瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『三田村鳶魚日記』(14)

・皆川家との関係(1) 4月17日付(06)に、『三田村鳶魚日記』大正九年十一月九日(火)条、中野の新築の家に転居した当日の記事に見える「操」について、『江戸城のトイレ、将軍のおまる 小川恭一翁柳営談』の記述を引いて置きました。そこには、374頁6~…

山本禾太郎『抱茗荷の説』(10)

戦前の神戸と云うことで山本禾太郎関連記事を思い出し、暑いのか寒いのか分からぬ気候と先の見えない連休にぼんやりしたついでに、久し振りにネット検索して見ました。 2015年10月3日付(08)に単行本『抱茗荷の説』を所持している旨の2014年5月22日20:22 の…

『三田村鳶魚日記』(13)

神戸陳書会については、既に古書マニアによる言及が幾つかあるらしいので、それらの人々が注目しないであろう河本氏について触れるに止める。 ・ちくま文庫『古本でお散歩』(二〇〇一年七月十日第一刷発行・定価780円・筑摩書房・366頁)古本でお散歩 (ちく…

河本正義『覗き眼鏡の口上歌』(6)

昨日の続きで神戸陳書会「陳書」に見える河本氏の住所及び寄稿について。 ・「陳書」第五輯(昭和九年十二月三十日印刷・昭和十年一月四日發行・非賣品・神戸陳書会・三二頁) 裏表紙の裏、奥付の上から右に掛けて「會員名簿(イロハ順)」に、33名挙がる中…

河本正義『覗き眼鏡の口上歌』(5)

さて、昨日見たように『三田村鳶魚日記』昭和7年(1932)7月20日条、神戸陳書会の例会の出席者12名(三田村氏を除く)の名前を列挙した中に河本氏の名が見え、住所も「湊区馬場町四一一」と添えられている。 この住所は、2015年5月31日付(3)に引いた上笙…

『三田村鳶魚日記』(12)

・昭和7年の満韓旅行(2) 昭和7年(1932)6月中下旬の満洲、7月上中旬の朝鮮旅行の帰途、神戸に立ち寄った三田村氏について、昨日に引き続いて、内田宗一作成「小野文庫所蔵忍頂寺務宛書簡目録」及び青田寿美監修「忍頂寺務年譜データベース」を参照しつつ…

『三田村鳶魚日記』(11)

昨日の続きで、当初「河本正義『覗き眼鏡の口上歌』(5)」と題して書き始めたのだが、『三田村鳶魚日記』のことで長くなってしまったので題を改めた。その使い方が従来の記事と異なり、引用が少なくなっているのは、日記をメインにするつもりではなかった…

河本正義『覗き眼鏡の口上歌』(4)

2015年5月31日付(3)から随分経ってしまったが、河本氏について見るべきものに気付いていなかった訳ではない。 国立国会図書館デジタルコレクション及び国立国会図書館サーチにて「近畿民俗 = Bulletin of the Folklore Society of Kinki : 近畿民俗学会会…

『川端康成全集』(1)

・第七卷の昭和56年版と平成11年版 3月26日付「川端康成『朝雲』(4)」に触れた、『川端康成全集』第七卷の、昭和56年(1981)版の昭和58年三刷と、平成11年(1999)版を並べて見た。 装幀は同じ。外観からは区別が付かない。 異同は扉の次にあるアート紙…

『三田村鳶魚日記』(10)

・文園町の家(5) さて、4月19日付(08)に注意した、中学時代の松本亀松が「下吉」の吉田書店に奥野信太郎と大川逞一(1899.5.17~1992.9.18)の3人で入り浸っていたことは、「三田村鳶魚全集月報」第27号掲載の座談会「三田村鳶魚の輪講会」(朝倉治彦 …

『三田村鳶魚日記』(09)

・「三田村鳶魚全集月報」の座談会(2) 昨日の続き。 「三田村鳶魚全集月報」第27号(昭和52年6月・12頁)の1~12頁下段17行め、松本亀松/吉田幸一/(司会)朝倉治彦「三田村鳶魚の輪講会」は、朝倉治彦 編『鳶魚江戸学 座談集』365~383頁に「鳶魚の輪…

『三田村鳶魚日記』(08)

・「三田村鳶魚全集月報」の座談会(1) 4月17日付(06)の続き。 八重夫人の妹・操について、『江戸城のトイレ、将軍のおまる 小川恭一翁柳営談』315~377頁「第八回 この本はおまえさんに譲ってやろう」の3節め、320~326頁1行め「奇特の学生なり」の、養…

『三田村鳶魚日記』(07)

先刻、4月6日付(01)以降の各記事冒頭に【追記】として述べたように、「赤いマント」の題のまま続けていた『三田村鳶魚日記』についての確認を、全て『三田村鳶魚日記』に改めました。 ・文園町の家(4) 以後「三田村鳶魚直作目録」を見る限りでは、転居…

『三田村鳶魚日記』(06)

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めたのですが、赤マントに話が及ぶ前が随分長くなってしまいました。これは別の記事にするべきだと思い直して、今更ながら『三田村鳶魚日記』に改称します。すなわち「赤いマント(181…

『三田村鳶魚日記』(05)

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めたのですが、赤マントに話が及ぶ前が随分長くなってしまいました。これは別の記事にするべきだと思い直して、今更ながら『三田村鳶魚日記』に改称します。すなわち「赤いマント(180…

『三田村鳶魚日記』(04)

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めたのですが、赤マントに話が及ぶ前が随分長くなってしまいました。これは別の記事にするべきだと思い直して、今更ながら『三田村鳶魚日記』に改称します。すなわち「赤いマント(179…

文体について

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めた『三田村鳶魚日記』の検討が長くなりすぎたので、今更ながら、「赤いマント」記事の一部を『三田村鳶魚日記』に改称することにしました。本文中の番号のズレ(177)を(175)に修正…

『三田村鳶魚日記』(03)

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めたのですが、赤マントに話が及ぶ前が随分長くなってしまいました。これは別の記事にするべきだと思い直して、今更ながら『三田村鳶魚日記』に改称します。すなわち「赤いマント(178…

赤いマント(175)

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めた『三田村鳶魚日記』の検討が長くなりすぎたので、今更ながら『三田村鳶魚日記』に改称することにしました。すなわち「赤いマント(172)」を4月6日付「『三田村鳶魚日記』(01)」…

『三田村鳶魚日記』(02)

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めたのですが、赤マントに話が及ぶ前が随分長くなってしまいました。これは別の記事にするべきだと思い直して、今更ながら『三田村鳶魚日記』に改称します。すなわち「赤いマント(176…

山岸凉子『青青の時代』(2)

今日は花粉は飛散していなかっただろうけれども、鼻腔の瘡蓋が酷くて、口呼吸するためにマスクをしていた。私は(高校山岳部だったからではないが)ゆっくり歩くことが出来ないので、この時期、晴れた日はマスクの中が暑くなって呼吸が苦しくて窒息しそうに…

赤いマント(174)

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めた『三田村鳶魚日記』の検討が長くなりすぎたので、今更ながら『三田村鳶魚日記』に改称することにしました。すなわち「赤いマント(172)」を4月6日付「『三田村鳶魚日記』(01)」…

赤いマント(173)

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めた『三田村鳶魚日記』の検討が長くなりすぎたので、今更ながら『三田村鳶魚日記』に改称することにしました。すなわち「赤いマント(172)」を4月6日付「『三田村鳶魚日記』(01)」…

赤いマント(172)

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めた『三田村鳶魚日記』の検討が長くなりすぎたので、今更ながら『三田村鳶魚日記』に改称することにしました。すなわち「赤いマント(172)」を4月6日付「『三田村鳶魚日記』(01)」…

『三田村鳶魚日記』(01)

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めたのだが、赤マントに話が及ぶ前が随分長くなってしまった。これは別の記事にするべきだと思い直して、今更ながら『三田村鳶魚日記』に改称します。すなわち「赤いマント(172)」を…

赤いマント(171)

【4月10日追記】 以下の内容については、先方より誠意ある回答を得て解決しました。 記事については備忘と自戒のため、そのままとして置きますが、現在何の問題もなきことをお断りして置きます。 * * * * * * * * * * 昨日のうちに主張したいとこ…

赤いマント(170)

【4月10日追記】 以下の内容については、先方より誠意ある回答を得て解決しました。 記事については備忘と自戒のため、そのままとして置きますが、現在何の問題もなきことをお断りして置きます。 * * * * * * * * * * 正直、これ以上この話を続け…

山岸凉子『ヤマトタケル』(8)

それでは、3月22日付(7)に予告した単行本巻頭、『前編』2頁(頁付なし)の「登場人物*1」及び『後編』2~3頁(頁付なし)の「主な登場人物と前編のあらすじ*2」に使われている、登場人物11人の出所について指摘して置きましょう。同じ絵が若干範囲を変え…

赤いマント(169)

【4月10日追記】 以下の内容については、先方より誠意ある回答を得て解決しました。 記事については備忘と自戒のため、そのままとして置きますが、現在何の問題もなきことをお断りして置きます。 * * * * * * * * * * 昨日の一件に関しては、四月…

赤いマント(168)

【4月10日追記】 以下の内容については、先方より誠意ある回答を得て解決しました。 記事については備忘と自戒のため、そのままとして置きますが、現在何の問題もなきことをお断りして置きます。 * * * * * * * * * * 私は西暦は余り好きではない…