瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

改装

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(158)

・怪談レストラン❸『殺人レストラン』(1) 本書に、「蓮華温泉の怪話」系統の話が収録されていることは、以前から気付いていて、はてなダイアリー時代に「(仮)殺人レストラン」と題する下書きを2011年10月24日に作成して、2018年7月23日まで加筆していた…

岩館真理子『うちのママが言うことには』(5)

3月19日に作成した草稿のうち、整っている前半を上げて置く。後半は改稿の上、追って投稿することとしよう。 * * * * * * * * * * 2012年7月23日付(1)に述べたように、家に単行本(ヤングユーコミックス)の①②があるのだが、これも処分すること…

伊藤正一『黒部の山賊』(7)

今回も私の手許にある②新版、③定本、④文庫版について。 ・見返し(1) ③は濃灰色のタントで、遊紙にも何も刷られていない。④は本体表紙をめくると本文共紙の1頁(頁付なし)扉になっている。よって③④については特に記述することはない。しかし②には(恐らく…

伊藤正一『黒部の山賊』(6)

今回は私の手許にある②新版、③定本、④文庫版について。 ・カバー折返し まづ②は見返しに印刷してある図や文字が隠れないよう切除されている。カバー表紙折返しは白地で 1.0cm ほど存しており、下部は何か色刷の右端に沿って切断したようだ。カバー裏表紙折返…

伊藤正一『黒部の山賊』(5)

①初版、②新版、③定本、④文庫版の関係について。 ・初版カバー裏表紙の竹節作太の紹介文 ①のカバー裏表紙、右側の余白の上部、縦組みで「●ほんとう /にあった話 /当時毎日新聞担当記者/竹 節 作 太」とあって、明朝体縦組み2段組の紹介文。この竹節作太(1…

伊藤正一『黒部の山賊』(4)

昨日の続きで①初版、②新版、③定本、④文庫版の関係について。 ・カバー裏表紙の「毎日新聞」の記事 カバー背表紙、②は白地で上部にカバー表紙や扉と同じ字体の標題、下寄りに明朝体で大きく著者名、最下部にゴシック体の横並びで極小さく「実業之日本社」。③…

伊藤正一『黒部の山賊』(3)

昨日の続きで①初版、②新版、③定本、④文庫版の関係について。 ・カバー表紙の版画 ①初版は未見だが、前回述べたように本文の図版を元の写真によって新しいものに差し替えた他は②新版と同じであると云う前提で進めて行く。 カバー表紙、①②④は同じ版画を装画に…

伊藤正一『黒部の山賊』(2)

昨日の続きで①初版、②新版、③定本、④文庫版の関係について、まづ①初版、②新版の関係を確認して置こう。 と云って、昨日も述べたように私は①を見ていない。 しかしながら、②を見るに、装幀は昨日示したように違っているが、本文1~223頁は①をほぼそのまま覆刻…

伊藤正一『黒部の山賊』(1)

昨年から④文庫版を某市立図書館で時々借りていた。この某市立図書館は3月末から完全休館してしまったのだが、急にそうなることになった、その前日にたまたま本を返しに行って借りて、今もそのまま手許にある。 それから、3月に何冊かブックオフに本を売った…

冲方丁『光圀伝』(1)

昨日の続き。 山折哲雄と云えば何年か前に現天皇(昭和の頃は今上天皇と呼ばされたものだが、今「キンジョウ」とは殆ど聞かない)に自発的に廃太子されるよう、現在休刊中の「新潮45」に寄稿したことがあって、私は天皇家の存続について、そんなに興味がなか…

山折哲雄セレクション『生きる作法』(1)

3月15日付「紫式部『源氏物語』の現代語訳(1)」及び3月16日付「大河ドラマ「平清盛」(1)」の続き。 ・山折哲雄セレクション 生きる作法Ⅰ『無常の風に吹かれて』2007年4月25日 第1版第1刷発行・定価2,400円・小学館・428頁・四六判上製本山折哲雄セ…

紫式部『源氏物語』の現代語訳(1)

私は入手した本を手放したくない性質なので、溜め込む一方なのだが、人からもらったりしたもので、今後読まないだろうと思われる本は処分することにした。 準備当初「処分書目(1)」と題していたが、何だか味気ないので改題した。 ・瀬戸内寂聴 訳『源氏物…

日本の民話35『越中の民話』(4)

3月11日付(3)に①第一刷のカバーについて記述した。 このカバーイラストは2019年12月22日付「日本の民話55『越中の民話』第二集(1)」に述べたように、その後刊行された『第二集』に色違いで使用されている。しかし当時、私は『第一集』の方のカバーの掛…

日本の民話35『越中の民話』(3)

2019年12月21日付(1)に書影を示した、カバーの掛かった①第一刷を見た。 カバーの地色は深紅で、カバー表紙の左上に白で標題(約12.5×2.5cm)。本体表紙の同じ位置に金文字で入っている標題(約10×2.5cm)に良く似ており、同一人物の筆蹟と思われる。イラ…

芥川文『追想 芥川龍之介』(1)

・単行本(筑摩書房・245頁・四六判上製本)追想芥川龍之介 (1975年)作者:芥川 文,中野 妙子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1975メディア: -・昭和五十年二月十五日 初版第一刷発行 ・昭和五十年五月三十日 初版第三刷発行・¥1200 ・中公文庫 追想芥川…

青木純二『山の傳説』(05)

本書の諸版については8月11日付「「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(098)」及び9月25日付(01)に、初版(丁未出版社版)と覆刻版(大空社版『柳田國男の本棚』第五巻)についてメモして置いた。しかしながら、私の見た初版は図書館で製本屋に製本さ…

文藝別冊「芥川龍之介」没後九十年 不滅の文豪(4)

11月21日付(3)の続きであれば、神門酔生『芥川龍之介殺人事件』と、同じシリーズ『卑弥呼の木像が出た!』『忠臣蔵なんてなかった』について少しでも検討して見るべきなのだけれども、現在の時間と精神に余裕のない(経済的余裕もないけれども、それはま…

芥川龍之介旧居跡(7)

・文藝別冊「芥川龍之介」没後九十年 不滅の文豪(1) 文藝別冊 芥川龍之介 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)作者: 河出書房新社編集部出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2017/11/09メディア: ムックこの商品を含むブログ (1件) を見る・2017年11月30日初版発…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(115)

・北原尚彦所蔵の『信州百物語』初版(4) そして2010年4月5日にアップされた(2010年4月5日付)北原尚彦「SF奇書天外REACT【第2回】科学教育者が戦後初期に書いた『二十一世紀の秘密 ニュートピアの巻』(1/2)[2010年4月]」は、本題に入る前に…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(114)

・北原尚彦所蔵の『信州百物語』初版(3)*1 一昨日からの続き。 ここまで、なかなか北原氏の初版に話が及ばなかったが、実は北原氏は初出「SF奇書天外REACT」の初稿段階では、初版を持っていなかったのである。 すなわち、単行本『SF奇書コレクシ…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(111)

・『信州百物語』の成立(3) 一昨日からの続きで、杉村氏の次女・杉村翠の談話から、叢書東北の声11『杉村顕道怪談全集 彩雨亭鬼談』の「編集過程」での「エピソード」の2つめを見て置こう。442頁上段11~20行め、 更に今回の復刊でわかったことがあります…

吉行淳之介『恐怖対談』(5)

・新潮文庫2676(1) 二刷と四刷と七刷を比較して見た。 カバー表紙は一致。 カバー裏表紙は二刷と四刷は一致。右上に明朝体横組み11行(1行16字)の紹介文があり、その上下に横線があるのは七刷も同じだが、2本めの横線の下、中央に二刷と四刷は葡萄マーク…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(108)

・杉村顯『信州百物語/信濃怪奇傳説集』の諸本(1) 当ブログでは諸本について記述することが多いのですが、好きでやっているのではなくて、どの本に拠ったかで違いが生じてしまうことがあるから念のため、仕方なくやっているのです。古書を蒐集する経済的…

北杜夫『どくとるマンボウ医局記』(2)

・中公文庫(1)カバー 昨日の続きで、中公文庫版の②初版と③改版の比較。 カバー背表紙、青地に明朝体白抜きで、上部にやや大きく標題、中央やや下に著者名「北 杜夫」、下部にやや小さく「中公文庫」とあるのは共通。レーベル名の上、上下が半円形(1.6×0.…

吉行淳之介『贋食物誌』(4)

・新潮文庫2470(1) 八刷と十刷の比較。 本体、目録はそれぞれ13頁で、12頁めまでは3段組の目録「新潮文庫 日本の作品」で八刷は小林秀雄から渡辺淳一まで、最後は新潮社編『俳諧歳時記』(冬春夏秋)、十刷は椎名麟三から和辻哲郎まで。13頁めは「新潮文…

武田百合子『ことばの食卓』(1)

①単行本(A5判上製本)ことばの食卓作者: 武田百合子出版社/メーカー: 作品社発売日: 1984/12メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る・一九八四年一二月一〇日第一刷印刷・一九八四年一二月一五日第一刷発行・定価一二〇〇円・141…

壺井栄『二十四の瞳』の文庫本(16)

・新潮文庫1089(2) 朝間義隆監督映画の昭和62年(1987)7月11日公開に合わせて、カバーに映画の写真を使用したものが各社から出ている。2016年6月12日付(13)にフォア文庫版(第27刷)を取り上げたときに、映画関連の商品等を貼付して置いた。なお、Amaz…

吉行淳之介『贋食物誌』(1)

①単行本(新潮社・207頁・四六判上製本)贋食物誌 (1974年)作者: 吉行淳之介出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1974メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見る・昭和49年10月10日 印刷・昭和49年10月15日 発行・定価 七〇〇円 ②新潮文庫2470 贋食物誌 (197…

赤いマント(195)

・田辺聖子『私の大阪八景』(14) タヌキ先生⑥ 昨日書影を示した河合隼雄対談集『あなたが子どもだったころ』の四六判並製本(光村図書出版)と四六判上製本(楡出版)の関係だが、頁数が一致するところから察せられるように、装幀が違うだけで本体はほぼ同…

赤いマント(182)

・田辺聖子『私の大阪八景』(1) 昨日の続き。 田辺氏が赤マントを持ち出した小説は、30代で書いた自伝風の連作『私の大阪八景』であった。 しかるに、人気作家の作品でありながら「赤マント 田辺聖子」で普通に検索してもヒットしない。すなわちネット上…