瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

改装

文藝別冊「芥川龍之介」没後九十年 不滅の文豪(4)

11月21日付(3)の続きであれば、神門酔生『芥川龍之介殺人事件』と、同じシリーズ『卑弥呼の木像が出た!』『忠臣蔵なんてなかった』について少しでも検討して見るべきなのだけれども、現在の時間と精神に余裕のない(経済的余裕もないけれども、それはま…

芥川龍之介旧居跡(7)

・文藝別冊「芥川龍之介」没後九十年 不滅の文豪(1) 文藝別冊 芥川龍之介 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)作者: 河出書房新社編集部出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2017/11/09メディア: ムックこの商品を含むブログ (1件) を見る・2017年11月30日初版発…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(115)

・北原尚彦所蔵の『信州百物語』初版(4) そして2010年4月5日にアップされた(2010年4月5日付)北原尚彦「SF奇書天外REACT【第2回】科学教育者が戦後初期に書いた『二十一世紀の秘密 ニュートピアの巻』(1/2)[2010年4月]」は、本題に入る前に…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(114)

・北原尚彦所蔵の『信州百物語』初版(3)*1 一昨日からの続き。 ここまで、なかなか北原氏の初版に話が及ばなかったが、実は北原氏は初出「SF奇書天外REACT」の初稿段階では、初版を持っていなかったのである。 すなわち、単行本『SF奇書コレクシ…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(111)

・『信州百物語』の成立(3) 一昨日からの続きで、杉村氏の次女・杉村翠の談話から、叢書東北の声11『杉村顕道怪談全集 彩雨亭鬼談』の「編集過程」での「エピソード」の2つめを見て置こう。442頁上段11~20行め、 更に今回の復刊でわかったことがあります…

吉行淳之介『恐怖対談』(5)

・新潮文庫2676(1) 二刷と四刷と七刷を比較して見た。 カバー表紙は一致。 カバー裏表紙は二刷と四刷は一致。右上に明朝体横組み11行(1行16字)の紹介文があり、その上下に横線があるのは七刷も同じだが、2本めの横線の下、中央に二刷と四刷は葡萄マーク…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(108)

・杉村顯『信州百物語/信濃怪奇傳説集』の諸本(1) 当ブログでは諸本について記述することが多いのですが、好きでやっているのではなくて、どの本に拠ったかで違いが生じてしまうことがあるから念のため、仕方なくやっているのです。古書を蒐集する経済的…

北杜夫『どくとるマンボウ医局記』(2)

・中公文庫(1)カバー 昨日の続きで、中公文庫版の②初版と③改版の比較。 カバー背表紙、青地に明朝体白抜きで、上部にやや大きく標題、中央やや下に著者名「北 杜夫」、下部にやや小さく「中公文庫」とあるのは共通。レーベル名の上、上下が半円形(1.6×0.…

吉行淳之介『贋食物誌』(4)

・新潮文庫2470(1) 八刷と十刷の比較。 本体、目録はそれぞれ13頁で、12頁めまでは3段組の目録「新潮文庫 日本の作品」で八刷は小林秀雄から渡辺淳一まで、最後は新潮社編『俳諧歳時記』(冬春夏秋)、十刷は椎名麟三から和辻哲郎まで。13頁めは「新潮文…

武田百合子『ことばの食卓』(1)

①単行本(A5判上製本)ことばの食卓作者: 武田百合子出版社/メーカー: 作品社発売日: 1984/12メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る・一九八四年一二月一〇日第一刷印刷・一九八四年一二月一五日第一刷発行・定価一二〇〇円・141…

壺井栄『二十四の瞳』の文庫本(16)

・新潮文庫1089(2) 朝間義隆監督映画の昭和62年(1987)7月11日公開に合わせて、カバーに映画の写真を使用したものが各社から出ている。2016年6月12日付(13)にフォア文庫版(第27刷)を取り上げたときに、映画関連の商品等を貼付して置いた。なお、Amaz…

吉行淳之介『贋食物誌』(1)

①単行本(新潮社・207頁・四六判上製本)贋食物誌 (1974年)作者: 吉行淳之介出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1974メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見る・昭和49年10月10日 印刷・昭和49年10月15日 発行・定価 七〇〇円 ②新潮文庫2470 贋食物誌 (197…

赤いマント(195)

・田辺聖子『私の大阪八景』(14) タヌキ先生⑥ 昨日書影を示した河合隼雄対談集『あなたが子どもだったころ』の四六判並製本(光村図書出版)と四六判上製本(楡出版)の関係だが、頁数が一致するところから察せられるように、装幀が違うだけで本体はほぼ同…

赤いマント(182)

・田辺聖子『私の大阪八景』(1) 昨日の続き。 田辺氏が赤マントを持ち出した小説は、30代で書いた自伝風の連作『私の大阪八景』であった。 しかるに、人気作家の作品でありながら「赤マント 田辺聖子」で普通に検索してもヒットしない。すなわちネット上…

江馬務『日本妖怪變化史』(2)

・中公文庫『日本妖怪変化史』(2) 昨日の続きで改版と改版2刷のカバーの比較。 カバー裏表紙折返し、改版はカバー表紙折返しと同じく、カバー表紙・裏表紙の地と同じやや赤みを帯びた和紙を全面の地に用い、上部に和服で温容の白黒写真(3.5×3.0cm)、文…

江馬務『日本妖怪變化史』(1)

・中公文庫『日本妖怪変化史』(1) ①1976年7月10日 初版発行日本妖怪変化史 (中公文庫BIBLIO)作者: 江馬務出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2004/06/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (5件) を見る②2004年6月23日 改…

Edgar Allan Poe の文庫本(1)

・新潮文庫996『ポー詩集』(1)阿部保 訳 ①昭和三十一年十一月二十日発行(107頁)ポオ詩集 (1956年) (新潮文庫)作者: 阿部保出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1956メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る・昭和五十一年二月十日二十四刷 ¥120 …

読売新聞社横浜支局編『神奈川の伝説』(1)

私は中学時代を横浜市で過ごしたので、横浜には何となく愛着があって、今の職場に移ってからは遠のいてしまったが、以前は年に何回か、横浜開港資料館や金沢文庫の企画展を見に出掛けていたのである。そして今でも、2016年2月23日付「松葉杖・セーラー服・お…

東雅夫編『文豪怪談傑作選』(1)

・『文藝怪談実話』のカバー ちくま文庫のこのシリーズは文豪1人1冊で、怪異小説や随筆をまとめたものである。――怪異小説と云うと私はどうも、嘘臭さやわざとらしさが気になってしまうので、たまに図書館で借り来ても殆ど読まずに返してしまうのだが*1、2011…

新潮日本文学アルバム(1)

・新潮日本文学アルバム 1『森鴎外』(1)カバー 1月17日付「小金井喜美子『森鴎外の系族』(5)」に書影を示した新潮日本文学アルバム 1『森鴎外』のカバーについて、3種を並べて見た。 改装としたが、カバー表紙・背表紙・折返しは同じ*1。どこが違う…

森於菟『解剖臺に凭りて』(5)

・冨士出版版 (昭和二十二年七月二十日 印 刷/昭和二十二年七月二五日 發 行・定價六拾圓・前付+294頁・四六判並製本) 奥付の右下部、明朝体で「定 價 六 拾 圓」と刷った上に「解剖台に凭りて/ 定價 七拾五圓/ 冨士出版株式會社」と縦組みに刷った紙…

森於菟『解剖臺に凭りて』(4)

・丸井書店版(昭和十四年十月六日印刷/昭和十四年十月十日發行・定價壹圓參拾錢・前付+284頁・四六判) 国立国会図書館デジタルコレクションに拠る。 表紙は上部右寄りに楷書体横書きで「てり凭に臺剖解/ 著菟於 森 」著者名はやや小さく、平仮名はさら…

森於菟『解剖臺に凭りて』(3)

・昭和書房版(昭和九年一月十五日印 刷/昭和九年一月二十日第一刷刊行/昭和九年二月二十日第二刷刊行・定價一圓五十錢・前付+284頁・四六判上製本) 初版上製本の書影は黒岩比佐子(1958.5.1〜2010.11.17)のブログ「古書の森日記 by Hisako/古本中毒症…

小金井喜美子『森鴎外の系族』(2)

1月1日付(1)の続き。 単行本とその復刻版は扉から奥付まで一致。奥付の裏に目録等はない。単行本は続いて見返し(遊紙)になるが、復刻版には10頁、長谷川泉(1918.2.25〜2004.11.10)による「解説」が追加されている。 1頁(頁付なし)は扉で上部中央に…

森於菟『解剖臺に凭りて』(1)

森於菟(1890.9.13〜1967.12.21)は森鴎外の長男で母は(赤松)登志子(1871.九.十四〜1900.1.28)*1。弟妹、鴎外の長女茉莉(1903.1.7〜1987.6.6)次男不律(1907.8.4〜1908.2.5)次女(小堀)杏奴(1909.5.27〜1998.4.2)三男類(1911.2.11〜1991.3.7)は…

Paul Heyse “L’Arrabbiata” (3)

・岩波文庫2999―3000『改訳 片意地娘 他三篇』(1) 第一六刷を第19刷と比較して見た。第19刷については2017年6月16日付(2)に第18刷と比較しつつメモしている。 第一六刷は現行の分類番号ではなく★の番号になっている。すなわち本書は「定価★★」で、岩波…

川端康成『古都』(15)

・新潮文庫1833(6) ①三十六刷と①四十九刷の比較の続きで、本体について。 1頁(頁付なし)から243頁まで一致。細目については文庫の諸版と比較しつつ述べることにする。 243頁の裏から奥付までの間、目録が12頁あるのは同じ。 ①三十六刷は、11頁めまで3段…

川端康成『古都』(14)

・新潮文庫1833(5) 昨日の続きで①三十六刷と①四十九刷の、カバーの比較。手許にある③百四刷も参照した。なお、②と③のカバーのついては2014年7月30日付(01)にメモしてある。 カバー背表紙、紺色地に明朝体白抜きで上部に標題「古 都」中央やや下に著者名…

川端康成『古都』(13)

・新潮文庫1833(4) 2014年8月11日付(03)の続き。 2014年11月に映画の写真がカバー表紙に使用されている①三十六刷を某区立中央図書館のリサイクルコーナーで入手した。それから家人の蔵書に①七刷があることに気付いたのだけれども、比較しないまま来てし…

Guy de Maupassant の文庫本(8)

・青柳瑞穂 訳『モーパッサン短編集』(6) ・新潮文庫1946 (一) ①三十刷と①三十六刷を比較して見た。 カバー表紙は一致。 カバー背表紙、私の見た①三十刷の地色は褪色して淡い灰色に見え、①三十六刷は淡い緑に見える。文字の配置は同じで、最下部の数字…