改版
今日は市谷加賀町二丁目、そして早稲田南町への転居について筆を及ぼすつもりであったが、もう少々それ以前の学歴・職歴・住所に関する資料を漁って置きたい。 ・『東京帝国大学一覧』 「大学一覧」は大学の年間予定、沿革、法令、規程、在職の教員と在学生…
昨日の続き。 ・赤堀又次郎『御即位及大嘗祭』大正三年三月 十 日印刷・大正三年三月十五日發行・大八洲學會 ・赤堀又次郎『御即位及大嘗祭』大 正 三 年 三 月 十 日 印 刷・大 正 三 年 三 月十五日 發 行・大 正 四 年 五 月 二 日 再版印刷・大 正 四 年…
反町氏の死により本書は未完に終わったが、続いて何が書かれるはずだったのかは、青木正美 作成「反町茂雄年譜」の昭和28年(1953)以後を辿って行けば、その大概を察することが出来る。 かつ、そこで書かれるはずだった内容も、反町氏は著述活動も活発に行…
・奥付裏の目録 編成は第一巻『修業時代』の「おわりに」では全四巻、それが第三巻『古典籍の奔流横溢』の「首に」で、当初『古典籍の奔流横溢』に予定していた内容をもう1冊、第四巻『激流に棹さして』にも回し、当初、最終第四巻に予定していた『賑わいは…
・『一古書肆の思い出5 賑わいは夢の如く』一九九二年 六 月 五 日 初版第一刷発行・口絵+ⅲ+目次+400+15頁一古書肆の思い出 (5) 賑わいは夢の如く作者:反町 茂雄平凡社Amazon・平凡社ライブラリー 277『一古書肆の思い出 5 賑わいは夢の如く』1999年1…
本書の版元は平凡社で、まづ四六判上製本で、次いで平凡社ライブラリー(ライブラリー判・並製本)で再刊された。 ・『一古書肆の思い出1 修業時代』一九八六年 一 月十四日 初版第一刷発行・定価 三〇〇〇円・ⅳ+目次+401+12頁一古書肆の思い出 (1) (修…
図書館 OPAC で検索するに、本書には①1980年版②1982年版③1987年版の3版があることが分かるのですが、1月に取り上げたときには②を見ていませんでした。1月17日付(1)に図書館 OPAC の情報、それから③の「改訂版あとがき」が「一九八二年一二月」付であると…
・山口瞳『男性自身』(3) 2月3日付(341)に山口瞳の生年月日と学年について確認し、2月4日付(342)に『男性自身シリーズ』に見える、赤マント流言に触れた2箇所の短い記述を取り上げた。 2月3日付(341)では、P+D MAGAZINE「【山口瞳電子全集】生誕90…
・ 備仲臣道『美は乱調にあり、生は無頼にあり』(2) 昨日引用した、鈴木義昭『夢を吐く絵師 竹中英太郎』の、鈴木氏と竹中英太郎の次女で湯村の杜・竹中英太郎記念館の竹中(金子)紫館長の対談で、鈴木氏には竹中労の描いた「フィクション」の竹中英太郎…
2006年は竹中英太郎生誕100年になるので、伝記が2点刊行されている。順序として、先に刊行されたものから見て置こう。美は乱調にあり、生は無頼にあり―幻の画家・竹中英太郎の生涯作者:備仲 臣道批評社Amazon・ 備仲臣道『美は乱調にあり、生は無頼にあり 幻…
・木村聖哉『竹中労・無頼の哀しみ』(7)生年月日⑰ 木村氏は昭和5年(1930)生説を採っているけれども、最後の「第十二章 別れの音楽会」でも、196頁6~7行め、 冒頭にも書いたが、私が竹中労さんと初めて出会ったのが二十五歳の時。その時、竹中さんは/三…
続いて、1月24日付(338)に引いた鈴木邦男『竹中労』に、鈴木義昭『風のアナキスト 竹中労』とともに挙がっていた「父親の本」を取り上げようと思ったのだが、その前に『風のアナキスト』と同じ版元から出た、やはり竹中労と一緒に仕事をした経験のある人の…
・山口瞳『男性自身』四六判並製本 山口瞳(1926.1.19~1995.8.30)も赤マント流言についてそのエッセイ『男性自身』で触れている。 ・男性自身シリーズ1『男性自身』昭和 四 十 年 七 月二十日発 行・昭和 六 十 年 五 月二十日二十一刷・定 価 八八〇円・…
・鈴木義昭『風のアナキスト 竹中労』(1)生年⑧ 昨日まで生年月日や幼少期の回想に限ってその記述を拾って見た鈴木邦男『竹中労』124頁11~13行めに、次のように触れてある鈴木義昭(1957生)の本も借りてみた。 ‥‥、鈴木義昭さんは、竹中労の本、それに父…
・鈴木邦男『竹中労』(2)生年月日⑦ 91~141頁「第三章 群れるから無力なのだ」の後半、鈴木氏が東郷健の芝居を襲撃した事件についての鈴木氏を始めとする当事者たちの記憶の食い違いは、回想と云うものが如何に信用ならないものであるかの好例として興味…
一旦切り上げるに際し、幾つか気になったところをメモして置こう。 ・①48頁5行め③48頁1行め「宮沢賢二」は「宮沢賢治」。 ・①50頁11~12行め③50頁7~8行め「‥‥思い返した(ただ残念なことに、この雑木林も近日|中に私立高校/建設の為*1、姿を消すそうだ)…
柴田氏の出身地は①38頁8~9行め③39頁2~3行め「‥‥、多摩川辺り*1|で子供時代/を過した私にとっては、*2旧知のもので、今でもこの声を聞くと少年の日々を|思い出す。」とあるが、①56頁1~8行め③55頁12行め~56頁5行め、 片倉に越して来てから、夏の楽しみ…
2022年2月27日付「八王子事典の会 編『八王子事典』(12)」に参照した、科学技術振興機構のデータベース型研究者総覧「researchmap」の「柴田 隆行/シバタ タカユキ (Takayuki Shibata)」項は、現在(更新日: 2022/09/19)となっている。柴田氏の所属は「…
①1980年初版と③1987年改訂版の比較。細かい改訂が多いので、まづは時期についての処理を拾って置こう。改行位置は①「/」③「|」で示した。 なお、この間に挟まる②1982年改訂版は未見だが、昨日の最後に述べたように、③は②をほぼそのまま増刷したもののよう…
著者の柴田隆行(1949~2021.11)は『八王子事典』の編著者「八王子事典の会」の結成当初からのメンバーであった。 同じく「八王子事典の会」結成当初からのメンバーである相原悦夫の著書、かたくら書店新書51『随想 春秋一会 私の人ごよみ』の記述に拠りな…
・竹書房文庫『ライブ全集①'93〜'95 稲川淳二の恐怖がたり〜祟り〜』(4) 本書に載る話のうち、既に検討を始めている首なし地蔵と淡谷のり子の体験談については、別記事にて検討する予定である。今、他の話について細かく検討する余裕はない。ここでは差当…
・竹書房文庫『ライブ全集①'93〜'95 稲川淳二の恐怖がたり〜祟り〜』(3) さて、本書に関しては2022年12月28日付「『稲川淳二のすご~く恐い話』(6)」に触れたように、刊行当時本書を見た中山市朗が、自分の話が使われ、かつ話の提供者と云う扱いになっ…
昨日の続き。 ・『稲川怪談 昭和・平成・令和 長編集』第三章「怖い場所」の4話め、154~170頁「八王子の首なし地蔵」は、154頁2行め~161頁「お地蔵さんの祟り」に続いて、162~170頁「八王子怨霊地帯」と題する、道了堂跡の首なし地蔵の話になる。冒頭を抜…
2022年12月2日付(01)の冒頭に、稲川淳二が有名にした(と云って良いと思う)道了堂の首なし地蔵に関連して「‥‥。その上、稲川氏は近著に収録した「八王子の首なし地蔵」で余計な(!)改変を加えたため、今後、新たな混乱の発生が懸念されるのである。」な…
これも今日投稿しないと2022年は投稿なしになってしまうので急遽準備して投稿することにした。 2021年12月19日付(188)に続いて、叢書東北の声44『杉村顕道作品集 伊達政宗の手紙』に収録される小説の設定を検討したものを(189)と(190)として準備してい…
念のために断って置くと、私は『新耳袋』は殆ど読んでいない。何冊か借りて見たのだが、昨日の最後の方に述べたように、私はどうしても背景、すなわち、時代や場所、人間関係などの説明に具体性がなくて、体験そのものだけが書かれたものにはリアリティを感…
昨日の最後に取り上げた、「中山市朗ブログ」の2009年04月15日「マスコミについて」に、稲川氏が『新耳袋』と共通の話をライブで語り、書籍にも載せていることについて「‥‥。で、あの人はライブで話したことを本にする(ゴーストライターが、ですけど)んで…
細かいところを見て行くと際限がなくなる上に、私はそもそも稲川淳二のことをそんなに知らぬので、このまま続けても勘違いをしては後でそのことに気付いて訂正また訂正と云うことになりそうだ。そんな訳で、この辺りで本題である稲川氏が取り上げて有名にな…
昨日取り上げた②『昭和・平成・令和 長編集』第二章【4-2】「ピンクの女」は、昨日も注意したように【4-1】「闇夜の赤ん坊」と抱き合わせて【4】「ナオ・バーズ・バー」として纏められている。 そのため、初出『稲川淳二のすご~く恐い話(PARTⅠ)』第34話「…
一昨日、12月22日付(3)に見た、②『昭和・平成・令和 長編集』の「出典・初出一覧」に『稲川淳二のすご~く恐い話』の『ベストセレクション』が入っていることに注意し、昨日、そのリイド文庫『稲川淳二のすご~く恐い話 ベストセレクション』について、12…