瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

改装

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(54)

その後①並製本の五十版を見た。既に見ている七四版との異同は奥付の「初版発行」に次の行が「五十版発行――――一九八五年八月三日」となっていること。この日付は銀河テレビ小説「たけしくんハイ!」最終回放送の翌日である。そして「七四版発行」が「一九八五…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(52)

2月28日付(51)の続きで、③文庫版について。 ・新潮文庫5441(1) 初刷と六刷を並べて見た。異同のみメモして置く。 カバーは表紙のみ一致。①②84~87頁「とうちゃんとのキャッチボール」の85頁挿絵を人物間を詰めて使用。 カバー背表紙、最下部が初刷「520…

宮田登『ヒメの民俗学』(1)

書影のみ2月12日付「赤いマント(312)」に貼付したが、その後、初刊本と新装版を並べて見たのでメモして置く。 ・初刊本(一九八七年七月一〇日印刷・一九八七年七月三〇日発行・定価1600円・青土社・280頁・四六判上製本) ・新装版(1993年5月1日 第1…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(51)

記事の題、文庫版及び2018年7月9日付(01)に見た、銀河テレビ小説の布勢博一『シナリオ・たけしくん、ハイ! 』が「ビートたけし 原案」としているのに引き摺られて、著者名を「ビートたけし」にしてしまったのだが、単行本(太田出版)は「北野武」名義、銀…

北杜夫『マンボウ響躁曲』(3)

・単行本と文庫版の比較 前回見たように1頁19行、1行43字と云う組み方は単行本・文庫版も同じである。文春文庫の扉も頁に含まれるため、単行本の頁付に2頁足したものが文庫版の頁付になっている、――はずなのであるが、そう単純でもないのである。 以下しばら…

岩佐嘉親『南海の楽園』(1)

この本を手にしようと思ったのもやはり、昨日取り上げた『南太平洋の環礁にて』の著者畑中幸子と同じく、著者の岩佐氏が北杜夫『南太平洋ひるね旅』に「I氏」として登場しているからです。11月3日付「赤いマント(296)」に、北氏が「I氏」に初めて会う場…

北杜夫『南太平洋ひるね旅』(09)

・新潮文庫2118(3)カバー② その後、次の2つの刷を借りて、今、私が通っている市区の図書館に所蔵されているもの5点を揃えることが出来ました。 ・昭和四十八年 四 月三十日 発 行・昭和四十八年十一月 十 日 四 刷(235頁)¥ 160 ・昭和四十八年 四 月 …

田辺聖子『女の長風呂』(1)

さて、当ブログに今月上旬、11月7日付「安岡章太郞 編『ウィタ・フンニョアリス』(1)」及び11月8日付「安岡章太郞 編『ウィタ・フンニョアリス』(2)」、11月10日付「平成厠研究会 編『トイレでホッ!』(1)」に、2種3冊の便所・糞尿関連本を取り上げ…

北杜夫『南太平洋ひるね旅』(07)

・「後記」について(承前) 11月16日付(05)の続きで、②新装版12刷の「後記」の後半を引いて、これが③文庫版④全集にどのように引き継がれているか、見て置こう。改稿もしくは削除・加筆されている箇所を灰色太字で示した。 ②12刷、1行分空けて9~14行め、 …

北杜夫『南太平洋ひるね旅』(5)

昨日の続きで、①ポケット・ライブラリ版と②新装版について。 ①は見返しの遊紙などはなく、表紙をめくるとすぐに1頁(頁付なし)扉、2本の紐が緩く絡み合ったような飾り枠(約12.5×約8.0cm)に、横組み中央揃えで行間を広く取って、上部に「北 杜 夫/南太平…

北杜夫『南太平洋ひるね旅』(4)

昨日の続きで、①ポケット・ライブラリ版と②新装版について。 書影は10月27日付「赤いマント(289)」に貼付して置きました。 現在、新書にはカバーが掛かっておりますが、当時の新書にはカバーはありません。①の表紙は光沢のあるやや厚い紙で、文字は横組み…

北杜夫『南太平洋ひるね旅』(3)

・諸本 本書の成立事情や諸本については、文庫版の「後記」や「北杜夫全集月報3」の「創作余話 (3) 」を、10月27日付「赤いマント(289)」に引いて置いたのですが、『北杜夫全集11』の本体にある、肝腎な記述を抜いて置くのを忘れておりました。 すなわち…

北杜夫『南太平洋ひるね旅』(2)

・新潮文庫2118(2) 11月11日付(1)の続きで、カバーについて。 カバー表紙、同じだが獣皮様の模様が薄く入った黄色地が、私の見た初刷は黄土色に近く、二十一刷は明るい黄色、二十二刷は淡い檸檬色に見える。二十二刷は大分褪色しているようだ。文字は…

北杜夫『マンボウ響躁曲』(1)

・北杜夫『マンボウ響躁曲 地中海・南太平洋の旅』 本書に関しては、10月30日付「赤いマント(292)」に単行本の第二刷を借りたこと、10月31日付「赤いマント(293)」に『南太平洋ひるね旅』の「H嬢」が畑中幸子の実名で回想されていることに注意して置き…

北杜夫『南太平洋ひるね旅』(1)

・新潮文庫2118(1)*1 ・昭和四十八年 四 月二十五日 印 刷・昭和四十八年 四 月 三十 日 発 行(233頁)¥ 140 ・昭和四十八年 四 月 三 十 日 発 行・昭和 六 十 年十一月二十五日 二十一刷(235頁)定価320円 ・昭和四十八年 四 月 三 十 日 発 行・昭…

安岡章太郞 編『ウィタ・フンニョアリス』(1)

・単行本(昭和五十五年十二月十六日 第一刷発行・定 価 一二〇〇円・講談社・265頁・四六判上製本)ウィタ・フンニョアリス作者:安岡章太郎メディア: 単行本・文春文庫『滑稽糞尿譚 ウィタ・フンニョアリス』1995年2月10日 第1刷・定価437円・文藝春秋・2…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(158)

・怪談レストラン❸『殺人レストラン』(1) 本書に、「蓮華温泉の怪話」系統の話が収録されていることは、以前から気付いていて、はてなダイアリー時代に「(仮)殺人レストラン」と題する下書きを2011年10月24日に作成して、2018年7月23日まで加筆していた…

岩館真理子『うちのママが言うことには』(5)

3月19日に作成した草稿のうち、整っている前半を上げて置く。後半は改稿の上、追って投稿することとしよう。 * * * * * * * * * * 2012年7月23日付(1)に述べたように、家に単行本(ヤングユーコミックス)の①②があるのだが、これも処分すること…

伊藤正一『黒部の山賊』(7)

今回も私の手許にある②新版、③定本、④文庫版について。 ・見返し(1) ③は濃灰色のタントで、遊紙にも何も刷られていない。④は本体表紙をめくると本文共紙の1頁(頁付なし)扉になっている。よって③④については特に記述することはない。しかし②には(恐らく…

伊藤正一『黒部の山賊』(6)

今回は私の手許にある②新版、③定本、④文庫版について。 ・カバー折返し まづ②は見返しに印刷してある図や文字が隠れないよう切除されている。カバー表紙折返しは白地で 1.0cm ほど存しており、下部は何か色刷の右端に沿って切断したようだ。カバー裏表紙折返…

伊藤正一『黒部の山賊』(5)

①初版、②新版、③定本、④文庫版の関係について。 ・初版カバー裏表紙の竹節作太の紹介文 ①のカバー裏表紙、右側の余白の上部、縦組みで「●ほんとう /にあった話 /当時毎日新聞担当記者/竹 節 作 太」とあって、明朝体縦組み2段組の紹介文。この竹節作太(1…

伊藤正一『黒部の山賊』(4)

昨日の続きで①初版、②新版、③定本、④文庫版の関係について。 ・カバー裏表紙の「毎日新聞」の記事 カバー背表紙、②は白地で上部にカバー表紙や扉と同じ字体の標題、下寄りに明朝体で大きく著者名、最下部にゴシック体の横並びで極小さく「実業之日本社」。③…

伊藤正一『黒部の山賊』(3)

昨日の続きで①初版、②新版、③定本、④文庫版の関係について。 ・カバー表紙の版画 ①初版は未見だが、前回述べたように本文の図版を元の写真によって新しいものに差し替えた他は②新版と同じであると云う前提で進めて行く。 カバー表紙、①②④は同じ版画を装画に…

伊藤正一『黒部の山賊』(2)

昨日の続きで①初版、②新版、③定本、④文庫版の関係について、まづ①初版、②新版の関係を確認して置こう。 と云って、昨日も述べたように私は①を見ていない。 しかしながら、②を見るに、装幀は昨日示したように違っているが、本文1~223頁は①をほぼそのまま覆刻…

伊藤正一『黒部の山賊』(1)

昨年から④文庫版を某市立図書館で時々借りていた。この某市立図書館は3月末から完全休館してしまったのだが、急にそうなることになった、その前日にたまたま本を返しに行って借りて、今もそのまま手許にある。 それから、3月に何冊かブックオフに本を売った…

冲方丁『光圀伝』(1)

昨日の続き。 山折哲雄と云えば何年か前に現天皇(昭和の頃は今上天皇と呼ばされたものだが、今「キンジョウ」とは殆ど聞かない)に自発的に廃太子されるよう、現在休刊中の「新潮45」に寄稿したことがあって、私は天皇家の存続について、そんなに興味がなか…

山折哲雄セレクション『生きる作法』(1)

3月15日付「紫式部『源氏物語』の現代語訳(1)」及び3月16日付「大河ドラマ「平清盛」(1)」の続き。 ・山折哲雄セレクション 生きる作法Ⅰ『無常の風に吹かれて』2007年4月25日 第1版第1刷発行・定価2,400円・小学館・428頁・四六判上製本山折哲雄セ…

紫式部『源氏物語』の現代語訳(1)

私は入手した本を手放したくない性質なので、溜め込む一方なのだが、人からもらったりしたもので、今後読まないだろうと思われる本は処分することにした。 準備当初「処分書目(1)」と題していたが、何だか味気ないので改題した。 ・瀬戸内寂聴 訳『源氏物…

日本の民話35『越中の民話』(4)

3月11日付(3)に①第一刷のカバーについて記述した。 このカバーイラストは2019年12月22日付「日本の民話55『越中の民話』第二集(1)」に述べたように、その後刊行された『第二集』に色違いで使用されている。しかし当時、私は『第一集』の方のカバーの掛…

日本の民話35『越中の民話』(3)

2019年12月21日付(1)に書影を示した、カバーの掛かった①第一刷を見た。 カバーの地色は深紅で、カバー表紙の左上に白で標題(約12.5×2.5cm)。本体表紙の同じ位置に金文字で入っている標題(約10×2.5cm)に良く似ており、同一人物の筆蹟と思われる。イラ…