2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧
本作を取り上げたのは2014年8月15日付(1)に述べたように、上野顕太郎『ギャグにもほどがある』に、第2話「バッティングセンター」(『1』012〜020頁)のパロディが載っていたから興味を持ったのだが、続きがあったら読んでも良いかくらいに思っていたと…
・浅川駅(9) 特に、いえ、全く興味のある話ではないのですが、始めたら地理と絡むので何だか長たらしくなってしまいました。私は飽くまでも現実に興味があって、怪異については何故そんなことを思い付いたのか、どこをどんな風にいじっているのか、そんな…
・浅川駅(8) 当初、12月23日付(03)に示した朝里氏の要約をメインに、典拠である「ニュース速報VIP+@2ch新機能実験場」の過去ログ倉庫に格納されているスレッド「駅から異世界に行ってきた話」と適宜対照させつつ検討して見ようと思っていたのですが、…
・浅川駅(7) 昨日の続きで、12月23日付(03)に示した朝里氏の要約と、典拠である「ニュース速報VIP+@2ch新機能実験場」の過去ログ倉庫に格納されているスレッド「駅から異世界に行ってきた話」と対照させつつ検討して見ましょう。 体験者(?)の体験談…
・浅川駅(6) 昨日の続きで、典拠である「ニュース速報VIP+@2ch新機能実験場」の過去ログ倉庫に格納されているスレッド「駅から異世界に行ってきた話」の、 昨日の続きで、「27」番の残りも抜いて置きましょう。 降りると同時に、またあの感覚がありまし…
・浅川駅(5) 昨日の続きで、典拠である「ニュース速報VIP+@2ch新機能実験場」の過去ログ倉庫に格納されているスレッド「駅から異世界に行ってきた話」の、今回は書き込み「27」番について検討して見ましょう。書き出しは これはヤバいんじゃないか。ひょ…
・浅川駅(4) 昨日の続きで、典拠である「ニュース速報VIP+@2ch新機能実験場」の過去ログ倉庫に格納されているスレッド「駅から異世界に行ってきた話」について、今回は前回見た「3」番に続く体験者(?)の書き込み「20」番を見て行きます。 ――「ベルの…
・浅川駅(3) 一昨日からの続き。 それでは今回からしばらく、話の内容について12月23日付(03)に示した朝里氏の要約と、典拠である「ニュース速報VIP+@2ch新機能実験場」の過去ログ倉庫に格納されているスレッド「駅から異世界に行ってきた話」を対照さ…
・浅川駅(2) 昨日の続き。 話の内容については典拠である、「ニュース速報VIP+@2ch新機能実験場」の過去ログ倉庫に格納されているスレッド「駅から異世界に行ってきた話」の「3」→「20」→「27」→「49」番を参照してもらえば良いと思っていたのですが、や…
・浅川駅(1) 本書の版次は5月30日付(1)に示しましたが、その後、奥付の発行日が4行に増えているものを見ました。すなわち、 ・平成30年(2018)3月10日 初版第4刷発行 の1行が追加されております。奥付はこの追加以外は初版第3刷に同じ、カバーは初版…
・末広昌雄「山の伝説」(11) 小松和彦監修『日本怪異妖怪大事典』と、その基礎になった国際日本文化研究センター「怪異・妖怪伝承データベース」について、12月19日付(85)に、問題点を述べて見ました。もっといろいろ突っ込んだ批判を加えるべきかと思う…
昨日の続きで、さらに突っ込んだ批判を加えることも、出来なくはないのだけれども、そこまで広げるだけの余裕も準備も出来ていない。かと云って、ちょっと虚脱状態で、かつ今日は、都内を西に東に移動して草臥れていて、俄に他のことに着手出来ないので、8月…
・末広昌雄「雪の夜の伝説」(20) ここまで、8月15日付(34)に引いた灰月弥彦の2018年1月24日21:19の tweetを切っ掛けに、朝里樹『日本現代怪異事典』から小松和彦監修『日本怪異妖怪大事典』と辿って末広氏の「山の伝説」について検討し、さらにその隠さ…
・末広昌雄「雪の夜の伝説」(19) 今回は昨日の続きで、ここまでの検討につき一応の結論を述べるつもりでしたが、その前に細かいことを2つ、取り上げて置きましょう。 * * * * * * * * * * 「嫁子ネズミの話」の「一」節めの類話が、同じ佐々木喜…
・末広昌雄「雪の夜の伝説」(18) 昭和31年(1956)の「山と高原」二月号(第二三三号)掲載「雪の夜の伝説」の「狩山の鼠」は、前回引用したところまでで終わりですが、佐々木喜善『東奥異聞』の「嫁子ネズミの話」の「一」節めは、最後に12月12日付(78)…
・末広昌雄「雪の夜の伝説」(17) 昨日の続きで、末広氏が依拠したと思しき佐々木喜善『東奥異聞』の「嫁子ネズミの話」の「一」節め、5段落めを抜いて置きましょう。 そこでスギのレッチウの者ども、女人のお告げの洞にいってみると、いかにもいわれたとお…
・末広昌雄「雪の夜の伝説」(16) 昨日の続きで、末広氏が依拠したと思しき佐々木喜善『東奥異聞』の「嫁子ネズミの話」の「一」節め、4段落めの残りを抜いて置きましょう。 ‥‥。女人はひどく喜んでスカリに向かっていうには、おおよく聴けよ。われこそはた…
・末広昌雄「雪の夜の伝説」(15) 昨日の続きで、末広氏が依拠したと思しき佐々木喜善『東奥異聞』の「嫁子ネズミの話」の「一」節め、4段落めの初めを抜いて置きましょう。 そのあとその女はスギのレッチウの小屋にいって、前同様のことをいって一夜の世話…
・末広昌雄「雪の夜の伝説」(14) 昨日の続きで、末広氏が依拠したと思しき佐々木喜善『東奥異聞』の「嫁子ネズミの話」の「一」節め、3段落めの後半を抜いて置きましょう。 ‥‥。その小屋では狩人が、たださえ女という語を嫌うのに、ましてなによりいちばん…
・末広昌雄「雪の夜の伝説」(13) 昨日の続きで、末広氏が依拠したと思しき佐々木喜善『東奥異聞』の「嫁子ネズミの話」の「一」節め、2段落めと3段落めの前半を抜いて見ましょう。傍点「ヽ」が打ってある箇所は再現出来ないので仮に太字にしました。 私に…
・末広昌雄「雪の夜の伝説」(12) 昨日の続きで、末広氏が依拠したと思しき佐々木喜善『東奥異聞』の「嫁子ネズミの話」の「一」節め、1段落めの残りを抜いて見ましょう。 ‥‥。この村の山中にこだまネズミというて、普通のネズミよりはやや小がらな、焦茶色…
・末広昌雄「雪の夜の伝説」(11) 12月5日付(75)の最後に触れた昭和12年(1937)以前、「北秋田郡荒瀬村」時代の文献について、12月6日付「TRUE CRIME JAPAN『情痴殺人事件』(1)」の冒頭にネットに上がっているものではなく、紙の本で確認した上で詳細…
12月7日付(2)に引いた「あとがき」にも「ギリギリで校了」とあったように、校正が十分でないようで、誤植が散見される。当時はワープロからPCのワープロソフトへと転換する時期だったと思うが、原稿は入力データで入稿したのか、それとも印刷して入稿し…
・図版 本書の特徴は、当時の新聞記事を多く転載していることである。それから、現場の写真も少なくない。 そこで図版について、それぞれのキャプションを列挙して置こう。新聞記事のキャプションは記事の下に明朝体左寄せ。現地写真のキャプションは左にゴ…
236〜237頁「あとがき」では末尾、237頁10行めに2字下げで「一九九六年三月・春がそこまできている日に」11行めに下寄せでやや大きく「共同執筆者を代表して 斎藤 充功」とあって、前回見た「序」と同じ斎藤氏の執筆であるが、236頁10〜16行め、 とはいえ、…
昨日ネット上で見付けた文献の紹介に進んでも良いのだけれども、やはり私は形のある本で、出来ればなるべく初版に近い本で確認したいので、しばらく後回しにして、多摩美術大学の怪談について確認した折に借りた次の本について、気になったところをメモして…
・末広昌雄「雪の夜の伝説」(10) 「あしなか」第弐百弐拾四輯掲載「山の伝説」所収「山の神の伝説」は、実は「山と高原」第二三三号掲載「雪の夜の伝説」所収「狩山の鼠」の書き直しでした。 そして平成4年(1992)の「あしなか」では、9月14日付(55)に…
・末広昌雄「雪の夜の伝説」(10) 平成4年(1992)の「あしなか」第弐百弐拾四輯に掲載された「山の伝説」には、「山の宿の怪異」の添え物のようにもう1話「山の神の伝説」があるのですが、昭和31年(1956)の「山と高原」二月号(第二三三号)の「雪の夜の…
・末広昌雄「雪の夜の伝説」(9) 普通に考えたらどうなるのか、と云うのが私の基準です。常識的に考えておかしなところを突っ込んでみると、大抵そこに隙間があるのです。別に奇を衒っている訳ではありません。そして、その隙間には――上手く繋がっていない…
・末広昌雄「雪の夜の伝説」(8) 昨日の続きで、今回は「山と高原」第二三三号54〜56頁に掲載された「雪の夜の伝説」の1話め「山の宿の怪異」の結末を抜いて、9月14日付(55)に見た、「あしなか」第弐百弐拾四輯13〜17頁「山の伝説」の1話め「山の宿の怪…