレビ小説の布勢博一『シナリオ・たけしくん、ハイ! 』が「ビートたけし 原案」としているのに引き摺られて、著者名を「ビートたけし」にしてしまったのだが、単行本(太田出版)は「北野武」名義、銀…

北杜夫『マンボウ響躁曲』(3)

・単行本と文庫版の比較 前回見たように1頁19行、1行43字と云う組み方は単行本・文庫版も同じである。文春文庫の扉も頁に含まれるため、単行本の頁付に2頁足したものが文庫版の頁付になっている、――はずなのであるが、そう単純でもないのである。 以下しばら…

岩佐嘉親『南海の楽園』(1)

この本を手にしようと思ったのもやはり、昨日取り上げた『南太平洋の環礁にて』の著者畑中幸子と同じく、著者の岩佐氏が北杜夫『南太平洋ひるね旅』に「I氏」として登場しているからです。11月3日付「赤いマント(296)」に、北氏が「I氏」に初めて会う場…

北杜夫『南太平洋ひるね旅』(09)

・新潮文庫2118(3)カバー② その後、次の2つの刷を借りて、今、私が通っている市区の図書館に所蔵されているもの5点を揃えることが出来ました。 ・昭和四十八年 四 月三十日 発 行・昭和四十八年十一月 十 日 四 刷(235頁)¥ 160 ・昭和四十八年 四 月 …

田辺聖子『女の長風呂』(1)

さて、当ブログに今月上旬、11月7日付「安岡章太郞 編『ウィタ・フンニョアリス』(1)」及び11月8日付「安岡章太郞 編『ウィタ・フンニョアリス』(2)」、11月10日付「平成厠研究会 編『トイレでホッ!』(1)」に、2種3冊の便所・糞尿関連本を取り上げ…

北杜夫『南太平洋ひるね旅』(07)

・「後記」について(承前) 11月16日付(05)の続きで、②新装版12刷の「後記」の後半を引いて、これが③文庫版④全集にどのように引き継がれているか、見て置こう。改稿もしくは削除・加筆されている箇所を灰色太字で示した。 ②12刷、1行分空けて9~14行め、 …

北杜夫『南太平洋ひるね旅』(5)

昨日の続きで、①ポケット・ライブラリ版と②新装版について。 ①は見返しの遊紙などはなく、表紙をめくるとすぐに1頁(頁付なし)扉、2本の紐が緩く絡み合ったような飾り枠(約12.5×約8.0cm)に、横組み中央揃えで行間を広く取って、上部に「北 杜 夫/南太平…

北杜夫『南太平洋ひるね旅』(4)

昨日の続きで、①ポケット・ライブラリ版と②新装版について。 書影は10月27日付「赤いマント(289)」に貼付して置きました。 現在、新書にはカバーが掛かっておりますが、当時の新書にはカバーはありません。①の表紙は光沢のあるやや厚い紙で、文字は横組み…

北杜夫『南太平洋ひるね旅』(3)

・諸本 本書の成立事情や諸本については、文庫版の「後記」や「北杜夫全集月報3」の「創作余話 (3) 」を、10月27日付「赤いマント(289)」に引いて置いたのですが、『北杜夫全集11』の本体にある、肝腎な記述を抜いて置くのを忘れておりました。 すなわち…

北杜夫『南太平洋ひるね旅』(2)

・新潮文庫2118(2) 11月11日付(1)の続きで、カバーについて。 カバー表紙、同じだが獣皮様の模様が薄く入った黄色地が、私の見た初刷は黄土色に近く、二十一刷は明るい黄色、二十二刷は淡い檸檬色に見える。二十二刷は大分褪色しているようだ。文字は…

北杜夫『マンボウ響躁曲』(1)

・北杜夫『マンボウ響躁曲 地中海・南太平洋の旅』 本書に関しては、10月30日付「赤いマント(292)」に単行本の第二刷を借りたこと、10月31日付「赤いマント(293)」に『南太平洋ひるね旅』の「H嬢」が畑中幸子の実名で回想されていることに注意して置き…

北杜夫『南太平洋ひるね旅』(1)

・新潮文庫2118(1)*1 ・昭和四十八年 四 月二十五日 印 刷・昭和四十八年 四 月 三十 日 発 行(233頁)¥ 140 ・昭和四十八年 四 月 三 十 日 発 行・昭和 六 十 年十一月二十五日 二十一刷(235頁)定価320円 ・昭和四十八年 四 月 三 十 日 発 行・昭…

安岡章太郞 編『ウィタ・フンニョアリス』(1)

・単行本(昭和五十五年十二月十六日 第一刷発行・定 価 一二〇〇円・講談社・265頁・四六判上製本)ウィタ・フンニョアリス作者:安岡章太郎メディア: 単行本・文春文庫『滑稽糞尿譚 ウィタ・フンニョアリス』1995年2月10日 第1刷・定価437円・文藝春秋・2…