瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

道了堂(25)

・十菱駿武『多摩の歴史遺産を歩く』(2) 70~71頁(頁付なし)は「6 小比企丘陵・絹の道の歴史遺産を歩く」の章扉地図で、71頁左上「京王高尾線 めじろ台駅」をスタートして70頁右下「京王相模原線/多摩境駅」がゴール。題に添えて5行のリード文。 八王…

道了堂(24)

・ハイキング本の記述 廃屋となっていた道了堂が解体された年が昭和58年(1983)とされていることについては、2月19日付(13)まで縷説したWikipedia「道了堂跡」項の影響が大きいと思うのだけれども、近年の出版物でもこの辺り、どうなっているのか確認して…

道了堂(23)

これまでしばらく、当ブログでは、道了堂の解体年は昭和58年(1983)とされているが、これは誤りであると述べて来た。すなわち、3月23日付(17)に述べたように「何故このような誤った説が生じ、流布してしまったのか、その原因を探ることがその第一、そして…

道了堂(22)

・新八王子市史民俗調査報告書 第2集『八王子市東部地域 由木の民俗』(3) 口絵写真の「多摩ニュータウン以前の由木 ―堀口進写真ファイルから―」は11の集落で76点だから、1頁め、7点の写真を収録する鑓水と同じような構成で、当時広く見渡せていた谷戸の…

道了堂(21)

・新八王子市史民俗調査報告書 第2集『八王子市東部地域 由木の民俗』(2) 章立ては前回引いた「凡例」の3項めにある通り10章で、119~168頁「第四章 住まいと環境」の、156頁下段~164頁上段5行め「六 暮らしの水利用」の、161頁上段5~16行め「(四)掘…

道了堂(20)

・新八王子市史民俗調査報告書 第2集『八王子市東部地域 由木の民俗』平成25年3月31日発行・八王子市市史編集専門部会民俗部会 編集・八王子市総合政策部市史編さん室・前付+357+(12)頁・A4判 表紙の上部(7.9cm)を桃色地にして横組みでシリーズ名、そ…

道了堂(19)

・道了堂の写真 道了堂の写真と云うのはネット上には殆どない。道了堂跡の写真ばかりである。廃墟になる前の道了堂の写真も、見たことがない。 撮影者本人がネットに上げているのは、八王子市上柚木2丁目の住宅街で、自宅入口脇に平屋のデザイン事務所を構え…

道了堂(18)

・特撮ロケ地としての道了堂(2) 昨日の続きでHN「yart先生」による、Twitter 及びブログでの東映生田スタジオ作品のロケ地検証により報告されていることを、私用の手控えとして整理して置きたい。変身忍者嵐第26話に道了堂を確認。生田作品ではこれが一番…

道了堂(17)

・特撮ロケ地としての道了堂(1) 私は特撮ヒーロー物を余り熱心に見なかったので、そもそも『仮面ライダー』がどのような設定であるのかもよく分らない。見ないではなかったが、訳も分からずに見ていて、多少訳が分かるようになった頃には仏像に夢中になっ…

道了堂(16)

昨日確認した『多摩の百年』掲載の写真を見ていて、状態が似ていると思ったのが、次の本に載る写真である。 ・八王子の今昔刊行会 企画・編集『市民の写真集 続 八王子の今昔 ――いま見つめたい昭和の八王子――』2012年9月20日 印刷・2012年10月1日 発行・定…

道了堂(15)

・朝日新聞東京本社社会部『多摩の百年』下(2) 昨日の続き。道了堂についての記述があるのは、2章め「横浜往還」の最後の8節め(53頁下段6行め~56頁上段)「名残とどめる道了堂」である。しかし、この節のメインではない。この章の副題「――夢の跡」を象…

道了堂(14)

・朝日新聞東京本社社会部『多摩の百年』下(1) 昨日まで、書籍の内容を確認したが、昨日示した『下』の章立てからも察せられるように、第二部「絹の道」のうち、2章め「横浜往還」が浜街道すなわち絹の道について取り上げた章である。なお、1章め「機織り…

朝日新聞東京本社社会部『多摩の百年』(3)

・企画の意図と時期及びスタッフ(下) 昨日の続きで『下』について見て置こう。 まづ『下』の章と副題を示して置く。 1章め「機織りの歌/――老女たちの青春」3~38頁上段 2章め「横浜往還/――夢の跡」39~56頁上段 3章め「大資本と小資本/――勝者と敗者と」…

朝日新聞東京本社社会部『多摩の百年』(2)

・企画の意図と時期及びスタッフ(上) ここでは標記に関する記述を抜き出して置こう。 『上』「はじめに」3頁9~11行め、 昭和五十年春、大戦後三十年という歴史的なフシ目を目の前にして、私たち朝日新聞社会部立川支局の記者たち/は、明治以来、百年の多…

朝日新聞東京本社社会部『多摩の百年』(1)

『多摩の百年 上 ―悲劇の群像―』1976年5月20日 第1刷・920円・朝日新聞社・284頁・四六判並製本多摩の百年〈上〉悲劇の群像 (1976年)作者:朝日新聞社社会部朝日新聞社Amazon『多摩の百年 下 ―絹の道―』1976年11月30日 第1刷・920円・朝日新聞社・286頁・…

血取り(1)

昭和3年(1928)に東京府南多摩郡の山里に赤マント流言に類似した流言が行われていたことが、次の本に見えている。 ・かたくら書店新書15『ふる里民俗誌』1985年6月10日 発行・定価¥700・153頁 奥付の上に〔著者略歴〕がある。やや大きく「鈴木 樹造」と…

坪野鉱泉(2)

昨日の記事は別に公開中の映画に便乗した訳ではなくて、本当にただ何となく思い付いて、最近度々活用している富山県立図書館の「郷土資料情報総合データベース」を検索して見たまでだったのだが、映画で盛り上がっているせいか、早速埋没しそうである。まぁ…

坪野鉱泉(1)

行ったこともないし、特に興味もないのだが、これからこの話題で、ある実験を試みることになるので、それを断って置くために記事にして置いた。 さて、私はと云えば、心霊スポット巡りには全く興味がなく、繰り返し書いているように、見えると称する人たちが…

みずうみ書房『昔話・伝説小事典』(9)

昨日は一旦、本書から離れて、何故私がこのような作業をしているのか、その意図を説明すべく、2011年1月26日付「「改版」について」の改訂版のような文章を「「改版」について(2)」として投稿するつもりだった。 それに昨晩はNHK「有吉のお金発見 突撃!カ…

みずうみ書房『昔話・伝説小事典』(8)

・項目削減とその影響(1) 3月10日付(6)に示した①『昔話・伝説小事典』と③『昔話・伝説を知る事典』を対照させた「項目一覧表」は、作成はそれほど面倒だとは思わなかったが時間が掛かって、細かい見直しが出来ていない。よって今後、細かい訂正が入るか…

みずうみ書房『昔話・伝説小事典』(7)

・執筆者と執筆項目数 執筆者 ① ③ ③での「削除項目」等、備考 赤井武治 15 15 石井正己 1 1 伊藤清和 3 3 薄井有三 16 16 大島広志 20 16 別記。③では大島廣志。 小川恵美子 26 0 梶晴美 20 19 「醒睡笑」 上地ちづ子 7 1 執筆項目は全て*子供の文化関連…

みずうみ書房『昔話・伝説小事典』(6)

・項目一覧表 ①『昔話・伝説小事典』と③『昔話・伝説を知る事典』の項目を一覧表にして見た。考察は次回に回す。「*」の付いた項目は2021年12月3日付「白馬岳の雪女(090)」に見たように「* 印は子供の文化関連項目」である。なお、①の目次には「◇」の付い…

みずうみ書房『昔話・伝説小事典』(5)

昨日の続きで、①『昔話・伝説小事典』3頁「凡 例」7項目(2~27行め)と③『昔話・伝説を知る事典』8頁「[凡例]」8項目(2~17行め)の比較の続き。 ①の6項め(14~25行め)は参考文献について。③では7項め(12~15行め)に当たるが、12行め「一、参考文献は*…

みずうみ書房『昔話・伝説小事典』(4)

昨日の続きで、①『昔話・伝説小事典』3頁「凡 例」7項目(2~27行め)と③『昔話・伝説を知る事典』8頁「[凡例]」8項目(2~17行め)の比較の続き。 ①の4項め(10~11行め)は年を「西暦(年号)年」で示したことで③の4項め(9行め)も同じ。但し本文は①は横組…

みずうみ書房『昔話・伝説小事典』(3)

昨日の続きで、①『昔話・伝説小事典』3頁「凡 例」7項目(2~27行め)と③『昔話・伝説を知る事典』8頁「[凡例]」8項目(2~17行め)とを比較して見よう。 ①の1項め(2~4行め)、 1. 本書は,昔話・伝説・世間話,ならびに子供/ の文化,そしてそれに関連す…

みずうみ書房『昔話・伝説小事典』(2)

2021年12月3日付「白馬岳の雪女(090)」に書影を示した、次の版を見たので2021年12月2日付(1)に略記した①『昔話・伝説小事典』と比較しつつメモして置こう。 ③野村純一・佐藤凉子・大島廣志・常光徹 編『昔話・伝説を知る事典』2021年12月31日 第1版第1…

西澤裕子『風の盆』(3)

・銀河テレビ小説「風の盆」(1)放送時間と台本 とにかく「NHKアーカイブス」の風の盆」のページについては今後、情報が追加・訂正されるのを待つことしか出来ないが、放送期間中の「NHKクロニクル」を検索することで、ある程度の情報を得ることが出来る。…

西澤裕子『風の盆』(2)

・時期と場所 まづ、作中の時間と場所を確認しつつ、章立てを見て置こう。なお、最後の場面は9月3日の深夜、昭和56年(1981)3月放映の銀河テレビ小説の原作だから、昭和55年(1980)と云うことになろう。最初はその前年の風の盆の稽古が始まった頃で、昭和5…

西澤裕子『風の盆』(1)

・西澤裕子『風の盆』昭和五十六年三月五日 第一刷発行・定価 一、三〇〇円・日本放送出版協会・274頁・四六判上製本 私は風の盆については殆ど知識がなかったので、高橋治『風の盆恋歌』に先行する文学作品と云うことで、1月14日付「成瀬昌示 編『風の盆おわ…

八王子事典の会 編『八王子事典』(15)

・相原悦夫『春秋一会・私の人ごよみ』(6) 最後に「著者の横顔」の最後、11節め「最後に田原さんとの出会い」すなわちかたくら書店・田原勘意との交遊について述べたところを見て置こう。 前半、338頁7行め~339頁5行めは知り合う切っ掛けについて述べて…