瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

地理

畑中幸子『南太平洋の環礁にて』(1)

北杜夫『南太平洋ひるね旅』で、10月31日付「赤いマント(293)」に見たようにタヒチではしばしば行を共にし、11月2日付「赤いマント(295)」に見たようにサモアについて助言を与えた、H嬢こと畑中幸子の、初めての著書です。 これも、現在私が通っている6…

北杜夫『南太平洋ひるね旅』(6)

・諸本(本文・図版)対照 それでは、各章ごとに、諸本の図版の位置を確認して置こう。 ①②③は写真が豊富に挿入されるが、④は地図のみである。①②の本文は同版の箇所が多いようだが一部組み直しがあり、図版にも差し替えがある。同じ図版が使用されている場合…

赤いマント(298)

・北杜夫の赤マント(13) 本題に入ると云ってからが長くなっておりますが、要は、南太平洋で韓国人女性から赤マントの話を聞かされたのは、10月26日付(288)に引いた、最晩年の回想(歿後『マンボウ最後の家族旅行』として刊行)のように、『楡家の人びと…

赤いマント(297)

・北杜夫の赤マント(12) 昨日の続きで、いよいよ章の題になっている「西サモアの幽霊など」の話になります。文庫版205頁16行め~206頁16行め、全集239頁下段14行め~240頁上段10行め、【11月19日追記】11月14日付「北杜夫『南太平洋ひるね旅』(03)」に挙…

赤いマント(296)

・北杜夫の赤マント(11) 昨日の続き。 ドクター・ハンに電話した後、ホテルを出てアピアの町を歩いていたところ、文庫版204頁11行め~205頁6行め、全集239頁上段5~21行め、【11月19日追記】11月14日付「北杜夫『南太平洋ひるね旅』(03)」に挙げた①初版…

赤いマント(295)

・北杜夫の赤マント(10) さて、例によって前置きが長くなりましたが、タヒチで北氏としばしば行動を共にしたH嬢こと畑中幸子が、北氏に「韓国人の医者」を訪ねるよう勧めたのです。この医者は何処にいたのかと云うと、文庫版67頁17行め~68頁2行め、全集1…

赤いマント(294)

・北杜夫の赤マント(9) また赤マント流言の話に戻れなくなってしまいました(笑)が、乗り掛かった船ですので昨日予告した件について確認して置きます。――まぁ、こんな寄り道ばかりしているから検索サイトからも見放されてしまうのでしょう。或いは「釣り…

赤いマント(293)

・北杜夫の赤マント(8) 昨日の続きで『南太平洋ひるね旅』の確認。 しかし夕方には体調不良も落ち着いて、ホテルに来た紺野老人に会って学者2人に引き合わされます。その場面、文庫版66頁6行め~67頁12行め、全集169頁下段20行め~170頁下段11行め、【11…

赤いマント(292)

・北杜夫の赤マント(7) ここで『南太平洋ひるね旅』の本文を引用する前に諸本の比較をして置こうと思ったのですが、これは後日果たすことにして、ここでは赤マントに関連する記述に絞って見て置くこととしましょう。と云って、当ブログのことですから赤マ…

赤いマント(290)

・北杜夫の赤マント(5) 昨日の続きで後半も見て置きましょう。異同があるのでここでは『見知らぬ国へ』200頁15行め201頁7~15行め(改行位置「|」)を抜いて置きましょう。灰色太字にした箇所が「創作余話 (3) 」3頁下段3~22行め(改行位置「/」)に…

赤いマント(288)

・北杜夫の赤マント(3) それでは北杜夫の遺著『マンボウ最後の家族旅行』の「『楡家の人びと』独訳のことなど」の赤マントに触れている、最後の部分を抜いて置きましょう。単行本97頁3~11行め(改行位置「/」)・文庫版142頁2~11行め(改行位置「|」…

赤いマント(284)

・五木寛之の赤マント(12) 10月11日付(276)に引いた『七人の作家たち』の「編者解説」には「朝鮮に渡って、各地を転々としながら」とあったが、五木寛之『わが人生の歌がたり』第一部『昭和の哀歓』や、「記憶の曖昧さについて」(「日刊ゲンダイ」連載…

赤いマント(283)

・五木寛之の赤マント(11) 昨日の続き。 どうも、五木氏はこの「記憶の曖昧さについて」を、曖昧な記憶に頼りながら書いているらしい。そのため、過去に執筆したものとの齟齬が生じている、まさに「記憶は曖昧なのである。 2018年6月20日「連載10434回 記…

赤いマント(282)

・五木寛之の赤マント(10) さて、五木寛之『人生の目的』にはこの他にも、冬に凍結した川でスケートをしたのは京城なのか平壌なのか、帰国後の五木氏の父の不本意な身過ぎの様など、気になる記述があるのだけれども、余り余計なことにかまけていると先に進…

赤いマント(281)

・五木寛之の赤マント(9) 昨日の続きで、五木寛之『人生の目的』の5章め「わが人生の絆」に見える、五木氏の朝鮮時代、特に小学校についての記述を確認して置こう。 まづ1節め「人生の絆」だが、3項め、165~167頁7行め「小学校の教師だった父と母」は父…

赤いマント(279)

・五木寛之の赤マント(7) 10月13日付(278)の続きで、五木寛之『わが人生の歌がたり』第一部『昭和の哀歓』の第一章「はじめて聴いた歌」の7節め、36頁8行め~39頁「■ ソウルで聴いた流行歌」の冒頭を見て置こう。36頁8行め~37頁4行め、 当時のソウルに…

赤いマント(277)

・五木寛之の赤マント(5) 昨日の続きで、五木寛之『わが人生の歌がたり』3冊について、カバーや紹介文等についてメモして置こうかとも思ったのだが、そういったことは文庫版と比較する機会を得てから果たすことにして、差当り、初出について確認して置こ…

赤いマント(275)

・五木寛之の赤マント(3) 昨日の続きで、2節め「アジアに対してどう責任をとるか」の最初の発言を見て置こう。135頁2~13行め、 五木 おそらく生粋の東京の人たちも、それから地方人というか、われわれにしても、ピョンヤンの人に/しても、北海道の人に…

赤いマント(274)

・五木寛之の赤マント(2) 昨日の続き。 それではまづ、1節めから、五木氏の朝鮮半島滞在時について述べた部分を一部、抜いて置こう。「ききて」の発言は一回り小さく、五木氏の発言との間に1行分空白がある。岡庭昇と高橋敏夫のどちらの発言か区別されて…

中学時代のノート(27)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(24) この件については、昨日で打ち止めとするつもりだったが、久しく思い出すことのなかった先生や級友、校舎や行事の記述を久し振りに熟読して、少し思い出したことがあるので、補足して置きたい。 小学4年生のときの担任…

中学時代のノート(24)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(21)後篇⑪ 怪談(その十四)平荘湖 1行空けて29頁7~17行め、「先生」は■本先生で5年生のときのこと。 先生がこわい話をしたのは一回きりだった。加古川(市、兵/庫県)の○○池の近くに学宿にいったとき、その宿の人か/ら次の話…

中学時代のノート(18)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(15)後篇⑤ 怪談(その九)木の下 1行空けて20頁13行め~22頁6行め、 ある学校の修学旅行で、肝だめしをすることになった。そのコ/ースとは、 「かいだんをずっとのぼっていくと、小屋がたってんねん。そこま/で行って帰ってく…

中学時代のノート(17)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(14)後篇④ プレハブ 19頁18行め~20頁11行め、 四年からクラブだというので、三年の末、クラブ見学があ/った。私はまんがクラブに入ることにしたのだが、その当時の/【19】コモンは■山という若い女の先生だった。現在は三階立…

中学時代のノート(08)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(5) 前篇④ 怪談(その三)犬と人の骨(その四)八十八池 1行空けて5頁6~14行め、 怪談だとは言えないが、よくよく考えるとこわいような気/のする話を一つ。先生が子供のころの思い出である。 海のそば(谷八木小?)の潮の…

中学時代のノート(06)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(3)前篇② 怪談(その一)見たな 昨日の続き。2頁15行めは空白。16行め~4頁4行めまで。 中八木の方(明石市、先生は子供のころ、ここに住んでい/た)で、墓あらしが出たという話。 中八木の方で、夜中にカランコロンってげ…

赤いマント(268)

・中村希明『怪談の心理学』(20) 昨日の続きで、次の節、39頁11行め「「白い手、赤い手」と河童のフォークロア」を見て置きましょう。ここではいきなり39頁12行め、2字下げの引用が始まります。 ここでは原典である『現代民話考[第二期]Ⅱ 学校』から引いて…

赤いマント(260)

・中村希明『怪談の心理学』(12) 昨日の続き、と云うか2014年1月8日付(078)の続きで、中村氏の描いた赤マント流言の流れを、30頁12行め「暗い情動」の節から順を追って見て行きましょう。 中村氏はまづ、30頁13行め「 この「赤マント」のルーツを『現代…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(159)

・怪談レストラン❸『殺人レストラン』(2) 私は『怪談レストラン』シリーズについて、余り知識がない。 当ブログでは、本巻と並んで怪談レストラン㊷『紫ババアレストラン』について、だらだらと長期にわたって、記事にする準備をしている、みたいなことを…

図書館派の生活(10)

今日はA区立図書館の返却期限なので、4月5日付「花粉サイクリング(4)」に述べた4月3日以来、3ヶ月半ぶりにA区立K図書館に出掛けた。4月にK図書館で借りた本は、6月17日付「阿知波五郎「墓」(19)」の前置きに述べたように、6月17日に別の図書館に返却し…

祖母の思ひ出(06)

家人から、祖母の「帰りたい」について補足があった。 泊まり込んだ翌朝、出勤のため一旦帰宅しようと「帰ります」と挨拶すると、「私も一緒に帰るわ」と言い、「あなた、学校?」と尋ねたそうだ。家人が学校と縁が切れてから既に10年余、学生であったのは20…