瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

地理

赤いマント(180)

・山中恒『戦争の中の子どもたち』(2) 前回、本書の赤マントに関する記述が延吉実『司馬遼太郎とその時代 戦後篇』に引用されているのを見た。そのついでに、2013年12月30日付(70)に若干の補足訂正を加えて置くこととしたい。 その前にまづ、2013年12月…

東京RADIO CLUB「東京ミステリー」(5)

昨日の続きで、TBSラジオ/東京RADIO CLUB 編『東京ミステリー/とっておきの怖い話』(二見WAi WAi文庫)について。 さて、第一章「理不尽にも開かれた冥界への扉」には「目次」の6頁3~12行めに10題挙がっているが、昨日一昨日のペースで粗筋…

東京RADIO CLUB「東京ミステリー」(4)

昨日の続きで、TBSラジオ/東京RADIO CLUB 編『東京ミステリー/とっておきの怖い話』(二見WAi WAi文庫)について。 ・第一章 理不尽にも開かれた冥界への扉(2) 【03】セピア色の湖に遊ぶ妖しい母子―――Y・Mさん(十七歳) 19~22頁 「私が…

『三田村鳶魚日記』(32)

・高松家との関係(9)高松みさを③ 昨日の続き。 高松みさをが、姉の嫁ぎ先三田村家で生活するようになったのは大正3年(1914)8月8日、満18歳になる頃でした。 三田村氏は8月6日から8日まで出社するなど仕事をこなし、八月九日(日)条、198頁下段7~8行め…

『三田村鳶魚日記』(31)

・高松家との関係(8)高松龍吉② その後も、みさをはしばしば三田村家を訪ね、また三田村氏に連れられ姉とともに行楽地に出掛けたりしておりますが、これについては改めて記事にすることとしましょう。 さて、八重夫人の弟、みさをの兄の高松龍吉は、5月22…

『三田村鳶魚日記』(30)

・高松家との関係(7)叔父の死去 大正3年(1914)、一月二十七日(火)条、182頁下段2行め「西大久保二三〇より東大久保一へ転居。○‥‥」とあって、三田村氏は東京府豐多摩郡大久保町の内で典拠しています。 しばらく高松家の人々は姿を見せなかったのです…

『三田村鳶魚日記』(29)

・高松家との関係(6)高松みさを② その後も、高松みさをは姉の家をしばしば訪問しています。数え年で十八歳、5月8日付(19)に見たみさをの母校・私立東京高等女学校は、東京女子学園高等学校HPの「学園紹介/沿革」に拠ると、大正11年(1922)4月から5年…

『三田村鳶魚日記』(28)

・高松家との関係(5)高松みさを① そして五月四日(日)条に、八重夫人の妹みさをが初登場します。153頁下段18行め~154頁上段1行め、 ‥‥。○不在中増田/兄ヱツ女来ル、捷治、操女来ル、操ハ八重ノ妹ナリ、始【153】メテ逢フ。○増田兄重来シ乃チ面ス。○‥‥ …

『三田村鳶魚日記』(27)

・高松家との関係(4)高松龍吉① 昨日の続き。 四月二十一日(月)条と四月二十二日(火)条に、152頁下段12・15行め「〈着信〉高松竜吉。」と添えてあるのが、八重夫人の弟・高松龍吉の初出のようです。 以後しばらく、高松龍吉とは手紙の遣り取りのみで、…

『三田村鳶魚日記』(26)

・高松家との関係(3)八重夫人との同居 昨日の続き。 私は図書館派なので『三田村鳶魚全集』を持っておりません。今年10月に104歳になる義理の祖母が持っていて、今施設に入っていますが家は近所で他にもかなりの冊数の蔵書がそのままになっていますのでい…

『三田村鳶魚日記』(25)

・高松家との関係(2)八重夫人との婚儀 さて、昨日引いた大正二年八月十三日条の書き振りからして、八重夫人とは婚姻届が受理される前から同居していたことが察せられるかと思います。 いつ結婚式を挙げたのか、それは婚姻届とは違って日記に確かに記載さ…

『三田村鳶魚日記』(16)

・昭和7年の満韓旅行(4) さて、三田村氏が「将来同人等出入は断ること勿論、縁戚としての交誼も謝絶する」としていた皆川家との和解ですが、その切っ掛けとなる出来事があったのが、4月28日付(13)まで3回にわたって取り上げた昭和7年(1932)6~7月の満…

『三田村鳶魚日記』(13)

神戸陳書会については、既に古書マニアによる言及が幾つかあるらしいので、それらの人々が注目しないであろう河本氏について触れるに止める。 ・ちくま文庫『古本でお散歩』(二〇〇一年七月十日第一刷発行・定価780円・筑摩書房・366頁)古本でお散歩 (ちく…

河本正義『覗き眼鏡の口上歌』(6)

昨日の続きで神戸陳書会「陳書」に見える河本氏の住所及び寄稿について。 ・「陳書」第五輯(昭和九年十二月三十日印刷・昭和十年一月四日發行・非賣品・神戸陳書会・三二頁) 裏表紙の裏、奥付の上から右に掛けて「會員名簿(イロハ順)」に、33名挙がる中…

河本正義『覗き眼鏡の口上歌』(5)

さて、昨日見たように『三田村鳶魚日記』昭和7年(1932)7月20日条、神戸陳書会の例会の出席者12名(三田村氏を除く)の名前を列挙した中に河本氏の名が見え、住所も「湊区馬場町四一一」と添えられている。 この住所は、2015年5月31日付(3)に引いた上笙…

『三田村鳶魚日記』(12)

・昭和7年の満韓旅行(2) 昭和7年(1932)6月中下旬の満洲、7月上中旬の朝鮮旅行の帰途、神戸に立ち寄った三田村氏について、昨日に引き続いて、内田宗一作成「小野文庫所蔵忍頂寺務宛書簡目録」及び青田寿美監修「忍頂寺務年譜データベース」を参照しつつ…

『三田村鳶魚日記』(11)

昨日の続きで、当初「河本正義『覗き眼鏡の口上歌』(5)」と題して書き始めたのだが、『三田村鳶魚日記』のことで長くなってしまったので題を改めた。その使い方が従来の記事と異なり、引用が少なくなっているのは、日記をメインにするつもりではなかった…

『三田村鳶魚日記』(07)

先刻、4月6日付(01)以降の各記事冒頭に【追記】として述べたように、「赤いマント」の題のまま続けていた『三田村鳶魚日記』についての確認を、全て『三田村鳶魚日記』に改めました。 ・文園町の家(4) 以後「三田村鳶魚直作目録」を見る限りでは、転居…

『三田村鳶魚日記』(05)

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めたのですが、赤マントに話が及ぶ前が随分長くなってしまいました。これは別の記事にするべきだと思い直して、今更ながら『三田村鳶魚日記』に改称します。すなわち「赤いマント(180…

『三田村鳶魚日記』(04)

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めたのですが、赤マントに話が及ぶ前が随分長くなってしまいました。これは別の記事にするべきだと思い直して、今更ながら『三田村鳶魚日記』に改称します。すなわち「赤いマント(179…

『三田村鳶魚日記』(03)

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めたのですが、赤マントに話が及ぶ前が随分長くなってしまいました。これは別の記事にするべきだと思い直して、今更ながら『三田村鳶魚日記』に改称します。すなわち「赤いマント(178…

森於菟『父親としての森鴎外』(08)

昨日の続きで、著者歿後刊行の科学随筆文庫25『医学者の手帖』から、追記の後半を抜いて置こう。 追 記 二 前に記した昭和二十九年七月九日、鴎外三十三回忌を期して、観潮楼の跡に「沙羅の木」の死を刻/んだ石面を、明治を偲ぶ赤練瓦造りの「詩壁」にはめ…

別冊太陽「森鴎外」(3)

・別冊太陽 日本のこころ 193「森鴎外 近代文学界の傑人」(3) ・83~93頁「父なる鴎外」の章は山崎氏による説明はなく、子供たちの回想を引き、子供宛の書状などの写真を掲出しているが、90~91頁「杏奴のために/教科書を手作り」については、90頁中央の…

鎌倉の案内誌(01)

これも昨日と同じく下書き記事から。2011年8月5日に登録・保存。原文のまま、タイトルに[雜誌]タグを追加したのみ。 * * * * * * * * * *・マップルマガジン(昭文社)25.7×21.0cm・縦書き・オールカラー。 類似する「るるぶ情報版」が中綴じであ…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(88)

昨日と同じく、これもダイアリーからブログへの移行に際して一通り目を通した下書き記事から。 「 蓮華温泉(1)」との仮題で、2011年8月13日の晩に登録・保存されてそのままになっていた。 その後の記事に書いたために重複してしまった事項もあるが、今は…

小金井喜美子『鴎外の思ひ出』(7)

・文京区立森鴎外記念館 平成28(2016)年度『特別展/私がわたしであること/森家の女性たち/喜美子、志げ、茉莉、杏奴』平成二十八年(二〇一六)四月九日発行・文京区立森鴎外記念館・57頁・A4判中綴じ 図録の発行日から6月26日までが会期。文京区立本郷図書…

三島衛里子『高校球児ザワさん』(4)

本作を取り上げたのは2014年8月15日付(1)に述べたように、上野顕太郎『ギャグにもほどがある』に、第2話「バッティングセンター」(『1』012〜020頁)のパロディが載っていたから興味を持ったのだが、続きがあったら読んでも良いかくらいに思っていたと…

朝里樹『日本現代怪異事典』(09)

・浅川駅(8) 当初、12月23日付(03)に示した朝里氏の要約をメインに、典拠である「ニュース速報VIP+@2ch新機能実験場」の過去ログ倉庫に格納されているスレッド「駅から異世界に行ってきた話」と適宜対照させつつ検討して見ようと思っていたのですが、…

朝里樹『日本現代怪異事典』(08)

・浅川駅(7) 昨日の続きで、12月23日付(03)に示した朝里氏の要約と、典拠である「ニュース速報VIP+@2ch新機能実験場」の過去ログ倉庫に格納されているスレッド「駅から異世界に行ってきた話」と対照させつつ検討して見ましょう。 体験者(?)の体験談…

朝里樹『日本現代怪異事典』(07)

・浅川駅(6) 昨日の続きで、典拠である「ニュース速報VIP+@2ch新機能実験場」の過去ログ倉庫に格納されているスレッド「駅から異世界に行ってきた話」の、 昨日の続きで、「27」番の残りも抜いて置きましょう。 降りると同時に、またあの感覚がありまし…