瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

廃棄冊子目録(03)文化財

 幼少期に仏像に嵌まったことがあって以来、寺をよく見て回るようになっていたが、秋の「文化の日」の頃に実施される文化財公開の催しをチェックするようになったのは横浜市立中学校の生徒だったときで、東横線に恐らく初めて乗って川崎市影向寺に出掛けた。それまでたまに乗っていた国鉄京急線に比べて、東横線の運賃が恐ろしく安いことに吃驚した記憶がある。それから、同じ日だったか、別の日だったか、横浜市港北区新羽町の西方寺にも行った。綱島駅からバスに乗って、バスの運転手に行き先を確認するとき「新羽」が読めなくて「シンハネ」と言って訂正されたことだった。寺では住職と、やはり本尊阿弥陀如来坐像を見に来ていたオジさんに「将来が楽しみですな」と言われたのだが、今や信仰心はまるで失せて(当時もあった訳ではないが)仏像など滅多に見ないで老境に入ろうとしている。帰りはもう暗くなっていて、バス停でバスの時間を見るに、次の便まで結構時間があるので、1つ先のバス停、1つ先、と歩いて行くうち、綱島駅まで歩いてしまったように記憶している。今、検索してみると 3.3km 程、当時の私もよく歩いていたからそんなに苦になる程でなし、かつ、行きにまだ明るいうちにルートを見てあったから不安も感じなかった。いや、もうぼんやりしたものでしかない。いづれ、自転車で当時のバス路線を辿ってみることとしよう。
 天長節改め明治節改め「文化の日」関連の催しではないが、2017年3月13日付「赤川次郎『早春物語』(1)」に触れた、4月の「鎌倉まつり」も、文化財公開イベントだった訳で、中学の頃の私はこういう企画をとらえてよく見て回っていたのだった。
 兵庫県立高校の生徒だった頃は、1年生のときは山岳部で疲れ切っていてそんな余裕はなかったし、2年の秋は山岳部は開店休業状態だったから余裕はあったはずだが文化財公開企画の記憶はない。関西には死ぬまでに1~2年は暮らして、初見・再見、色々見ておきたいと思っていたのだが、もうその機会は作れそうにない。3年の秋は余り勉強していなかったが受験生であった。
 だから久し振りに文化財公開の催しに参加したのは高校を卒業して上京、1年間の浪人生活を経て大学生になってからである。しかし実際にどうしていたのか、もう記憶が曖昧になっていて、当時の資料を掘り出さないことには何とも言えない。女子高講師時代には「ぐるっとパス」を毎年買って、上野動物園などにも1人で出掛けた。私は折角来たからには公開されているものは一通り眺めるけれども、余り長居はしない。たまに好きなものを好きなだけ眺める。全く自分のペースで動くのが心地良い。
・「東京文化財ウィーク」都内文化財一斉公開事業/平成11年11月3日⇒14日(東京都教育庁生涯学習部文化課・33頁・25.8×12.4cm中綴じ)
・「東京文化財ウィーク」文化財関連事業/平成11年10月1日~11月30日(東京都教育庁生涯学習部文化課・A4判3つ折)
 |市区町村名|事業名|事業概要|①日時 ②会場 ③会場までの交通 ④申込方法 ⑤申込先 ⑥問い合わせ先 ⑦応募締め切り ⑧募集人数 ⑨備考・その他|主催・後援等|の一覧表。
・「東京文化財ウィーク」文化財関連事業/平成11年10月1日~11月30日(東京都教育庁生涯学習部文化課・A4判3つ折)
 ダブリ。
・「東京文化財ウィーク 2017」通年公開ガイド(平成29年9月発行 東京都教育委員会印刷物登録 平成29年度第27号、編集・発行 東京都教育庁地域教育支援部管理課文化財保護担当・102頁・25.7×12.5cm中綴じ)
・「東京の文化財」第74号(平成9年(1997)11月28日・東京都教育庁生涯学習部文化課・A4判(A3判2つ折)2穴・カラー)
・新宿300年記念「内藤新宿文化財特別公開」日時:平成10年11月14・15日/午前9時~午後3時、主催:新宿区教育委員会・新宿歴史博物館、B5判(B4判2つ折2枚)6頁・薄い黄色)
文化財情報誌『あずま』二号(1999年6月1日・(有)東伸企画内「あずま」編集室・A3判(A2判2つ折)カラー)
文化財保護強調週刊 11月1日(月)~7日(日)「文化財を考える ―未来へのかけはし―」No.111388(主催:世田谷区教育委員会、B5判チラシ)
 6つの催しの紹介。何処にも年が示されていないが区立郷土資料館の企画展「これは何でしょう ぱあと3/―紀銘民具展―」の開催期間から平成11年(1999)と判明。(以下続稿)