瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

記述の方針

課金記事について(1)

昨日は、一昨日の記事の補足とすべく、祖母の夫と陸軍士官学校で同期だった人の追想録を取り上げるつもりだったのだが、先日の Windows 更新プログラムにエラく時間が掛かったので、もう Windows 10 ではアカンのかと思って、矢鱈と奨めて来る Windows 11 を…

祖母の遺品(16)軍事郵便⑤

朝日出版社の封筒に纏めてあった、伯母宛の祖父からの軍事郵便について、昨日までで葉書(12通)を済ませたので、今度は残りのものを見て行くこととしよう。 これら便箋は母親である祖母宛の書簡に同封してあったのだろう、封筒はない。よって日付がなければ…

森満喜子「濤江介正近」(5)

なかなか先に進まないが、瑣事に拘泥わるのが当ブログの謳い文句なので、もうしばらく名和弓雄『続 間違いだらけの時代劇』の「沖田総司君の需めに応じ」の解釈(のやり直し)を続けよう。 とにかく「浮州」銘の刀が出て来ないのである。偽物だとしても――近…

佐藤健二『浅草公園 凌雲閣十二階』(6)

265~394頁「第四章 十二階凌雲閣の記憶と記録」について、まづ「あとがき」の記述を見て置こう。411頁15行め~412頁6行め、 第四章は資料集成的な部分で、今日の本づくりからすれば、さらに収録が忌避される。これを省略せず一章に位置づ/けたのは、社会科…

佐藤健二『浅草公園 凌雲閣十二階』(3)

一昨日の続き。 9月17日付(1)に引いた「あとがき」に、佐藤氏本人が述べているように「いささか風変わり」で「すこし破格」な本書は、すんなり計画が進んで刊行された訳ではないらしい。410頁8~11行め、 この本はすでに暗示しているように、いくつかの出…

祖母の蔵書(121)田辺聖子④

居間の簞笥の上から7段めに1冊、8段めに9冊、田辺氏の文庫本が入っていた。 以下、文庫版の初刊の順に、文庫別に整理して置こう。但し『言い寄る』『私的生活』『苺をつぶしながら』は3部作なのでそこだけ入れ替えた。所在場所を、簞笥の7段めを7、8段めを…

鑓水の地名(3)

「槍の血を洗った水」から鑓水と云う地名が付いた、と云う説は既に定着しつつあるようです。 その元になったと思われる、「白水」もしくは「とぎ水」或いは「槍研ぎ水」の伝説(?)を、私は小倉英明『私たちの郷土由木村』の他にも3種の文献で見ておりまし…

お詫びと修正

昨日の記事を投稿してから、ふと「月別アーカイブ」欄を見て一驚を喫したのである。 月別アーカイブ 2022 (275) 2022 / 10 (1) 2022 / 9 (31) 2022 / 8 (31) 2022 / 7 (31) 2022 / 6 (30) 2022 / 5 (31) 2022 / 4 (30) 2022 / 3 (31) 2022 / 2 (28) 2022 / 1…

池内紀『記憶の海辺』(6)

池内氏の話ではないですが、最近「炎上」している書籍に、次の本があります。これは版元が絶版回収を決定したそうです。ウルトラマンの「正義」とは何か作者:花岡 敬太郎青弓社Amazon これも私は見ておりません。しかし佐村河内守(1963.9.21生)の『交響曲…

奥野健男『北杜夫の文学世界』(6)

昨日に続いて、奥野健男『北杜夫の文学世界』から当ブログの記事の参考になりそうな箇所を見て置きましょう。 2020年11月1日付「赤いマント(294)」に、ブラジルの日本語日刊新聞「ニッケイ新聞」のサイト「ニッケイ新聞WEB」の2007年6月27日付「作家・北杜…

奥野健男『北杜夫の文学世界』(4)

私は資料として使おうと思った書物について、異版がある場合、一応、諸本を確認してその本の由来や改訂箇所など、版ごとの特色なりを確認して置くことにしていて、当ブログはその備忘録みたいなものである。もちろん異版と云うなら、初出まで確認して置きた…

北杜夫『南太平洋ひるね旅』(1)

・新潮文庫2118(1)*1 ・昭和四十八年 四 月二十五日 印 刷・昭和四十八年 四 月 三十 日 発 行(233頁)¥ 140 ・昭和四十八年 四 月 三 十 日 発 行・昭和 六 十 年十一月二十五日 二十一刷(235頁)定価320円 ・昭和四十八年 四 月 三 十 日 発 行・昭…

祖母の思ひ出(05)

昨日書いた内容について、家人からクレームが付いた。そして「あなたは他人の記憶をあげつらっているのに、自分は記憶のまま確認せずに書いていて良いのか」と言うのである。 確かにその通りなのだけれども、敢えてやっているので、取り敢えず今、私の記憶し…

阿知波五郎「墓」(27)

さて、当ブログは、飽くまでも確認作業ノートで、普通なら公開しないところまで示して置こうと云う意図でやっておりますので、非常に読みづらく、脇道にも逸れますし(しかしその場で書いて置かないと忘れてしまう)過去記事に書いたことを忘れて繰り返すよ…

子不語怪力亂神(3)

昨日の続きだけれども芥川龍之介の話には戻らないので、別の題にした。 * * * * * * * * * * 『東日流外三郡誌』にハマっていた友人の主張は、――仮に偽書であったとしても、このような本が生み出される土壌があったことには変わりないのだから、や…

Twitter(2)

4月が終わって5月になりました。 赤マントの一件、現在、烏山氏の申告を信じて、結果的に似たのだ、と云う解釈を取ることにしましたが、烏山氏が当ブログを見た(知った)上で、番号付きの連載をきちんと辿っていなかった、或いは辿った上で似た報告をしよう…

文体について

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めた『三田村鳶魚日記』の検討が長くなりすぎたので、今更ながら、「赤いマント」記事の一部を『三田村鳶魚日記』に改称することにしました。本文中の番号のズレ(177)を(175)に修正…

赤いマント(175)

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めた『三田村鳶魚日記』の検討が長くなりすぎたので、今更ながら『三田村鳶魚日記』に改称することにしました。すなわち「赤いマント(172)」を4月6日付「『三田村鳶魚日記』(01)」…

赤いマント(174)

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めた『三田村鳶魚日記』の検討が長くなりすぎたので、今更ながら『三田村鳶魚日記』に改称することにしました。すなわち「赤いマント(172)」を4月6日付「『三田村鳶魚日記』(01)」…

赤いマント(173)

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めた『三田村鳶魚日記』の検討が長くなりすぎたので、今更ながら『三田村鳶魚日記』に改称することにしました。すなわち「赤いマント(172)」を4月6日付「『三田村鳶魚日記』(01)」…

赤いマント(172)

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めた『三田村鳶魚日記』の検討が長くなりすぎたので、今更ながら『三田村鳶魚日記』に改称することにしました。すなわち「赤いマント(172)」を4月6日付「『三田村鳶魚日記』(01)」…

赤いマント(171)

【4月10日追記】 以下の内容については、先方より誠意ある回答を得て解決しました。 記事については備忘と自戒のため、そのままとして置きますが、現在何の問題もなきことをお断りして置きます。 * * * * * * * * * * 昨日のうちに主張したいとこ…

赤いマント(169)

【4月10日追記】 以下の内容については、先方より誠意ある回答を得て解決しました。 記事については備忘と自戒のため、そのままとして置きますが、現在何の問題もなきことをお断りして置きます。 * * * * * * * * * * 昨日の一件に関しては、四月…

赤いマント(168)

【4月10日追記】 以下の内容については、先方より誠意ある回答を得て解決しました。 記事については備忘と自戒のため、そのままとして置きますが、現在何の問題もなきことをお断りして置きます。 * * * * * * * * * * 私は西暦は余り好きではない…

森類『鴎外の子供たち』(4)

昨日の続き。 ・山﨑國紀『鴎外の三男坊 森 類の生涯』(3) 本当なら頭から順にメモを取りながら読むところなのだけれども、なかなかその余裕がない。だから、風呂上りの湯冷ましなどに読んで、粗方読み終えてしまった。細かいところでいろいろ気になった…

改めて御挨拶

昨日10時50分にはてなダイアリーに最後の記事を投稿し、22時50分にはてなブログへのインポートを完了しました。 8年と1ヶ月、日々見慣れたはてなダイアリーには愛着がありましたが、ダイアリーとブログの二重生活(?)を続ける自信もないのでリダイレクトま…

はてなダイアリー

1月18日付「新聞夕刊の日付(2)」の前置きに述べたように、はてなダイアリーが終了するので「下書き記事」を手作業(?)で移行しつつあるが、数年前の旧稿に「創作」が混ざっていた。――当時、都内に出勤していて度々遅延に巻き込まれて遅刻することがあり…

美術の思ひ出(3)

昨日今日に述べた出来事については、20年余り前に書き留めて置いたので、それで今でもある程度思い出せるのだ、と思っていたのですが、どうもそうではなくて、他に書いたことのない中学の時のことをいろいろ、思い出しています。 11月9日付「校舎屋上の焼身…

鉄道人身事故の怪異(10)

2014年5月10日付(09)から随分間が空いてしまった。すぐにも続稿を上げるつもりだったのだが、小池壮彦『日本の幽霊事件』が取り上げる、昭和35年(1960)7月の常磐線中川鉄橋での男性工員(18)の自殺について、「朝日新聞」や「読売新聞」のデータベース…

広坂朋信『東京怪談ディテクション』(1)

・『東京怪談ディテクション――都市伝説の現場検証』1998年8月20日初版第1刷発行・定価1700円・希林館・246頁・四六判並製本東京怪談ディテクション―都市伝説の現場検証作者: 広坂朋信出版社/メーカー: 希林館発売日: 1998/08/01メディア: 単行本この商品を…