2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧
・朝里樹『日本現代怪異事典』(5) さて、昨日まで検討したように、若干私のフォローしていない説も提示されていましたが、それはともかくも、朝里氏は赤マント流言の実態には全く迫れていません。ですから私は特に本書を取り上げる意味を感じず、取り上げ…
・朝里樹『日本現代怪異事典』(4) 早速、朝倉喬司「「学校の怪談」はなぜ血の色を好むのか?」=「「学校の怪談」はなぜ血の色が好きなのか?」=「トイレの花子さんはなぜ死んだ?」の載っている雑誌か本を借りて来て、朝倉氏の説を再検討したいところなの…
・朝里樹『日本現代怪異事典』(3) 朝里氏は「発生の背景」を述べたものとして、物集高音『赤きマント』に続いて次の文献を取り上げております。26頁下段16行め~27頁上段4行め、 また別冊宝島編集部編『伝染る「怖い噂」』/の中の朝倉喬司「『学校の怪談』…
・朝里樹『日本現代怪異事典』(2) 昨日は、朝里氏が人攫いの赤マントの典拠とした『魔女の伝言板』『現代民話考7』に、改めて批判を加えて置きました。ともに(朝里氏は体験者には注意していないのですが)三原幸久と北川幸比古が赤マント流言の当時耳に…
・朝里樹『日本現代怪異事典』(1) それでは、11月24日付(212)に取り上げた朝里樹 監修『大迫力! 日本の都市伝説大百科』の下敷きになったと思しき、朝里樹『日本現代怪異事典』26頁上段5行め~27頁中段17行め「赤マント(あかまんと)」項を検討して見…
11月21日付(3)の続きであれば、神門酔生『芥川龍之介殺人事件』と、同じシリーズ『卑弥呼の木像が出た!』『忠臣蔵なんてなかった』について少しでも検討して見るべきなのだけれども、現在の時間と精神に余裕のない(経済的余裕もないけれども、それはま…
・朝里樹 監修『大迫力! 日本の都市伝説大百科』(2) 西東社の「大迫力!」シリーズは、初めA4判の「写真と絵でわかる」シリーズが出て、次いでA5判のイラスト「大百科」シリーズが現在も続刊中で、「日本の都市伝説」は最新刊である。大判ビジュアル図解 …
・朝里樹 監修『大迫力! 日本の都市伝説大百科』2019年9月5日 発行・定価1300円・西東社・223頁・A5判並製本大迫力! 日本の都市伝説大百科作者: 朝里樹出版社/メーカー: 西東社発売日: 2019/08/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見る オールカ…
昨日の続きだけれども芥川龍之介の話には戻らないので、別の題にした。 * * * * * * * * * * 『東日流外三郡誌』にハマっていた友人の主張は、――仮に偽書であったとしても、このような本が生み出される土壌があったことには変わりないのだから、や…
・松田奈緒子「私の好きな芥川龍之介」(3) 昨日の続きで答え2の後半、3頁下段11~18行め、 随筆なども読むうちに、芥川が学生時代に千駄木の鴎/外の旧居・観潮楼の前を通っていたということを知って、/自分もそこを通ったことがあると思ったら、急に身…
・松田奈緒子「私の好きな芥川龍之介」(2) 昨日の引用では、松田氏は文学少女ではなかったように読めてしまうが、実はそんなことはないので、答え1の続き、11~14行め ・・・・。特に興味を持ったというわけではなかった/ですね。高校時代は太宰治の小説をよ…
・松田奈緒子「私の好きな芥川龍之介」(1) 題は『えへん、龍之介。』でも良かったのだが、『えへん、龍之介。』を研究し得るほどに私は芥川龍之介に嵌まれていないので、11月7日付「芥川龍之介旧居跡(07)」に取り上げた「KAWADE 夢ムック」の方を題にし…
・『ローム ミュージック ファンデーション SPレコード復刻 CD集 日本SP名盤復刻選集 Ⅳ』解説書(4) 昨日の続き。 濱田滋郎「【楽曲解説】」、64頁6~11行め「12.F.ジルヒャー(訳詞:近藤朔風):ローレライ(1837)」は作曲家と曲、訳詞者に…
・『ローム ミュージック ファンデーション SPレコード復刻 CD集 日本SP名盤復刻選集 Ⅳ』解説書(3) 一昨日からの続き。 49頁3行め~65頁14行め「CD3 日本人音楽家海外録音」の解説は、11月15日付(2)に述べたように、49頁4行め~60頁16行め、ク…
Wikipedia ドイツ語版「Hatsue Yuasa」項、立項者の Nicole は2017年1月17日の2度め*1の加筆で、歿年を「1945年以降」から「1943年以降」に改めている。1945年と云うのは、モーツァルト『フィガロの結婚』の「ケルビーノのアリア」の録音が、1945年に発売さ…
・『ローム ミュージック ファンデーション SPレコード復刻 CD集 日本SP名盤復刻選集 Ⅳ』解説書(2009年5月発行・財団法人 ローム ミュージック ファンデーション・218頁) 11月8日付(1)に触れたように、湯浅氏についてネット上で最も充実した伝記…
・Lyle Hiroshi Saxon の1990年8月7日(4) 引き続き後半、田端切通しを童橋で渡って以降の足取りも辿りたいところなのだが、草臥れた。それに「芥川龍之介旧居跡」については、前回取り上げたところで済んでいる。 そこで、後半については別の題で追って取…
・Lyle Hiroshi Saxon の1990年8月7日(3) 一昨日からの続き。昨日は地図に載っていない路地の検証に明け暮れてしまった。全くの脇道で、一昨日からの実質的な移動距離は50mくらいにしかならない。 それでも動画の再生速度を 0.25 に下げて(だからいよい…
・Lyle Hiroshi Saxon の1990年8月7日(2) 昨日の続き。 もっと音声に注目すべきかとも思ったのだが、途中で Saxon 氏が語っている内容も listening が入試になかった世代の私には(世代は関係ないか)十分に聞き取れないし、更に膨大な作業量になってしま…
・Lyle Hiroshi Saxon の1990年8月7日(1) それでは前回貼付した、芥川龍之介旧居跡を撮影した Lyle Hiroshi Saxon の動画を見て行くことにするが、私は当該箇所だけを見ると云うことに不安を覚えるタチなので、頭から一通り確認して置くこととする。 平成…
2018年6月30日付「三軒茶屋の思ひ出(2)」では、平成初年に通学に使用した東急世田谷線について、流石に記憶が薄らいできたが、それを補って余りある、私が利用する何年か前の世田谷線を撮影した動画が幾つか YouTube に上がっているのを挙げて、 次回、盛…
・文藝別冊「芥川龍之介」没後九十年 不滅の文豪(2) 11月6日付(06)に見た、松田奈緒子『えへん、龍之介。』巻末の「田端取材記」に、185頁「田端文士村記念館」を恐らく16年振りに見て、以前と「同じ感想」を抱いた、との記述があることに触れて、そ…
湯浅初江(1902.6.22~?)は日露戦争の第三回旅順港閉塞作戦で戦死した海軍少佐湯浅竹次郎(1871~1904.5.3)の娘で、ドイツで活躍したソプラノ歌手である。 ネット上で最も詳細な伝記である Wikipedia ドイツ語版「Hatsue Yuasa」項は「湯浅初枝」と漢字を…
・文藝別冊「芥川龍之介」没後九十年 不滅の文豪(1) 文藝別冊 芥川龍之介 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)作者: 河出書房新社編集部出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2017/11/09メディア: ムックこの商品を含むブログ (1件) を見る・2017年11月30日初版発…
・松田奈緒子『えへん、龍之介。』(2) 巻末、183~189頁「田端取材記」について。 183頁1コマめ「BE・LOVEさんに 送った 『えへん、龍之介。』の パイロット版ネーム OKがでる!」に始まり、2~3コマめに断った「いろんな編集さん」のうち…
吉野朔実(1959.2.19~2016.4.20)の書評エッセイ漫画は、2017年7月8日付「夏目漱石『こゝろ』の文庫本(19)」に見たように、集英社文庫の夏目漱石作品のカバー表紙を吉野氏が手掛けた事情を述べたものとして注意していたのだが、ついでに角川文庫版の2冊に…
・吉野朔実『お父さんは時代小説が大好き』(4) 昨日触れた「似たような経験」だが、2つばかり思い出した。しかし、通じるものはあると思うがそんなに似てはいない。だから、忘れた頃にこっそり書いて置こうと思っている。 さて、芥川龍之介旧居跡が3筆に…
・吉野朔実『お父さんは時代小説が大好き』(3) 昨日の続き。 芥川龍之介旧居跡の「 “ぜんぜん知らない人” 宅」に当たる部分(東京都北区田端1丁目20-9)が現在「北区管理地」になっていることについて、何かするつもりなのかと検索して見るに、北区HPに「…
・吉野朔実『お父さんは時代小説が大好き』(2) 昨日引いた、17頁3コマめのナレーションの続き。 ・・・・。 敷地はすでに二分割されて二軒の家族が 住んでいた。【右】/道路の塀際に並んだ山茶花だけは 芥川の住んでいた頃からあったらしい。 手前の家の庭は…
・吉野朔実『お父さんは時代小説が大好き』(1) 芥川龍之介が田端に住んでいたことは、もちろん知っていたけれども、私は都内はそれなりに歩いたけれども余り名所巡りみたいな按配では歩かなかったので、田端の切通しも何度も歩いたけれども、芥川旧居跡を…