瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

事件

北杜夫『どくとるマンボウ医局記』(1)

8月8日に投稿予定だったがしばらく後回しにしていた。 * * * * * * * * * * 7月20日付「elevator の墜落(3)」に、北杜夫が医局時代に聞いた怪談を吉行淳之介との対談『恐怖対談』から引用して、『どくとるマンボウ医局記』を参照すべきであろう…

赤いマント(209)

・武田百合子『ことばの食卓』(2) 昨日の続きで「牛乳」について、牛乳を飲まされていた話題が赤マントに展開して行くまでを見て置こう。 昨日引用した箇所に続いて、牛乳配り=牛乳屋について描写する。①17頁7行め~18頁1行め②18頁9行め~19頁3行め③18頁…

赤いマント(201)

・黒田清『そやけど大阪』(4) 昨日見た、第三章の18節め「匂いの記憶が町並みを浮かばせる」に述べられていた平成5年(1993)4月の同窓会のことは、19節め、183頁11行め~185頁「紙芝居の街、郷愁の赤マント」に続くのである。 前節の最後の段落を受けて…

elevator の墜落(2)

前回引いた『三田村鳶魚日記』昭和4年(1929)の四月十七日(水)条の、三越エレベーター墜落の真相ですが、この書き方では誰から聞いたのか分かりません。東京府豐多摩郡澁谷町金王の吉田冠十郎の家でこんな話が出たのか、それとも吉田家への往返に平音次郎…

elevator の墜落(1)

私は幸いにしてエレベーターの事故に巻き込まれたことはありませんが、Wikipedia「事故の一覧」項や「List of elevator accidents」項を見るに、稀に、扉が開いたまま昇降して挟まれたり、極稀に、籠が落下する事故も起こっています。停電等で途中で停止して…

『三田村鳶魚日記』(22)

・昭和7年の満韓旅行(6)京城の高松家① 5月11日付(21)の続き。 長春(満洲国新京)での最終日、六月三十日(木)条は殆どが袁金鎧を訪ねたことについて述べ、そして最後に、350頁下段4~5行め「‥‥。○夜出発、送行者李文権、栗山/夫妻、皆川豊治。」とあ…

『三田村鳶魚日記』(01)

【4月18日追記】「赤いマント」記事に使用する資料の確認と云うことで始めたのだが、赤マントに話が及ぶ前が随分長くなってしまった。これは別の記事にするべきだと思い直して、今更ながら『三田村鳶魚日記』に改称します。すなわち「赤いマント(172)」を…

赤いマント(171)

【4月10日追記】 以下の内容については、先方より誠意ある回答を得て解決しました。 記事については備忘と自戒のため、そのままとして置きますが、現在何の問題もなきことをお断りして置きます。 * * * * * * * * * * 昨日のうちに主張したいとこ…

赤いマント(170)

【4月10日追記】 以下の内容については、先方より誠意ある回答を得て解決しました。 記事については備忘と自戒のため、そのままとして置きますが、現在何の問題もなきことをお断りして置きます。 * * * * * * * * * * 正直、これ以上この話を続け…

赤いマント(169)

【4月10日追記】 以下の内容については、先方より誠意ある回答を得て解決しました。 記事については備忘と自戒のため、そのままとして置きますが、現在何の問題もなきことをお断りして置きます。 * * * * * * * * * * 昨日の一件に関しては、四月…

赤いマント(168)

【4月10日追記】 以下の内容については、先方より誠意ある回答を得て解決しました。 記事については備忘と自戒のため、そのままとして置きますが、現在何の問題もなきことをお断りして置きます。 * * * * * * * * * * 私は西暦は余り好きではない…

TRUE CRIME JAPAN『情痴殺人事件』(4)

12月7日付(2)に引いた「あとがき」にも「ギリギリで校了」とあったように、校正が十分でないようで、誤植が散見される。当時はワープロからPCのワープロソフトへと転換する時期だったと思うが、原稿は入力データで入稿したのか、それとも印刷して入稿し…

TRUE CRIME JAPAN『情痴殺人事件』(3)

・図版 本書の特徴は、当時の新聞記事を多く転載していることである。それから、現場の写真も少なくない。 そこで図版について、それぞれのキャプションを列挙して置こう。新聞記事のキャプションは記事の下に明朝体左寄せ。現地写真のキャプションは左にゴ…

TRUE CRIME JAPAN『情痴殺人事件』(2)

236〜237頁「あとがき」では末尾、237頁10行めに2字下げで「一九九六年三月・春がそこまできている日に」11行めに下寄せでやや大きく「共同執筆者を代表して 斎藤 充功」とあって、前回見た「序」と同じ斎藤氏の執筆であるが、236頁10〜16行め、 とはいえ、…

TRUE CRIME JAPAN『情痴殺人事件』(1)

昨日ネット上で見付けた文献の紹介に進んでも良いのだけれども、やはり私は形のある本で、出来ればなるべく初版に近い本で確認したいので、しばらく後回しにして、多摩美術大学の怪談について確認した折に借りた次の本について、気になったところをメモして…

校舎屋上の焼身自殺(26)

・鶴川学「恐怖の"焼身自殺実況ビデオテープ"」(6) 11月8日付(16)の投稿直後、自殺者を直接知っていると思しき方よりコメントがありました。それから11月11日付(19)の投稿直後にも、炎を目撃したと思しき方よりコメントがありました。 特に関心があっ…

校舎屋上の焼身自殺(25)

・新聞報道(6)夕刊②理由 昨日の続きで、昭和61年(1986)1月27日付各紙夕刊の記事の、後半を見て置きましょう。 ・「朝日新聞」 調べによると、■■さんは大/学で油絵を専攻していたが「自/分の目指す方向と違う」と以前/から悩み、最近は「絵がかけな/…

校舎屋上の焼身自殺(24)

・新聞報道(5)夕刊①身元判明 それでは、11月17日付(21)に見出しを挙げた各紙から、昭和61年(1986)1月27日付夕刊の記事を見て行きましょう。 ・「朝日新聞」 二十六日深夜、東京都杉並区/の女子美術大学で焼身自殺した/女性は杉並消防署などの調べで…

校舎屋上の焼身自殺(23)

・新聞報道(4)朝刊②状況 それでは昨日の続きで、各紙の昭和61年(1986)1月27日(月曜日)朝刊に出た記事の後半、当夜の現場や当日の大学について述べた箇所を見て置きましょう。 ・「朝日新聞」 杉並署は、そばに灯油のタン【9段め】クがあったことから…

校舎屋上の焼身自殺(22)

・新聞報道(3)朝刊①通報から死体発見まで それでは昨日の続きで、各紙の昭和61年(1986)1月27日(月曜日)朝刊に出た記事から、見出しに続く本文の、通報と死体発見までを見て置きましょう。 ・「朝日新聞」 二十六日午後十一時四十分ご/ろ、東京都杉並…

校舎屋上の焼身自殺(21)

・新聞報道(2)記事見出し それでは、この事件について報じた昭和61年(1986)1月27日(月曜日)の各紙の朝刊と夕刊の記事を見て行くことにしようと思うのですが、まづは記事の位置と見出しについて確認して置きましょう。 ・「朝日新聞」35941号 朝…

校舎屋上の焼身自殺(20)

・新聞報道(1)縮刷版記事索引 11月10日付(18)に「朝日新聞縮刷版」昭和六十一年一月号に触れましたが、「毎日新聞縮刷版」「読売新聞縮刷版」「日本経済新聞縮刷版」も見ました。社会面の貧弱な「日本経済新聞」には出ていませんでしたが、「毎日新聞」…

校舎屋上の焼身自殺(19)

・「週刊新潮」2月6日号(6) 一昨日の続き。 10月26日付(07)に注意した、曜日と時間の問題ですが、10月29日付「閉じ込められた女子学生(17)」の最後に触れた、昭和56年(1981)の卒業制作の時期の、東京造形大学の学生凍死が念頭にありましたので、…

校舎屋上の焼身自殺(18)

・「週刊新潮」2月6日号(5) 今日は仕事の帰りに都内に出て、「朝日新聞縮刷版」昭和六十一年一月号・通巻七七五号(昭和六十一年二月二十日発行・定価三九〇〇円・朝日新聞社・1148頁)を閲覧したのですが、雨に降られました。11月上旬なのに寒くな…

校舎屋上の焼身自殺(17)

・「週刊新潮」2月6日号(4) 以下「週刊新潮」の記事に依拠しつつ、この件に関する俗説について検討して見ようと思います。 但しこの記事も、事件後3日くらいで纏められたもので、前半は事件の概要、後半は大学の学生課長と担当教員の談話で、取材範囲は…

校舎屋上の焼身自殺(16)

・「週刊新潮」2月6日号(3) それでは昨日の続きで、「凄惨な自殺を敢行した「女子美大生」の才能」の後半、36頁5段め4行め「芸術的難解な死」の節を見て行きましょう。5〜20行め、 実は、■■さんは、最近、上/野にある古典美術の技法を教え/る塾に通って…

校舎屋上の焼身自殺(15)

・「週刊新潮」2月6日号(2) 本文は5段組で1段は35行ですが広告や写真などで1段全て本文の段は殆どありません。36頁も右側12行分が5段抜きの「新潮カセット文庫/小林秀雄講演(全3巻)」の広告です。小林秀雄講演―文学の雑感〈講義・質疑応答〉 [新潮…

校舎屋上の焼身自殺(14)

・「週刊新潮」2月6日号(1) これまで、川奈まり子『実話怪談 出没地帯』を手にしたことを切っ掛けに、川奈氏が情報源として使用していたネット掲示板の書き込みについて、範囲を拡げて検討して来ましたが、ここで実際の事件がどういうものであったのか…

校舎屋上の焼身自殺(13)

昨日の続き。 5ch(2ch)のスレッド「美大の幽霊対決」では以後、散発的に出来たばかりのトイレとか、相模原校舎など、女子美術大学のことが書き込まれているのですが、少々扱いづらいので話題を焼身自殺に絞りましょう。 すなわち、2002年8月26日夜に「319…

閉じ込められた女子学生(20)

11月1日付「校舎屋上の焼身自殺(12)」から、2ch(5ch)のスレッド「美大の幽霊対決」に見える、女子美術大学の話を拾って見ることにして、11月2日付(18)で暗室に閉じ込められた話を見たことから、11月3日付(19)では別の美術系大学の類話に及んだのでし…