瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

祖母の蔵書(167)司馬遼太郎⑦

・座談会 どうもなかなか整理が捗らないので、司馬氏が参加した座談会を纏めた本を、相手及び主題に関係なくここに一括して置こう。次回は司馬氏の対談・対談集を、やはり相手及び主題に関係なく、とにかく司馬氏をメインにして纏めて行くことにする。 ・司…

道了堂(124)

・地域批評シリーズ(4) 10月26日付(123)の続きで、①B5判「第1章 八王子市ってどんなトコ?」≒②文庫版「第2章 多摩を束ねた八王子の歴史」章末の「八王子ミステリーツアー」に言及されていた「本編」の記述を見て置こう。 道了堂の記述があるのは3節め…

大和田刑場跡(12)

現在、大和田刑場が江戸三大刑場だと広めている、主要な発信源の1つとしては、Twitter(X)の Tweet(Post)が指摘出来そうです。 「三大刑場」に「大和田刑場」を含めた Tweet は、HN「多田野文タイBOT(@bun_kei_tai_bot)」の2012年9月9日の次の投稿が(…

大和田刑場跡(11)

・地域批評シリーズ(マイクロマガジン社) この記事も昨日の、10月27日付「八王子城(16)」と同趣旨で書いております。 私は別に大和田刑場跡に興味がある訳ではなくて、昨日の八王子城が、学部生時代(30年前)その怪異談について篤実な郷土史家がしっか…

八王子城(16)

・地域批評シリーズ(マイクロマガジン社) 当ブログでは道了堂の歴史を正しく跡付けようと思っていて、取り敢えず出版物に掲載されている情報は網羅しようとしておるのですが、八王子市域の怪異談の現場については道了堂に注意する前に、八王子城について、…

道了堂(123)

・地域批評シリーズ(3) 10月22日付(122)の続き。 ①第2章=②第3章以降も出来ればざっと眺めて置きたいところだが、ぐずぐずしている間に返却期限も迫って来た。それから、前回の記事で取り上げた2つの章についても細かく見て行くと図版やコラムに出入…

祖母の蔵書(166)競作

次の本は8月10日にメモして、新古書店に持ち込んでいる。 ・創元推理文庫 M ん 3 1/400 52 若竹七海 ほか『競作 五十円玉二十枚の謎』2000年11月17日 初版・定価740円・東京創元社・409頁競作五十円玉二十枚の謎 (創元推理文庫)作者:七海, 若竹,貴裕, 依井,…

道了堂(122)

・地域批評シリーズ(2) 10月21日付(121)の続き。 ①4~32頁「実は多摩圏民は相容れない関係なのだ!?」はカラーで写真を多く使用して6~9頁「土着民」10~13頁「ニュータウン族」14~17頁「学生」18~21頁「犯罪」22~25頁「交通インフラ」26~29頁「周辺…

祖母の蔵書(165)岡本綺堂①

祖母は岡本綺堂を愛読していて『岡本綺堂読物選集』を購入するくらいだった。 尤も、いきなり『選集』を買うはずもないから、それ以前の読書歴があるはずなのだが、全く聞かずに終った。 旺文社文庫で出た『半七捕物帳』を揃えていた。 ・旺文社文庫 『半七…

祖母の蔵書(164)大佛次郎④

『大佛次郎時代小説全集』は全24巻のうち半分の12巻を持っていたが『大佛次郎自選集 現代小説』は1冊しかなかった。 但し『大佛次郎時代小説全集』も『鞍馬天狗』に充てられている最初の4巻は買っていない。どうも『鞍馬天狗』以外の時代小説を余り読んでい…

道了堂(121)

僅かな記述ではあるが道了堂の解体理由を正確に記述している本を紹介して置こう。 ①岡島慎二・鈴木ユータ 編『日本の特別地域 特別編集㉜ これでいいのか 東京都 八王子市 & 多摩ニュータウン』2012年3月30日 第1版 第1刷発行・定価1300円・マイクロマガ…

祖母の蔵書(163)旅行

私が知る時期の祖母は近所の、決まった場所を回るばかりだったと思う。段差を越えられなくなっていたから、例えば年末に家人と家人の実家(祖母の長男の家)までお供した際に、新幹線から在来線に乗換えるときに間違ってエレベーターやエスカレーターのない…

山本禾太郎「東太郎の日記」(38)

現在の連合の源流になる、鈴木文治(1885.9.4~1946.3.12)が設立した労働運動団体・友愛会とその機関誌「労働及産業」については、少々込み入っているので詳細は割愛して、差当り山本禾太郎の処女作と思しき小品が掲載されている号とその前後について、見て…

山本禾太郎「東太郎の日記」(37)

昨日の続き。 私は梅中軒鶯童『浪曲旅芸人』に見える山本桃村が「新青年」の懸賞小説に「窓」が夢野久作の「あやかしの鼓」とともに二等入選して山本禾太郎として作家デビューする以前の山本種太郎(本名)その人に違いないと思っておりまして、喜利彦山人も…

山本禾太郎「東太郎の日記」(36)

山本禾太郎「東太郎の日記」については、2015年10月から12月に掛けて、初出誌の本文を紹介し、若干の考証を試み、更に浪花節についての調査も進める予定だったのですが、どうも当時は、今よりも働いていなかったのに強い倦怠感に襲われていて、職場も長続き…

祖母の蔵書(162)司馬遼太郎⑥

居間の隅の9段の簞笥の6段めから。 ・講談社文庫33|2/A48『王城の護衛者』昭和46年10月15日第1刷発行・昭和56年12月7日第26刷発行・定価420円・362頁王城の護衛者 (講談社文庫 し 1-2)作者:司馬 遼太郎講談社Amazon※ 帯あり「歴史人物フェア」 寝間の本棚…

祖母の蔵書(161)勝海舟

仏間の硝子棚より。 ・中公新書158 松浦玲『勝海舟 維新前夜の群像3⃣』昭和43年4月25日初版・昭和53年6月15日19版・¥360・中央公論社・194頁勝海舟―維新前夜の群像3 (中公新書 158 維新前夜の群像 3)作者:松浦 玲中央公論新社Amazon※ 帯あり、ビニール…

祖母の蔵書(160)和歌

客間のクローゼット右側2段めより。 ・講談社学術文庫614 有吉保『百人一首』昭和58年11月10日 第1刷発行・昭和61年2月5日 第4刷発行・定価1100円・478頁百人一首 (講談社学術文庫)講談社Amazon 寝間の本棚より。 ・講談社文庫 は 8 1 馬場あき子『式子…

祖母の蔵書(159)短歌

寝間の本棚より。 ・針ケ谷鐘吉 編『植物短歌辞典 正篇』昭和三十五年 二 月二十日 初版発行・昭和四十二年十一月十一日 二版発行・定 価 六八〇円・加島書店・B6判上製本函入植物短歌辞典 正篇加島書店Amazon 本体にビニールカバー掛かる。 「日教販 常備委…

祖母の蔵書(158)モンゴメリ③

居間の隅の9段の簞笥の5段め、 新潮文庫 モンゴメリ/村岡花子訳 ・新潮文庫1197『アンの夢の家―第六赤毛のアン―』昭和三十三年 八 月二十五日 発 行・昭和 四 十 年十二月 十五 日 十 六 刷・定価130円・358頁 ・新潮文庫1261『炉端荘のアン―第七赤毛のアン…

祖母の蔵書(157)夏目漱石

寝間の本棚より。 ・吉田敦彦『漱石の夢の女』一九九四年一〇月二五日 第一刷発行・一九九四年一二月 五 日 第二刷発行・定価2330円・青土社・358頁・四六判上製本漱石の夢の女作者:吉田 敦彦青土社Amazon※「青土社/刊行案内」No.40 Summer 1994 チラシ挟ま…

祖母の蔵書(156)辞書②

大野晋・佐竹昭広・前田金五郎 編『岩波古語辞典』1974年12月25日 第1刷発行©・1975年4月5日 第2刷発行・¥ 2200・岩波書店・一四八八頁・B6判上製本函入岩波古語辞典ノーブランド品Amazon※ 帯あり、書影にほぼ同じだが、最下部左、書影には「定価 2200 …

祖母の蔵書(155)海外女流作家

【デュ・モーリア】大久保康雄 訳 客間のクローゼット右側1段め。 ・新潮文庫2004/テ-4-1『レベッカ(上)』昭和四十六年 十 月 三 十 日 発 行・平成元年 二 月 十 五 日 三十五刷・定価440円・新潮社・341頁レベッカ 上 (新潮文庫 テ 4-1)作者:デュ …

祖母の蔵書(154)漢字

祖母は晩年(最晩年)を過ごした老人介護施設で、たまに漢字テストをやっても殆ど満点の出来を維持していたそうだ。読めなかったのは青梗菜だけで、晩年の祖母はコンビニやスーパーで惣菜を買ったり、作っても決まったものに限られていたから、食材を吟味し…

祖母の蔵書(153)陳舜臣②

・文春文庫『秘本三国志』文藝春秋 全六冊のうち(三)~(六)は客間のクローゼット右側2段めに纏めてあったが、(二)は寝間の本棚にあってこれにのみ帯が掛かっている。そして(一)が見当たらない。 150―7(二)1982年7月25日 第1刷・定価 320円・280…

石角春之助 編輯「江戸と東京」(15)

・エロス堂書店の広告 復刻『江戸と東京』第四冊の佐藤健二「解説3◉『江戸と東京』瞥見――巻頭言と広告を読みながら――」の、370頁上半分を使って掲出されている「表3 広告掲載回数」には、掲載回数の多い「広告主体」が15件挙がるが、うち10件めに「エロス…

石角春之助 編輯「江戸と東京」(14)

昨日の続き。 私は馬上氏のことは昨日初めて調べて見たような按配で、ネット上の人名事典の知識をベースに、国立国会図書館デジタルコレクションでヒットする著述の題目を眺めて見たくらいでしかない。佐藤健二『浅草公園 凌雲閣十二階』巻末の「索引」には…

石角春之助 編輯「江戸と東京」(13)

昨日の続き。 ・「江戸と東京」第三卷第一號 昭和12年(1937)1月1日発行 38~39頁、馬上義太郎「淺草から消えた名物」は、前半、39頁上段4行めまでが「◯ 花 屋 敷」で、後半が「◯ 十 二 階」である。見出しは3字下げ。 そろ〳〵大東京にも十二階を知らざ/…

佐藤健二『浅草公園 凌雲閣十二階』(8)

1頁白紙があって396~407頁「喜多川周之 著作および活動の目録」になる。ここに挙がっている雑誌や記事の多くは、所蔵している機関に出向かないと閲覧出来ないものが殆どのようだ。見に行こうか? いや、元より私は十二階に興味があると云うより、本書第三章…

佐藤健二『浅草公園 凌雲閣十二階』(7)

昨日は佐藤氏が敢えて「第四章」を立てたことに対する共鳴から与太話になってしまったが、今日はその第四章の内容をもう少し見て置きたい。 265頁(頁付なし)が章の扉で裏は白紙、267頁から2段組の本文で第三章までは設けられていた脚註欄はない。編年体で…