瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

改版

日本の民話『紀伊の民話』(07)

8日前の続き。今年は人手不足で勤務時間を増やされてしまい、出勤日も多くなって呑気にブログを書いていられなくなった。――毎日投稿するのを止めたのは、たまたま投稿出来なくなって継続記録(?)が途絶えたので、ならば別に毎日でなくても良いか、と思った…

日本の民話『紀伊の民話』(4)

昨日の続き。――過去の記事を確認してから書き始めたら文体が敬体になってしまった。そういう気分なのでそのままにして置く。 さて、昭和36年(1961)11月15~17日の「竜の子太郎」初演(砂防会館)時のパンフレットの松谷みよ子「作者の言葉」では、この「旗…

日本の民話『紀伊の民話』(1)

未来社『日本の民話』シリーズでは、日本の民話56『紀州の民話』が昭和50年(1975)に徳山静子 編で出ているが、当初、昭和35年(1960)に『紀伊の民話』の題で刊行されるはずであった。しかしこれは実現しなかった。 ――瀬川拓男・松谷みよ子夫妻は未来社の…

祖母の蔵書(188)吉屋信子③

初め4月10日付(187)の「吉屋信子②」に「5月1日追加」と註記して加筆していたのだが、AJBCについて調べたりして長くなったので独立させることにした。 ・『ある女人像/―近代女流歌人伝―』昭和四十五年十月一日 AJBC版第一刷・頒価500円・新潮社(頒布…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(193)

怪異妖怪愛好家・作家の朝里樹が「蓮華温泉の怪話」の類を「おんぶ幽霊」と呼ぼうとしていることについては、2018年8月18日付(035)以来縷々批判を加えたのですが、全く気付いていないのか、それとも気付いていても黙殺しているのか、とにかく私の云うこと…

祖母の蔵書(187)吉屋信子②

昭和20年代の吉屋信子の本は、何処かに持ち込むつもりで早い時期に持ち出していた。 それは、もう手にすることもあるまいから、もう少々研究(?)してから古書店に持ち込もうと思っている。 2023年7月26日付(116)に取り上げた『吉屋信子全集』は、ゴキブ…

祖母の蔵書(186)江國滋

・『日本語八ツ当り』 単行本は仏間の硝子棚、文庫版は寝間の本棚にあったと思う。 ①単行本(一九八九年八月一五日 印刷・一九八九年八月二〇日 発行・定価971円・新潮社・208頁)日本語八ツ当り作者:江國 滋新潮社Amazon※ 帯あり、書影に同じ ※ 巻四つ折の…

祖母の蔵書(185)男性小説家拾遺

とにかく入力して処分してしまわないといけないので2023年6月8日に「祖母の蔵書()寝間の硝子棚の男性小説家」等と云う曖昧な題で、幸田露伴と半村良の2冊で下書きを拵えた。8月1日に井上靖の1冊を足したけれどもこれは10月10日に2023年8月25日付(145)に…

祖母の蔵書(184)古典②随筆

・岩波文庫30-112-1 西尾実・安良岡康作 校注『新訂 徒然草』1928年12月25日 第1刷発行©・1985年1月16日 第70刷改版発行・2000年5月8日 第104刷発行・定価800円・岩波書店・438頁新訂 徒然草 (岩波文庫 黄 112-1)作者:吉田 兼好岩波書店Amazon※ 栞あり「…

祖母の蔵書(183)古典①物語

・角川文庫933『今昔物語集 本朝仏法部 下巻』昭和 四 十 年九月 十 日 初版発行・昭和四十八年五月三十日 六版発行・¥280・478 頁 ・角川文庫934『今昔物語集 本朝世俗部 上巻』昭和二十九年九月十五日 初 版 発 行・昭和四十八年四月三十日 二十版発行…

祖母の蔵書(182)司馬遼太郎⑨

司馬遼太郎の『街道をゆく』に関しては、2022年8月10日付(023)に、一昨年の8月中旬までに見付けていた18冊と、寝間の本棚で見落としていた1冊の合計19冊を纏めて置いた。 ところが2023年5月16日付(048)に述べたように、その直後にシリーズの最初の方の8…

森満喜子「濤江介正近」拾遺(11)

3月15日付(10)の続きで、隣の市の中央図書館で借りた森満喜子『沖田総司抄』の第一刷を、2月6日付(04)に記述した第七刷を比較して置こう。 私の見た第一刷のカバーは、特に背表紙が褪色、裏表紙もやや褪色している。異同はカバー裏表紙の左下、第一刷「…

祖母の蔵書(179)源氏物語②

祖母は『源氏物語』に関する本を少なからず持っていた。そこで、①校訂本、②現代語訳・評釈・概要、③主題別解説・評論・エッセイに分けて整理して見る。 『源氏物語』は、高等女学校で教育を受けた世代の女流作家が好んで取り上げている。彼女たち女流作家に…

祖母の蔵書(178)井伏鱒二

祖母は戦争未亡人となって夫の郷里に疎開したもののやはり上手く行かずに親兄姉を頼って上京して、やがて父の元部下の口利きでGHQの地図局に職を得て久しく勤めることになるのだが、その前に三兄の紹介で「家庭文化」と云う雑誌の編集部に勤めて「アメリカ人…

祖母の蔵書(177)随筆

【吉田健一】 寝間の本棚より。 ・幾野宏 訳『まろやかな日本』昭和五十三年七月五日印刷・昭和五十三年七月十日発行・定 価 一四〇〇円・新潮社・221頁・四六判上製本まろやかな日本 (1978年)Amazon※ 帯あり、書影に同じ。 昨年の7月31日にここまで書いて、…

「新潮社の辞典!」の広告(10)

2013年3月25日付(01)を投稿した頃には都内勤務で、昭和の新潮文庫が並んだ公立図書館を歩いて幾つも回れたから(都内までは電車だが)カバー折返しの広告に変遷のあることに気付いて辿って見ようなどと云う発想になったのだった。角川文庫のカバー折返しに…

祖母の蔵書(176)日本文化

仏間の硝子棚より。 ・講談社現代新書256 堀一郎『日本のシャーマニズム』昭和四六年七月一六日第一刷発行 昭和五二年二月一〇日第三刷発行・定価=390円・228頁日本のシャーマニズム (講談社現代新書 256)作者:堀 一郎講談社Amazon 昨年の7月27日にメモして…

津留宏『一少女の成長』(07)

・石原静子の著訳書(1) 石原氏には故石原静子先生を偲ぶ会実行委員会 編『「小さな実験大学」の発掘者 追悼 石原静子先生』(2011年7月・町田 : 和光学園・159頁)なる追悼文集があって和光大学附属梅根記念図書・情報館に所蔵されている。「一般注記」項…

祖母の蔵書(175)有吉佐和子②

祖母は有吉佐和子を愛読していた。単行本15冊は2023年7月19日付(109)に纏めて置いた。その後、古本屋に見せたのだけれども採ってくれなかったので『女二人のニューギニア』だけ持ち帰って他は祖母宅に残して置いた。 ここには、あちこちに分散してあった文…

祖母の蔵書(173)推理小説家

これはそもそも一昨年の8月8日に「祖母の蔵書()西村京太郎」と題して書き始め、その後、昨年7月18日に2冊追加してそのままになっていた。よって以下、新たに見出し【西村京太郎】を追加して以後の本文に見える「昨年」は2022年である。 【西村京太郎】 祖…

森満喜子「濤江介正近」拾遺(09)

森氏は最晩年に旧著を2冊、新装版として再刊しているが、どちらにも森氏が新たに加えた要素はない。 うち1冊は旧版をそのまま用いている。もう1冊は全面的に組み直している。 ⑨『沖田総司・おもかげ抄 <新装版>』 本書は④『定本 沖田総司――おもかげ抄』ほ…

森満喜子「濤江介正近」拾遺(04)

昨日の続き。 ②『沖田総司抄』 私が見たのはカバー裏表紙に「60年3月25日」とある「受入」票が貼付されている第七刷のみである。 そこで2023年12月24日付「森満喜子「濤江介正近」(16)」に上げた第三刷と第五刷のオークションサイトの画像も参照して…

森満喜子「濤江介正近」拾遺(02)

1月14日付(01)に続けて森満喜子の著書と経歴について確認して行くつもりだったのだが、どうせやるなら一通り揃えてからにしようと思って、近隣市の図書館の書庫に眠っている著書を借り集めている。既に殆どを取り上げているが、ここに纏めて示して置くこと…

名和弓雄『拷問刑罰史』(01)

そもそも昨年のうちに取り上げるつもりだったのだが、年末年始には住所録の更新を兼ねた年賀状以外に何もしないし、神社にも寺にも行く気がしないので初詣なんてもう何年も行っていなくて、私にとっては別に特別な時期ではなくて、まぁ寒い時分に仕事を休ん…

祖母の蔵書(171)吉川英治③

・『新書 太閤記』六興出版部・B6判並製本 寝間の本棚に纏めて置いてあった。私は吉川英治の読者ではないのでこの作品についての知識も全くなかったのだが、揃っているようだ。 かつ、吉川氏の作品には初出(連載)から始まって複数の版があるのだが、何番目…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(192)

昨日の記事(の冒頭)を見た家人から「拗らせてるみたいだ(から止しなさい)」と言われたのですけれども、この件に関して、私はかなり(近年諦念に支配されて激するようなことはないものの)立腹しているので、一昨日書いたことは当然の苦情であり、是非と…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(190)

他のことにかまけて後回しにしているけれども、材料がない訳でもなく、追究を止めた訳ではないので、この題で年に1回は投稿して置きたいと思っておるのですが、いざ、過去に集めた材料に取り掛かろうとしても中々確認が難しい。しかし、このままだと当記事の…

白馬岳の雪女(105)

白馬岳の雪女は、柳田國男「山と傳説」を序文のように載せている青木純二『山の傳説 日本アルプス篇』に載ったこともあってか、民俗学の文献にも早い時期から取り上げられている。 ・中山太郎 編『日本民俗學辭典』 ①初版(昭和書房)昭和八年十一月一日 印 …

森満喜子「濤江介正近」(16)

私はこの小説を、東屋梢風のブログ「新選組の本を読む ~誠の栞~」の、2015/11/04「名和弓雄『間違いだらけの時代劇』」によって知ったのだけれども、東屋氏は何故か題を、本作を収録する短篇小説集を紹介した2015/10/08「森満喜子『沖田総司抄』」でも「濤…

森満喜子「濤江介正近」(2)

私は高校3年生のときだけ、誰に誘われたのだったか忘れたが文芸部に所属して、小説みたいなものを書いたことがあるのだが、そのとき隣のクラスの新選組ファンの女子生徒が実に堂々たる、長州の間者として新選組に紛れ込んだ若者を主人公にした小説を書いて、…