演劇
私はハードカバーの本を買って読むことを習慣化出来なかった。専ら文庫本を買っていた。漫画は中学に入るときに「卒業」した(例外はある)。しかし、図書館の充実した都内に転居して、それでも新刊の文庫は買っていたが、院生になり、さらに勤め始めてから…
学術雑誌もぼちぼち処分して行こう。雑誌は貸出をしている図書館が少ない。いや、保管期間が決まっていて数年で除籍になってしまう。必要があれば永年保管している館に出向いて、しかし貸出はしていないから複写を取ることになる。しかし今後そんな手間を掛…
今日は古本屋に来てもらって、まだ残してあった祖母の、価値のありそうな本とともに、私の学術書も持って行ってもらった。 余裕がなかったので、国立国会図書館デジタルコレクションで確認出来るものについては一部、発行日などの記載をせずに上げてある。追…
カラーブックス(保育社)は私も幼少時(!)からよく買っていた。本屋の目に付くところに必ず専用の書架があって、仏像好きの子供だった私は、手頃な価格でカラー写真の多いこのシリーズの、次はどれを買おうかと楽しみにして、仏像と古寺を取り上げたもの…
7月26日付(02)の続き。 「東京家政大学博物館館報」東京家政大学博物館発行・A4判(2穴)折。 ・No.48 2007年 秋の号(2007.10.3000)8頁 この頃から展示を見ているはずである。A4判になったのはNo.47かららしいがバインダーに綴じてなかった。 ・No.49 2…
「横浜のたより」編集・発行/財団法人横浜観光コンベンション・ビューロー ・5月号 No.318(1999年4月25日発行・13頁) ・6月号 No.319(1999年5月25日発行・13頁) ・7月号 No.320(1999年6月25日発行・13頁) ・8月号 No.321(1999年7月25日発行・13頁) ・…
・高橋幸雄「灰色のノート」(6) 一昨日からの「Ⅱ 黄昏」の設定の確認の続き。①53頁上段23行め~下段10行め②84頁13行め~85頁6行め、ここで石井事務官は一旦退場する。なお、引用に当たって、言い止すような場合に②単行本は三点リーダを使っているが①単行…
・岡田京子の上京年(2) 松谷みよ子・曽根喜一・水谷章三・久保進 編『戦後人形劇史の証言――太郎座の記録――』に翻刻されている東京都葛飾区金町の人形劇団太郎座の機関紙「太郎座」第一号(1957・4・15)及び「太郎座」第二号(1958年4月1日発…
・岡田京子の上京年(1) 2024年8月23日付「日本の民話『紀伊の民話』(26)」の後半に引いた、伊藤英治 編『松谷みよ子の本 別巻 松谷みよ子研究資料』の松谷みよ子「松谷みよ子年譜」の「一九五七(昭和32)年 三十一歳」条に『信濃の民話』刊行に続いて瀬…
Amazon prime video に溝口健二監督『武藏野夫人』があったので視聴して見た。武蔵野夫人田中絹代Amazon まづ、宮地家が代々同じ場所に住み続けていると云う設定になっていることに驚かされたが、原作の方はまだそんなに読み込んでいないので、今はそれ以上…
昨日の続き。 206頁5~6行め「一九五二年(昭和二十七年)|三十五歳」条、 わらび座文芸演出部客員となる。文化運動、労働運動に参加。 「人民文学」四月号に「八郎」が転載される。 そこでわらび座での活動を跡付けたいところなのですが、続く7~12行め「…
著者存命中の『全集』の「月報」ですから、その寄稿には周知のことは書かれませんし、それから遠慮(自主規制)も働きますので、当時だって事情に疎い人間は良く分らないところがあったと思われるのですが、42年後の私には、其処だけを読んだのでは愈々何の…
・「おじさんの話」(6)斎藤隆介➊ それでは②講談社『松谷みよ子全集』第十二巻(1972)176~181頁、前回8月18日付(25)にて検討した松谷みよ子「作品覚書」に続く、斎藤隆介による解説「鯨小学校」について、今回は見て行くこととしましょう。 この文章は…
一昨日の続き。『戦後人形劇史の証言/――太郎座の記録――』「3「たつの子太郎」「うぐいす姫」のころ 一九六〇年――一九六三年」の章の〔資料〕には1箇所だけ、この『紀伊の民話』の準備に関する、具体的な記述がある。 132~140頁「太 郎 座/竜の子太郎初演…
昨日、松沢雅彦・笠井純・小林昭子の3人について「よく分からない」と書いてしまった。 『戦後人形劇史の証言/――太郎座の記録――』の各章は、さらに松谷みよ子に拠る概説、当時の〔資料〕翻刻、団員関係者の長めの〔手記〕と短い〔アンケートより〕から成る…
未来社『日本の民話』シリーズでは、日本の民話56『紀州の民話』が昭和50年(1975)に徳山静子 編で出ているが、当初、昭和35年(1960)に『紀伊の民話』の題で刊行されるはずであった。しかしこれは実現しなかった。 ――瀬川拓男・松谷みよ子夫妻は未来社の…
祖母は岡本綺堂を愛読していて『岡本綺堂読物選集』を購入するくらいだった。 尤も、いきなり『選集』を買うはずもないから、それ以前の読書歴があるはずなのだが、全く聞かずに終った。 旺文社文庫で出た『半七捕物帳』を揃えていた。 ・旺文社文庫 『半七…
先に招んだ若手の古本屋は戸板氏の本に見向きもしなかったが、後で招んだベテランの方は戸板康二の上製本の単行本を全て取ってくれた。並製本は取らなかった。文庫本は手に取りもしなかった。 ・押=寝間の押入れ ・寝=寝間の本棚 ・7=居間の隅の9段の簞…
戸板康二の本は以前論文を書くのに使ったこともあり、残して置いても良いかと思って新しい本から持ち帰っていたのだが、祖母はエッセイ・小説ともに愛読していてかなりの数があった。図書館で用が足りることも確かである。そこで思い切って処分することにし…
朝日新聞社から出ていた、同じ体裁(四六判上製本、ビニールカバー。函入、函にパラフィン紙と帯)の大佛次郎の「全集」と「選集」を纏めて置こう。 これも寝間の本棚と仏間の硝子棚とに分散して収まっていた。 ・『大佛次郎自選集 現代小説』 『第三巻 真夏…
祖母は忠臣蔵・赤穂事件には関心を持っていたらしい。芝居の大星由良之助ではなく史実通りの大石内蔵助が活躍するものに親しんでいたようだ。 しかし、私は史実の方も芝居の方も一通り知っていると云うまでで、人と丁々発止語り合えるほどの知識も興味もなか…
私が初めて会った頃の祖母は、杖を突きながらだけれどもスタスタ歩いていて、まぁ矍鑠としたものだったが、しかし段差は苦手にしていて、年末に長男宅に行って、年明けもしばらくゆっくり過ごして帰って来るのだが、往きには私もお供をして、当時各地の駅で…
家人は朝の連続テレビ小説を見ていて、人物の関係を『赤毛のアン』や『若草物語』に当て嵌めて理解しようとすることがあるのだが、これは10代の頃に祖母に薦められて読んだからで、祖母の小説の趣味は、晩年は時代小説、その前は推理小説と時代小説であった…
2021年7月21日付(002)以来何度か、牧野陽子が仮に当ブログでは旧稿とした「ラフカディオ・ハーン『雪女』について」と、同じく牧野氏の新稿と呼ぶことにした「「雪女」の〝伝承〟をめぐって―口碑と文学―」にて、今野圓輔 編著『日本怪談集―妖怪篇―』の雪女…
10月22日付(10)の最後に書名だけメモして置いた、次の本を見た。 ・松谷みよ子・曽根喜一・水谷章三・久保進 編『戦後人形劇史の証言――太郎座の記録――』一九八二年四月一九日発行・一声社・334頁・四六判上製本 表紙は丸背の赤い布装、背表紙に黒の明朝体…
昨日の続きで、劇場や文学作品、演目、映画その他を列挙して行く。 こちらの方は未定稿で大体の分類はしてあるが、敢えて50音順にしなかった。 【劇場・演芸場】 ナンバ・グランド 25 南の花月 9~11・75~76・87・100・103・118・139・147・154・181 ナンバ…
それでは6月1日付(01)に予告した、2000年12月21日までに私が作成した本書の「索引」に、6月2日付(02)に断ったような若干の修訂を加えて、示して置こう。 もとの「索引」では、まづ長沖氏の著作が1字下げで並べてある。 「はだか道中記」横山エンタツの巻…
・花菱アチャコの藝名(5) 昨日の続き。 さて、本書には、相方の活動弁士の真似に合わせて、アチャコが髪を振り乱して踊る(?)という藝について、三人三様の証言が記録されている。これを登場順に番号を附し、掲載される章・節、~相方の名と真似た無声…
・花菱アチャコの藝名(1) 昨日まで、エンタツアチャコの横山エンタツの出生地について、本書の説を見て来た。まづ「放送朝日」昭和48年(1973)4月号掲載の第【4】回「横山エンタツ」の「二」節めで取り上げられ、ついで8月号掲載の第【8】回、相方であっ…
昨日の続きで、解説「職人の世界」の2章め、グラビア頁には取り上げられていなかった団体について紹介しているところを見て置こう。 169頁13行め、3行取り1字下げ「伝統の復活と維持」と題して、14~16行めに前置き、 戦後、この日本の伝統ともいうべき手仕…