瑣事加減

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2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

赤いマント(144)

一昨日以来紹介して来た鷹橋信夫『昭和世相流行語辞典』の「事項索引」を見るに336頁、4段組(1段35行)の2段め2行めに「青マント……………………………六五」21行めに「赤マント……………………………六五」とあります(漢数字は半角)。 62〜65頁「昭和14年(1939)/闇取引時代…

鷹橋信夫『昭和世相流行語辞典』(2)

昨日の続き。 奥付の左上にゴシック体縦組みで(著者名と読みは明朝体、『 』は半角)、 ■著者略歴 鷹橋信夫 たかはし のぶお 昭和十一年(1936)群馬県高崎市生まれ。/早稲田大学文学部卒業。PANA通信社、/毎日新聞社勤務を経て、現在著述業。/世相・風…

鷹橋信夫『昭和世相流行語辞典』(1)

・鷹橋信夫『ことば昭和史 WORD & WORDS 昭和世相流行語辞典』1986年11月10日初版発行・定価1800円・旺文社・367頁・A5判並製本 著者の鷹橋氏については2013年12月29日付「赤いマント(69)」及び2014年1月21日付「赤いマント(91)」に触れたこと…

永井荷風『濹東綺譚』の文庫本(04)

・新潮文庫290(4) 昨日の続きで①十九刷、②高校図書館用、③四十一刷の比較。 本編に続いて「作後贅言」、冒頭は①84頁、2行取り5字下げ「作 後 贅 言」②80頁、1行空白、3行取り5字下げ「作 後 贅 言*1」③84頁、3行取り5字下げ「作 後 贅 言*2」。末尾は下寄…

永井荷風『濹東綺譚』の文庫本(03)

・新潮文庫290(3) 昨日の続きで、①十九刷・②高校図書館用・③四十一刷の本体を比較する。 1頁(頁付なし)扉のレイアウトは同じ。 裏は白紙。②高校図書館用には凸型の黒の受入印があって上部の出っ張り(1.4×2.6cm)の右の縦枠(1.4×0.7cm)に「寄贈」左に…

永井荷風『濹東綺譚』の文庫本(02)

・新潮文庫290(2) 3月23日付(01)の続き。 私の父が昭和40年(1965)2月24日に旭川で購入した①十九刷と、②高校図書館用、③四十一刷を比較して見た。 ②高校図書館用については、新潮文庫60『武蔵野』について2013年3月17日付「國木田獨歩『武藏野』の文庫…

柳田國男『遠野物語』の文庫本(28)

新潮文庫の『遠野物語』の諸刷については2011年4月5日付(01)の注にしばらく追加していた。しかしながら、他の本については諸刷を一覧にして整理している。その方が見易いと思うからで、新潮文庫の『遠野物語』も注に追加では見づらいので同様に整理して置…

「新潮社の辞典!」の広告(7)

④『オリンポスの果実』五十一刷*1(昭和六十一年五月十日)定価240円 匡郭12.0×6.0cm、上部に丸ゴシック体横組みで「新潮社の四大辞典! 」とあって、その下は縦組みで、ゴシック体極太字で大きく「新潮世界美術辞典」題の右にゴシック体で「日本で最初の一…

山岸凉子『日出処の天子』(24)

4月20日付(23)に「ユリイカ(総特集 少女マンガ)」の誤植を指摘した中に、1箇所、飯田氏の文章以外のものが紛れ込んでいました。下欄で『日出処の天使』という誤りは1箇所でないので纏めて示したのですが、ここについても少し詳しく見て置きましょう。 20…

山岸凉子「雨とコスモス」(1)

昭和46年(1971)に「りぼん」に掲載されたまま1度も書籍に収録されていないのに、当時の読者からその衝撃が語られる幻の作品。作者にとっても画風を変えた最初の作品なので当時の反応などについて後年語ってはいますが、再録の意思は(今のところ)ないよう…

山岸凉子『日出処の天子』(23)

・連載当時の熱狂(3) 昨日の続きですが内容は既に「熱狂」ではなくて、昨日紹介した飯田氏の文章についての補足なのですが、便宜上(3)にして置きました。 * * * * * * * * * * 飯田氏は続いて「長編」の「あいた期間に短編を並べ、連載中に…

山岸凉子『日出処の天子』(22)

・連載当時の熱狂(2) そんな訳で、連載当時の証言を漁って見たいと思っていたところ、先月、某区立図書館で次の雑誌を見付けました。 ・「ユリイカ 詩と批評」総特集 少女マンガ(七月臨時増刊号 第十三巻第九号)一九八一年七月一〇日発行・定価780円・…

山岸凉子『日出処の天子』(21)

・連載当時の熱狂(1) この漫画が連載されたのは私の中学1年生までで、少し前まで『ドラえもん』を読んでいた私は少女漫画など読む習慣もなく、姉もいませんでしたし、友人にも妹はいても姉はいなかったのでこういう漫画を読む家族がいない訳で、要するに…

山岸凉子『黒鳥』(2)

・白泉社文庫『黒鳥』(2) 初版と第七刷の本体、目録が4頁あるのは同じ。 初版は1〜2頁めの見開きは1頁に左中右3列、横組みだが右から左へという配列で、1頁めの右列の上に、子持枠に明朝体太字で「白泉社文庫」とあって、その下にゴシック体で「大好評発…

山岸凉子『黒鳥』(1)

・単行本 黒鳥―ブラック・スワン (Hakusensha lady’s comics―ミステリーシリーズ)作者: 山岸凉子出版社/メーカー: 白泉社発売日: 1995/07メディア: コミックこの商品を含むブログを見る 未見。4月3日付「山岸凉子『ツタンカーメン』(09)」に示した花とゆめ…

山岸凉子『ツタンカーメン』(14)

4月8日付(13)の続き。 ・花とゆめCOMICS『封印』(6)奥付 上部に左寄せで小さく、①には 〈収録作品メモ〉 ●封印① 平成6年 ララ7〜12月号掲載 ②には 〈収録作品メモ〉 ●封印② 平成7年 ララ1〜7月号掲載 とある。 左下部、まず女性の顔のマーク…

山岸凉子『妖精王』(5)

・花とゆめCOMICS『妖精王』第2巻(4) 奥付、左下部に女性の顔のマークがあって、 花とゆめCOMICS 妖 精 王 第2巻 1977年12月20日 第1刷発行 1981年9月15日 第12刷発行 丸ゴシック体は3箇所、標題が最も大きく、次いで巻数、そして「花と…

山岸凉子『妖精王』(4)

高校の図書館に評論社文庫版『指輪物語』全6巻が揃っていたが他のことに忙しかったので読まないままになり、そのまま映画『The Lord of the Rings』も見ていない。『ニーベルンゲンの歌』や『ベーオウルフ』、グリム『ドイツ伝説集』は大学生になってから読…

山岸凉子『妖精王』(3)

中学時代がゲームブックの全盛期だったので、かなり熱中させられたものだった。 私はコンピュータゲームに移行しなかったので、思い出すのは30年前のゲームブックなのである。 だから『妖精王』を読んで、これはゲームブックになるのではないか、と思ったの…

山岸凉子『妖精王』(2)

白泉社文庫版『妖精王』を通読して思い出したのは、創元推理文庫版『ソーサリー(Sorcery!)』全4巻である。中学の頃、何かの機会に同級生にそのうちの1冊『城塞都市カーレ(Kharé: Cityport of Traps)』をもらった。私がゲームブックの存在を知ったのはこ…

山岸凉子『妖精王』(1)

・花とゆめCOMICS『妖精王』第2巻 ・1977年12月20日第1刷発行(188頁) ・1981年9月15日第12刷発行 定価360円 書影を示せないが、カバー表紙のカラーイラストは白泉社文庫『妖精王』第3巻カバー表紙カラーイラストの一部である。 カバー表紙折返し…

山岸凉子『白眼子』(1)

・潮漫画文庫(二〇〇六年六月二四日第一刷発行・定価571円・潮出版社・238頁)白眼子 (潮漫画文庫)作者: 山岸凉子出版社/メーカー: 潮出版社発売日: 2006/06/01メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (17件) を見る このカバー表紙は本編とは全…

山岸凉子『ツタンカーメン』(13)

・花とゆめCOMICS『封印』(5)巻数表示など ところで巻数であるが、カバー表紙に「1」「2」、背表紙は横並びで「〔1〕」「〔2〕」括弧は半角。 3頁(頁付なし)扉にはゴシック体白抜きで「第1巻」「第2巻」、そして奥付には丸ゴシック体で「①」「②…

山岸凉子『ツタンカーメン』(12)

・花とゆめCOMICS『封印』(4)カバー カバーの残りのところを見て置こう。 ・カバー背表紙、上部は従来の花とゆめCOMICSに同じレイアウト。下部、①は褪色しているが紫色地に青のゴシック体で著者名、その下に白抜き横並びで「1487/白泉社」と…

筒井康隆『時をかける少女』(1)

原田知世主演の映画は見ていない。昭和58年(1983)7月16日公開ではまだ小学生だったので、こういう映画を見ようと思わなかったのである。それで、そのままになっている。原作も読んでいない。 ・角川文庫3637*1 ・昭和五十一年二月二十八日初版発行 ・昭和…

山岸凉子『ツタンカーメン』(11)

・花とゆめCOMICS『封印』(3)カバー裏表紙 カバー裏表紙の地色の配置は3月31日付「山岸凉子『日出処の天子』(20)」に同じだが、上部の白地のところ、左側にバーコードが2つ、1つめは①「9784592124870」②「9784592124887」、2つめは①②ともに「1919…

山岸凉子『ツタンカーメン』(10)

・潮漫画文庫(2)カバー 3月1日付(02)に示した文庫版のカバー表紙ですが、左端に横転したアルファベットで「Tutankhamen/Ryoko Yamagishi」、背表紙は黒地に行書体太字白抜きで上部に標題、下部に明朝体太字白抜きで作者名、…

山岸凉子『ツタンカーメン』(09)

当初、希望コミックス版(B6判)を単に「単行本」と称していたが、花とゆめCOMICS(新書判)も単行本である。遡って区別を書くべきかとも思ったのだが、花とゆめCOMICS『封印』と希望コミックス『ツタンカーメン』とでは標題が違う。よって、そ…

山岸凉子『ツタンカーメン』(08)

・花とゆめCOMICS『封印』(2) 初刊単行本を見ました。書影は2月28日付(01)に貼って置きました。 ・『封印①』 ・1995年2月25日第1刷発行(197頁) ・1995年11月15日第5刷発行 定価379円 ・『封印②』 ・1995年9月10日第1刷発行(203頁) ・1995年12…

吉田秋生『吉祥天女』(5)

・小学館文庫(2) 3月29日(4)の続き。 ・第2巻 ・1995年3月10日初版第1刷発行(365頁) ・2002年8月1日 第22刷発行・定価600円 ・2007年8月25日 第27刷発行・定価600円 ・2008年12月20日 第28刷発行・定価600円 まずカバーについて。第27刷と第28…