瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

地理

芥川龍之介旧居跡(20)

・都内の旧居追懐(5) 昨日の続き。もう少々、私が21年前まで住んでいた家について回想しよう。 玄関は洋式で、やや横幅のある茶色く塗装した扉だった。真鍮の丸い把手があって、その下の前方後円墳のような形の鍵穴に、やはり真鍮の先端にM字型の突起の付…

芥川龍之介旧居跡(19)

昨日の続き。 ・都内の旧居追懐(4) 家の東側、深夜の侵入者が逃げて行った方には、竹を組んだ垣があって、1人がやっと通れるくらいの隙間があった。その、土を踏み固めた通路を通って家の北側の回ると、コンクリート板を積み上げた塀があって、高さは2m…

芥川龍之介旧居跡(18)

一昨日からの、浪人から修士論文を提出する頃まで、8年余り住んだ、都内の築60年の住宅について、続き。 昨日は題を変えるべきかと思ったのだが、そのままで良いような気がして来たので変えずに置く。芥川龍之介旧居跡の現状に触発されて私が暮らした家のこ…

芥川龍之介旧居跡(17)

題は変えるべきと思うが、差当りそのまま投稿して置く。 ・都内の旧居追懐(2) 昨日の続き。 私は2階の北西に板の間を2部屋、勉強部屋と寝室をもらっていた。と云って、2つとも奇妙な部屋だった。 北西隅の勉強部屋は4畳くらいの東西に長い部屋だったけれ…

芥川龍之介旧居跡(16)

・群像 日本の作家 11『芥川龍之介』(3) 一昨日からの続きで、槌田満文「文学紀行/芥川の東京・湘南を歩く」から、2節め「田端の旧居跡」の後半、191頁上段2行め~下段5行め、 龍之介が「我鬼窟」のちに「澄江堂」と名づけた書/斎は、多くの新進作家を集…

芥川龍之介旧居跡(15)

・群像 日本の作家 11『芥川龍之介』(2) 昨日の続きで、槌田満文「文学紀行/芥川の東京・湘南を歩く」について、ゴシック体の見出しを列挙して置こう。見出しのある行の前は1行空け。 190頁上段1行め「龍之介ゆかりの地」、190頁下段3行め「田端の旧居跡…

芥川龍之介旧居跡(14)

・群像 日本の作家 11『芥川龍之介』一九九一年四月十日 初版第一刷発行・定価1748円・小学館・351頁・四六判上製本芥川龍之介 (群像 日本の作家)作者:後藤 明生出版社/メーカー: 小学館発売日: 1991/03メディア: 単行本 奥付の前(351頁の裏)の目録による…

芥川龍之介旧居跡(13)

・Lyle Hiroshi Saxon の1990年8月7日(4) 引き続き後半、田端切通しを童橋で渡って以降の足取りも辿りたいところなのだが、草臥れた。それに「芥川龍之介旧居跡」については、前回取り上げたところで済んでいる。 そこで、後半については別の題で追って取…

芥川龍之介旧居跡(12)

・Lyle Hiroshi Saxon の1990年8月7日(3) 一昨日からの続き。昨日は地図に載っていない路地の検証に明け暮れてしまった。全くの脇道で、一昨日からの実質的な移動距離は50mくらいにしかならない。 それでも動画の再生速度を 0.25 に下げて(だからいよい…

芥川龍之介旧居跡(11)

・Lyle Hiroshi Saxon の1990年8月7日(2) 昨日の続き。 もっと音声に注目すべきかとも思ったのだが、途中で Saxon 氏が語っている内容も listening が入試になかった世代の私には(世代は関係ないか)十分に聞き取れないし、更に膨大な作業量になってしま…

芥川龍之介旧居跡(10)

・Lyle Hiroshi Saxon の1990年8月7日(1) それでは前回貼付した、芥川龍之介旧居跡を撮影した Lyle Hiroshi Saxon の動画を見て行くことにするが、私は当該箇所だけを見ると云うことに不安を覚えるタチなので、頭から一通り確認して置くこととする。 平成…

芥川龍之介旧居跡(09)

2018年6月30日付「三軒茶屋の思ひ出(2)」では、平成初年に通学に使用した東急世田谷線について、流石に記憶が薄らいできたが、それを補って余りある、私が利用する何年か前の世田谷線を撮影した動画が幾つか YouTube に上がっているのを挙げて、 次回、盛…

芥川龍之介旧居跡(08)

・文藝別冊「芥川龍之介」没後九十年 不滅の文豪(2) 11月6日付(06)に見た、松田奈緒子『えへん、龍之介。』巻末の「田端取材記」に、185頁「田端文士村記念館」を恐らく16年振りに見て、以前と「同じ感想」を抱いた、との記述があることに触れて、そ…

芥川龍之介旧居跡(6)

・松田奈緒子『えへん、龍之介。』(2) 巻末、183~189頁「田端取材記」について。 183頁1コマめ「BE・LOVEさんに 送った 『えへん、龍之介。』の パイロット版ネーム OKがでる!」に始まり、2~3コマめに断った「いろんな編集さん」のうち…

芥川龍之介旧居跡(5)

吉野朔実(1959.2.19~2016.4.20)の書評エッセイ漫画は、2017年7月8日付「夏目漱石『こゝろ』の文庫本(19)」に見たように、集英社文庫の夏目漱石作品のカバー表紙を吉野氏が手掛けた事情を述べたものとして注意していたのだが、ついでに角川文庫版の2冊に…

芥川龍之介旧居跡(4)

・吉野朔実『お父さんは時代小説が大好き』(4) 昨日触れた「似たような経験」だが、2つばかり思い出した。しかし、通じるものはあると思うがそんなに似てはいない。だから、忘れた頃にこっそり書いて置こうと思っている。 さて、芥川龍之介旧居跡が3筆に…

芥川龍之介旧居跡(3)

・吉野朔実『お父さんは時代小説が大好き』(3) 昨日の続き。 芥川龍之介旧居跡の「 “ぜんぜん知らない人” 宅」に当たる部分(東京都北区田端1丁目20-9)が現在「北区管理地」になっていることについて、何かするつもりなのかと検索して見るに、北区HPに「…

芥川龍之介旧居跡(2)

・吉野朔実『お父さんは時代小説が大好き』(2) 昨日引いた、17頁3コマめのナレーションの続き。 ・・・・。 敷地はすでに二分割されて二軒の家族が 住んでいた。【右】/道路の塀際に並んだ山茶花だけは 芥川の住んでいた頃からあったらしい。 手前の家の庭は…

芥川龍之介旧居跡(1)

・吉野朔実『お父さんは時代小説が大好き』(1) 芥川龍之介が田端に住んでいたことは、もちろん知っていたけれども、私は都内はそれなりに歩いたけれども余り名所巡りみたいな按配では歩かなかったので、田端の切通しも何度も歩いたけれども、芥川旧居跡を…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(140)

・青木純二の経歴(09)『全國新聞通信網大觀』 ここまでが阿部敏夫によって指摘され、遠田勝によって追加訂正を見た『新聞人名辞典』に見える青木純二の情報で、これが東雅夫 編『山怪実話大全』に紹介された昭和3年(1928)7月の「サンデー毎日」に掲載さ…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(139)

・青木純二の経歴(8)『日本新聞年鑑』の現住所 一昨日からの続きで、『新聞人名辞典』第2巻に見えるの青木純二の経歴について。 ・昭和三年版『日本新聞年鑑』昭和二年十二月二十四日印刷・昭和二年十二月二十八日發行・定價金四圓 第四篇「名鑑 ―いろは…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(133)

・青木純二の経歴(2) 先行研究で、青木氏の経歴について最も充実した調査結果を示しているのは、10月15日付(132)に触れた、牧野陽子(1953生)の論文によって批判された、遠田勝(1955生)の次の本である。 ・遠田勝『〈転生〉する物語――小泉八雲「怪談…

須川池(5)

私が編纂物としての伝説集を好ましく思えない理由は、異説をさらに積み重ねるだけでしかないからである。典拠が示してあれば、何に拠って書いたか、と云うストレス(?)は低減されるが、それならわざわざ書き替える必要はなかったのではないか、と思ってし…

須川池(4)

・杉村顕『信州の口碑と傳説』 この興味深い伝説は、もちろん杉村顕も取り上げている。8月26日付「杉村顯『信州の口碑と傳説』(5)」に取り上げた「北信地方」に、これまでの要領に従えば、 ・小縣郡【7】須 川 の 池(163頁3行め~164頁) と云う示し方に…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(132)

・青木純二の経歴(1) これは2ヶ月前の8月16日に、8月17日付「「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(104)」として書き掛けていた草稿を基にしている。ネット検索のみでもある程度明らかに出来るようなので、取り敢えずその分だけでも纏めてしまおうと…

須川池(3)

・藤澤衞彦編著、日本傳説叢書『信濃の卷』 大正6年(1917)7月に刊行された本書については、9月1日付「「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(106)」に紹介した。昨日取り上げた高木敏雄『日本傳説集』の4年後で、当然参照しているのだろうと思うのだが…

須川池(2)

・高木敏雄『日本傳説集』大正二年八月廿七日印刷・大正二年八月三十日發行・實價金一圓・郷土研究社・三〇七頁 一〇五~一一九頁「沈鐘傳説第十」一〇五頁2行め~一一四頁4行め「(甲)純粹沈鐘傳説」一一〇頁1行め「(へ)須川池」初版は5字下げ、括弧は左右。…

須川池(1)

『怪奇傳説 信州百物語』改め『信州百物語 信濃怪奇傳説集』と『山の傳説』の関係から、以前抱いていた伝説への関心が少々復活して来た。私は父が所謂転勤族で、高校までは長いところで4年半、短いと3年で転居を繰り返して来たから、根っからの(?)根無草…

田中貢太郎『新怪談集(実話篇)』(04)

・丸山政也・一銀海生『長野の怖い話 亡霊たちは善光寺に現る』(3) 昨日の続きで、典拠である河出書房新社版『日本怪談実話〈全〉』と比較しつつ、丸山氏のリライト振りを確認して置く。記事の題は『日本怪談実話〈全〉』の原題である『新怪談集(実話篇…

田中貢太郎『新怪談集(実話篇)』(03)

話を検討する場合、私は原典に遡って考察しようと思う。なるべく話の発生時期に近いものを探して、妙な賢しらが加えられていないものを見たいと思う。それが出来ない場合、複数の話を並べて原型を追究しようと思う。だから、どうしても再話・リライトを好き…