瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

事件

道了堂(69)

・かたくら書店新書20『絹の道』(3) 昨日、本書は刊行の切っ掛けとなった企画及び舞台である場所について、きちんとした説明を欠いている、と指摘したのだけれども、実は、それを意図した章は存在している。 「一、絹の道とは何か」の章、扉(5頁)には「…

道了堂(51)

・松原タニシ『異界探訪記 恐い旅』(2) 昨日、勘定が合わないことを問題にした。本文に164箇所、そして「もくじ」に細目が示されていない「異界ギャラリー」に36箇所、重複もあるが延べで合計200箇所が取り上げられている。ところが12~014頁「異界巡りス…

校舎屋上の焼身自殺(30)

投稿当初、「道了堂(50)」と題していたのだが、そうでない話題で長くなった。「学校の怪談」と卒業生、と題しても良いかと思ったのだけれども、例にはしているけれどももっと大きい問題を扱っているつもりである。そこで却って限定して、仮に、例の代表と…

道了堂(49)

・高島昌俊 著/岡戸雅樹 撮『廃墟巡霊』2008年10月22日 初版第一刷発行・定価1,700円・ミリオン出版・195頁・A5判並製本廃墟巡霊作者:高島 昌俊ミリオン出版Amazon 148頁まではカラー印刷、149頁以降、奥付までは単色で紙質も劣り、私の見た本では手擦…

道了堂(30)

・法政大学地域研究センター叢書5『歴史的環境の形成と地域づくり』(5) 昨日の続きで、馬場喜信の論文、第一部「第七章 浜街道《絹の道》―歴史的景観の発掘と史跡化―」の208~215頁11行め「第二節 《絹の道》―その歴史的景観の発掘と史跡化」を眺めて行…

道了堂(15)

・朝日新聞東京本社社会部『多摩の百年』下(2) 昨日の続き。道了堂についての記述があるのは、2章め「横浜往還」の最後の8節め(53頁下段6行め~56頁上段)「名残とどめる道了堂」である。しかし、この節のメインではない。この章の副題「――夢の跡」を象…

坪野鉱泉(2)

昨日の記事は別に公開中の映画に便乗した訳ではなくて、本当にただ何となく思い付いて、最近度々活用している富山県立図書館の「郷土資料情報総合データベース」を検索して見たまでだったのだが、映画で盛り上がっているせいか、早速埋没しそうである。まぁ…

坪野鉱泉(1)

行ったこともないし、特に興味もないのだが、これからこの話題で、ある実験を試みることになるので、それを断って置くために記事にして置いた。 さて、私はと云えば、心霊スポット巡りには全く興味がなく、繰り返し書いているように、見えると称する人たちが…

道了堂(10)

・Wikipedia「道了堂跡」(4)編集合戦③ 一昨日からの続き。 こうして再度「保護」された「道了堂跡」項は2011年6月3日まで編集出来なくなっていました。2011年6月4日にはHN「麗花」が保護されていた「道了堂跡の異なった側面」が削除された版を取り消して…

道了堂(09)

・Wikipedia「道了堂跡」(3)編集合戦② 昨日の続き。 2011年2月15日から3月15日まで保護されて編集出来なくなっていましたが、2011年3月16日にHN「麗花」が「(保護期間終了/要出典)」の書き込みをしたところから、2011年3月21日までに「道了堂跡の異なった…

道了堂(08)

・Wikipedia「道了堂跡」(2)編集合戦① ネット検索で一番に上がって来る Wikipedia「道了堂跡」項は、前回引用した立項当日(2009年12月17日)のHN「多摩に暇人」の投稿が、やはり前回引用した現行の版(最終更新 2021年12月24日)まで、その土台となって…

道了堂(05)

・小池壮彦『怪奇事件の謎』(4) それでは2項め、124頁11行め~127頁「心霊スポットである以前に/“禁忌の場所”だった」を見て行きましょう。 まづ125頁13行めまでで1行分空白を作って切っていますが、ここまでが『東京近郊怪奇スポット』8頁の現地レポー…

道了堂(04)

・小池壮彦『怪奇事件の謎』(3) 道了堂について、まづ小池氏の記述、2016年刊『怪奇事件の謎』を主に、1996年刊『東京近郊怪奇スポット』を参照する形での確認から始めておりますが、今回は前回の『怪奇事件の謎』からの引用に対応する、『東京近郊怪奇ス…

道了堂(03)

・小池壮彦『怪奇事件の謎』(2) 昨日の続き。どうもこういう話題になると常体では調子が狂うので、今回から文体を敬体にします。 さて、立教大学助教授教え子殺しについては、東京の美術系大学の怪異談・怪事件について検討した際に、殺害・屍体遺棄現場…

道了堂(2)

・小池壮彦『怪奇事件の謎』(1)*1 小池壮彦が道了堂を取り上げたのは1996年刊『東京近郊怪奇スポット』が最初ではないか、と思われるのだけれども、2013年2月27日付「小池壮彦『東京近郊怪奇スポット』(2)」に見たように、この本は1つの場所を見開き2…

成瀬巳喜男監督『女の中にいる他人』(4)

昨日、映画『女の中にいる他人』で、妻を殺された杉本(三橋達也)が、犯人が親友の田代(小林桂樹)だと気付いてからも通報しなかった理由を、再見していないこともあって想像を交えてつらつら考えて、と云うか、妄想して見た。その続き。 一方、親友・杉本…

池内紀「雑司が谷 わが夢の町」(3)

・池内紀の居住歴(3) 板橋の次に住んだ豊島区雑司ヶ谷であるが、中公新書2023『東京ひとり散歩』の「まえがき」には、ⅴ頁5~11行め、 雑司ヶ谷には、けっこう長くいた。少し歩くと鬼子母神の境内にきた。樹齢五百年とかの/大イチョウがそびえており、人…

佐木隆三『復讐するは我にあり』(2)

昨日の続き。 ・福樹荘の神吉梅松弁護士(2) さて、前回参照した大正15年(1926)5月1日現在『東京電話番号簿』に神吉氏の名は見当たらないようであるが、中央区立図書館地域資料室アーカイヴス「電話帳簿」を見て行くと、神吉氏の名前も拾うことが出来る…

佐木隆三『復讐するは我にあり』(1)

さて、4月9日付「水島新司『ドカベン』(60)」を「今村昌平監督『復讐するは我にあり』(1)」と題して投稿しようかと思ったのだが、鈴木則文監督『ドカベン』のロケ地として、欅並木の鬼子母神表参道と西参道商店街の分岐点にあった本屋に注目したのだか…

畑中幸子『南太平洋の環礁にて』(7)

・プカルア滞在期間について(2) 昨日の続き。一昨日、4月19日付(5)の最後に「明後日」見て置こうと予告した件についても、少し触れております。 昨日見た「Ⅱ」章の11節め、36頁7行め~37頁6行め「着く日を/考えない」に、畑中氏の乗船したスクーナー…

赤いマント(322)

・朝倉喬司『毒婦伝』(3) 昨日の見た「阿部定」の章の能美金之助『江戸ッ子百話』に依拠した箇所の、続きを見て置きましょう。282頁17行め~283頁13行め、 定の事件の約三年後の昭和十四年ごろ、東京に、少年少女を襲って生血を吸う「赤マント」出現の/…

赤いマント(321)

・朝倉喬司『毒婦伝』(2) 昨日の続き。 装幀その他は文庫版と比較する機会を得て記述することとしましょう。 取り上げられている毒婦は次の3人です。 ・5~127頁「高橋お伝」 ・129~245頁「花井お梅」 ・247~377頁「阿部定」 小沢信男 編『犯罪百話 昭…

水島新司『ドカベン』(60)

・実写映画の「朝日奈書店」は雑司が谷の高田書店 2019年3月12日付「斎藤澪『この子の七つのお祝いに』(1)」以来 Amazon Prime には入ったままなのだが、近頃はなかなか見る余裕がない。復讐するは我にあり デジタルリマスター版 [DVD]発売日: 2004/03/25…

津留宏『一少女の成長』(2)

本書再刊の事情、いや成立の事情も、3~4頁「改訂新版まえがき」に述べてある。末尾、4頁12行めに下寄せで「六甲山寓にて 津留 宏」とあり1行分空けて13行め3字下げでやや小さく「昭 和 五 十 五 年 六 月」とある。 3頁8行め~4頁5行め、 大学を終えて、あ…

能美金之助『江戸ッ子百話』(6)

昨日の続きで、鶴見俊輔『不定形の思想』所収「小さな雑誌」、初出は中央公論社から刊行されていた第四次「思想の科学」の「日本の地下水」、一九六一年八月条について、本書『上』の鶴見俊輔「『江戸ッ子百話』の読者として」などと対照させながら、内容を…

七人坊主(54)

この話については、2016年10月21日付(52)に、松谷みよ子『現代民話考』に収録されていること、2016年10月22日付(53)にちくま文庫版に於ける追加であることを確認して以来、そのままになっていました。 多分、これらの記事を上げたのと同じ頃だったと思い…

赤いマント(308)

・宮田登の赤マント(5)阿部定と赤マント① さて、2つの「阿部定と赤マント」――「都市の語り出す物語」(『江戸東京を読む』二八四頁14行め~二八六頁3行め=『都市の民俗学』61頁13行め~63頁5行め)と『歴史と民俗のあいだ』186頁2~189頁2行め、について…

赤いマント(284)

・五木寛之の赤マント(12) 10月11日付(276)に引いた『七人の作家たち』の「編者解説」には「朝鮮に渡って、各地を転々としながら」とあったが、五木寛之『わが人生の歌がたり』第一部『昭和の哀歓』や、「記憶の曖昧さについて」(「日刊ゲンダイ」連載…

中学時代のノート(27)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(24) この件については、昨日で打ち止めとするつもりだったが、久しく思い出すことのなかった先生や級友、校舎や行事の記述を久し振りに熟読して、少し思い出したことがあるので、補足して置きたい。 小学4年生のときの担任…

中学時代のノート(14)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(11)後篇① 怪談(その六)血が出る蛇口 それでは続いて、18~29頁「後篇」を眺めて行くこととしよう。 18頁は1行めに1字下げで「後 篇」とあり、1行空けて3行めから本文。まづ3行め、前置きに当たる文章がある。 先生が本で…