瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

雑記

校舎屋上の焼身自殺(30)

投稿当初、「道了堂(50)」と題していたのだが、そうでない話題で長くなった。「学校の怪談」と卒業生、と題しても良いかと思ったのだけれども、例にはしているけれどももっと大きい問題を扱っているつもりである。そこで却って限定して、仮に、例の代表と…

謬説の指摘(5)

これは昨日投稿するつもりだったのだけれども、書き上げる前に解除し忘れていた別稿の予約投稿が実行されてしまったので少し間が抜けているが1日遅れで上げて置く。従って文中の「昨日」は一昨日、「今日」は昨日のことである。 * * * * * * * * * …

成瀬昌示 編『風の盆おわら案内記』(7)

前回、第四章「風の盆のこころ」にある、編者の成瀬氏が何十年(!)も風の盆を見ておらず、住居も富山市に構えていたとの記述を引用した。 しかし、その後、八尾の実家に戻ったらしい。昨日の引用に続く最後の部分、②新版108頁③定本116頁下段、前を1行分空…

新聞解約の辯(3)

秋、楽観論が世界にも日本にも広がっていて、職場でも窓は一昨年の寒くなり始めた頃だって閉まっていたが、昨年の同じ時期には部屋の入口のドアも気が付くと閉まっていた。そして私も、そこに隙間を作ろうと思ったとしても、実行を躊躇するようになっていた…

白馬岳の雪女(070)

・遠田勝『〈転生〉する物語』(29)「二」 今週、仕事の方で何ヶ月か前にやった作業を久し振りにやって見たのだが、吃驚するくらい、捗らなかった。機械が新しくなったと云うこともある。それと同じで、遠田氏の本の検討も「一」とこれに関連する「二」の1…

成瀬巳喜男監督『女の中にいる他人』(1)

・成瀬巳喜男監督『女の中にいる他人』昭和41年(1966)1月25日公開女の中にいる他人 [DVD]小林桂樹Amazon女の中にいる他人 【東宝DVDシネマファンクラブ】小林桂樹Amazon女の中にいる他人 [レンタル落ち]Amazon女の中にいる他人 [DVD]小林桂樹Amazon 以前、…

白馬岳の雪女(45)

7月の1回めのワクチン接種後、左腕が痛くなったのはもちろんだが、激しい運動はしないようにとも言われたので、土曜・日曜・休日と安静にして過ごした。発熱はしなかった。先月の2回めの後は、腕の痛みはさほどではなく、全身に倦怠感があった。やはり発熱は…

白馬岳の雪女(44)

仕事から帰って遅くなった昼食を済ませ、お茶を飲みながら録画して置いた笑福亭仁鶴追悼特集の「バラエティー生活笑百科」を見て、泣けて泣けて仕方がなかった。 私は仁鶴室長の全盛期も知らないし、落語も最近まで聞いたことがなかった*1。 兵庫県立高校時…

白馬岳の雪女(27)

・遠田勝『〈転生〉する物語』(07)「一」4節め② 「一 白馬岳の雪女伝説」の4節め「『山の伝説』」について、昨日の続き。 26頁1~9行め、 なお、この青木純二の一九三〇年というのは、白馬岳の雪女伝説として最古のものであるだけで/はなく、白馬岳という…

白馬岳の雪女(16)

今回は言い訳と余談に終始するので、当ブログを毎回確認している読者は殆どいないのですが(笑)、何処かで読んだような繰り言ばかりであることを、念のため初めにお断りして置きます。(8月9~10日) * * * * * * * * * * さて、この主題では、7…

新聞解約の辯(2)

6月12日付(1)に述べたように、今月から新聞を解約したので、狂気のイヴェントに関する情報を殆ど見ずに過ごしている。本当に解約して良かった。 全く予想通りに推移している。奇怪なのは、政府やその関係者が全くの楽観論で、この程度の予測も出来なかっ…

芥川龍之介「尾生の信」(12)

さて、7月14日付(11)までの『荘子』に続いて『戦国策』『史記』『淮南子』を見て、それから「微生高」について確認するつもりだったのだけれども、借りていた本を返却してしまって、今、こういう時世なので続けて借りることが出来ない。前回の緊急事態(何…

芥川龍之介「尾生の信」(7)

人と待合せて、すっぽかしたこともすっぽかされたこともあるが、それも昔の話で、最近は別にコロナでなくても、とんと人と待合せることなんてなかったのだけれども、もっと昔になると私も尾生ぐらいに義理堅かった。と云って、思い出すのは幼稚園に入る前(…

芥川龍之介「尾生の信」(6)

昨日の続き。 ・林道春『春鑑抄』(2) それでは「〇信」の五十五丁裏4行め~五十六丁裏9行め、尾生の話をその前後も含め抜いて置こう。 早稲田大学図書館雲英文庫本から文字起しして奈良女子大学学術情報センター本で校正した。仮名抄の版本の片仮名には異…

芥川龍之介「尾生の信」(4)

さて、ロマンチックでない私は、来ない人を待ち続けたような経験も、あったようななかったような、なかったと書くつもりが、よく考えて見るとあったのだけれども、それよりも、私が行かなかったことの方が多かったのである。 事情は様々である。しかし、携帯…

池内紀『記憶の海辺』(6)

池内氏の話ではないですが、最近「炎上」している書籍に、次の本があります。これは版元が絶版回収を決定したそうです。ウルトラマンの「正義」とは何か作者:花岡 敬太郎青弓社Amazon これも私は見ておりません。しかし佐村河内守(1963.9.21生)の『交響曲…

睡眠不足(6)

例年、この時期は庭の梅を朝晩拾って、洗って陰干しして、寝る前に数百粒、蔕を取り甚だしい傷がないか1粒1粒確かめながら硝子瓶に放り込んで、と云った作業で睡眠不足になる。今年は実の成る時期が少し早かったので、初めの頃の分は無駄にしてしまった。そ…

新聞解約の辯

・友Aに送る手紙 拝啓、まだ梅雨に入らぬままに暑い日が続いておりますが、感染などせずに無事にお過ごしでしょうか。 さて、昨秋祖母の訃音を伝えた葉書に、近いうちに連絡すると書いたのですがそのままになっておりました。実は『山の傳説』等の青木純二…

越中の思ひ出(5)

昨日の続き。 私は国立の大学院に騙されるようにして移って、2度学会発表をさせられたのだが、うち1度が金沢であった。 そこで、新宿で再会してしばらく車中で久闊を叙した越中の友人に早速連絡して、またお世話になりたいと言うと快く引き受けてくれた。 こ…

越中の思ひ出(4)

題とは相違して信越国境の思ひ出みたいな按配だが、越中旅行の途次の体験なので題はそのままにして置く。 昨日の続き。 さて、南小谷駅で2輛編成の気動車の、確か、1輛めの窓際に乗って発車を待っていると、新たに松本方面からの列車が到着したらしく、ぞろ…

越中の思ひ出(3)

昨日の続き。――越中の地名を幾つも眺めているうちに思い出が甦って、少しずつ記憶を辿って行くうちに、覚えず妙なことを思い付いてしまった。 さて、当時の私はどう思ったのかと云うと、友人の、短大を卒業して就職してもう2年になろうと云う高校の同級生か…

越中の思ひ出(2)

昨日の続き。 私が初めて越中を訪ねたのは学部を卒業した3月上旬、卒業旅行と云うほどではないが、青春18切符でサークルの友人たちの実家に泊めてもらって、まづ卒業後北海道で就職することが決まっていた者の実家に、恐らく最後の機会になるわけだから泊め…

越中の思ひ出(1)

当ブログで、未来社版『越中の民話』や、石崎直義 編著『越中の伝説』を取り上げている理由は、そのうちに分かると思いますが、これらの本を見ているうちに越中に出掛けたときのことを色々と思い出したのである。 私が越中に出掛けたのは3度、学部を卒業した…

駒村吉重『君は隅田川に消えたのか』(20)

・吉田正三について(5) 一昨日からの続きで、東京新聞社社会部 編『名人 〈町の伝統に生きる人たち〉』105頁16行め~106頁15行めを見て置きましょう。 ‥‥。むか/しは、父親の描いた絵馬を、千住から/池袋あたりまで持っていった。【105】 「雑司ケ谷の…

和楽路屋『東京区分地図帖コンパクト版』(2)

昨日の続き。 ・冨田均『住所と日付のある東京風景』(2) この地図のことは28篇め、235~242頁「地図と高速道路と猫」にも、236頁16行め~237頁11行め、 和楽路屋発行の『東京都区分地図帖コンパクト版』をとり出す。これが今の東京を歩くには絶/好の地図…

和楽路屋『東京区分地図帖コンパクト版』(1)

雑司ヶ谷の高田書店には、私には勿論、ここまでする程の思入れがあるはずもないのだが、思い掛けず新たな切り口が得られることもあるので、事の序でに色々と、図書館に行く度に漁ってしまうのである。 ところで、2020年2月撮影の Google ストリートビューに…

小沢昭一『裏みちの花』(1)

①単行本(文藝春秋・282頁・四六判上製本)裏みちの花作者:小沢 昭一文藝春秋Amazon・一九八九年八月三十日 第一刷・定価1262円 ・一九八九年八月 三 十 日 第一刷・一九九〇年九月二十五日 第三刷・定価1262円 カバーは第一刷と第三刷で同じ。異同は奥付の…

中学時代のノート(26)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(23) 中学2年生、昭和60年(1985)の夏(推定)に書いた、昭和55年(1980)から昭和57年(1982)に掛けて、私が兵庫県明石市大久保町高丘の、明石市立高丘東小学校で聞いた話を纏めたノートの記載は、前回までで全て紹介し…

祖母の思ひ出(07)

・森田たま『もめん隨筆』(1) 義理の祖母は生い立ちから戦後のことまで、6月11日付(01)に述べた御機嫌伺いのときなどに、折に触れて様々な回顧談を聞かせてくれたのだが、ある日、馴染みの料理屋で御相伴に与っているときに「森田たまさんの『もめん随…

elevator の墜落(4)

本当は2019年7月20日付(3)の続きで、北杜夫の著書の記述を確認して置くつもりだったのだけれども、2019年8月20日付「北杜夫『どくとるマンボウ医局記』(1)」及び2019年8月21日付「北杜夫『どくとるマンボウ医局記』(2)」に諸本の確認をしているうち…